笠ケ岳【寝不足+脱水+シャリバテの笠新道(ヘタレポ)】
- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 2,164m
- 下り
- 2,163m
コースタイム
- 山行
- 7:01
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 7:25
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 7:25
天候 | 概ね晴れだが午後からポツポツ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿駅/23:54発/ムーンライト信州81号---4:33着/松本駅/松本電鉄+アルピコ交通バス4:45発---6:25着上高地BT7:00発---アルピコ交通---7:25着平湯温泉7:40発---濃尾バス---8:12新穂高温泉BT 帰路: 新穂高ロープウエイ/アルピコ交通バス13:40発---15:50松本駅BT 16:36発/普通列車大月行にて帰京 交通費/往路:新宿〜立川乗車券470円+青春18きっぷ一日分2370円+ムーンライト信州指定券520円+松本〜上高地片道2450円+上高地〜平湯温泉片道1160円+平湯温泉〜新穂高温泉890円 (本当は中の湯にて乗り換えをすると1000円近くバス代が節約されますが、何もない所で1時間待つのは…上高地はトイレも売店もあるし…ということでこの乗り継ぎに致しました) 復路:新穂高ロープウェイ〜松本BT2880円+青春18きっぷ一日分2370円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【新穂高温泉〜笠新道入口】 のどかな林道歩きが楽しめます。途中で妙に涼しい箇所がありました。これがお助け風穴の模様です。傾いて崩落して起きた場合の責任はとりませんの看板でおなじみの中崎橋を越えて10分ほどで笠新道登山口です。※ここの入口の水場は涸れ切ってはいませんが、溜めるとなると相当な根気が必要です。無理をせず、手前の水場かワサビ平までの寄り道が良いかと思います※ 【笠新道入口〜杓子平】 石階段から樹林帯を歩きます。ゴツゴツ岩や長くても4段ほどのハシゴを越えてジグザグジグザクと徐々に高度を稼ぎます。ところどころに高度を示す看板があるため、自分の位置が確認できます。ジグザグなので斜度は思ったほどでもないですが、長時間の登り区間で徐々にやられてきます(今回の私の場合…)。2000Mを越えると樹林帯を抜けますがここからは天気が良いと日差しがきつく感じられます。岩ゴロゴロの登山道を根気よく登りつめてハイマツ帯をやや下ると杓子平です。目の前のカールや笠ケ岳の眺望は見事! 【杓子平〜笠新道分岐】 ここからは緩やかにカール状の登山道です。ここで花に癒され英気を養いましょう(余力があれば…)後半も稜線までの登りがシンドイですが、景色もよく登山口から杓子平までの道のりに比べればどうってことないです。(余力があれば…) 【笠新道分岐〜笠ケ岳山荘】 今までとはうって変わり気持ちの良い稜線歩きができます。常に笠ケ岳が視野に入りあとわずかで到着しそうな錯覚を覚えます。実際、抜戸岩を抜けてテント場やら山荘がはっきり視界に入ってからが長かった様に思います。(余力が無いもんで…)ガンバの白ペンキサインを越えるとテント場、ここから200Mほど登ると山荘です。テントの人はここからトイレや水汲みの度に200Mの往復をしなければいけません。 【笠ケ岳山荘〜笠ケ岳】 よく整備されています。トレースも急登にならない様なだらかーに作ってありますので、ここまで来れた方ならば、どなたでも難なく登れます。祠から左に100Mほどで山頂標、そこから先のクリヤ谷コースも、上から見る限りはマーク明瞭です。 【折戸岳分岐〜折戸岳〜分岐指標】 笠新道分岐から双六方面に5分ほどで抜戸岳の分岐、さらに5分ほどで抜戸岳山頂です。あまり立ち寄る方が少ない模様で山頂が独り占めできます。笠新道へはそのまま稜線をトラバースすれば合流可ですがここの区間はマークらしいものはなく、何となくトレースを追ったような歩き方になりました。途中のガレ場など若干注意が必要です。 全般を通して、命の危険を感じる箇所はないですがタフなコースであり下り時にけがをしないような注意が必要です |
その他周辺情報 | 奥飛騨の湯(新穂高ロープウエイ駅から5分ほど)、800円 その他入浴可の温泉多数 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
タオル
ストック
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|---|
備考 | ダウン入りのテントマット(エアマット)が暖かく、夏ならばシュラフなしでもイケそう。 |
感想
前回の槍ヶ岳からおよそ3週間ぶりの山行でしたが、非常に厳しいものになりました。いつもの様にムーンライト信州に乗車しましたが、前回ほどよく眠れぬまま松本到着。その後も松本→上高地、上高地→平湯温泉、平湯温泉→新穂高温泉までのバスもほとんど眠れず、まあなんとかなるかと山行開始。「良い天気だな。このまま頂上でも良い景色かな。のんびり昼飯とか食えるかな」とのんきに林道を歩きました。笠新道の入口まではいつも通りランニングシューズで行きました。入口にて登山口に換装。笠新道の入口の水場はかろうじて出ている状態でしたが、600CCが満水になるまでにとんでもない時間がかかりそうなほどでした。ここの水場はあてにせず、手前の水場かワサビ平までの寄り道がカタイかと思います。
