大源太山
- GPS
- 11:57
- 距離
- 24.1km
- 登り
- 1,910m
- 下り
- 1,919m
コースタイム
- 山行
- 10:28
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 11:57
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
桜坂駐車場 500円/日 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆清水集落→十五里尾根・伊坪坂分岐 清水集落から一般国道291号線を南下し、登山口を目指します。 国道は、集落のはずれで車両の侵入が規制され、ゆるい登りの舗装路が続いています。 約5kmに及ぶ舗装路を歩き切ると登川の右岸沿いに分岐します。 広場になった分岐点から進むとすぐに葦や笹が生い茂る道に変わります。 ◆渡渉 登川の右岸から左岸へは橋が掛けられていないので渡渉します。 尾根に続く登山道に取り付くには、まず広い河原を真横に横切ります。 渡渉ポイントはハッキリしていないので、自分の目で渡れそうなところを探すしかないようです。 この日は幸い増水していなかったので、渡れそうなポイントはいくつかありました。 |
その他周辺情報 | ◆立ち寄り湯 越後六日町温泉 旬彩の庄 坂戸城 1,000円 |
写真
感想
◆天を突く鋭い岩峰へ
清水峠から七ツ小屋山に向かう稜線上で、右手に見える切り立つ鋭鋒が大源太山です。
大源太山は「上越のマッターホルン」の異名を持ち、七ツ小屋山からのアプローチではクサリが設けられ、何とも「そそられる」挑戦しがいのあるヤマです。
谷川岳馬蹄形縦走をした際、このヤマを眺めて「チャレンジしたい」という気持ちが湧きましたが、時間の都合で断念しました。
今回は大源太山、この一座だけを狙う計画です。
大源太山へのアプローチは、西側の大源太キャニオンを起点とするルートや南西側の蓬新道を通るルートが一般的なようです。
ワタシは、馬蹄形縦走で見た風景が忘れられず、その景色を見てから登頂したいと思っていたので清水峠を経るルートをとりました。
それともう一つ。
清水峠から北を望むと反時計回りに笹原の中に一条の登山道が築かれています。
ぐるりと谷を囲む登山道は、十五里尾根と呼ばれ、水上と清水を結ぶ距離にちなんで名づけられた古の登山道です。
道の歴史を知り歩いてみたい気持ちが強まり、新潟県側の麓、清水集落をスタート地点にしました。
ほかのルートに比べて山頂までの距離が長く、そして時間がかかるコース取りになりました。
◆十五里尾根
腰に手を当てて仁王立ちするような送電線鉄塔の何か所目かに至ると大源太山が望めます。
長い林道歩きと緩急のある登山道を登ってきたので、それなりに疲労感はありますが、展望が開けると気持ちが軽くなります。
清水峠の送電線監視所と避難小屋が見えるようになると、峠と標高がほぼ同じくらいになります。
清水峠から見えた「笹原の登山道」は、思ったより細く、笹が生い茂り、足元も不安定でした。
途中、しみ出る水場でのどを潤し、背丈を越えるほどよく伸びた笹をかき分けながら、汗だくになって清水峠に到着しました。
◆急下降と急登
七ツ小屋山の山頂を踏んでから大源太山に向かいました。
大源太山のピークが望める稜線上に立つと、大きく下ってから登り返すことが実感できます。
清水峠からの稜線が広く穏やかなのに対し、細く険しく、また山頂直下は岩がゴツゴツしているので、だいぶ趣が違います。
鞍部から見上げた山頂は、立ちはだかるような壁にクサリが何本か見えています。
東側が切れ落ちた細い稜線を伝ってクサリをつかんで這い上がり、山頂に到着しました。
山頂は展望が開けていますが、やや雲が多く、遠くの山々は見ることができません。
近くの朝日岳や笠ヶ岳、白毛門の稜線が時折姿を見せるので馬蹄形縦走の思い出に浸ることができました。
◆谷川ひと筋1800回
大源太山を後にして、クサリを伝って下降し、急登を制して清水峠に延びる稜線に戻ります。
何度も振り返りながら大源太山に別れを告げ、冬路の頭の手前に至るとザックに大きな三脚を括り付けたベテランハイカーさんとすれ違いました。
この方は谷川の魅力に憑りつかれ、20年以上にわたって毎週土日、さらに祝日などを加えて登り詰め、今でも年間70回以上も通っている「谷川マイスター」でした。
谷川通いは1300回まで記録をつけていたそうで、その後は面倒になったので記録がないため正確な回数はわからないと言いますが、おそらく1800回位だろうと話してくれました。
今年は暖冬の影響で植生が例年と異なっていたことや、季節の移ろいの中で美しい情景を見てきたことを話してくださいました。
◆暦
2016年7月24日(日)
日の出 4:40
日南中時 11:50
日の入り 19:00
月の出 21:42
月南中時 2:57
月の入り 8:56
正午月齢 19.7
コメント
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LArcさん こんにちは〜
だいげんたさん、強そうな名前ですね。(「代言多産」と変換されます )
むかーし1年も新潟勤務してたのに、初めて知りました、このお山。上越のマッターホルン。谷川岳すら行ったことない私には過ぎたお山さんですけど、レコ拝見してすっごく行ってみたくなりました
この週末に私が行ったお山と同じお花が愛でられるのがまた面白いです。
そんなに近いわけでもないのになんで同じ花が咲くんだろう。
54枚目のシオンっぽいお花、カワイイです♪ 見に行きたい〜
だいげんたさん、イカツイ名前で、かっちょイイおヤマですよね〜
異名もマッターホルン!
異国のおヤマですよ(*´ω`*)
谷川馬蹄形縦走路の北側を歩く登山道からよく見えるので、その雄姿を見るとホント!登りたくなります♪
お花もいっぱい咲いていました。
違うおヤマ(どこ行ったのかなぁ〜)で同じお花が咲くのって不思議ですね。
シオンっぽいお花?・・・・
これはチラホラ咲いていて草の影から可愛い笑顔を向けて励ましてくれました。
ぜひ足を運んでみてください!
上越のマッターホルン! は恥ずかしながら知りませんでしたが
でも見れば見るほど、カッコイイお山ですね。
ちなみに、清水街道は一度歩いてみたいと思っていたんですよね。
国道291号が途中で切れていて、なのに南側にはまた出てくる。
ある意味、雁坂と同じ! 昔はここがメインだったんだろうなと。
で、ルートは全体的には若干荒廃気味だったようですが、
そこを単独で歩けてしまうなら、もう割引沢もヌクビ沢も
怖いものなしですね〜
そして、こういう場所だからこそ、谷川マイスターにも出会えてしまう。
マイスターさんも、ここを歩いている人に出会えて
嬉しかったのではないでしょうかね〜
カッコいいですよね〜大源太山!
猛々しいというか、勇ましいというか、男らしいというか・・・
「登ってやる!」というチャレンジ魂メラメラの山容です。
wwさんは清水街道を狙っていたんですね。
この古の道で魚沼のコメを江戸に運んだんでしょうかね〜
谷川連峰がトンネルで穿たれるずっとずっと前は人の往来があったんでしょう。
清水からのアプローチは極々少数のようで清水集落・清水峠間は往復とも誰にも会いませんでした。
荒廃がこれ以上進まないように歩きに行かないと!wwさんが!!(*´ω`*)
マイスターさんとはまたお会いしたいですね〜。
谷川岳の歴史と魅力を次々と話してくださって。
これまで以上に谷川が好きになりました。
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