岩と紅葉シリーズ(立処山〜諏訪山〜二子山〜父不見山)


- GPS
- 10:31
- 距離
- 29.1km
- 登り
- 2,121m
- 下り
- 2,224m
コースタイム
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 10:28
16:15万場-16:20道の駅万葉の里16:25-17:00古鉄橋
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
帰り:一般道 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・立処山〜オバンドウ峠は破線ルートですが、実線に近い破線という印象です。 廃村の明家から間物への小さなサインを見つけた後は、実線でいいと思います。 ・志賀坂峠〜魚尾道峠へは廃道ルートのようで、所々朽ちたサインあり。 尾根を忠実にたどるので、破線並みといった印象です。 藪が少ないので助かりました。 ・矢久峠〜坂丸峠も破線並みといった印象です。 ・とは言っても、いずれも地形図は必須で、 屈曲点では現在地の確認が必要でしょう。 |
写真
感想
毎年この季節は、<岩峰+紅葉+青空=秋の勝利の方程式>を狙い岩山を選択。
2012年:八海山
2013年:妙義山
2014年:鋸岳
2015年:荒沢岳
そして今年選んだのは秩父の岩峰二子山です。
ちょっと紅葉には早いかと思いましたが、来週末は神流トレランが開催され、
スタート地点もゴール地点も会場となっており、混乱が予想されます。
天気予報も良かったので、前倒しで行くことに。
同時に、稜線で繋ぐのが難しい西上州の赤線繋ぎを兼ねます。
山と高原地図を眺めているだけでは良いアイディアが浮かばなかったエリアですが、
記録を調べているうちに、以下のルートが歩けそうなことが判明。
・立処山〜オバンドウ峠(最新の地図では破線ルートに昇格)
・志賀坂峠〜二子山の県境稜線
コースタイムは16時間前後、日の短いこの季節では日没との競争になります。
かつ実線部分が少なく、破線、バリエーションルート、岩峰、熊の生息域と
変化に富んだルートで、今年一番の入念な準備を行った山行です。
久々にヘッドランプを付けてのスタート、立処山中腹に鍾乳洞があり、
時間がないといいつつ、ついつい寄ってしまいました。
自分のヘッドランプだけが頼りの鍾乳洞ですが、コウモリがたくさん見れて感動。
分岐があったり結構空間が広そうで、再訪する価値がありそうでした。
立処山は360度の絶景、さすがは西上州で、標高低くてもスパイスが効いてます。
登頂とともに日が昇ってきて、感動の瞬間に出会えました。
ここから先の破線ルートは予想以上に歩きやすかったですが、
明家の廃村が近づくと、熊の糞があちらこちらで見られるように。
もしかして廃村に潜んでないかとドキドキしましたが、何も起こらずすみました。
2座目となる志賀坂諏訪山はこの付近では珍しく杉の木が多い山でしたが、
山頂付近の紅葉は本日一番きれいでした。
山頂にいたヘルメットを持参したパーティーは赤岩尾根に向かうとのことで、
とても魅力的なプランに映りました。
志賀坂峠から二子山までの県境稜線は、廃道になったと思われる登山道で、
朽ちたサインが所々見られ、割と安心して歩けました。
二子山の岩峰がどんどん近づいていくのが、最大の魅力。
西岳の基部からは久々にヘルメットを被っての登山、
北アだと当然鎖がついているような所でも、鎖がなかったりします。
この日は岩が渇いていて絶好の日和、
岩壁にクライマーがたくさん張り付いてます。
落石をしないように注意深く歩いて、これまた360度の山頂へ。
歩いてきた県境稜線が一望でき、最高の気分です。
この先の県境稜線は熊が非常に多いエリアとのことで、
予定では坂丸峠近くまでは稜線ではなく林道を歩くつもりでしたが、
矢久峠で父不見山へのサインを発見し、予定変更で稜線を歩くことに。
すると、黒い塊が前方に見え、緊張感が高まります。
突然自分と反対方向に走り出した塊は10匹前後のイノシシ。
この日は、シカ、イノシシ、カモシカと出会い、野生動物が多いエリアでした。
何とか日があるうちに万場まで下山し、そこから自転車移動。
真っ暗になる寸前でスタート地点まで戻れました。
終わってみれば、赤線は10kmほど延びただけ。
それでも充実した変化あるドキドキの稜線歩きに、満足感に浸りました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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hirokさん、こんばんは。
ここを歩くとは.................。
まじですか、いやぁ、すげぇです!
