悪沢岳ー赤石岳ー聖岳ー光岳縦走
- GPS
- 128:00
- 距離
- 81.4km
- 登り
- 7,350m
- 下り
- 8,121m
コースタイム
2日目:三伏峠小屋(4:15)-小河内岳(5:55)-大日影山(7:20)-前岳(10:50)-悪沢岳(12:15)-千枚小屋(13:50)
3日目:千枚小屋(4:15)-悪沢岳(5:55)-荒川小屋(8:20)-赤石岳(10:45)-百間洞(12:50)
4日目:百間洞(5:00)-兎岳(7:20)-聖岳(9:05)-上河内岳(13:25)-茶臼小屋(14:50)
5日目:茶臼小屋(4:45)-茶臼岳(5:05)-光岳(7:50)-茶臼小屋(11:50)
6日目:茶臼小屋(4:00)-ウソッコ沢小屋(5:40)-畑薙第一ダム(7:50)-白樺荘(9:30)
天候 | 1日目:晴れのち雨 2日目:晴れのち雨 3日目:晴れのち曇り 4日目:雨のち曇り 5日目:快晴 6日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:白樺荘〜井川駅(井川地区自主運行バス)、井川駅〜(大井川鐵道) |
感想
1日目:鳥倉までバス。5泊6日の予定だが、荷物は軽量化したため19kg程度。途中、水場で3ℓ水を確保。急いで三伏峠まで登るが、テントを張る前に雨が降り始める。
2日目:ドロドロのテントを撤収して、暗いうちから歩き始める。小河内岳が朝日に映える。高山裏避難小屋まで順調だったが、その後の700mの登りで直射日光にやられ、ぐったりする。しかも、この先に危険な箇所が沢山あると、すれ違ったおじいさん(この人、73歳で百名山の内98座に登ったとのこと)に聞き、怖くなる。しかし、進んでみればなんともなかった。前岳山頂前で雷鳥の親子を発見。小さな雛が這松を泳ぐように進むのを見てしばし癒される。しかし、その後は、中岳の後の登り返しがきつく、何度も休みながら進む。悪沢岳で長い休息。足の裏が痛すぎる。ガスで眺望もなし。ここから千枚小屋まで長い下り。千枚小屋到着も疲れ果ててテントを張る気力がでないが、雨が降ってきたので急いで設営。
3日目:今日の行程は短いが、洗濯がしたいので、4時過ぎに出発。あっという間に悪沢岳。昨日は何も見えなかったが、今日は赤石岳の雄姿がよく見える。さすが赤石山脈と呼ばれるだけあって立派な山容だ。急いで荒川小屋向けて下るが、ここでガスに巻かれて馬鹿な道迷いをやってしまった。道がおかしいとは思ったが、すぐに本道と合流すると思い下り続けたら、登り返すのも大変なガレ場に下りてしまった。これはやばいと登り返そうかと思って周りを確認すると、右手に登山道を進む人影を発見。おかげでなんとか登山道に戻れたものの、精神的ショックが大きく、一気に疲れてしまった。ショックを引きずったまま赤石岳山頂に到着。誰もいない。思ったより山頂が狭く、眺望もないため無感動。すぐに百間洞に下りるが、石だらけの下りが長くて、足裏痛が限界まで酷くなる。到着後、天気がよかったため、洗濯をしたが乾かず。
4日目:今日は行程が長いが、夜中雨が降り続き、朝になってもまだパラパラ降っている。隣のテントの単独行の女性が出発するようなので、あたふたと出発の準備をする。兎岳の手前で本格的に降ってきて聖岳の登りはずっと降られる。しばらくTシャツで行動していたため、低体温症気味になってしまった。しかも、なぜかゴアテックスの靴の中がびしょぬれで、足まで凍傷になりそうなほど冷えてしまった。聖岳山頂に着くも、寒いしガスっていて眺めも無く無人。あまりに足が冷たいので、靴を脱いで靴下をしぼったら、水が大量にでてきた。靴の中が濡れて意気消沈しつつも、なんとか聖平小屋に到着。ここで泊まりたいが、まだ先があるので、靴下を交換して進む。上河内岳までが遠いが、天気はどんどん回復し、暖かくなってきた。上河内岳は、のどかな雰囲気の山。山頂で、寸又峡から40kmの林道を歩いてきたという中年の男性と話をする。茶臼小屋までは、なだらかな道で助かる。
5日目:今日はテントを張ったまま、光岳往復なので気が楽だ。天気もよくCTの5割くらいのスピードで快調に飛ばす。静高平はとても雰囲気のよい草原地帯。水場の水も冷たくてうまい。光岳の山頂も一人きり。樹木で眺望はほとんどない。
帰り道で、百間洞で会った青年に再会する。北沢峠から光岳までの縦走をしているとのこと。
6日目:当初は畑薙ダムから静岡行きのバスに乗ろうと思っていたが、茶臼小屋に張られていたバス時刻表で、白樺荘で温泉に入って大井川鐵道で帰れることが判明したので、朝4:00に出発。真っ暗な中、快調に下る。5日間歩いたせいか足が強くなっている感じがする。ぐんぐん下っていくと、女性3人、男性1人のパーティに遭遇。高知の山岳会の人で前日はウソッコ沢小屋に泊まったとのこと。この人たちも白樺荘に行くということで、山の話をしながら一緒に下りた。白樺荘の温泉に浸かり6日間の疲れを取る。やはり、登山の後の温泉は最高に気持ちがよい。
大井川鐵道は、登山者は自分だけで場違いな感じだったが、SLにも乗れて満足。
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