【西穂高岳】朝焼けの峰々と快晴の岩稜歩き★新穂高ロープウェイよりピストン
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- GPS
- 09:16
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 903m
- 下り
- 945m
コースタイム
天候 | ◾気象 ・7/30 雨のち晴れ 7/31 晴れのち雨 無風 ・7/31は西から高気圧が接近するものの、太平洋側の熱帯低気圧の北上によって、天気が読みにくい状況だった。 http://www.tenki.jp/past/2016/07/30/chart/ http://www.tenki.jp/past/2016/07/31/chart/ ◾服装 ・終始薄手のベースレイヤーで行動。 ・テント場では薄手のダウンを羽織る。 ・シュラフはモンベル#3。暑いので剥いで寝ていた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
東京方面→松本(9:38着) JR中央線 松本バスターミナル(10:20発)→新穂高ロープウェイ(12:25着)(バス) 新穂高温泉→西穂高口(新穂高ロープウェイ) ■復路 西穂高口→新穂高温泉(新穂高ロープウェイ) 新穂高温泉→平湯温泉(バス) 平湯温泉→バスタ新宿(高速バス) ※ロープウェイは往復券で\2,900 2日間有効 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◾登山ポスト ・登山ポストはロープウェイ西穂高口駅の一階。もしくは駅を出て200mほど歩いたところにある小屋の中にある。 ◾西穂山荘 ・西穂山荘のテント場には14:00に到着したが9割くらい埋まっていた。 ・テント場はチェックアウトの時間が決まっている。メインのテント場が朝8:00 / ヘリポートが朝6:00。 ・テントを張りっぱなしにできない代わりに、荷物をデポする棚がある(屋根付き)。そこにテントやシュラフなどを置きピストンすることができる。大きい袋を持って行くとよい。 ・ドコモの電波が入る。 ・ブヨが多く結構刺された。 ◾危険箇所 ・詳細は写真にて解説。 ・槍や穂高(涸沢からザイテングラート経由)の核心部が長く続くイメージ。鎖はほとんどない。特に西穂高岳直下の下りは足場が確認しづらいので注意が必要。 ・マーキングは豊富。外れると浮石を掴むので見失わないようにたどる。 ・落石が起こりやすいのでヘルメットは必須。 |
その他周辺情報 | ・平湯バスターミナルの隣の敷地にある、「ひらゆの森」で日帰り入浴ができる。 露天風呂を併設した大きな規模の浴場で軽食も食べられます。飛騨牛コロッケは名物なので、ご賞味あれ! |
写真
デミグラスソースに玉ねぎ、マッシュルーム、牛肉薄切り、そしてピクルスを入れて煮る!酸味を効かせるためにトマトケチャップを少々。
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
![]() |
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個人装備 |
ベースレイヤー
ソフトシェル
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
インサレーション
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図
コンパス
計画書
ヘッドランプ
スマートフォンGPS
予備バッテリー
筆記用具
保険証
時計(高度計)
ストック
カメラ
マット
シュラフ
ヘルメット
傘
|
共同装備 |
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ツェルト
ガス
バーナー
コッフェル
カップ
テント
ポール
テントシート
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感想
西穂高岳は、奥穂高岳へとジャンダルムを超えてゆく縦走路の入り口として有名だ。アルプスを縦走するものにとって憧れと怖れのあるルートであり、あるいは挑戦の目標としてのルートである。
そのうち機会があれば行こうとは思うが、今回は岩場を楽しむことを目的に、シンプルに西穂高岳への山行を計画した。
最近こんな本を読んだ。
『だからこそ、自分にフェアーでなければならない
〜プロ登山家・竹内洋岳のルール』
写真家の小林紀晴さんが14サミッターの竹内洋岳さんと共に八ヶ岳の天狗岳に登り、そのなかで行ったインタビューを、本にまとめられたものである。
西穂高岳に登っている際、その本の中で思い出したエピソードがあった。
唐沢鉱泉から黒百合ヒュッテへの濡れた岩と泥の道で、小林さんは何度も足を滑らせ、スパッツを泥まみれにしてしまったのだが、竹内さんの靴をみると、側面はおろか、つま先すら汚れていないという。まるでアスファルトの道を歩いたかのようであったという。
小林さんは竹内さんのことを
『仕事がきれいな、歩く職人』
と表現をしていた。
今回、西穂山荘に向かう雨の道を歩いていて、
あるいは西穂高岳直下の核心部を下っていて、
『はたして自分は綺麗に歩けているのだろうか?』
と考えた。
パンツの裾が汚れることはなかったが、靴に関してはアスファルトを歩いたようにとまではいかない。どうしても靴の側面の下の方や、つま先に汚れはついてしまう。
また、山頂直下の岩壁を上り下りする時には、足や手の置き方に迷うことがあった。
岩場の下りで相棒が浮石を掴もうとすると、ガイドさんらしきオジさんに
『それは浮石だからつかんじゃダメだよ』
『そこはしゃがんで降りて、そう、そう』
と言われた。
山のオジサン特有の余計な御世話的なところもあるのだが(笑)、やはり身体の動きや足場の選び方が何処かおかしく、人から見るときっと素人臭く見えるところがあるのだろう。
実際、相棒は壁は得意なのだが、岩場の下りが苦手だ。
クライミングや雪山などで上手い人の動きを見ていると、無駄がなく非常に綺麗な動き方をするが、同じことが『歩くこと』に言えるのだろう。
どうやったら上手くなれるのか?
