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Yamareco

記録ID: 941082
全員に公開
ハイキング
剱・立山

薬師と北ノ俣岳

2016年08月13日(土) ~ 2016年08月14日(日)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 岐阜県
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
31:36
距離
30.1km
登り
2,214m
下り
2,215m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:14
休憩
3:23
合計
9:37
距離 14.5km 登り 1,672m 下り 731m
7:58
17
8:15
22
8:37
10:29
19
10:48
11:29
26
11:55
35
12:30
12:55
28
13:23
13:25
13
13:38
13:54
10
14:23
14:24
25
14:49
14:55
21
15:16
2日目
山行
4:46
休憩
1:35
合計
6:21
距離 15.6km 登り 542m 下り 1,486m
6:54
20
7:14
7:42
7
7:49
70
8:59
8
9:07
9:25
6
9:31
50
10:21
10:22
6
10:28
11:16
15
11:31
13
11:44
37
13:15
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
有峰林道 折立
前日夕方5時頃に、折立に到着。
駐車場の混雑と駐車の困難さは容易に予想できて居たので、下山者が帰り駐車場所に空きが出来た頃と、新たな登山者がやって来て駐車場が埋まってしまう隙間の時間を狙った。
狙い通りに、登山口に一番近い駐車地を確保しました。
就寝前にビールをたくさん飲めて、おまけに睡眠時間もたっぷりとれて、快適登山ができました。
1
前日夕方5時頃に、折立に到着。
駐車場の混雑と駐車の困難さは容易に予想できて居たので、下山者が帰り駐車場所に空きが出来た頃と、新たな登山者がやって来て駐車場が埋まってしまう隙間の時間を狙った。
狙い通りに、登山口に一番近い駐車地を確保しました。
就寝前にビールをたくさん飲めて、おまけに睡眠時間もたっぷりとれて、快適登山ができました。
今回は「ゆったり登山」の予定なので、午前5時に起床後昨晩の晩御飯の残りを朝ごはんに食べ、ゆっくり着替えて出発。

