志賀高原 岩菅山・裏岩管山 花の稜線〜高天ヶ原から周回

2016年07月23日(土) [日帰り]

• GPS: 09:10
• 距離: 18.3km
• 登り: 1,134m
• 下り: 1,139m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:05
• 休憩: 0:55
• 合計: 9:00

距離 18.3km 登り 1,139m 下り 1,140m

8:00 高天ヶ原駐車場
8:37 高天ヶ原リフト乗り場（山上）
9:04 9:05 東館山山頂駅
9:45 寺小屋山
9:56 金山沢ノ頭
11:20 ノッキリ
11:58 11:59 岩菅山
12:45 13:19 裏岩菅山
14:00 14:10 岩菅山
14:28 14:30 ノッキリ
15:16 15:23 アライタ沢出合
15:48 小三郎小屋跡
16:25 一の瀬神社
17:00 高天ヶ原駐車場

○コース参考
・昭文社　山と高原地図　「17　志賀高原」（2012年版）
・山と渓谷社　新・分県登山ガイド15　長野県の山　「30　岩菅山」

天候

アクセス

利用交通機関：

自家用車

※2日分の記録ですが、山は1日目のみなので「日帰り」としています。

＜1日目＞
府中スマート→信州中野　中央道・圏央道・上信越道　262km　4,490
信州中野I.C.→高天ヶ原の駐車場　約30km　志賀中野有料道路　100


起点・終点：高天ヶ原の駐車場

ホテルサニー志賀(泊)

＜2日目＞
高天ヶ原→地獄谷野猿公苑駐車場　約20km
地獄谷野猿公苑駐車場　500
地獄谷野猿公苑　500

地獄谷野猿公苑駐車場→小布施駅　約20km
小布施
小布施駅→小布施スマート　約3km
小布施スマート→府中スマート　上信越道・圏央道・中央道　257.3km　4,430

コース状況／危険箇所等

・高天ヶ原のゲレンデは、地図には登山道は書いてあるが、歩いて登る人は少ないのか、明瞭な踏跡はなかった。キャタピラ跡を登った。
・ノッキリ〜岩菅山はガレの急登。難しいところはないけど、浮石注意。
・岩菅山〜裏岩菅山は、道が細めで片側は深い谷なので、すれ違い注意。
・アライタ沢から一の瀬までは、水路沿いの平坦な道が長く続く。
・水路が終わると一の瀬のゲレンデの中腹あたりに出る。そして踏み跡が途切れる。
　ゲレンデを横断する薄い踏み跡があったので、それを辿った。
　いったんゲレンデを下まで下りて舗装路を行っても大差ないと思う。
・夏の志賀高原は、学校行事が盛んなようで、場所によっては混雑するかもしれない。
　・東館山の高山植物園：朝一のゴンドラは団体利用でずいぶん待たされることがある（一昨年にハマった）。高天ヶ原のリフトを使った方が吉。
　・大沼池：最寄りの駐車場は、土曜日の8時前に見たときには空いていたが、日曜日の朝8時半頃に見たときには大型バスで埋め尽くされていた・・・
　・志賀高原は全体的には登山客は少ないようだが、局所的に混雑するポイントがある。大沼池と四十八池、東館山の高山植物園、岩菅山など。
○その他
・地獄谷野猿公苑の駐車場は、近い方と遠い方の2つある。
　・近い方は・・・野猿公苑まで徒歩15分で、有料(500)。
　　駐車場に至るまでに渋温泉の温泉街を抜け、すれ違いが煩わしい細い道を通らないといけない。（バスなどの大型車は通行できない）
　・遠い方は・・・野猿公苑まで徒歩30分で、無料。国道からすぐで駐車場に着く。狭い道もないので楽々。
　・外国人の観光客も多く、それなりに混雑する。

