中川川水系 カクレ小屋沢

2004年05月01日(土) [日帰り]

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• 距離: 4.1km
• 登り: 554m
• 下り: 550m

コースタイム

9:35中川橋先からカクレ小屋沢入渓−12:00Ｆ１−７ｍ滝上４８０ｍ二俣−
12:25Ｆ２−３ｍナメ滝上５６０ｍ二俣−16:00戸沢ノ頭（880mピーク）16:30−
戸沢ノ頭南尾根−18:10戸沢入渓点−中川橋

天候

晴

コース状況／危険箇所等

遡行グレード：１級上（高巻きの不明瞭さとツメの悪さ）

●丹沢湖北端中川橋を渡った所に駐車スペース（１０台以上）あり。
　トイレはないので、前泊する場合は、三保と玄倉を結ぶ丹沢湖北面道路沿いにある
　駐車場を使った方がよいかもしれない（きれいなトイレあり）。
●カクレ小屋沢の入渓は中川橋北側にあるトンネル手前から容易に入れる。
●堰堤は４個。表丹沢のように堰堤の巻きは整備されていない。概ね右側から巻ける
　が、トラロープがＦＩＸされており、ザレ場のトラバースなどがある。
●最初の滝Ｆ１−７ｍは一見容易に登れそうだが、上部のスタンスが悪い。乾いて
　岩がしっかりしていれば�元蕕�らいだが、ほぼすべての岩は崩れると思ってよい。
　どこもかしこも全くハーケンがきかなかった。おまきに下からではわからなかったが
　落ち口はツルツルのスラブでホールドがない。直登はほぼ絶望的な滝だ。
　左側を少し戻ったザレルンゼから上がり、落ち口から高さ３ｍ上に向けてトラバース
　するが、降りる所が急な岩場で少し緊張するかも。
●Ｆ２−３ｍナメ滝は左側の水流に足を突っ込み、右側ツルツル岩とのフリクションで
　身体を徐々に上げていく。（右斜めに傾いた格好か）
　ふさっちが一番手で直登（パチパチ）。
●二俣を右へ行きＦ３−１２ｍ大滝。でも水流はしょぼい。乾いて岩がしっかりして
　いれば�卦蕁椶箸い辰燭箸海蹐世�、ここも全く足場やホールドはボロボロ。
　登れる滝ではない。右側から入るザレルンゼを２０ｍ登り（ここは自然落成が頻繁）
　更に右手の小尾根に這い上がって、また２０ｍくらい登る。そこからザレ場を２０
　ｍトラバースすると高〜い岩壁を側面にもつザレルンゼがあるので、そこをムンタ
　ーで下降する。３０ｍほどの下降なので懸垂下降だと６０ｍロープでなければ
　ショートする。まぁ何とかフリーでも降りてこられるけど。
　降りた所は１２ｍ滝のすぐ上部であった（パチパチ）。
●すぐにＦ４−２段７ｍ滝。こちらはフリーでＯＫ。ただし抜ける岩もあるので注意。
●続いてＦ５−８ｍ苔滝。上部が苔に覆われている。しつこいようだが、乾いて岩が
　しっかりしていれば登れるんだけど、これも脆〜い。
　左側斜面にうっすら踏み跡があるので、小尾根に乗り、少し裏側に一旦回ってから
　再度尾根へ。滝の落ち口上部３ｍ程度まで登れば、それらしい踏み跡が沢に降りて
　いた。
●ツメは次第に斜度を増してくる。沢状の地形が判然としなくなるあたりから急に
　脆くなる。土は崩れるし、小岩混じりの正面斜面に取り付こうものならもぉ〜最悪。
　どこまでもランナウトする際どいリードクライミングみたいなものだ。
　灌木の並んだ右側の尾根に逃れるのがマシだ。
●左右の尾根が合わさってくるとようやく斜度も緩み戸沢ノ頭（地形図では880と記載
　されているピーク）に出る。
●今回は下山路を中川橋ダイレクトルート（540ピークを通過する尾根）に取らず、
　読図講習の候補地増加という視点から、750ｍまで南側尾根、そこから南西、650ｍ
　あたりから西側に伸び、428ピークを通る尾根を試みたが、前半は天国（広葉樹が
　とっ〜てもきれいな尾根）、後半は地獄であった。600ｍあたりから鹿柵が尾根上を
　占領し笹藪の大藪漕ぎ大会であった。背丈以上の藪漕ぎなので周りがよく見えない
　こともあり、一本北側の支尾根に入ってしまった。（ここに入らないよう注意して
　いたんだけどなぁ〜）結局、戸沢の下から２個目の堰堤上部河原に出て仕事道で
　簡単に降りられたけど、ルーファイに最後で失敗したのに情けなくなった。
●中川温泉「ぶなの湯」は10:00〜19:00までしか営業していなかった。
　18:45我々が乗り込んだときには「営業終了でーす」だって。
　結局いつもの渋沢「湯花楽」で沢臭さを洗い流した。

写真

5/1 20:27

中川橋を渡ってＴ字路を左に行けば入渓点

5/1 20:27

最初のナメ

堰堤じゃ〜

5/1 20:27

Ｆ１　この滝は脆くハーケンを打っても岩が崩れるだけ
左から巻いた方がよい

Ｆ１−８ｍを安易に取り付くが・・・も、脆い
左から巻いた方が無難

5/1 12:19

Ｆ２　トイ状ナメ滝

5/1 20:26

Ｆ３−１２ｍ
脆くて登れるものではない
右から高巻く

5/1 15:14

谷の緑が美しい

5/1 20:25

詰めを攀じる
が・・・早めに左右どちらかの小尾根に逃げた方がよい
逃げ損なうと非常に脆くなる

5/1 16:29

戸沢ノ頭

5/1 16:47

快適な下山尾根
しかしこの後、植生保護柵と藪に苦しめられるのであった

撮影機器：

SO505i DoCoMo