ここで高校生風の下山の団体をやり過ごし、笠新道に取り掛かります。非常に整備が行き届いていて、歩きやすい道なんですが…長くてキツイ!!!と感じるまでに時間はかかりませんでした。大きな岩歩きなどもあり、徐々に脚にきます。定期的に標高を示す看板があるので目安にはなりますが、調子が悪いと「まだ次がこないのかよ?」なんて自分勝手なことも思ってしまいました。ようやく杓子平までの中間点を通過したときに、いつもに増して発汗が激しく荷物の重さをずっしりと感じる自分がいました。杓子平まで1時間半の標識を見たときに普段の自分のペースと錯覚したのか、12時に杓子平と思っていたのですが自分にとってここからが地獄のような長さになりました。標識をまだかまだかと追うのですが一向に次の標識が出てこないため心が折れそうになりました。2200Mを過ぎて大きな岩のところでついに大休憩を敢行。ゼリーやおにぎりを再度補給しますが効くには時間がかかりそうです。この大休憩で前半で前に行かせて頂いた方にもパスされ、9時から登り始めたというカップルにもパスされました。このカップルはストックを使って小気味よく登られていきます。「そうか!ストック使えばいいじゃん!」もっと早く気付くべきでした。
結局中間点から2時間、2200M地点から1時間20分かかりようやく杓子平に到着!走り終えた福士加代子のように「もうやんねー!」と叫びたくなる心境でしたが、ここでガスの中から本日のターゲット笠ケ岳が見えてきました。ここでやめるわけにはいきません!頑張って歩を進めます。ここからは本来は傾斜も緩く眺めもよく歩きやすい登山道ですが、今まで蓄積された疲労が堪えてなかなか前に進みませんでした。行き違いも積極的に道を譲り(立ち止まって休憩)、稜線に向かう登りは「あと少し、あと少し」と自分に言い聞かせ、杓子平から1時間半かかって双六/笠の分岐に到着。当初のもくろみからだいぶ遅れてしまいました(汗)これじゃ昼飯どころかおやつにも間に合わないよ…
そうはいっても、上り詰めたあとは今までとはうって変わって急登のない稜線歩きなので、このボロボロの肉体でも進むことができました。時折りガスが切れて見える笠ケ岳の雄姿に少しずつ近づいてくるゴールを感じました。テント場や山荘が見え始めましたがここからがジワジワと長かった…でもここまで来たら時間の問題ととぼとぼ進みテント場にて、適地にデポして山荘で受付、キリンレモンで乾杯となりました。テント場は200Mほど歩かなければならないためトイレ、水汲みなどの用事は大変ですが天気が良ければこれもなかなか楽しいのかもしれません。荷物がないとこうも違うんですね。
結局、翌日は3時前に目を覚まし、大福とお茶で体を覚ましました。この日は月夜だったようでライトなしで食事ができました(料理してないか…)
御来光を見にテントを出発すると、既に撤収、出発を試みるパーティーの姿がありました。この人たちは今日もどこかのテント場まで歩かれるんだな、やっぱり山ってじっくり時間をかけて楽しむものなんだな…としみじみ。山荘から頂上まではそれほど時間がかからずに到着できました。槍から穂高の稜線が明るくなる水平線に浮かび上がり見事でした。結構いいカメラを使われている方が多く、この山が絶好の撮影ポイントなんだなーと感じました。また、日の出とともに、太陽の反対側の雲がきれいに輝いているのも素敵な景色でした。なかなか出てこないのでそろそろ戻ろうかとちょっとくだりはじめたら太陽が顔を出してしまったようで、「ダイヤモンド大喰」がちょこっとだけ拝めましたW
あとは撤収して下るのみですが、何となく大ノマ、弓折方面に寄り道したいような気にもなりましたのでひとまず分岐まで進んで行きます。この間早くもトレランの方や双六から中尾高原口まで歩かれる方などとすれ違いました。みな早起きで健脚者ですね。なんとかもう一つだけ登ろうと考え抜戸岳の分岐から抜戸岳へ!誰もいない山頂!槍の雄姿!輝く太陽と絶景を満喫しました。ここからはゆっくり下りて、ワサビ平にでも寄り道して、温泉に浸かり、松本行直通バスで帰ろうと完全撤退モードに体が誘われて行きました。杓子平にて笠ケ岳の姿を焼き付け、昨日大休憩をした大きな岩もあっという間に通過して「下りはスイスイだな」なんて思っていたのですが、中間点以降、やたら岩が滑ったり足がとられたり暑さが増したりと徐々に昨日からのダメージが出てきました。もうすぐゴールという地点で登山道にカメラを構える女性が→そこにはオコジョの姿がありました。和みますねー♡
最後は生まれたばかりの小鹿というか、福士加代子の初マラソンのようになりながら笠新道登山口に帰還。しばし放心状態でしたW。やたら後半靴が滑るとは思っていたのですが、よく見ると靴底に土がびっしり付いて完全に溝が埋まっていました(涙)これじゃツルツルやんけ…今度から靴底チェックも忘れずに!
ワサビ平までの寄り道すらおっくうになり、新穂高までの林道をひたすらテクテクとこなしてようやくゴール。
睡眠が足りてないのか、スタート時間が遅くて早い段階で暑かったのか、荷物が重すぎたのか、スタート時の栄養補給が足りてなかったのか、寄る年波なのか…いろいろ考えさせられる登山となりました。少なくともこれからは、荷物の重いときは早々にストックに頼りながらの一定ペースでの登山をしようと反省しました。
あまりのリアル話に、辛さがこちらにも伝わってきました(笑)
ただでさえ辛い笠新道。夏の暑さは本当に敵ですよね!
行けば分かることなのでしょうが、日影があるようで全然無いんですよね〜。岩も陽射しで熱々ですし。
よくぞ重装備を背負って頑張られたと思います。
ここでもやはりアミノ酸補給でしたか!大変参考になりました(笑)
ミスターアミノ酸の称号、ありがとうございます(笑)
いやー、本気でしんどかったですー。暑さ、重さ、急登などなど修行ムード盛り沢山の山行となりました(汗)。これからテントの時は「ゆとり登山」と出かける前のアミノ酸摂取を忘れずに励行したいと思います
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