登山口には、歩いて1分の至近距離。
今回は「ゆったり登山」の予定なので、午前5時に起床後昨晩の晩御飯の残りを朝ごはんに食べ、ゆっくり着替えて出発。

登山口には、歩いて1分の至近距離。
登山口の、山に向かって左側にある建物。
建物外に水の出る蛇口を確認してから登山開始。
下山時に顔を洗ったり、頭から水をかぶるのにもうってつけの蛇口です。
登山口の、山に向かって左側にある建物。
建物外に水の出る蛇口を確認してから登山開始。
下山時に顔を洗ったり、頭から水をかぶるのにもうってつけの蛇口です。
登山口から、駐車場へ戻る側を振り返って一枚。
ひょっとしたら、見納めになるかも知れない(^^♪
登山口から、駐車場へ戻る側を振り返って一枚。
ひょっとしたら、見納めになるかも知れない(^^♪
登山口からの急登を過ぎると、見晴らしの良い整備された登山道になった。
途中に「あられちゃん」だとか、「三角点」とかがあるらしいが、あいにくこの日はそんな物無かった。
きっと盆の休みで、お出かけしていたんだろう、そうに違いない。
1
登山口からの急登を過ぎると、見晴らしの良い整備された登山道になった。
途中に「あられちゃん」だとか、「三角点」とかがあるらしいが、あいにくこの日はそんな物無かった。
きっと盆の休みで、お出かけしていたんだろう、そうに違いない。
昨年末に、登山靴のソールの張替えをしてから、今回が3回目の登山。
新品の靴を一年で履き潰した昨年の山行回数から比べて、なんと少ない回数か。
7月下旬の槍ヶ岳日帰り、8月上旬の笠ヶ岳日帰り、そして今回の薬師岳。
山行回数が少なすぎて、山登り用の脚がどこかへ行ってしまったので、どの山行もボロボロの結果でした。
それにしても良い天気だ。
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昨年末に、登山靴のソールの張替えをしてから、今回が3回目の登山。
新品の靴を一年で履き潰した昨年の山行回数から比べて、なんと少ない回数か。
7月下旬の槍ヶ岳日帰り、8月上旬の笠ヶ岳日帰り、そして今回の薬師岳。
山行回数が少なすぎて、山登り用の脚がどこかへ行ってしまったので、どの山行もボロボロの結果でした。
それにしても良い天気だ。
太郎平の小屋が見えた。
1年前の盆に、雲の平からこの小屋に到着した時は、10mの近さになってやっと「小屋だ!!」と言う位に濃いガスの日だった。
太郎平の小屋が見えた。
1年前の盆に、雲の平からこの小屋に到着した時は、10mの近さになってやっと「小屋だ!!」と言う位に濃いガスの日だった。
これから向かう薬師方面。
この角度からは見た事が無いが、どっしりとした山体に嫋やかな稜線が優雅に広がり、雄大な圏谷を抱きながら優雅にたたずむ。
2
これから向かう薬師方面。
この角度からは見た事が無いが、どっしりとした山体に嫋やかな稜線が優雅に広がり、雄大な圏谷を抱きながら優雅にたたずむ。
午前8時40分ちょっと前、太郎平小屋に到着。
ゆっくりゆっくり登ったが、案外早く到着してしまった。
午前8時40分ちょっと前、太郎平小屋に到着。
ゆっくりゆっくり登ったが、案外早く到着してしまった。
小屋前で休憩していると、富山市方面から防災ヘリが飛んで来て小屋の上空を旋回後、小屋の裏手に着陸。
数分ののち、爆音を轟かせながら富山市方面へ飛び去って行った。
後でラジオのニュースで詳細を知る事に成るが、足の骨折により動けなくなった登山者の救護のためらしかった。
1
小屋前で休憩していると、富山市方面から防災ヘリが飛んで来て小屋の上空を旋回後、小屋の裏手に着陸。
数分ののち、爆音を轟かせながら富山市方面へ飛び去って行った。
後でラジオのニュースで詳細を知る事に成るが、足の骨折により動けなくなった登山者の救護のためらしかった。
国立公園を宣言する立派な碑
1
国立公園を宣言する立派な碑
たっぷり2時間も小屋の前で遊び、薬師峠のキャンプ地へ向かう。
昨年は、小屋の入り口で「薬師岳への登山口はどこですか?」と聞いて居た事を思い出す。
小屋の入り口からは、濃いガスのために何も見えなく、歩き始めるのは、ガスの中へ突っ込んで行く事であった。
今日はすでにこの時、カレーライス大盛りと缶ビールを詰め込んで快調である。
1
たっぷり2時間も小屋の前で遊び、薬師峠のキャンプ地へ向かう。
昨年は、小屋の入り口で「薬師岳への登山口はどこですか?」と聞いて居た事を思い出す。
小屋の入り口からは、濃いガスのために何も見えなく、歩き始めるのは、ガスの中へ突っ込んで行く事であった。
今日はすでにこの時、カレーライス大盛りと缶ビールを詰め込んで快調である。
ビール売り場・・・違った、キャンプ指定地が見えた。
この時点で、どこが空いて居るかをつぶさに観察して、今夜の自分の寝姿を頭に描いている。
午前中なので、まだまだガラガラに空いて居る。
中にはこの時間にテントを撤収中の強者も居るくらいだ。
ビール売り場・・・違った、キャンプ指定地が見えた。
この時点で、どこが空いて居るかをつぶさに観察して、今夜の自分の寝姿を頭に描いている。
午前中なので、まだまだガラガラに空いて居る。
中にはこの時間にテントを撤収中の強者も居るくらいだ。
今夜はここ!
メインのキャンプ地から一段上がって、登山道の足音も全く聞こえない静かな場所で、水平な広い場所。これ絶対条件!
3
今夜はここ!
メインのキャンプ地から一段上がって、登山道の足音も全く聞こえない静かな場所で、水平な広い場所。これ絶対条件!
自分のテントから見たキャンプ地。

