ポカポカのちヒヤヒヤの六甲山 (高座の滝、白竜滝、白石滝)
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- GPS
- 06:58
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,230m
- 下り
- 892m
コースタイム
8:40高座の滝
9:40風吹岩
10:25雨ヶ峠
10:50東お多福山
11:40蛇谷北山
12:10石の宝殿
12:30一軒茶屋(昼食)13:00
13:10魚屋道・白石谷への道標
14:00白竜滝
14:25白石滝
14:35白石谷・紅葉谷分岐道標
15:00ロープウェイ有馬温泉駅
15:15有馬温泉バス停"
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:阪急バス有馬温泉→阪急電車芦屋川駅 バスは毎時40分発 |
コース状況/ 危険箇所等 |
魚屋道から白石谷への道標には「熟練者向け・危険」の文字がありました。 高い堰堤をいくつも降ります 登山道も一箇所崩落してました。 危険でした。 |
写真
感想
関西ヤマレコユーザーのレポには六甲の氷瀑「七曲滝」がよく登場する。これはひとつ行ってみなくてはというわけで、家事の段取りをつけていざ出発。ところが当日2月2日は先週までめちゃくちゃ寒かったお天気が一転。気温が10℃近くになっていた。これでは氷も解けてるかなと思ったが、山歩きに重きをおくことにする。
計画では阪急電車芦屋川駅をスタート。芦屋川沿いに歩き、住宅街の中を横切って、「高座の滝」「ロックガーデン」「風吹岩」「雨ヶ峠」「東お多福山」などの名所?をとおり、「一軒茶屋」「六甲越」から「魚屋道」をたどり有馬手前で「七曲滝」などを見て、有馬温泉へ下る六甲連山横断の予定だった。地図やヤマレコ記録で確認する限りでは滝はいくつかかたまってありそうな感じだった。赤目四十八滝のようなイメージをもっていた。しかし、この判断が大きな間違いだった。
「高座の滝」の先の案内板に従って、冒険しないでおとなしく中央尾根一般コースをたどった。白い岩をよじ登る感じ。ところどころクサリやロープもあり、ほどよい緊張感で登っていく。ここが「ロックガーデン」と呼ばれる場所だったのか。木々の先には風化でおもしろい形になった岩が見え隠れする。岩尾根を快調に歩く。今日はイノシシ君もお休みのようだ。「イノシシに注意」の看板があちこちあったにもかかわらず、河原にもその姿は見なかった。ひと安心。高座の滝から1時間ほどで風吹岩に到着。平日のためかハイカーも3人だけ。幸いなことに「イノシシの名所」の風吹岩にもイノシシ君はいなかった。雨ヶ峠までは問題なく歩けた。平日のためひっそりした雨ヶ峠から今日はそのまままっすぐに進まずに、ガイドブックなどでその写真をよく見かける東お多福山へ向かう。
東お多福山一帯は、岩湧山頂とちがってススキ(カヤ)原ではなく、ササ原だった。写真の風景のようにササ原の中を登山道が続いていた。
伐採もされており、広々した原っぱになっている場所もあった。ここでも出会ったのは大学生男女の5人パーティーだけ。東お多福山から蛇谷北山を経て、一軒茶屋方面へ向かう。北斜面のためか雪が残っていて滑りやすい。眺望のきかない蛇谷北山の下で、念のためアイゼン装着。急下りも安心して歩ける。ここから距離は短いがアップダウンがあり、かなり疲れ
た。30分ほどで石宝殿の観音像の前の広場に到着。いったん車道を歩き一軒茶屋前に到着。一軒茶屋辺りで昼食をとるつもりだったが、団体さんが日当たりのいい場所を占拠。しかたなく道を隔てたトイレわきで湯を沸かして定番ランチをとる。ゆっくり休憩したあと、アイゼンを装着して有馬へ向けて「魚屋道」を出発。苦難はこのあとに起こった。
「魚屋道」を5分ほど歩いた道端に「白石谷(有馬四十八滝)」の道標があった。四十八滝の中には本日の目的「七曲滝」も当然含まれているんだろうなと判断。道標の「熟練者向け・危険」の文字はちょっと気になったがササ原の雪の上にはトレースがしっかりついていたので、下ってみることにした。あぶなかったら戻ればいいと軽くみていた。
ササ原の中を快調に下る。突然、目の前に大きな堰堤が出現した。
踏み後は堰堤左側へ続いている。堰堤の上に立って、下を見るとその高さに思わず足がすくんだ。トレースは堰堤の外側の壁に取り付けられた手すりへ続いていた。「これを降りるんか? マジかよ」高所恐怖症の身には映画「ホワイトアウト」や「逃亡者」に出てくるダムのように思えた。手すりをもって慎重に降りる。大きな段差ごとに4つの手すりがついていた。その段差が5つほどあった。なんとか無事に降りて、真下から堰堤を見上げるとその巨大さにびっくり。高さ20m以上はありそう。すごい迫力だ。こんな堰堤がいくつも続くのかな?ひとつでは終わらせてはくれんやろうな。いろいろな思いが脳裏を駆けめぐる。戻るのもしんどそう。このまま先を進むことにする。その間1つか2つを堰堤を下った。水の少ない谷の中を歩いたり、谷を高く巻いて進んだりすること40分。本日一番の難所に遭遇。谷を高く巻いて進む山道が1mほど崩落していた。ロープはない。
戻ろうかどうしようかしばらく立ちすくむ。木の根をもってなんとか飛び越えることができた。映画「インディージョーンズ」のハリソン・フォードの気分。2度としたくない。しばらく心臓のドキドキがとまらない。
