笊ヶ岳〜南深部の山はやっぱり激辛山行
- GPS
- 09:52
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 3,510m
- 下り
- 3,504m
コースタイム
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 9:51
老平駐車場→笊ヶ岳 5時間11分
笊ヶ岳→老平駐車場 4時間10分
天候 | 下界は晴れているが山の上は曇りまたは霧 東京の最高気温29℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【森林軌道跡地の登山道】 崩れている箇所あるがトラロープなどで補助してある 問題なし。 タケ沢の吊橋はめちゃくちゃ揺れる 怖いくらい。 【広河原の渡渉】 無理すれば山靴のまま突破できそうだったが、滑って水没させたり転ぶとかえって損害が大きくなるので素足で突破した。 【広河原→山の神(祠)】九十九折の単調な登り 登りやすいし下るのも容易 【山の神→桧横手山】とにかく急な登りが延々に続く 登りであっても木の根(ブッシュ)に足を置いたことによりスリップ 下りはなおさら苦労する 下りは何度もスリップして転んだ。 【桧横手山→布引山】同上 【布引山→笊ヶ岳】稜線で歩きやすい 全線で踏み跡明瞭 ヤブ漕ぎになるようなところなし。 |
その他周辺情報 | ヴェラ雨畑 日帰り温泉550円がおすすめ (新幹線)新富士からヴィラ雨畑まで約70km 2時間 ※ヴィラ雨畑から笊ヶ岳登山口は歩けるくらい近い。 |
写真
感想
南深部の笊ヶ岳・・ 前から気になっていましたが、そう甘いものではなかった。
東京前夜発で仮眠してから登るというのは無理がある。
すれ違った人も甲府や富士宮の方だったのでそんなに遠くない 2時間もあれば老平に到着できる。
僕は甲府や富士市に行くだけでも2時間くらいかかって、それだけでも不利。しかも車中泊で蚊に刺されたりと快適な車中泊ではなかった。
寝られたのは4時間ほどでちょっと短いが、そう支障になるものでもないだろう。
4時半を出発の目標にしていたが、道を間違えたりして30分も遅れてしまった。
すでに老平駐車場は満車に近かったが最後の1台分だけ空いていた そこに停めて10分ほどで出発 すでに5時になっていた。
初めは林道 30分ほど歩くと林道でなくなり岩をくり抜いた登山道になる。 見事にトラバースしているので森林軌道だったのだろうか。
1時間ほど歩いて終点の広河原 ここで靴を抜き渡渉する
ここからが本格的な登山道になる
初めは単調な九十九折 山の神までは単調な登りだった。
しかしそれを過ぎるとこれまでに経験したことがないような急登が延々に続く。
普通は緩やかだったり急登を繰り返すが、ずーっと急登のまま。
広河原から布引山まで標高差は1800mだから急登を登り続けなければならない。 地図で見ても緩やかになるところなんてない。
急登過ぎて周りの景色なんて見る余裕なんてなかった。 たぶんお花も咲いているようだったが、興味もない。
初めは林業開発のためのワイヤーや巻き上げ機などがあり廃墟マニアには楽しめるがそれも標高が高くなればなくなる。
あまり高いところは木々の伐採もできなかったのだろう
すれ違った人から上にあと5人いるという話しを聞いた。
テント泊で登ってるひとは2パーティーで8人
ここに来るまで分からなかったが、笊ヶ岳は思ったより人気で日帰りが基本なのかと思ったらテント泊で登っている人が多いのには驚いた。
中高年の女性じゃ日帰りは相当に大変だろう テント泊は正解か?でも水は誰が持っていくのだろうと考えてしまった。
布引山の手前で最後の一人に追いつく
あまりペースも違わないので、山頂まで同行してもらった。
山頂で写真を撮ってもらい助かった。
下りは一気に下山と思ったが、木の根(ブッシュ)でめちゃくちゃ滑る 何度こけたか忘れたくらい。
僕はそんなにスリップして尻もちなどあまりないが、ここは特別かもしれない。
追い抜いた人に聞いても滑りやすいと言っていたので僕だけではないだろう
巻き上げ機の近くで5人パーティーの1人に追いつく 膝が悪いのかガクッとペースが落ちている。
大変そうだが、僕にそんな支援もできないので「がんばってください」とだけいい下るしかなかった。