本の中で竹内さんは、
『いつも滑りそうだと思いながらそっと足を置く、できるだけ水平に。』
と語っていた。
雪山の講習会で教わったことと同じだ。平らなところを探して、足を水平に置く。確実に正確に重心移動をすること、足が重心移動を完了するまで意識を離さないこと。一歩一歩に対しそんな丁寧な足運びをすることにより、安定感は高まるのだという。
また、
『怖く感じるのは歩き方に問題があるからだ』
これは講習会で教わったことだが、恐怖感は自分が歩けているか否かを図る一つのバロメーターなのだそうだ。
実際、昔は怖かった岩場だが、雪山やクライミングを始めてからは怖さをあまり感じなくなった。むしろ楽しさを感じるくらいになった。
綺麗に動ける=安定して動けることは安全に寄与することだけでなく、自信をもてることで岩場を歩くことの楽しさにつながるのだろう。
西穂高岳の山頂に着いたとき、目の前にジャンダルムの黒い岩壁がそびえ、その岩峰に向け痩せ尾根が伸びていた。
『あの尾根を楽しめるだろうか?』
そんなことを考えながら尾根を眺めていた。
まだ少し怖さを感じた。
『いや・・・あともう少し準備が必要かもな・・・』
またくるよ
と、心の中でつぶやいて山頂を後にした。
cajaroaさん、今晩は。
西穂高岳、此処まではとっても元気に順調に登れたのですが、その後は奥穂高岳までヘロヘロヨレヨレで縦走した者です(笑)
西穂高岳山頂から遠くに槍ヶ岳が見えた時には、私も思わず「槍が見えるぅ〜」とテンション上がりました⤴⤴⤴
「槍ヶ岳」はちょっと特別な存在の山って感じがするのは、私だけでしょうか?
『槍をバックにしてください』北アルプス南部をうろついているとき、写真を頼まれると必ず言われます(^^)
酸化して黒かった燕山荘の山座同定票は槍ヶ岳だけピカピカ!
みんな大好きですよ!
西穂高だけでもそれなりのプレッシャーでしたが、ジャンダルムまで行くとなると、岩に慣れてないと余裕が持てなさそうですね。累積標高差1600mと、体力も必要そう。日記読ませていただきましたが大変さが伝わってきました。
うちはもう少し準備してからかなぁ〜
cajaroaさん、こんにちは。
西穂から先のルートを見て、
一気に燃え上がることもなく、
なおも冷静に計画されているところが素晴らしいですね。
ボクは、その先のP1まで行って西穂の美しさを知り、
そのまた先の断崖絶壁の下降路を見て挫折感で満腹になりました。w
鎖の有無さえ確認しておりません。
なので、今のところ、西穂から先のルートを歩く計画はありません。
shinさんこんにちは!
私もP1まで行ってみればよかったなぁ〜って思いました!
我が家では基本的に、山にあくまで遊びに行ってるので、チャレンジするという感覚がなく、あまり無理をしないのですが、
崖を見てないからなのかもしれませんが、西穂高から見るジャンダルムはやっぱり魅力的で、怖そうだけど、湧き上がるワクワク感は否めません。
今年の夏は劔に行くのですが、ツアー客の方が、西穂より簡単だったと言っていて、ちょっと残念に思ってしまいました。(笑)
あえて求めなくとも、積み重ねていると、登るタイミングというものが、やってくるものなのかなと思ってます。
積み重ねていると、登るタイミングというものが、やってくる。
冷静な判断だと思います。
cajaroaさんの、そんな山への向きあい方が大好きで、
見習わなくてはいけないと思っています。
劔は素晴らしいですよ!
西穂より簡単か?どうかは個人差があると思いますが、
cajaroaさんご夫妻なら楽勝です!!
ただ、残念に思うことは全然ないです。
劔は十分に楽しませてくれる山だと思います!
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