テントも張ったし、先ほど早過ぎる昼飯とビールも(太郎平小屋で)飲んだし。さ〜て・・・やる事が無い。

薬師岳方向はガスが上がって見えないようだけど、行ってみるか?
自分のテントから見たキャンプ地。

テントも張ったし、先ほど早過ぎる昼飯とビールも(太郎平小屋で)飲んだし。さ〜て・・・やる事が無い。

薬師岳方向はガスが上がって見えないようだけど、行ってみるか?
薬師平の木製歩道
1
薬師平の木製歩道
薬師岳は、余程私と相性が悪いのか?
近づけば近づくほど、しっかりとガスが濃くなってきてます。
薬師岳は、余程私と相性が悪いのか?
近づけば近づくほど、しっかりとガスが濃くなってきてます。
薬師岳山荘に来た頃には、青空も見えるくらいに成って来た。
行ける?ひょっとして??
薬師岳山荘に来た頃には、青空も見えるくらいに成って来た。
行ける?ひょっとして??
薬師岳山荘から見える薬師岳方面。
山頂近くに見えるのは、左が「避難小屋跡」と右が「遭難碑」。
実際の薬師岳山頂はあの奥で、15分ほど歩く必要がある。
2
薬師岳山荘から見える薬師岳方面。
山頂近くに見えるのは、左が「避難小屋跡」と右が「遭難碑」。
実際の薬師岳山頂はあの奥で、15分ほど歩く必要がある。
遭難碑の銘板。 合掌
遭難碑の銘板。 合掌
あれが薬師だ。
稜線の左右に圏谷が広がる。
1
稜線の左右に圏谷が広がる。
ここまでこればもう手が届く。
1
ここまでこればもう手が届く。
毎山行同じ服装なので、道標や山頂標識が無いと、どこの山か自分にも分からないと言う、困ったチャンです。
6
毎山行同じ服装なので、道標や山頂標識が無いと、どこの山か自分にも分からないと言う、困ったチャンです。
あれ?
知らぬ間にキャンプ地に帰って来た。
今日って・・・足が残ってる!!??(歩けるって事)
あれ?
知らぬ間にキャンプ地に帰って来た。
今日って・・・足が残ってる!!??(歩けるって事)
豊富な水量の水場ですが、ファミリーキャンプ場と勘違いするのは止めましょう、水場は炊事場ではありません。
豊富な水量の水場ですが、ファミリーキャンプ場と勘違いするのは止めましょう、水場は炊事場ではありません。
トイレも綺麗でした。
協力金を惜しまずに「チャリン」って入れましょう。
貴方の黄金色の排せつ物を処理した紙を、毎日のように始末し、汚れた便器を洗ってくださる方に感謝しましょう。
登山道の真ん中に、自分の分身を置いて行くのも止めましょう。
獣の物とはひと目で違いが分かります、熊は紙を使いません。
トイレも綺麗でした。
協力金を惜しまずに「チャリン」って入れましょう。
貴方の黄金色の排せつ物を処理した紙を、毎日のように始末し、汚れた便器を洗ってくださる方に感謝しましょう。
登山道の真ん中に、自分の分身を置いて行くのも止めましょう。
獣の物とはひと目で違いが分かります、熊は紙を使いません。
夕方には「えらいこっちゃ」のテント場になりました。
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夕方には「えらいこっちゃ」のテント場になりました。
ありえへん急斜面に張られたテントも有ります。
どうやって寝るのか教えてください、私にはそれを理解する頭が有りません。
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ありえへん急斜面に張られたテントも有ります。
どうやって寝るのか教えてください、私にはそれを理解する頭が有りません。
薬師峠キャンプ指定地の朝は遅い。
いつまでたっても陽が当たらないので、夜露で濡れたままのテントを丸めて片付けました。重いです。
薬師峠キャンプ指定地の朝は遅い。
いつまでたっても陽が当たらないので、夜露で濡れたままのテントを丸めて片付けました。重いです。
黒部五郎が、独特の山容を見せています。
2
黒部五郎が、独特の山容を見せています。
南に見えるこの山が「北ノ俣岳」だとばっかり思っていたら、実はずっと手前の山でした。
2
南に見えるこの山が「北ノ俣岳」だとばっかり思っていたら、実はずっと手前の山でした。
遠くに槍ヶ岳がトンガって見えてます。
経験の浅いグラですが、見える山々はほとんど登ってました。
去年は一生懸命歩いたのをあらためて思い出します。
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遠くに槍ヶ岳がトンガって見えてます。