あと600mを下るのに2時間はかかるだろうと男性の方は肩を落としていた。
僕はスリップして尻もちついたりしたが、山の神を過ぎればブッシュも目立たなくなり九十九折で降りやすい。
沢の音が大きくなり間近に沢が接近すれば渡渉地点が近い あと1時間で駐車場だろう
休憩を兼ねて渡渉地点で頭から水をかぶり顔や頭に着いた汗を流す 気持ちいいわ〜
渡渉してあとは森林軌道跡を歩くだけ
林道を歩いていると2人男性が話しかけてきた「5人組を見かけなかったか」と・・
僕が「見かけた」というと、その男性2人はこれから迎えに行くと。
すごい山岳会だな〜 救援体制が整っているのか。
地元ならではの山岳会だと思った。
あまり遠征したら救援などありえないだろう
白いトンネルをくぐればあと10分で駐車場
往復10時間近くかかった 目標の9時間には遠く及ばすバテバテだった。
2回目があるかと言えばまずないだろう
このコースは標準タイムが16時間 大変なはずである。
早く下山で来たご褒美か、ヴィラ雨畑で温泉と軽食
最高に気持ちよかった
18時すぎに新幹線に乗りたいと目標を立て新富士へ急いだ。
お疲れさまでした。
コメント
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その後、笊ヶ岳の下ですれ違った者です。
素晴らしいタイムですね!
自分は朝4時半に駐車場出ましたが、下りで完全に足に来て、結局駐車場戻ったのは18:40でした。
他のパーティーの人たちも、だいたいそれぐらいの時間に林道歩いてました。
かなり激しかったですが、森が本当に深くて美しくて感動しました。
お疲れさまでした!
uechiさん 無事に下山でなによりです。
下りで足にダメージかかるのが理解できます
僕も何度も滑って尻もちをついたので、結構疲れて慎重になって下りてきました。
南深部にあたる笊ヶ岳はやっぱり容易に人を近づける山ではないです
女性4人と男性1人のパーティーもずいぶん苦労して下山していましたが、無事に下山したようですね。
笊ヶ岳ですが山梨百名山でなければ登らなかったと思います。
きつかった〜 布引山で聖岳がちらと見えた。そして山頂でオコジョに会えたのが救いです。
ちょっと早く下山できてゆっくり温泉や軽食できたのがちょっとした幸せでした。
お疲れさまでした
自分は男ひとり、単独でした。
自分はかなり慎重にゆっくり下りましたが、それでも1度、倒木の上で滑って派手に転んでひっくり返りました。
幸い怪我はなかったですが、あの山中で骨折か捻挫したら、かなりシリアスな状況になりますよね。
オコジョうらやましいです!
連れて帰って飼いたいぐらいですね〜
しかし本当に疲れてつらかったし、期待した眺望もまったく見られなかったし、山の怖さも感じましたが、また行きたいです。
笊ヶ岳の魅力に取り憑かれました。
あの山には本物の自然があり、登った者にしかわからない魅力がありますね!
最初に追いついた単独の方ですね 失礼しました。
オコジョは可愛かったですよ
食べてやろうと思いましたが、簡単には捕まると思えませんでした
大転倒しましたか
自分の話で恐縮ですが、転倒して指をグキっと捻挫させたことがあります
初めは何ともなかったですがじわじわ腫れて木や岩に掴まれないくらいになりした。
僕はこんな程度で済んでよかったですが、足首の捻挫だったりするとそんなレベルじゃすまないでしょうね
笊ヶ岳・・ 山深いですね〜
霧がかかって展望イマイチでしたが、霧の中で垣間見えた人工物はダム湖(赤石ダム)だけでした。
今日もずーっと、笊ヶ岳の想いでにふけってました😄
下りはずーっと、日没してあのリボンを見失ったら遭難だな。とか、もし自分が今日の最後の下山者で、骨折や捻挫したら、どうやって助けを呼ぶのかな…とか、
最後の渓流沿いで滑落したら、俺はひとりだから、どこで落ちたかも誰にもわからなくて、死体も見つからないだろうなぁ…
とか考えてました。
でも、そういう怖さがあるのが本当の自然だし、だからこそ、本当の魅力がある。
あの山の森や谷間は本当に素晴らしい。
山の魅力に一歩踏み込んでしまったような気がします😄
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