丹沢/中川川モロクボ沢
- GPS
- 06:52
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,286m
- 下り
- 1,271m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
西丹沢自然教室周辺駐車場を利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 西沢沿いのルートは何度か沢を渡るが、台風の影響により幾つかの木橋が流失し、また半水没状態のものも見られた。増水時には避けるべきルートになっている。 ◆登山ポスト 西丹沢自然教室で提出。 |
写真
感想
冴えない天気がずっと続いた後、漸く待ちに待った陽が射す日が来た。そんな日に西丹沢の美渓モロクボ沢を訪れ、初秋の一日を沢で存分に遊んだ。
馬入川に掛かる湘南銀河大橋は馬入大橋よりも高くアーチを描いている分、富士山の展望が素晴らしいのだが、ちょうど夜明け時の富士は天辺を雲に隠しながらも美事な赤富士だった。その後ラジオから富士山初冠雪の話題が流れて来て、平塚の田園地帯から雲が晴れた富士山を再度眺めると確かに頂上が薄らと冠雪していた。ちょっとしたご褒美を貰った好い気分になる。
7:28に西丹沢自然教室に到着。自然教室の駐車場は満車状態だったが、向かいの空き地にはまだ数台しか駐車していない。ここのところの雨で中川川の水量も多く、三保ダムも放流していた。丹沢湖の水位も平常時に戻った感じだ。モロクボ沢の大滝もさぞ豪快な姿をと期待させてくれる。
西丹沢自然教室で山行計画を投函して7:44に歩き出す。オートキャンプ場も結構な賑わいを見せていた。皆久々の青空を待ちわびていただろう。20分で用木沢出合、すぐに林道のゲートを潜り、しばらく歩くと旧白石キャンプ場の分岐に差し掛かる。更に5分程でやまびこ橋に至る。ここで沢沿いに入り沢支度を整える。
最初沢伝いにそのまま左岸側を歩いて行ったら出合った堰堤に雷木沢と書かれていて間違いに気付かされた。雷木沢も遡行の候補の一つだったけど今回はモロクボ沢だ。少し戻って雷木沢を徒渉し、モロクボ沢に出る。更に徒渉して右岸側に渡ると作業道が着いている。2つの堰堤を右岸側から越え、3つ目は左岸側に徒渉し越える。10分強歩くとF1-35m大滝に出合う。
大滝は水量ももの凄く、その豪快な美しさにしばし見惚れてしまう。音も大音量で会話も通り難い。大滝は左側のルンゼから高巻く。以前12年前に登った時にはもう少し滝よりにカチッとした岩場を登ったような記憶があるが、グズグズのルンゼを登り更に左上の方向に踏み跡を辿って木の根に掴まりながら登る。滝からかなり離れるので違和感を感じるが踏み跡は確かだ。13Kさん、placeさん、T井さん、僕、Aki-CLさんの順番で登るが不確かさから13Kさんが右の方が良いのではとAki-CLさんに声を掛けた。確かにこのルートは大高巻きになってトラバースした後に残置ロープで降りて更にトラバースしF2の上に出た。Aki-CLさんは後に続いてない。しばらく待つとF2の落ち口の横から登って来た。そして言うには右に行ったらボロボログズグズで非常に怖い思いをしたとのこと。行くべきルートでは無かったようだ。ともあれ流石に何事も無く登って来た。
F2から上流を望むともうF3-8mナメ滝がすぐそこに見える。F3から更にF4, F5と続く。ここは白眉だ。F4, F5は釜を湛えている。F4もF5もどこからでも登れる。F5ではAki-CLさんとplaceさんが右岸側をへつり、13Kさんが左岸側を登りトラバースして行ったがT井さんはやはり釜を渡って流芯を攻めた。やっぱりこれが一番楽しいと。僕もそれを見て続いたが結構なシャワークライミングだった。ナルミズ沢の登攀要素はここでほぼ全部出尽くし、後は美しいナメ沢を堪能しながら渓を逍遥し、尾根に詰めて行くことになる。約10分で水晶沢出合に達し、ここから更にナメ滝が延々と続く。右から合わさって来る沢にもそれぞれ滝が掛かっているのが見える。
ナメ滝を楽しみながら遡ると1050m二俣に至る。気が付かないと左俣に行く感じだ。多分これまでもそうだったのだろう。今回は右俣に行く。その後は小さな分岐が続き惑わせる。13Kさんが地図を見ながら右左を指示してくれるのでそれに従って稜線を目指す。左、左、右と言った所だろうか。もう正面間近に稜線が見えるのでそのまま登ってもとも思えるが少し遠回りした方が詰めが楽になるようだ。右に曲がった後の三俣を右に取って後は真っ直ぐ登って行くと殆ど藪漕ぎらしい藪漕ぎなしに稜線の登山道に出た。モロクボ沢の頭まで100m足らずの所だった。流石のルートガイドだ。
ここからは一般道なので安楽なもの、ではあるが西沢に出ると台風の痕を感じさせる。所々の木橋が流されていたり、水没していたりと一般向けとしては厳しい状況も見られた。ともあれ本当に久し振りに雨が降らない一日に実に楽しい沢旅を送ることができた。
F1(大滝35m)は、右岸から木の根を掴みながら踏み跡に従い、F2とまとめて大きく巻いた。沢に戻るところに残置ロープ2本あり。
1030mの分岐で左俣(本流)を行くと畦ヶ丸付近に登るのだが、右俣に進み予定通りモロクボ沢の頭付近に上がった。稜線間近は枝沢が多いが比較的傾斜の緩い容易な詰めだった。
雨が多い週末で水量が多かった様に思う。
西沢沿いの下山路は、分かり難いところ、水没している木橋、傾いて使用できない木橋、などがあった。
F1を巻いている途中で13Kさんの「右へ」の声に従い右のルンゼ(凹角)状を登る。抜け口にループ状の直径5cm位の木の根があり、それを掴めば卦蕁残念ながら木の根には30-40cm位の石が3,4個不安定に引っかかっていて掴んだら頭上に降ってきそうだったので右手によけるがボロボロルートで久しぶりに怖い思いをしました。抜けたあと足で木の根を軽く押すと引っかかってた石が大きな音を立ててすべて転がっていきました→卦薀襦璽班活です。3mトラバースするとF1の落ち口に出られます。
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