経験の浅いグラですが、見える山々はほとんど登ってました。
去年は一生懸命歩いたのをあらためて思い出します。
薬師平から太郎平への遊歩道で薬師岳を振り返って見る。
薬師平から太郎平への遊歩道で薬師岳を振り返って見る。
「おはよう」のビールを飲みます。
まだまだ時間が早く、午後に崩れる予報の天気までには時間が有りそうなので、登っていない「北ノ俣岳」に行ってみる事に。
この時は、そこに見える山頂がそれだと思って居たので、気軽に考えていた。
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「おはよう」のビールを飲みます。
まだまだ時間が早く、午後に崩れる予報の天気までには時間が有りそうなので、登っていない「北ノ俣岳」に行ってみる事に。
この時は、そこに見える山頂がそれだと思って居たので、気軽に考えていた。
小屋から南に向かい、すぐに有る分岐を、この黒部五郎方面に向かえば、北ノ俣岳に行けます。
小屋から南に向かい、すぐに有る分岐を、この黒部五郎方面に向かえば、北ノ俣岳に行けます。
振り返って小屋
天気が良すぎて、暑い
2
天気が良すぎて、暑い
雲のかかってない薬師岳
3
雲のかかってない薬師岳
あ!笠が見えた。
今週の月曜(8日)に登ったばかりなのに、懐かしい。
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あ!笠が見えた。
今週の月曜(8日)に登ったばかりなのに、懐かしい。
素敵でしょ!!??
こんな稜線が有る、この山域が大好きです。
素敵でしょ!!??
こんな稜線が有る、この山域が大好きです。
太郎平から北ノ俣に向かう途中に有る、飛越新道へ別れる分岐。
道標は朽ち果てたのか?建って居なくて、道標に付けられて居たであろうこの鉄の標識が、風に飛ばされないように石を乗せられて地面に置かれていた。
来季の残雪期を狙って、飛越トンネルからこの北ノ俣岳に来たい思いが有るので、登山道の確認もあっての山頂めざしだ。
太郎平から北ノ俣に向かう途中に有る、飛越新道へ別れる分岐。
道標は朽ち果てたのか?建って居なくて、道標に付けられて居たであろうこの鉄の標識が、風に飛ばされないように石を乗せられて地面に置かれていた。
来季の残雪期を狙って、飛越トンネルからこの北ノ俣岳に来たい思いが有るので、登山道の確認もあっての山頂めざしだ。
有峰湖が大きく見える。
今日はあの向こう側の湖岸を通って、東谷連絡所というゲートまで車で走る。
クネクネに曲がりくねった湖岸道路は、登山で疲れた体には苦痛だ。
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有峰湖が大きく見える。
今日はあの向こう側の湖岸を通って、東谷連絡所というゲートまで車で走る。
クネクネに曲がりくねった湖岸道路は、登山で疲れた体には苦痛だ。
北ノ俣岳で薬師岳を背にして一枚。
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北ノ俣岳で薬師岳を背にして一枚。
槍、穂高を背に。
しばらく山頂に佇んでから、下山開始。
2
槍、穂高を背に。
しばらく山頂に佇んでから、下山開始。
昨日は無かった三角点
さては、誰かが持ち去ってしまったが、気が咎めて昨晩のうちに返して置いたんだな!!??違うのか??
昨日は無かった三角点
さては、誰かが持ち去ってしまったが、気が咎めて昨晩のうちに返して置いたんだな!!??違うのか??
三角点はとりあえず触っておかねば
三角点はとりあえず触っておかねば
あられチャン・・おまえもか??
あられチャン・・おまえもか??
太郎平小屋で、昨日と同じようにビールとカレーライスを食べて、調子よく下った。
前回と前々回の山行の反省のおさらいをしながら下ったら、小屋から2時間で到着してしまった。
テント担いでる奴に抜かれた「トレラン」の人が悔しそうだったが、グラは今年の山行の中で、やっと納得の歩きが出来たことがとても嬉しかった。
太郎平小屋で、昨日と同じようにビールとカレーライスを食べて、調子よく下った。
前回と前々回の山行の反省のおさらいをしながら下ったら、小屋から2時間で到着してしまった。
テント担いでる奴に抜かれた「トレラン」の人が悔しそうだったが、グラは今年の山行の中で、やっと納得の歩きが出来たことがとても嬉しかった。

