【薮山レコ】銀明ノ池〜アゴク峰〜朳差岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,741m
- 下り
- 1,736m
コースタイム
- 山行
- 11:05
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 12:10
水場分岐から往復10〜15分。かなり急な斜面を標高差50mも下るので覚悟がいる。秋でも冷たい沢水が十分流れており信頼できる水場。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
アゴク沢左岸尾根〜アゴク峰〜鉾立峰は登山道の無い薮尾根 |
写真
感想
・足の松尾根登山口から御用平のブナの森を進み急坂の手前を右に外れる。しっかりとした踏み跡が出来ていて驚く。足の松沢へ降りる崖が急で足場が悪いので危険に感じる。
・足の松沢の渡渉地点は少し上流で飛び石を渡れば靴を濡らさずに済む。渡渉しても秋は膝程度の水量。
・アゴク沢左岸尾根(銀明の池から南西に延びる尾根)に取り付く。尾根下部は足元に椿薮の茂った薄暗いブナの樹林帯。たまに赤布を見かけるが踏み跡は不明瞭。登るにつれ尾根がはっきりしてきて、標高600mあたりから踏み跡は明瞭になってくる。
・標高780m付近の尾根右側が崖になっており大石山方面の展望が広がる。1100mを越えると徐々に高木が減り潅木薮がうるさくなってくる。薮をかきわけ踏み跡を確認しながら進むので自然とペースダウン。
・1240mの小ピークからは前方にコブの連なるアゴク尾根の展望が広がる。その先尾根が広がってくると潅木薮がさらに濃くなり蔓地獄に掴まることも。かつて銀明の池を愛する薮愛好家が刈り払った痕跡が1320m付近まで確認できたが、今回は殆ど薮にかえっているようだ。
・1320mの小ピークから前方を横切る空堀状の溝(アゴク沢支流の源頭部)を途中まで利用して緩斜面を銀明の池方向へトラバースで進む。GPSのような利器は携行しないスタイルなので勘と経験を要する。
・銀明の池のやや上部で薮の主尾根に出る。潅木に登って見下ろすと草紅葉に囲まれた窪地に大きな池が佇んでいた。降りてみると水草の生えた鏡のような水面には青空と朳差岳が映っていた。しばらく静寂に包まれた池のほとりで贅沢な時間を過ごす。
・銀明の池から主尾根をアゴク尾根経由で鉾立峰を目指す。尾根上には背丈を越える低木薮が密集しているが、足元にはうっすらと踏み跡が存在している。尾根が広がったり鞍部では不明瞭となる。
・標高1400mを越えると徐々に薮の背丈は低くなり見通しが利くようになる。薮はイヌツゲやカエデなどの潅木薮が主体。うっすら踏み跡があるとは言え積雪の影響で複雑に変形した枝をかき分けるのは一苦労。それでも薮こぎにしては順調なペースで進めるのがアゴク尾根の良いところ。
・目立ったものでも1410m、1430m、1460m(アゴク峰 二重山稜で中間に池塘あり)、1467m、1480mと幾つものコブを越えていく。ひたすら忍耐の薮こぎが続く。どんどん飯豊主稜線が近づいてくるのがうれしい。
・1467mあたりから薮に笹が混ざり、1480mを過ぎると徐々にその丈は低くなる。鉾立峰直下のガンコウランに覆われた急な岩稜を登り切るとついに鉾立峰が目の前だ。
・天気が良いので鉾立峰からさらに朳差岳まで往復し下山は足の松尾根を下山とした。稜線は紅葉のピークは過ぎ鮮やかさに欠けるがまだ十分楽しめた。この日は朳差し小屋宿泊5人程度、頼母木小屋では小屋仕舞いとのこと。
・日没に追われ快速で足の松尾根を下る。右手には薮コギしてきたアゴク峰がかっこよく聳えている。ふと振り返ると飯豊の稜線が燃えるように赤く染まっていた。何度も振り返りながら登山口へ急いだ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
こんにちは。
銀明の池、いいですね。写真も素晴らしいです、見入ってしまいました。
自分は昨年その存在を知らず、スイと鉾立に向かってしまったのです。勿体ないことをしました、再訪してみたいところの一つです。
晩秋の藪山、このテでいうと頭布大池?雨池?も気になりますね〜。
お疲れ様でした。
osamu310様、コメントありがとうございます。
初冬の頃にアゴク峰を縦走されたようですが、せっかく近くまで行かれたのに残念でした。
是非改めて良い季節に銀明の池に訪問されることを推奨します。ゆっくりする価値のある場所です。頭布山北部の大池は藤沢川右岸尾根からの記録があるようですが距離が長いので無雪期は結構大変そうです。私はまだありませんが。
あと、以東岳北方稜線の池塘群、特に茶畑山〜戸立山にかけては個人的にはお勧めです。かつての朝日軍道が通っていたルートとも重なります。もちろん登山道の無い稜線(激薮)なので一筋縄には行かないです。写真の番外編に4枚載せてみました。いつか「過去レコ」に。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する