写真

7/23 7:01

朝、山ノ内のコンビニから。
長野市街は快晴だけど、志賀高原の山には雲が・・・

7/23 7:34

高天ヶ原の駐車場から。
リフトで上がる予定だったけど、営業時間までまだ1時間あるので、正面のゲレンデを歩いて登ることにする。

7/23 7:54

こっちは一の瀬に続く木道。
帰りはこっちから戻ってくる。

7/23 7:55

ヤナギランが見頃。

7/23 7:59

花壇のコマクサ。
もう終わりかけ。

7/23 8:03

ミヤコグサ（都草）。

7/23 8:05

ゲレンデの隅にある高天ヶ原神社。

7/23 8:16

ゲレンデではヤナギランが見事に群生。

7/23 8:17

向かいにあるどっしりした山は、焼額。

7/23 8:22

ゲレンデのヤナギラン。

7/23 8:31

ゲレンデのニッコウキスゲ。

7/23 8:36

山上のリフト乗り場。
ここから先は高山植物園になっていて、花がいっぱい。

7/23 8:41

木のてっぺんで鳴いているのは・・・

7/23 8:41

ホオジロ。

7/23 8:44

一昨年の同じ時期は一面ニッコウキスゲだったけど、今年は一面ヤナギラン。

7/23 8:46

ハクサンフウロ。

7/23 8:47

ウツボグサ。

7/23 8:49

ヒメシャジン（姫沙参）。

7/23 8:50

コバギボウシ。

7/23 8:51

開き始めのハクサンフウロ。

7/23 8:51

クガイソウ。

7/23 8:53

タカネナデシコ。

7/23 8:54

クルマユリ。

7/23 8:54

ニッコウキスゲ。

7/23 8:55

たくさんの花が咲いているのに、隅々まで見て回る時間がないのが惜しい・・・

7/23 8:56

シャジクソウ。

7/23 8:57

岩の奥にヒカリゴケ。

7/23 9:04

ゴンドラ山頂駅の前には、たくさんの小学生の団体。
植物園で花探しをするようだ。

7/23 9:09

モウセンゴケ。

7/23 9:09

ミズギク。

7/23 9:10

薊。

7/23 9:15

コバノイチヤクソウ。

7/23 9:24

高山植物園を抜けて、次は寺小屋のゲレンデを登る。

7/23 9:24

岩菅山が見えてきた。

7/23 9:29

振り返ると、東館と焼額。

7/23 9:33

寺小屋のゲレンデはニッコウキスゲが多い。

7/23 9:34

テガタチドリ。

7/23 9:35

ゲレンデを登り詰めると、登山口。

7/23 9:35

寺小屋のリフト乗り場。

7/23 9:44

ここにもギンリョウソウ。
・・・なんだか毎週見てる気がする。

7/23 9:45

寺小屋山の山頂。
三角点がある。

7/23 9:56

寺小屋山から少し進むと、金山沢頭と書かれているピーク。
赤石山への分岐がある。

7/23 10:00

金山沢頭を過ぎると、大展望の稜線歩き。

7/23 10:02

稜線には花も多い。
ツリガネニンジン。

7/23 10:10

シナノオトギリ。

7/23 10:20

これから歩く稜線が見渡せる。
花と展望の稜線歩き。

7/23 10:20

すっかり晴れて日差しが暑い。
でも、木陰に入るととても涼しい。

7/23 10:23

タテヤマウツボグサ。

7/23 10:24

シシウド。

7/23 10:24

正面に岩菅山。

7/23 10:36

ミヤマコゴメグサ。
葉にトゲトゲ感があるのでトガクシコゴメグサかも？

7/23 10:39

マルバダケブキ。

7/23 10:40

エゾシオガマ。

7/23 10:41

笹に隠れるように、クルマユリ。

7/23 11:14

岩菅山が目前。
でも雲が出てきた・・・

7/23 11:20

ノッキリという名の分岐。
「ノッキリ」って何だろう・・・

7/23 11:23

ノッキリから先は、きつい急登。

7/23 11:26

前方に長〜い行列。
小学校の学校登山のようだ。

7/23 11:38

中腹に岩が剥き出しになっているところがある。

7/23 11:58

岩菅山の山頂に到着。
けっこう広い山頂。

7/23 11:59

岩の祠。

7/23 11:59

岩菅山の山頂標識。
先ほどの学校登山で山頂には人が一杯なので、このまま裏岩菅へ。

7/23 12:04

裏岩菅への稜線。
気持ち良さそうな稜線だけど、けっこう遠いな〜

7/23 12:12

右手は急峻な谷。

7/23 12:45

花はいっぱいあったけど、もう写真を撮る気力もないほどに草臥れて、ようやく裏岩菅山に到着。

