今年も天空の船窪小屋から、快晴の蓮華、針ノ木峠へ。
- GPS
- 28:21
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 2,228m
- 下り
- 1,861m
コースタイム
- 山行
- 3:09
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:29
天候 | 10/9(日)曇り&ジメジメ→曇り&強烈風 10/10(月)晴れ&強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
復路は扇沢よりタクシー利用(¥6,500) |
その他周辺情報 | 七倉山荘の温泉。650円。 気持ちよく入るには、4,5人が限度の大きさ。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
三連休であるが、土日の天気がまた悪い。
本当はテントでどこか行こうと思っていたが、
雨ではまったくその気になれない。
「良さそうなのは最終日だけだから、軽く日帰りにするか」
と妻に言い、土曜日は家でゴロゴロ。
が、ずっと天気の悪い週末が続いてストレスmax状態の妻が、
天気予報図をずっと睨んでいて、
「北アは日曜の10時には雨が上がりそうだし、体育の日はそれこそ久々に週末晴れとなるから、日曜日に手短かに稜線に上がれるところへ行こうよ。でも、風が強そうだから稜線まで樹林帯でないとね。」と言い出した。…その口振りは??
「ということで船窪にしましょ。ちょうど今日で今年は終わりだし、久しぶりに船窪のお父さんお母さんの顔を見たいし。」
うーむ、理由はこじつけのような気もしないではないが…。
が、毎年少なくとも一回は船窪に行っているが、昨シーズンは珍しく行かなかったのでまあいいか。
ということで船窪へ。
早朝の高速は土砂降り。「明日も冴えなそうなら船窪だけピストン」ということで七倉へ。
船窪に一泊でいくときは、いつも初日に扇沢から針ノ木経由で入り、帰りは最短の七倉下りるという行程が定番であるが、初日が雨だと逆回りせざるを得ない。三連休最終日だから渋滞する前に帰りたいのではあるが…。
悪天候ではあるが、さすがに三連休であり、七倉の駐車場はそこそこ混んでいた。ここで雨が止むのを待つ。
10時位まで待たねばなるまいかと思っていたが、8時半に雨が止んだ。
予定より早く止んで良かった。
しかし、雨は止んだものの実に蒸し暑い。
枝から落ちる雫を避けるためにカッパを着ているのでさらに蒸し暑い。
が、この急登が好きな妻はドンドン登って行ってしまった。
「5番札と天狗の庭で待つように」と指示。
今日はこの尾根から船窪へ向かう人が多いようでだいぶ抜かせてもらった。5番札で小休止。ここまではそんなに妻に離されずに行けたが、その先ですっかり遅れを取る。
天狗の庭でおむすびを食べていた妻に漸く追いついた。
しかし、槍穂の眺望がドン!今日は眺望を全く期待していなかったが
テンションアップ。
しかし、旧に冷えてきた。風も吹いてきたので小屋へ。
7回目となる船窪小屋は今回も鐘の音とともに迎えてくれた。
今朝はかなりの雨であったが、小屋閉めと一昨日の朝日新聞の効果で
今日はかなり混むらしい。
まだこの時間は宿泊客は少なく、囲炉裏端で読書。
しかし、その後は小屋が揺れるほどの強風となり、気温もドンドン下がって、到着した方達は口々に、「飛ばされるかと思った!」と震えながら小屋に飛び込んでこられた。雨が上がってからスタートし、強風にも吹かれず、実にいいタイミングでこれて良かった。
夕飯はいつもどおりタップリ。鰹のタタキも出て、妻に「ここで鰹のタタキが出たなんて初めてだね。」と言ったが、後で2年前にも出ていたことに気づいた。
「明日も強風だったら、ピストン七倉に下山しよう」と妻に言って就寝。妻はお茶会でアコーデオンの演奏など聞いていたらしい。
翌朝。なんと快晴で風も許容範囲。
ということで、もちろん妻がピストンなど許すはずもなく、扇沢までの縦走で下山。
うーん、快晴は嬉しいが、渋滞にハマるだろうな…。
妻は、「私もそう運転手手伝うから」と、口先だけ勇ましいが、あまりアテにはならない。
小屋を早く出た方がいいに決まっているが、熱々の味噌汁が飲みたかったので、朝食をとってから出発。
また来ます、とお父さんお母さんに挨拶し、モルゲンと日の出の中出発。
大部分の方は七倉へそのまま降りられるようで、快晴の稜線は貸切。見渡す限り誰もおらず。
北葛岳まではワイヤーや梯子もあるが、年々整備していただいている。
いくつかの登降を経て北葛岳。
ここは地味ながら実は360度の展望台。
自分はこの先の蓮華への大登りが嫌いで、いつもげっそりするが、妻は大好物であるのでドンドン行ってしまう。
鞍部からは暫く急な岩場であるが、前日の雨の影響は無く乾いていた。
途中で、早朝に出発されたお姉さん一名を会ったのみで、蓮華までの稜線は非常に静か。
蓮華山頂からは、鹿島槍の双耳峰と白馬連山が現われ、剱立山の大展望が見えるのがいつも嬉しい。
