大峠から雨乞岳三つのピークへ【展望の稜線歩きを満喫】
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 897m
- 下り
- 895m
コースタイム
- 山行
- 7:22
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 9:21
天候 | 終日快晴・微風で最高の登山日和 【気温】鳴野橋:10℃ 清水頭:20℃ 蓮如上人旧跡:18℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
藤切川に架かる鳴野橋の手前路肩のスペースに駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【避難小屋】 々団堵避難小屋:トイレもあり3人程度なら宿泊可能ですが 水道のホースから水は出ていませんでした。 ⊃峠直下避難小屋:トタンが剥がれて半壊状態ですが、雨風は 凌げそうです。冬季にかけては助かります。 【ツルベ谷出合〜大峠】 ‘刺犬鰐気、200mポストが有るのみで、テープも乏しいコースです。 ツルベ谷を離れ大峠へ向かう地点はポイント番号4/5を過ぎた辺りの 小台地が突き出た場所を目安にします。 尾根を乗越した後の浅い谷に踏み跡は見られませんでした。 中央部を峠に上がりましたが、下降時にはわかりづらい場所かと 思います。 【大峠〜清水頭】 ●地形図、コンパス、高度計は必携です。 更にGPSが有れば心強いでしょう。 ‘刺犬鰐気、200mポストが有るのみで、テープも乏しいコースです。 ∪估鏖屬量生する尾根の展望岩を過ぎた辺りで、密生する石楠花で 一部ルート不明瞭となる場所があります。尾根筋を忠実に歩きました。 F邁爾垢詒根から東向きの尾根に乗り変える辺り(970m付近)は 迷いやすい場所です。平坦地に林が広がり踏み跡も薄く、 テープを外すと東へ方向を変える地点を失い南下する尾根に 入り込んでしまいます。 (今回私はテープを外し冷や汗をかきました。) |
写真
感想
久しぶりの快晴予報だ。こんな日は鈴鹿一と思い込んでいる
展望稜線を歩いてこよう。
紅葉には早いので今回は大峠から稜線を辿って雨乞岳〜千種街道の
周回としよう。
鳴野橋で車を降りると流石に10℃と寒い朝だ。
ライトダウンを羽織って出発する。
澄んだ青空が広がり気分も、脚も快調だ。
少し汗ばむ頃、林道も終わり甲津畑避難小屋に到着する。
早速薄着になって山道に変わった千種街道を進むと、
やがて苔生した石積が点在する「古屋敷跡」のツルベ谷出合いとなる。
足元の道標に従い千種街道から外れ大峠へ向かう。
水量の増えたフジキリ谷を左岸へ渡渉して僅かに遡ると二股に出る。
右股がツルベ谷だ。
枝沢を横切り本流左岸に続く踏み跡もやがて消えるのでほぼ谷芯を進む。
時々二股になるが水量が多い谷を選んで遡る。
小滝を過ぎしばらくすると、流れに小台地?が突出し逆くの字に曲がる
流れを大きな倒木が遮る場所に出る。記憶ではここがツルベ谷を離れ
大峠へ向かう地点だが?
道標は見当たらないが先ほど200mポストのポイント番号4/5標識を
見送った辺りだ。観察すると小台地の左山腹に上がる踏み跡が見える。
踏み跡に従い小尾根を戻るようにして乗越し一本東側の浅い谷に出る。
(200mポストのポイント番号5/5標識を見る)
踏み跡は無いに等しいのでほぼ中央を登ると灌木が尽きた鞍部に出て
大峠の標識を見る。まず第一関門の大峠に着いたので一安心だ。
ゆっくりタバコでも吸って控える急登に備えよう。
(以前向かったイハイガ岳への踏み跡もかなり薄れているように
見えるが。)
広い斜面の様な尾根の右寄りに微かな踏み跡が延びる。
幹や枝の助けを借りての急登が続く。梢の間から振り返ると
山肌が大きく崩壊した三角錐のイハイガ岳、緩やかな緑が広がる
綿向山が眺められる。
登るにつれ尾根は明確になり、林床にはコイワカガミが見られ
次第に石楠花が増えてくる。
うるさいほど密生する石楠花をくぐり小ピークの岩場に出ると
初めて展望が得られる。岩上に立って眩しい逆光の中に望む
奥の畑谷と雨乞岳へ続く稜線、振り返ると綿向山・イハイガ岳などの
展望を楽しみ、再び石楠花の密生帯へ入ると一寸紛らわしくなってくる。
忠実に尾根芯を辿るとやがて石楠花が終わり平坦な林に出る。
気づくとテープ目印も見かけなくなった。標高を確認すると970m、
東向きの尾根と分かれる辺りだ。
コンパスを当てると、どうやら南向きの尾根に入り込んだようだ。
慎重に戻ると先ほど通過したブナの近くに出たので、
再度コンパスを当て左へ向かう。
しばらく注意しながら進むと尾根の雰囲気が一変し、
枝に下がるテープも続くようになってきたので、間違いなく東向きの
尾根に乗ったようだ。
二次林が美しい場所だがまろやかな尾根だ。しばらくは慎重に尾根筋を
選んで進み、小ピーク?を過ぎると右手に杉の植林帯が現れ、
快適な尾根に変わる。
梢の間から雨乞岳の尾根をチラ見しながら樹林を抜けると一気に
頭上が開け、緑が美しい明るい稜線に飛び出す。
この突然の変化に声が出そうだ!
