奥三方山は遠かった・・・ 秘境の鏡池まで
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,163m
- 下り
- 1,152m
コースタイム
9:00奥三方山登山口
11:35鏡池11:50
13:50奥三方山登山口14:05
15:20奥池集落跡
天候 | 快晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
セイモアスキー場手前のチェーン付きの林道を進む。やがて口三方岳の登山口を左手に見ながら進むとY字路に差し掛かる。両方ともにチェーンが掛けてある。 Y字路を左に入ってしばらくすると奥池集落跡の広い駐車スペースに辿り着く。 その先もしばらく道は続くがクルマはここまで、その先は徒歩にて2時間ほどで奥三方山登山口に辿り着く。 ☆ちなみにチェーンは来月からは鍵を掛けるとのこと・・・なんでも無断でワサビを根こそぎ持ってく輩が居て地主が困ってるかららしい。 奥池集落跡近くの管理小屋に来てた奥池の住民に聞きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口までの林道は一段と崩壊が進んでました。でもかすかだけど踏み痕はあります。うっかり道を踏み外さないように気を付けましょう。 登山口からは登山道が続く。所々に赤テープの目印をたどって進むが時折道を見失うことがありました。特に登りはまだ良いが、下りではかなり見失う確率が高かった。僕は3,4回見失いました。遭難するかと思った。 何度か堀切道を横切るが、うかつに下へ下ろうと思うとダメで、降下ポイントまでトラバースを維持することが大事。 それに比べてオージャラから鏡池までの尾根は比較的歩きやすかった。 |
写真
装備
個人装備 |
下草刈り用の鎌
クマ除けセット(鈴3個・ポケットラジオ・発煙筒・蚊取り線香・呼笛)
標板2枚・マジックペン・ニス・タイラップ
飲料水2L
ソイジョイ4本
カロリーメイト1個
おにぎり1個
お菓子多数
ウイダーインゼリー2個
雨具
カイロ2枚
赤テープ
水筒(ソフトタイプ)
手袋2セット
帽子
スマホ
地図
コンパス
トレッキングポール
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感想
心身ともに疲れた山行になりました。
草刈り用の鎌とクマ除けセット(蚊取り線香、クマ鈴3個、ポケットラジオ、発煙筒)を持ってスタート!食料は軽量コンパクトで栄養豊富なソイジョイとかカロリーメイト系の食料、ウィダーインゼリー、お菓子もたくさん持ってきた。飲料水はトータル2リットル。
一体、年間どれくらいの人が訪れるのか分からないが、人通りが少ない道は草ボーボー。
最初は威勢良く草刈りしながら進むが、その内めんどくさくなって笹藪のなかをかき分けて進むようになる。ススキの穂が顔にまとわりついて、いじるかしかった(ウザいを表す方言)。
登山道に入ると広大なブナ林になるけど、足下は笹藪と落ち葉が敷き詰められた道は見失いやすい。もともと付いてる赤テープにさらに追加して赤テープを付けながら進む。なかなか山頂に近付かないが、時間だけは淡々と過ぎて行く。
日が暗くなるのが早いから、12時を目処に引き上げようと決め、登り続けた。
結局、奥三方山には時間切れで登り詰めることは出来なかった。
それでも、なんとか鏡池まで辿り着くことが出来ました。
ここまでにしよう・・・仮に時間があったとしても、体力的にもその先の奥三方山まで登るのは困難だと感じた。
やっぱり一人だとメンタル的にも厳しくなります。他にも登山者が居れば安心感があって登ってたかもしれません。
とは言え、自分の力で鏡池まで辿り着いたことは最高でした!
さらに目の高さに見える高三郎山、尾根から見えた犀川源流で幻の滝「犀滝」近くの二又川を見れたのは、僕にとって大きな収穫でした。
下山のオージャラから登山口の間は、何度も登山道を外したり、数えきれないほど転んだりしました。
登山道を外した時はホントにこのまま遭難するんじゃないかと思うほどでした。
ブナに付いたモミジが赤テープと見間違えて進んでしまったこともあった。
道を外した時の歩きにくさと、登山道の歩きやすさの差は大きかったので、道を外すとすぐわかるようになる。
登山道に付けられてる赤テープやピンクテープがこれほどまで有難いと思ったことはありませんでした。
また、何度も転んだせいもあって、長年使い続けてきたザックのショルダー部分が千切れたり、装備品の一部を落としてしまったり、身体の疲労感も限界ギリギリでした。
奥三方山には届かなかったけど、こうして無事に帰って来れたことが一番嬉しく感じました。
〈登山を終えて・・・〉
奥池集落跡から引き上げると、すぐ近くにある管理小屋に人がいた。(新)奥池の住民の方でした。
通り過ぎようとすると、呼び止められ、佐々木いさお似の方に忠告気味に「もう少ししたらゲートに鍵掛けるからな!」と言われた。
何かと尋ねたら、ワサビを無断で根こそぎ採ってく者がおって、地主が困ってるかららしい。
僕が奥三方の山登りをしてただけと伝えると、表情が一転して「ほ〜か!すごいな〜!良かったやろ!!」とこれまでの強面の顔が、急に笑顔になって山話につい盛り上がってしまいました。
奥三方の山の歩き方やナメコのなる場所などいろいろ教えてくれてタメになりました。
コメント
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ookadosunさん、おはようございます。
行って来られましたか!