風が強く、針ノ木小屋で温かいコーヒーでもと思ったが、針ノ木峠に降りて来たら急に暑くなり、コーラとサンドイッチに変更。
扇沢への下山は、高巻道を行く。ここは登りにとる方が楽であり、下りは雪渓がある方が早い。
沢がゴウゴウと流れていて、一箇所、橋が完全に水没して渡れない場所があり、足の短い妻が渡渉できるポイントを探して沢の縁を行ったり来たりした。
それを抜けると黄葉ゾーンに。
雲海に浮かぶ爺ヶ岳が神秘的であった。
下りてきた扇沢は曇天。タクシーの運転手さんに聞いたら、朝から曇天だあったとのこと。やはり、安曇野市街は雲海の下で雲っていたようだ。
七倉へタクシーで戻り、七倉山荘で汗を流して高速へ。
やはり途中から大渋滞であり、高速を下りて、下道から帰宅。
運転こそしなかったが、妻が地図を見ながら抜け道を探してくれたので、時間はかかったが渋滞のイライラは無く、ストレスフリーで帰宅。
日曜日に思ったより早く雨も上がり、貸切ロードの大展望を満喫できた。
それに、今年も元気な船窪のお父さんお母さんにお会いできて良かった。
しかし、年々人気が高まって今までで一番混んでいた。
お父さんも「お客さんが多すぎていつもの場所にいられないな」と、囲炉裏端のいつもの定位置におられず、なんだか落ち着かず。
妻によると、お茶会でもアコーデオンの演奏はあったが、皆んなでの合唱や定番のお客さん同士の自己紹介も無かったとのこと。
自分的には、いつものクロマメのゼリーが無かったのが少し寂しかった。
この小屋は、空いていてアットホームなところが良いのであるが、人気が出すぎのような…。
この日もテレビカメラが入っていたし、来年はまた益々混雑するかも。
今後、定員制にしないとこの小屋の良さが失われてしまうのではないかと、ちょっと危惧しつつ、三連休を終えた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
Pengin22さん、お疲れさまでした
七倉からののぼりで、すごいスピードで追い抜かれたのが最初の出会い。びっくりしました。
そして、小屋でしばし奥様とお話しさせていただきました。またどこかでお会いしたらよろしくお願いします。
いつものお茶会じゃなかったんですね。普通の時にまた訪れてみたいです。
komameさん、
コメントありがとうございます。
この日は本当に混んでいましたね!
本来の船窪小屋とは少し違いましたし、
お父さんが火の番をできなかったので
囲炉裏の火力も弱かったですが。
また空いている時に再訪してみて頂ければ、
唄もあると思います。
一度泊まってみたいとは思っていますが、いまだに行ったことが無いのです。
評判通り、ご飯も美味しそう。
今回は2000m位はガスでその上が晴れてたみたいね。
キレイな朝日、うらやましいです。
次も小屋締め山行かな?
姐さん、
ここは場所が地味ですし、なかなか足が向かないとこですが、
一度行ってしまうとすっかり気に入ってしまうため、
なんだかんだもう7回目に
来年、ぜひご一緒に!
本当に下界は雲の下ですが、上はスカッと晴れていました。
次の予定は、妻が残業続きで全く話ができていません
今日なんとかして捕まえなくては
少し似たような景色を見てました。
やはり土日で、日曜日は早めに帰る・・・ですね。
こちらも同じ作戦でした。
いつも行きたいと思っているルートですが、ついついその奥に
行ってしまい、この周辺は未踏峰なんですよね〜
来年は行きたいと思います。他より少しは静かな山歩きが
できそうですね。
carolさん、
思ったより早く雨が上がって良かったです。
もう1日早まればさらに良かったのですが。
船窪小屋自体は七倉からピストンの方で賑わいますが、針ノ木から烏帽子の間の縦走路は、少し静かどころか大抵誰にも会わないですよ。会っても数人です。
また来年ぜひ
船窪小屋…今シーズン行こうと温めていたのですが
閉まってしまいましたか…^^;
もう10月も中旬ですものね北アの小屋は水が氷る時期ですね
それにしても翌日の青い空と雲海に浮かぶ
山々の素晴らしいこと
この季節ならでは透き通った感じが素敵です
今週末は晴れが約束されているようですから
私もどこかに…行きたい(>_<)…行けるかな
日曜の午後からぐっと冷え、風も吹いていたので
体感的にはかなり寒かったです。
雨が早い時間に上がったのが何よりで。
今週末は無事 へ向かわれたでしょうか?
向かい側の餓鬼岳、唐沢岳に行ってましたから、眺めてましたね、そちらを。
あ、AZUさんも一緒でした。
こちらは雨覚悟で、ずぶぬれで土曜から登りました泣
船窪小屋も、行かないうちに混むようになっちゃうんだろうか・・なんて思っていたら、そうでしたか・・
基本、小屋泊りをしないので、二の足だったら、時を逸したかな。。
餓鬼も唐沢もよく見えていました!
晴れた唐沢岳は北アが一望できていいですよね!
以前餓鬼岳から貸切の往復を楽しんだことがあります。
テントが数張しか張れないのが難点ですよね。
船窪は、平日であればおそらく大丈夫なんじゃないでしょうか?
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する