感想

山行は天気が良いに限りますね!って、改めて思う好天の稜線歩きを楽しみました。

ここからは備忘録です、お付き合出来る時間の許す方はどうぞお読みください。
     ↓
7月の下旬に行った槍ヶ岳、8月上旬に行った笠ヶ岳。
いずれも日帰りで挑戦して、日帰りでは帰ってこられたが、両山行とも下山時に足が動かなくなり、自己嫌悪の真っただ中での今回のお盆山行だった。

昨年末から今年のゴールデンウィークにかけての毎週の休日は、始めたばかりの山スキーを履いての「乗鞍」や「立山」を含む雪の上で大腿四頭筋を鍛えて居たし。
ゴールデンウィーク明けからは、やっぱり新しく始めた「ロードバイク」にまたがって、毎週の様に150kmのロングライドをこなして居て、ハムストリングと大腿四頭筋に鞭を打っていたのに、やっと履いた登山靴での「歩けない!!」シンドローム。
槍ヶ岳も笠ヶ岳も、登りは普通に日帰りに挑戦するのに十分なタイムで、他の登山者に比べても遜色は無いのだけど、とにかく下りになったとたんに、足が動かなくなる。
2年前の奥穂〜西穂の時に陥った「ハンガーノック」の症状に似ているが、今回の物はちゃんと食べている状態での症状。

毎日、なんで歩けないんだろう?と考えるばかりで、このお盆の山行の準備は何も出来ていない。
12日の早朝、朝のランニングをしながら「やっぱり山に行こう」と決めた。

家に帰って、テントやシュラフを引っ張り出して居ると、ようやく山行の具体的な内容が頭に浮かんできた。

新穂高から北アルプスに入りたいが、この日程では登山者駐車場に車を止めるのは、至難の業を卓越しないと無理だろう。
折立からの入山は、有峰林道の通行時間制限のため、夕方5時前後に折立に到着するようにすれば、必ず一台や二台の空きスペースは有るはずだ。

12日午前11時に自宅を車に乗って出発、国道を利用しながら、途中で昼ご飯食べたり、夕食(翌朝の朝食分も)のための食材を買い込みながら、予定通り午後5時頃折立に到着。
想定外の登山口すぐそばと言う好都合な空きを見つけて、車を突っ込んだ。
日が暮れれるまで、折立のキャンプ地の芝生の上にマットを広げて、ラジオを聴きながらビールを飲み、夕飯を食べ、日の暮れとともに車の中で就寝した。

朝目覚めてから装備を整え、足の事を考えると、恐る恐る登山口から登り始める。
熊は怖くありません・・だって、前からも後ろからもそれはそれは賑やかに熊鈴の音が響き渡ってますから。

ゆっくりゆっくり・・・と、とにかく自分に言い聞かせながら。
あられチャン?三角点?そんな物に気づく余裕もなく、一度も休憩しないで太郎平の小屋に到着。
あまりにもゆっくりペースなので全く疲れなし。

小屋の前でたっぷり休みながら、カレーやうどんの販売が始まる午前10時を待つ。
大盛りカレーと500cc缶ビールで早い昼ご飯にした。

同席した滋賀県の大津市からきた彼は、登山を始めてから1年ほどだそうで、今山登りが楽しくて仕方ないと言った。
うんうん、わかるよその気持ち。

どんなにゆっくりしても、遊びながら準備をしても、テントなんてそんなに広げるのに時間は必要ない。
薬師峠のキャンプ指定地は、鞍部に有るからか、はたまた樹林が濃いからか?風が通らないキャンプ地は、とにかく陽が当たって暑い!!
良い場所を確保してテントは張ったが、まだ午前中だよ。
やる事が無いから、薬師岳に登っておきましょっと。

ゆっくりゆっくり登るが、時折メタボの診断されたでしょ?っていう登山者が、汗だくに成りながらあえいでいるのに出くわす。
彼らは一様に、命乞いでもする様な眼差しでこちらを見るが、こればっかりはどうしようも無い。
今日のこの一日の薬師岳の為には、最低でも一年前から20回以上は登山靴を履いて居なければ成らないだろう。
軽々と急登を行く彼らはきっと、それを楽しみながらやって来たはずだ。
その昔梅沢富雄が歌って居たじゃない「♪♪稽古不足を幕は待たない」って、おんなじだよ。
おいおい、お前に人のことが言えるのか?ああ・・そうだった。

薬師岳山荘での休憩時に、太郎平小屋までの登りでちぎられた小柄な女性に出会った。
すごく元気に歩く姿がとても印象に残って居たので、思わず声を掛けてしまった。
いろいろ話を聞いたが、彼女の健脚は本物だわ!!
連れの彼は、あいにくの体調不良でいつもの調子が出ないらしい。どうやら前回の山行くらいからの不調を引きづって居るらしい、わかりますよその気持ち。

午後には、昨年の盆に雨の中の山頂で、誰も居なくて視界も無く、山頂の標識と祠だけを見た記憶の薬師岳にやっと登頂できた。
好天の薬師岳を一年間も待っただけに、妙にうれしい。

さて、ここからは問題の下りだ。
こわごわ足を進めていくが、おや?前回とは違う感触ですよ。
薬師からの下りの、ザレ場やガレ場が怖くない。

次に足を置く石が浮かんで見える、
私・・・調子のいい時はそうなるんです。

ちょっと、小走りになってみた。
それでも足元の石や砂利は滑らない。
あれ??ひょっとして下りがダメダメシンドロームは治っちゃった?

