募る「憧れ」を胸に、いざ「試練」に挑まん 剱岳 早月尾根
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 2,264m
- 下り
- 2,254m
コースタイム
天候 | 晴れ、くもり、霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高1200m以降、全体的に荒れ気味。 早月小屋以降はアップダウンがきつく、なかなか高度が上がらない。 とにかく遠いです。 でも、道中の景色は良好。 小屋までは毛勝、大日から剱御膳への尾根筋が美しく、小屋以降は剱を見据えながら、度迫力の剱北方尾根を見ながら巻きつつ上がっていきます。 室堂、立山、薬師が優美で、北方尾根の方に白馬三山が見えてきます。 別山尾根ルート分点あたりからは剣沢雪渓が美しい。 道としてはウェッティな上、足の置き場に苦戦。 帰りは行きで消耗している分、足をひっかけないよう注意です。 |
その他周辺情報 | 魚津ですましました。 温泉 金太郎温泉 食塩泉と立山からの硫黄泉からなります。1030円はちと高い気もしますが、街から近く、夕方ということで大盛況でした。 硫黄泉に入ってしまったので、室堂のみくりが池小屋に行こうという気が失せ、結果的に弥陀ヶ原で、湿原探訪と立山カルデラでいいやという気持ちになる副作用あり。 室堂は2年前行ったし、山に行く気力・体力も失せているのでいいかなと。 |
写真
感想
剱岳は2年ぶり二度目になります。
前回はベタに室堂からの別山尾根ルート。
そのときは山に本格的に行きだして初めてのシーズン。
八、甲斐駒ヶ岳黒戸尾根、白峰三山、谷川岳 西黒尾根、御嶽と行き、初の北アが槍穂縦走、そして室堂からの立山、剱岳、および仙丈ヶ岳とやったわけですが、なんといいますか、有名どころをとりあえず行ってみるというくらいの認識でした。
前回の立山・劔は、室堂、剱沢の紅葉がきれいでした。
飛び石連休に有給休暇をつけた日であり、空いていて実に快適だったと記憶しています。
その後、馬場島の試練と憧れの碑をみたり、本州の百名山を一通り行ったりして、点の記を読んだりして、今では行かずにはいられない、募る憧れを抱くものに。
行くなら今度は馬場島からの早月尾根で。しんどいという噂は聞いてましたがやるからには別ルートで下からと思い、ずっと暖めていたプランになります。
2年の時を経て、剱岳は例年では9末から10頭が最後。7月頭の怪我以来約3ヵ月で大体の山は行けるくらいには回復しましたので、ならば頃合いかと、意を決して挑みました。
さて早月尾根、紅葉が旬であり、大日稜線も、室堂も、剱沢雪渓も、美しかったです。ただ、早月尾根からの剱岳は、ある程度予想していたものの、想像以上にタフでした。剱岳からの眺望が得られることを前提としてなかなかに達成感が得られる山行だと感じました。この前提が肝であり、早月尾根、及び剱岳からの景観なしでは試練だけと言えます。憧れを満たすのに何らかのご褒美がないと厳しいです。
今まで色んな所に行ってきましたが、早月尾根はかなり厳しいです。危険は何と言いますが、長大すぎる尾根のために、疲労から注意散漫になって踏み外すとかバランスを崩すのが怖いかなと感じました。
翌日は当初室堂から奥大日と考えていましたが、疲労が厳しく、6時間運転して帰ることも考慮して弥陀ヶ原、芦峅寺散策。
弥陀ヶ原では立山カルデラ展望台から浄土山から薬師への稜線、ザラ峠、立山温泉を眺めてこの区間をいつかと心を新たにするとともに、弥陀ヶ原越しの富山・能登、大日稜線・薬師を眺めて癒されてきました。
道中から称名滝を眺め、また早月からも眺め、称名滝から室堂の大日稜線もいいなと。
芦峅寺散策では、雄山神社、資料館、女人堂の機能を果たした布橋灌頂など、立山信仰に触れました。
立山信仰によれば、劔は針山地獄、地獄谷は血の池地獄、弥陀ヶ原は餓鬼地獄になぞらえられ、それを示す映像は強烈なものがありますが、一方で劔に御堂が描かれてもいる…。
資料館では剱岳山頂から発掘された錫杖に対面してきました。
雄山神社では剱岳山頂にあった旧社殿に無事下山の感謝をしてきました。
次なるは伝説のルート 長次郎谷かな。剱沢から下の廊下も魅力的ですけど。
それらがいつの日になるのかわかりませんが、それをやれるスキルを磨いて行きたいとは思います。
総じて充実した土日になりました。ただ片道6時間の運転は厳しいです。
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