7/23 12:46

裏岩菅山の先には、烏帽子岳。
でもここから先は破線ルート。

7/23 13:14

裏岩菅山は晴れていれば360度の大展望のはずだが・・・

7/23 13:15

展望はなくとも花は多い。
アキノキリンソウ。

7/23 13:16

ミヤマコゴメグサ。
稜線上はこの花がとても多い。

7/23 13:19

裏岩菅山の山頂はこれくらいの広さ。
さて、あまり長居すると日が暮れてしまうのでそろそろ下山。

7/23 13:24

さっき歩いて来た道が雲に飲み込まれている。

7/23 13:27

オノエイタドリ。

7/23 13:35

裏岩菅を振り返る。
草原には目立たないけど花がたくさん咲いている。

7/23 13:38

こっちは岩菅山。
太古の昔に何があったのか、なかなか凄い景観。

7/23 13:41

時折クルマユリのオレンジが目立つ。

7/23 13:50

途中のピークに石仏があった。
さっきは気が付かなかった・・・

7/23 13:52

登り返しがキツい・・・
でも、これが最後の登り返し。

7/23 13:58

目立つ黄色は、ハクサンオミナエシ。

7/23 13:59

ぐるぐる回るエゾシオガマ。

7/23 14:00

岩菅山の一等三角点。
これでようやく登りは終わり。

7/23 14:02

2度目の岩菅山の山頂標識。

7/23 14:02

さっきは賑わっていた山頂だけど、もう誰もいない・・・

7/23 14:04

岩菅山の山頂には避難小屋がある。

7/23 14:05

すっかり雲に飲まれて景色は真っ白。

7/23 14:11

さて、ガレの急坂。
下りは慎重に。

7/23 14:20

タテヤマウツボグサがポツポツと咲いている。

7/23 14:27

一気に下って岩菅山を振り返る。

7/23 14:28

ノッキリに到着。

7/23 15:16

ノッキリからしばらく下り続けると、アライタ沢。

7/23 15:16

緑色のアライタ沢。

7/23 15:17

この辺りの岩は緑色を帯びている。

7/23 15:18

ひとつだけ咲いていた、ダイモンジソウ。

7/23 15:23

アライタ沢から取水している水路に沿って進む。

7/23 15:28

イヌトウバナ（犬塔花）。

7/23 15:29

キバナノヤマオダマキ。

7/23 15:44

ムシカリの実。
秋になると真っ赤になるはず。

7/23 15:46

底清水、と名付けられた場所。
岩の下から湧き水が出ているようだ。

7/23 15:48

一の瀬の駐車場への分岐。
ここから岩菅山をピストンする人も多いようだ。

7/23 15:49

水路沿いの道。
ひたすら平坦。

7/23 16:08

「ダケカンバだらけ」感を撮りたかったけど・・・うまくいかない。

7/23 16:09

カニコウモリ。

7/23 16:24

一の瀬のゲレンデに飛び出して、ここで道が途切れる。

7/23 16:25

ゲレンデの隅に一の瀬神社。

7/23 16:26

一の瀬のゲレンデも、ヤナギランがたくさん。

7/23 16:27

一の瀬のヤナギラン。
ゲレンデを横断する薄い踏み跡があったので、それを辿る。

7/23 16:28

ヤナギラン。

7/23 16:33

一の瀬の旅館街を通り抜ける。

7/23 16:41

広い車道に出るところで、せせらぎ遊歩道の木道に入る。

7/23 16:45

ひっそりと咲く、ツルリンドウ。

7/23 16:46

高天ヶ原への木道。

7/23 16:50

繁みに猿がたくさんいた。
子猿が遊びまわっている。

7/23 16:52

建物にも猿がいる。
ずいぶん人に慣れている様子。

7/23 17:01

高天ヶ原の駐車場に戻ってきた。
朝出発してから9時間。
疲れた〜

7/23 17:14

すぐ近くにある宿で一泊。
お着きのお菓子は、雷鳥の里。

7/23 17:15

宿の部屋から。
猿が浸入するらしく、網戸が固定されていて開けることができない・・・

7/23 18:15

お疲れ様〜

7/24 8:14

翌朝。
天気は悪くないのだけれど、雲が多いので観光に切り替え。

7/24 8:58

地獄谷野猿公苑の、近い方の駐車場。
野猿公苑まで歩いて15分で、有料。
そして駐車場までの道は、すれ違いが煩わしいほどの細い道。

7/24 9:05

地獄谷温泉の、秘湯の宿。

7/24 9:08

宿の前には、噴泉。
間欠ではなく、常時噴いている。

7/24 9:08

噴出口は真っ白。

7/24 9:16

さて、野猿公苑へ。