テント場に戻り、気分上々でビールを2缶買って晩御飯にした。

夜中2時過ぎに、テント外の枕もとでオコジョが「チッチ チッチ」ってやかましく鳴いていた、星が綺麗な晩だった。

明け方にテントの中でラジオを聞いて、本日のお天気チェック。
「北陸地方の山沿いでは、午後3時頃から雷をともなって雨が降るでしょうetc」って、おい!!ここの事じゃないかよ。

ザックの中の食料用のスタッフバックには、三日分の食材が入っているけど、山行を切り上げて本日山を下りよう。

ゆっくり5時過ぎに起き出したが、このキャンプ地は朝の日差しが入るのが遅い。
一時間待っても陽が入らないので、夜露で外はべとべと中は結露でぐちょぐちょのテントを、水をしたたらせながら丸めた。

太郎平小屋までゆっくり歩く途中、北ノ俣岳を眺めながら残雪期にここへ来るために、飛越新道の分岐を確認しておこうと言う気になった。
と言いながら、実は見えているピークは北ノ俣岳のずっと手前の名もない山だったのだが。

昨年に黒部五郎の山頂から見たとき、黒部五郎から太郎平までの稜線がいかにも気持ちよく見えた。
期待を裏切るどころか、それ以上の感動を与えてくれる素晴らしい稜線を1時間以上歩き、北ノ俣岳に登頂。
少し冷たく感じる風が心地よかったし、360度の絶景が私を待っていてくれた。
やっぱり山は良い。

北ノ俣岳からの下りで、すこし飛ばしてみた。
調子よいぞ・・・。

太郎平小屋にもどり、またカレーとビールを補給。
小屋から下り始めると、先ほど同じベンチで休んでいた方を発見。
これでスイッチが入ってしまった。

数分でその方に追いつくと、ちょっとのあいさつのあと、足全開。
「急行、一人通りまーす」って、いつ以来に言っただろう?

少しテント泊の荷物が重かったが、気にせずに歩いて2時間で下山してしまった。
しかも、帰りは三角点もあられチャンも見る余裕があったよ。

足、復活したかな〜??
また来週にでも検証に行ってきます。
でも、教訓は「他の登山者の歩くペースに惑わさない事」かな?

アルコールが抜ける夕方まで時間をつぶしてから車を走らせた。

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コメント

ゲスト
何だかとっても
久し振りな気が。

山スキーもロードも良いですが、タマには山歩きもして下さいね
2016/8/15 18:54
Re: 何だかとっても
あ!サトさんお久しぶり
これから暫くは、真面目に山に登ります。
応援を下さい!誉められないと山に登れないジイさんですから〜〜
2016/8/15 19:03
お元気でしたか
同じく とても久しぶりです。

相変わらず味のある文章で楽しませてもらいました。

これからも山を楽しんでくださいね。
2016/8/15 22:25
Re: お元気でしたか
bo-tyu-zaiさん、10ヶ月のご無沙汰でした。
恥ずかしながら、ヤマレコに10ヶ月振りに帰った参りました。
気になるお二人は、もう◯◯されましたか?
2016/8/16 8:11
タフな備忘録にびっくり
こっちでもこんばんは

好天の稜線歩き、テン泊気持ちよさそうです。
なんだか足と相談中だったのですね?よい返事が返ってきたようで
しかしスキーにバイクも〜? 忙しそうですがマイペースで楽しんでくださいね。

bo-tyu-zaiさんにはそろそろ年貢を納めてもらうつもりですよ
2016/8/18 22:16
Re: タフな備忘録にびっくり
ピーさんコメント有難うございます。

彼にもついに年貢の収め時がやって来そうですか、ほっと安心です。
登山、スキー、ロードバイクにランニングと、趣味はもうこれ以上は増やせません。

ピーさんのタフな足が羨ましいグラでした。
2016/8/20 10:38
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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
薬師岳/折立起点太郎平小屋薬師平薬師岳山荘経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

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