山頂標識持参とは恐れ入りました
鏡池までだったのは残念でしたが、この時間スタートなら納得。
もう1時間早ければ楽勝だったでしょうね(^_-)
前日に行くと知って、一緒に行きたい気持ちが沸き起こったのですが、
家族と約束してたホワイトロードへ行っていました。
ホワイトロードも積雪があったようで、道脇に除雪された雪がありました。
windnaoさん、おはようございます。
家族サービスも大事ですよね!
ウチも山ばっかり行ってたら嫁が嫌な顔しますから・・・(^^ゞ
でも家族サービスで行くとしたら海より山なんですよね〜。
もう全身筋肉痛で今日はダウンですわ 〜
レコで標板が無くなってることを知って、自分の出来ることが登山道の保全に繋がると思い標板を2枚だけ掲げてきました。
ホントは山頂に掲げるつもりだったけど、やっぱり奥三方に関しては単独での山行は恐怖をも感じました。
naoさんみたいに山頂で料理する余裕が、僕にはスゴイなと思いました。
もしnaoさんが居てくれたら間違いなく楽勝やったと思います!
奥三方山は来年に持ち越しです。
ookadosunさんこんにちは。
レコを見て数年前の記憶が蘇りました。
一段と林道の崩壊と登山道の荒れが進んでいるようですね。
林道の崩壊写真(78枚目)を見るだけでもゾッとします。
高所恐怖症なもので。
私も登山道では登りで3度、下りで2度ほど道を見失いました。
結構これが精神的にも肉体的にも疲れるんですよね。
荒れた林道でも着地したときはホッとしました。
お疲れ様でした。
okiaさん、こんにちは!
あそこの崩壊地は足の踏み場に踏み入れると、脆くなった土砂が直海谷にパラパラ〜…と落ちていくのを見て、寒気がしました。
一応ロープとワイヤーはまだ健在なので渡れましたが、スッカリ腰が引けてしまいました。
山行前に数少ないヤマレコなどの情報を熟読しましたが、やはり道迷いは避けれませんでした。
トラバース区間で溝状の谷を何度か越える所が、道を外しやすかったです。
とにかく迷っても焦って下に下りたらアカンと思って横歩きを続けました。
いやホントに大変な山行でした。登山口近くのもじりの滝とか見る暇と余裕が無かったです。
山頂に立てなかった未練はありますけど、しばらくは医王山とかで、のんびり歩きたいと思います。
ありがとうございました。
これでどんな顔してたか想像できますよ(^.^)
しばらくこの界隈を見ていなかったので
okiaさんではありませんが、私も懐かしく拝見させて頂きました。
それにしても崩壊箇所やら林道状況を見るとかなり荒廃が進んでますね。
自分の記憶と全然違った景色に、只々ビックリしています。
登山口から戻りのカブト谷(上記地図1000と表記されてる所かな)の前後で崩落個所があったと思いますが、今は林道自体がもはや危うい状態なんですね。
そう思うと登山道を整備されてる方々にはホントに感謝ですm(__)m
さて話は変わりますが、
なにやら途中で私が出て来てましたね
覚えていてくれたんですか! ありがとうございます(^^ゞ
自分のレコではルートは消してありますが、犀滝の帰りはトウバラ谷(上記地図”倉谷町”の右下)を稜線まで詰め上り、オオジャラ手前の1250辺りをトラバースして登山道に辿り着きました。
そこから登山口までってのは それは見事なブナの森ですよね。
自分の知る限り、ここが一番素敵かもしれません(^.^)
今後も気をつけて、また記録を残していって下さいね。
ありがとうございました(^.^)
touryouさんこんばんは!
そう!おっちゃんの嬉しそうに喋るのが思い浮かぶでしょ!
それにしてもホントに今回の山登りは大変な思いをしました。
荒廃した林道を越えて、登山口へ行くのでさえ大変だった上、登山道でも何度も道に迷ったり、転んだり、ずり落ちたり、這い上がったり、挙句の果てには山頂に辿り着けなかったりと、間違いなく今まで経験した中で最も過酷な山登りでした。
カブト谷と呼ばれる辺りは、もう廃道というか無道と言っても良いくらい荒れて、笹やススキがボーボーで足元も良く見えない所を歩いてました。
場所によっては足元をよく見るとすぐ横が谷底だった所も・・・
あ〜・・・せめて登山口まで、もうちょっと楽に行けたら良いのにな〜^^;
欲を言えば直海谷川の対岸に新しい道でも出来れば良いのに・・・と思いました。
犀滝のレコは未だに何度も読み返してますよ!あのレコは忘れられません。
それまで素人の僕が考えれば、犀滝は犀川ダムからひたすら沢沿いを辿れば犀滝に着くのかと思ってましたが、直海谷のワキ谷から入って、中三方を越えて二又川へと・・・という時点でゾ〜っとしました。
そして、あのスラブ状の坂を登ってる所がトウバラ谷と言うところですか・・・
藪の中をトラバースしてる所の写真もありましたね。
今回ちょっとだけ二又川を見ただけですが、犀滝らしき滝音も聞こえて、正に犀滝レコを元に、オージャラの尾根から犀滝をバーチャルに感じてました。
ookadosunさん、はじめまして。
ご存知かも知れませんが、去年の2018の10月頃から奥池林道の林道の鍵はかかっていません。それまではバイク位しか入れませんでしたが。失礼しました。
KENZI0103さん、情報ありがとうございます。
ここ最近、奥池には縁遠くなってましたが、また秋ぐらいに草刈りしに行こうと思います。
いつか奥三方山や奈良岳、高三郎山が、再び分県ガイドに復活するような、富山や福井の1500m級の山々みたいに登山者で賑わえば良いなと思ってます。
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