そこから10分の所にも2番目の難所が出現。大きな岩に短い頼りないロープが一本。足をかけるくぼみもあまりない。ここでもしばし考え込む。思いきってロープを巻いて、なんとか降りる。下から見上げると高さは4〜5mぐらいか。谷がどんどん深くなってくる。大きな岩がそそり立つ狭い谷だった。絵に描けるような深山幽谷。歩き始めて1時間。白竜滝があらわれた。気温が高いためか、凍結はしていない。そんなに大きな滝ではない。河内長野の滝畑四十八滝のひとつ「大滝」や金剛山の「妙見の滝」の方が大きそうなぐらいだ。でもここまで歩いてこられて感慨無量。
でもまだ先はある。
深い谷を慎重に下っていく。ところどころにあるオレンジ色の真新しいマークが頼りだ。歩き始めから75分、急な坂を下ると広い河原に出た。奥を見ると別の滝があった。しかし白竜滝のように名札がない。大きさも白竜滝より小さい感じがする。ここも一部しか凍結しておらず、水が流れていた。周りを見回すと木の枝に「白石滝」の名札がさかさまにかかっていた。ということはここが白石谷か。右手にも別の谷が続いており、2つの谷の真ん中に案内板が立っていた。似位滝や百聞滝へは300m以上登らないと行けない。しかも案内板には七曲滝の文字がない。もう往復600m以上歩く気力はない。2つも滝を見られたし、相当危ない沢歩きもしてきたので、一刻も早く下山したい。滝は逃げない。その気になれば寒い日に来ればいいと自分に言い聞かせて先を急いだ。広々した河原を歩き、谷の中では見られなかった青空のもと、やわらかい日差しを浴びながら有馬温泉への林道を急いだ。
本日の歩数:27000歩 歩行距離:16辧 (盥垰間:6時間30分
katatsumuriさん こんばんわ。雪が全部消えたかと思いましたが まだ残ってましたね。
でもロックガーデンでイノシシ会わないとは
ラッキーというか奇跡に近い確率ですね。
正解です。「七曲滝」は「有馬四十八滝」に含まれてます。最高峰→旧極楽茶屋跡→紅葉谷へ行けばもっと簡単に「七曲滝」に会えるたかも・・・
高所恐怖症ではないですが堰堤を垂直に降りていくのは
かなりためらってしまうと思います。お疲れさまでした
六甲にありがちな堰堤もなく小滝が続く沢登りと岩稜歩きが楽しめます。ほとんど道標がないですが
白石谷より楽しいと思うのでまた行ってみてください。
miccyan、こんばんは
イノシシが心配でずっと六甲は敬遠してましたが、思いきって出かけました
イノシシ君に遭遇しなくてホントにラッキーでした
極楽茶屋→紅葉谷の道標に出くわして、次はこれだなと思いました。アドバイスありがとう。
白石谷はホント大変でした。道標はウソつかない
katatsumuriさん こんばんわ。白石谷を下られたのですね。お疲れ様でした。
私たちは上りだったので、もう少し楽だったのかもしれません。
大きな堰堤を越えられたようですが、私たちは堰堤を高巻く踏み跡を辿りました。それも、上りルートだったからこそ、見つけることが出来たのでしょう。
farineさん、おはようございます。
コメントありがとうございました。
今回の山行、1月30日のfarineさんの記録を参考にさせていただきました。ありがとうございます。
住居が大阪南部なので、方向は逆に芦屋川から有馬へ抜けるコースにしました。
有馬四十八滝を甘く見ていました
赤目や滝畑と同じようにコースになっているものと思いこんでました
白石谷の下りはとにかく踏み跡だけが頼りで、とても緊張しましたが、いい体験ができました。
こんばんわ!
今週は天気が良すぎて
溶けないか心配です。
私も2/5に六甲の氷瀑を初めて見に行く
予定です。
イノシシに出会わなくて良かったですね!
TakaSyuuさん、おはようございます。
お久しぶりです。
白石谷ではハラハラドキドキの連続でした
5日はお気をつけて。
どちらへ行かれるのでしょう。
レポ楽しみしてます
こんばんは
すこし寒さも緩みましたね
白石谷への道は
魚屋道の熟練者向きの案内板の先数メートルのところで
分岐があるようで、
右に下ればkatatumuriさんが歩かれたルート、
一方左手が高巻きルートなのかと思います。
いつも左からしか行ったことがなかったので
谷へ下るルートのレポートを
かじりついてみてました
危険そうですね
堰堤のタラップも滑って
怖かったのでないでしょうか?
miccyanさんの仰るとおり
芦屋の地獄谷もいいですよ〜
yutak25さん、おはようございます。
白石谷を下るのがあんなに大変だなんて思いもしませんでした
事前にyutak25にお聞きすればよかったなあ
堰堤のタラップ(手すり)は記録にも書いたように、防波堤にある
ような鉄製の冷たいものではなく、滑りにくい感じでした。
でも怖かったあ
あんな高い構造物を降りるのは生まれて初めてでした。
こんど地獄谷へも行ってみます。怖くなければいいけど・・・・
katatumuriさん こんばんは。
私達は有馬温泉側から行ったのですが、白竜滝、白石滝への道がわからなくて見られませんでした。
けっこう白石谷はスリリングですね。
芦屋川St.からなので結構歩かれていて、本当にお疲れさまでした。
※六甲山には何回か行っていますが、(幸運なことに)いまだにイノシシに遭遇していません。
足跡やフン?そして土を掘り返した跡は良く見るのですが。
amackeyさん、おはようございます。
白石谷は私の尺度ではスリリングとかエキサイティングとかの
範疇を超越してしまっていますね。
怖かったああああ〜
amackeyさんのレポも読んでいったのですが、身も心もヘロヘロ
になったので七曲滝にはたどり着けませんでした
でも登山中、苦手なイノシシ君に遭遇しなかったことが収穫かな
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