薬師と北ノ俣岳
- GPS
- 31:36
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 2,214m
- 下り
- 2,215m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 3:23
- 合計
- 9:37
- 山行
- 4:46
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 6:21
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
山行は天気が良いに限りますね!って、改めて思う好天の稜線歩きを楽しみました。
ここからは備忘録です、お付き合出来る時間の許す方はどうぞお読みください。
↓
7月の下旬に行った槍ヶ岳、8月上旬に行った笠ヶ岳。
いずれも日帰りで挑戦して、日帰りでは帰ってこられたが、両山行とも下山時に足が動かなくなり、自己嫌悪の真っただ中での今回のお盆山行だった。
昨年末から今年のゴールデンウィークにかけての毎週の休日は、始めたばかりの山スキーを履いての「乗鞍」や「立山」を含む雪の上で大腿四頭筋を鍛えて居たし。
ゴールデンウィーク明けからは、やっぱり新しく始めた「ロードバイク」にまたがって、毎週の様に150kmのロングライドをこなして居て、ハムストリングと大腿四頭筋に鞭を打っていたのに、やっと履いた登山靴での「歩けない!!」シンドローム。
槍ヶ岳も笠ヶ岳も、登りは普通に日帰りに挑戦するのに十分なタイムで、他の登山者に比べても遜色は無いのだけど、とにかく下りになったとたんに、足が動かなくなる。
2年前の奥穂〜西穂の時に陥った「ハンガーノック」の症状に似ているが、今回の物はちゃんと食べている状態での症状。
毎日、なんで歩けないんだろう?と考えるばかりで、このお盆の山行の準備は何も出来ていない。
12日の早朝、朝のランニングをしながら「やっぱり山に行こう」と決めた。
家に帰って、テントやシュラフを引っ張り出して居ると、ようやく山行の具体的な内容が頭に浮かんできた。
新穂高から北アルプスに入りたいが、この日程では登山者駐車場に車を止めるのは、至難の業を卓越しないと無理だろう。
折立からの入山は、有峰林道の通行時間制限のため、夕方5時前後に折立に到着するようにすれば、必ず一台や二台の空きスペースは有るはずだ。
12日午前11時に自宅を車に乗って出発、国道を利用しながら、途中で昼ご飯食べたり、夕食(翌朝の朝食分も)のための食材を買い込みながら、予定通り午後5時頃折立に到着。
想定外の登山口すぐそばと言う好都合な空きを見つけて、車を突っ込んだ。
日が暮れれるまで、折立のキャンプ地の芝生の上にマットを広げて、ラジオを聴きながらビールを飲み、夕飯を食べ、日の暮れとともに車の中で就寝した。
朝目覚めてから装備を整え、足の事を考えると、恐る恐る登山口から登り始める。
熊は怖くありません・・だって、前からも後ろからもそれはそれは賑やかに熊鈴の音が響き渡ってますから。
ゆっくりゆっくり・・・と、とにかく自分に言い聞かせながら。
あられチャン?三角点?そんな物に気づく余裕もなく、一度も休憩しないで太郎平の小屋に到着。
あまりにもゆっくりペースなので全く疲れなし。
小屋の前でたっぷり休みながら、カレーやうどんの販売が始まる午前10時を待つ。
大盛りカレーと500cc缶ビールで早い昼ご飯にした。
同席した滋賀県の大津市からきた彼は、登山を始めてから1年ほどだそうで、今山登りが楽しくて仕方ないと言った。
うんうん、わかるよその気持ち。
どんなにゆっくりしても、遊びながら準備をしても、テントなんてそんなに広げるのに時間は必要ない。
薬師峠のキャンプ指定地は、鞍部に有るからか、はたまた樹林が濃いからか?風が通らないキャンプ地は、とにかく陽が当たって暑い!!
良い場所を確保してテントは張ったが、まだ午前中だよ。
やる事が無いから、薬師岳に登っておきましょっと。
ゆっくりゆっくり登るが、時折メタボの診断されたでしょ?っていう登山者が、汗だくに成りながらあえいでいるのに出くわす。
彼らは一様に、命乞いでもする様な眼差しでこちらを見るが、こればっかりはどうしようも無い。
今日のこの一日の薬師岳の為には、最低でも一年前から20回以上は登山靴を履いて居なければ成らないだろう。
軽々と急登を行く彼らはきっと、それを楽しみながらやって来たはずだ。
その昔梅沢富雄が歌って居たじゃない「♪♪稽古不足を幕は待たない」って、おんなじだよ。
おいおい、お前に人のことが言えるのか?ああ・・そうだった。
薬師岳山荘での休憩時に、太郎平小屋までの登りでちぎられた小柄な女性に出会った。
すごく元気に歩く姿がとても印象に残って居たので、思わず声を掛けてしまった。
いろいろ話を聞いたが、彼女の健脚は本物だわ!!