素晴らしい展望が広がる秋晴れの清水頭をたっぷり楽しもう。
霊仙山から始まり仙ヶ岳に至るまでの鈴鹿の山並み、間近に迫る綿向山、
雨乞岳、巨大魚の背びれを思わせる鎌尾根。
何時までもこうして居たいがまだ先も長いので、雨乞岳へ向かうが
ついつい展望に足が止まり、なかなか先に進まない。
深くなる笹を分け南雨乞山頂の立ち、背丈を越える笹薮を漕いで
雨乞岳に出ると流石に人が多くなる。多くの人が昼食や展望を楽しむ
東雨乞岳を往復して雨乞岳の三つのピークを踏んだので、
後は千種街道を戻るだけだ。
御池岳から連なる竜ヶ岳やイブネの台地を見下ろしながら杉峠へ下り
癒しの林が広がる千種街道へ入る。
右岸の高捲き道からフジキリ谷のナメや滝を覗き込んだり、
幹回りが2mを越すシデの巨木・老木を楽しみ、
蓮如上人旧跡で遅めの昼食を摂ったら、残すは登山口へ下るだけだ。
【久しぶりの快晴に恵まれて、楽しい稜線歩きだった。
見飽きるほどの展望や花を眺めながら、少し長いコースになったが
秋の鈴鹿を堪能できた。
間もなく迎える紅葉本番を前に、山選びに悩みそうだ。】
お疲れ様でした。
もう間もなく冬を迎えますね(気が早いか、笑)
限られた登山日数の中で鈴鹿のどこの紅葉を楽しむべきか・・・悩むところです。
その中でやはりここは外せませんね。
プランその1
先ずはイブネでテント設営、その後奥の畑谷から清水の頭を経て雨乞岳へ。
イブネへ戻り、後はゆったりまったり過行く時間を過ごす。
翌日はどうしましょう(笑)。
想像がどんどん膨らみます。
yoshikun1さん 今晩は。
予報通りの快晴に恵まれ、素晴らしい展望の中を周回してきました。
言われるようにこのエリアは外せない場所が多く、コース取りに悩みますね。
いずれにしても、奥の畑谷を登るか下るかでコースが変わりそうですが、
紅葉期は11月に入ってからでしょうか?朝晩は冷えるでしょうね。
onetotaniさん、こんばんは。
レコ拝見させていただき、このルートの良さがヒシヒシと伝わってきます。
おまけに久しぶりの青空。
すぐにでも歩いてみたくなる、素敵な山歩きでしたね
清水頭から大峠まで、冬に逆コースで歩いたことがありますが、
何度か枝尾根に入りそうになったのと、シャクナゲがうるさかった記憶があります
でも、快晴の空の下で、清水頭から雨乞3ピークを眺めながら歩く稜線は、さぞ気分が良かったことでしょう
ちょっとヤブコギが大変だったと思いますが!
totokさん 今晩は。
久しぶりに大峠から周回しましたが、今回は小さなミスを2度程
犯してしまいましたが、無事に回避できて、より楽しい山行になりました。
そういえばお二人で見通しの悪い、積雪期に奥の畑谷から
歩かれたんでしたね。難易度も高かったと思います。
この稜線は鈴鹿でも一二を争う展望の良さと、今の鈴鹿では味わえない
笹の薮漕ぎが魅力です。快晴に恵まれ満足できる一日でした。
鈴鹿の山も、そろそろ、紅葉が始まりますね。
今回のルート、構成が面白いですね。
突然、ガラっと景色が変わるというのは
この標高の山では、なかなかないこと。
鈴鹿の山の魅力ですね。
信仰のあとが残ってるのも
風格を感じます。
komakiさん 今晩は。
鎌ヶ岳から眺めた清水頭の伸びやかな稜線に惹かれて、初めて訪れてから
四季を問わず、もう何度通ったでしょうか、
僅か1000mを越えた程度と思えない、まるで森林限界を越えたような
開放的な稜線は鈴鹿で一番お気に入りの場所です。
一度訪れたら魅せられる事、請け合いです。
onetotaniさん
こんにちは
ヒルのシーズンが終わり?
いよいよ鈴鹿に足を向けようかと思っています。
樹林帯を抜けるとそこは開放的な稜線歩き。ワクワクしてしまいますね。
しかし久々の好天に恵まれ存分に堪能されたのではないですか❗
kazu97さん 今晩は。
フジキリ谷を辿るこの道はヒルの巣窟。好きなコースなんですが
近づく事を避けていましたが、やっと安心して歩けるようになりました。
今回のコースは前半・中盤・後半と山の雰囲気が変わってきます。
素晴らしい天気に恵まれて、さほど時間を気にする事無く
雰囲気に合わせたペースで歩けて、楽しい山行ができました。
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