予想以上にたくさんの猿がいる。

7/24 9:18

小さな子猿。
子猿がとても多い。

7/24 9:23

暑いから温泉には入りたくないのかな？

7/24 9:23

はじめての温泉。

7/24 9:24

ジャンプ！

7/24 9:25

中央の島で温泉を飲んでいる猿。
その島に飛び移ろうとしている猿。
まさか飛び移るのか？

7/24 9:25

あ！飛んだ。
・・・この次のシーンを撮り損ねたのが実に惜しい。
予想通り、先の猿は頭から温泉に突き落とされて、大慌て。
サル社会もタイヘンだ・・・

7/24 9:25

子猿は見ていて飽きない。

7/24 9:30

温泉の猿。
気持ち良さそう。

7/24 9:30

背中に哀愁を感じる。

7/24 9:42

地獄谷温泉。
とてもお湯が良さそう。
泊まってみたいな〜

7/24 10:39

次は、小布施駅。
東急と成田エクスプレスが同じホームに。
長電は色んな車両があって面白い。

7/24 11:06

小布施の町で、そば。
田舎くるみそばの大盛り。

7/24 11:36

そして、小布施堂の栗アイス。
栗の実が入っていて、とてもおいしい。

7/24 11:52

再び小布施駅。

7/24 11:53

今度は小田急のロマンスカー。
展望席からの眺めは新宿〜箱根よりも、この辺りの方が良さそうだな〜

7/24 12:01

さらに、東京メトロ日比谷線。
ほんとにいろいろ車両があって面白い。

撮影機器：

PENTAX K-3 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

感想

WashiTabi

今回はガッツリと、山小屋泊で北岳へ。
・・・の予定だったけど、曇が多そうな予報だったので中止。
でも長野の北部は天気が良さそうなので、代わりに志賀高原の岩菅山に行くことにした。

志賀高原は一昨年7月の連休に、渋峠から横手山と志賀山を歩いたのだが、この時は雨。
2日目に岩菅山を歩く予定だったけど、天気が悪そうだったので中止にして東館山の高山植物園を歩き回っただけだった。
というわけで今回は、展望に期待しつつの岩菅山。
気持ち的にはガッツリ歩く気分になっていたので、裏岩菅山まで含めたコースタイム8時間のロングコース。
下山時間が遅くなりそうなので、下山後はそのまま高天ヶ原の宿に1泊とした。

関東はどんより曇り空。上信越道に入って妙義から軽井沢の辺りでは雨。
そして佐久の長いトンネルを抜けると・・・晴れ間が出て浅間山が見えた。
長野市街は青空の快晴で、天気は大当たり！かと思ったら・・・志賀高原の山の上には雲。
起点の高天ヶ原に着いてみると、高いところに少し雲がかかっている程度。
本当はリフトで東館の高山植物園まで上る予定だったけど、着くのが早すぎてリフトの営業開始まで1時間くらいあったので、歩いて登ることにした。

序盤はスキー場のゲレンデ歩き。
高天ヶ原のゲレンデではヤナギラン、寺小屋のゲレンデではニッコウキスゲ。
登りはキツいが花が多くて見晴しのいい道。

稜線に出て寺小屋峰を過ぎると、正面に立ちふさがる岩菅山を見ながら、花と展望の稜線歩き。
ノッキリの分岐からは、岩が目立つガレの急登を経て岩菅山。ここが一番キツイところ。
岩菅山から裏岩菅山への道も、急峻な谷を臨む景観に、花も多くて実に素晴らしい道。
ただ、時折雲に呑み込まれて真っ白になり、遠望が利かなかったのは残念。

ノッキリに戻ってから一の瀬方面への下りは、これまでの稜線歩きに比べれば、地味で面白味に欠ける。
アライタ沢に出ると、一の瀬のゲレンデまでは、ひたすら水路沿いの平坦な道。
この水路沿いの道は、展望こそないもののポツポツと花もあり、ダケカンバの森がいい感じ。
一の瀬のゲレンデに出ると道が途切れるが、そのままゲレンデを横切るなり、車道に下りるなり、融通は利く。
一の瀬の旅館街を抜ければ高天ヶ原はすぐ近く。
高天ヶ原に戻ってみれば、休憩込みで9時間の行程。
さすがに疲れた〜

2日目は、天気が良ければコバルトブルーの大沼池を見たかったけど、雲が多いようなのでヤメ。
観光だけにした。
地獄谷で温泉に入るサルを見て、小布施の町でおいしい田舎そばを食べ、栗アイスで締め。

志賀高原には、焼額とか赤石山とか、まだまだ行きたい山はいくつもあるのでまたいずれ。


○過去の志賀高原
・2014年7月　渋峠から横手山と志賀山・裏志賀山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-480651.html

○すべての写真（Googleフォト）
https://goo.gl/photos/SMP92LXXgqgvmwku6