連れの彼は、あいにくの体調不良でいつもの調子が出ないらしい。どうやら前回の山行くらいからの不調を引きづって居るらしい、わかりますよその気持ち。
午後には、昨年の盆に雨の中の山頂で、誰も居なくて視界も無く、山頂の標識と祠だけを見た記憶の薬師岳にやっと登頂できた。
好天の薬師岳を一年間も待っただけに、妙にうれしい。
さて、ここからは問題の下りだ。
こわごわ足を進めていくが、おや?前回とは違う感触ですよ。
薬師からの下りの、ザレ場やガレ場が怖くない。
次に足を置く石が浮かんで見える、
私・・・調子のいい時はそうなるんです。
ちょっと、小走りになってみた。
それでも足元の石や砂利は滑らない。
あれ??ひょっとして下りがダメダメシンドロームは治っちゃった?
テント場に戻り、気分上々でビールを2缶買って晩御飯にした。
夜中2時過ぎに、テント外の枕もとでオコジョが「チッチ チッチ」ってやかましく鳴いていた、星が綺麗な晩だった。
明け方にテントの中でラジオを聞いて、本日のお天気チェック。
「北陸地方の山沿いでは、午後3時頃から雷をともなって雨が降るでしょうetc」って、おい!!ここの事じゃないかよ。
ザックの中の食料用のスタッフバックには、三日分の食材が入っているけど、山行を切り上げて本日山を下りよう。
ゆっくり5時過ぎに起き出したが、このキャンプ地は朝の日差しが入るのが遅い。
一時間待っても陽が入らないので、夜露で外はべとべと中は結露でぐちょぐちょのテントを、水をしたたらせながら丸めた。
太郎平小屋までゆっくり歩く途中、北ノ俣岳を眺めながら残雪期にここへ来るために、飛越新道の分岐を確認しておこうと言う気になった。
と言いながら、実は見えているピークは北ノ俣岳のずっと手前の名もない山だったのだが。
昨年に黒部五郎の山頂から見たとき、黒部五郎から太郎平までの稜線がいかにも気持ちよく見えた。
期待を裏切るどころか、それ以上の感動を与えてくれる素晴らしい稜線を1時間以上歩き、北ノ俣岳に登頂。
少し冷たく感じる風が心地よかったし、360度の絶景が私を待っていてくれた。
やっぱり山は良い。
北ノ俣岳からの下りで、すこし飛ばしてみた。
調子よいぞ・・・。
太郎平小屋にもどり、またカレーとビールを補給。
小屋から下り始めると、先ほど同じベンチで休んでいた方を発見。
これでスイッチが入ってしまった。
数分でその方に追いつくと、ちょっとのあいさつのあと、足全開。
「急行、一人通りまーす」って、いつ以来に言っただろう?
少しテント泊の荷物が重かったが、気にせずに歩いて2時間で下山してしまった。
しかも、帰りは三角点もあられチャンも見る余裕があったよ。
足、復活したかな〜??
また来週にでも検証に行ってきます。
でも、教訓は「他の登山者の歩くペースに惑わさない事」かな?
アルコールが抜ける夕方まで時間をつぶしてから車を走らせた。
久し振りな気が。
山スキーもロードも良いですが、タマには山歩きもして下さいね
あ!サトさんお久しぶり
これから暫くは、真面目に山に登ります。
応援を下さい!誉められないと山に登れないジイさんですから〜〜
同じく とても久しぶりです。
相変わらず味のある文章で楽しませてもらいました。
これからも山を楽しんでくださいね。
bo-tyu-zaiさん、10ヶ月のご無沙汰でした。
恥ずかしながら、ヤマレコに10ヶ月振りに帰った参りました。
気になるお二人は、もう◯◯されましたか?
こっちでもこんばんは
好天の稜線歩き、テン泊気持ちよさそうです。
なんだか足と相談中だったのですね?よい返事が返ってきたようで
しかしスキーにバイクも〜? 忙しそうですがマイペースで楽しんでくださいね。
bo-tyu-zaiさんにはそろそろ年貢を納めてもらうつもりですよ
ピーさんコメント有難うございます。
彼にもついに年貢の収め時がやって来そうですか、ほっと安心です。
登山、スキー、ロードバイクにランニングと、趣味はもうこれ以上は増やせません。
ピーさんのタフな足が羨ましいグラでした。
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