野生動物の領域で、道がなさそうで、迷いそうで、日没が迫りそうで。
ほんと、ドキドキ感が伝わります。
西上州でつなぐんなら、
御荷鉾スーパー林道プラスアルファしかないなぁ、
と思ってましたが、意表をつくルートに脱帽です。
ここも、群馬県境。
あの「くんま県境トレイル」に追加して、整備しれくれないかなぁ。
sat4さん、こんばんは
今回は熊鈴2つ、ヘッドランプも2個持って挑みました。
時間が読み切れず、ルートの状況次第では時間かかるかなあと思っていたのですが、
どこも予想より歩きやすく、助かりました。
バリルートは藪漕ぎと平らな不明瞭な尾根が苦手ですが、
今回は藪は少なく、かつ尾根はシャープだったので、ルーファイは比較的楽でした。
それでも緊張感があるルートが続き、
また熊の恐怖は頭から離れず、久々にドキドキ感を味わいました。
なかなかいいルートが思いつかなかった西上州ですが、
いろいろな人の記録を調べるのも楽しいですね。
とはいっても岩が多い西上州では、岩に阻まれそうな所もあるので、
安易には手を出せないですが。
この辺りは無茶苦茶効率悪い赤線繋ぎですが、
それだけ長いこと楽しめるということで、気長にやっていこうと思います。
すごいことを考えますねえ
お勧めコースですが、物語山〜トヤ山〜立岩〜荒船山の周回は、いかがでしょうか?登山道は一部崩壊しているようですが、歩いた記録はあります
神流トレラン情報、有難うございます。いい時期に、迷惑な話ですが、事前に知っていれば、近寄らないで済みますね
NYAAさん、こんばんは
精通はしていませんが、アカヤシオと紅葉の時期の年2回は訪れてます。
人が少なく、個人的にはとても好きなエリアです。
これまでは単発で登ることが多かったのですが、
最近は線を繋げて歩くようにしてます。
私も舗装道は好きではありませんが、二子山〜矢久峠間の稜線は
熊が非常に活発なエリアと聞いていたので、
わが身大事で、安全策で林道歩きを余儀なくされました
トヤ山〜毛無山は候補に挙げているのですが、
毛無山〜立岩はもう何年も崩壊で通行止めと聞いていたのですが。
今度もう一度調べてみます。
hirokさん コンにちは
諸事情により二子山は控えております。
その代わりに展望見させていただき感謝
他に行きたい山も絡めてあり繋げるとはさすがですワイ
どうもhirokさんとは、山挟んだいる事が多い
両神山は反対側見ていたオッサン 笊以来ずら
kazuhagiさん、こんばんは
岩だろうと沢だろうと、どこでも果敢にチャレンジされる
kazuhagiさんの諸事情とは何でしょう
ちょっと気になりますねえ。
今回は二子山以外は初登頂で、うまくルートを繋げられたなあとの自信作
どうしても単体で登ることが多い西上州ですが、
繋げて歩くと、新たな発見も多いです。
山挟んで反対側ということは、雲取山〜甲武信ヶ岳付近でしょうか。
レコお待ちしております
hirokさん、こんにちは!
hirokさんには、勝利の方程式でも、岩稜地帯が出て来ると
お手上げのチキン野郎です
恒例の、要ヘルメット地帯は怖そうですね〜
写真だけでも身がすくむ思いですよ
軽々と走破されるそのスキル、暇な時間と共に羨ましい限りです
イノシシ等は遭遇しますが、蝙蝠は田舎でもレア。
その鍾乳洞には行ってみたいと思いますが、他の山歩きが真似出来ないと
費用対効果が得られませんね
難易度の高い秘境、丸ごと楽しまれるお姿に感服しました。
tailwindさん、こんばんは
見た目だと、一体どうやって登るのだろうと思う山はたくさんありますが、
近づくと意外と登れてしまうのが、快感ですね
西上州はそんな山がたくさんあるので、なかなか楽しいです。
そして、貴重なコウモリとの遭遇
東京が誇る日原鍾乳洞とか、登山と絡めて数多の鍾乳洞は行きましたが、
非営業の鍾乳洞は初めて。
人が滅多に来ないのが快適なのか、蝙蝠たくさんいました。
ライト当てても全く動じる様子もなく、近くで見るとそれなりに可愛かったです。
そういえばだいぶ前ですが、食したこともありました。
この付近、意外と長野県境はすぐですよ。
といっても南信からはだいぶ遠いですね。
hirokさん、こんばんは。
気持ち的にはまたニアミスに近いような。。。
二子山から父不見山間、父不見山から城峯山間のどちらかを
近いうちに(先日の土曜日も候補にした)歩こうと思って
いました。紅葉の進捗具合から、次の土曜日に行く可能性
もあります
そして、立処山が登場とは!
昨年の夏に息子にだまされて(鍾乳洞まではすぐと言われ。。。)
鍾乳洞を探索し、その後山頂へ行きましたが、予想外の
大展望に騙されてよかった
こんな風に繋げて歩けるのですね。
参考にさせてもらいます。(諏訪山はまだ未踏ですし)
youtaroさん、こんばんは
今回のルートはそうそう検討した人もいないだろうと思っていましたが、
さすがyoutaroさん!びっくりです。
二子山〜父不見山も検討されたのですか
まさかの稜線でしょうか。
確かに記録としてはいくつかありましたが、私は熊に脅えて断念しました。
昼とはいえ、熊の生息域に踏み出す勇気はなく。
立処山は素晴らしいですね
さすが西上州の山!と感動でした。
鍾乳洞と合わせて遊べば、もっと人気があってもよさそうです。
時間があれば鍾乳洞も隅々まで行ってみたかったですが、
次回のお楽しみとなりました。
こんにちは。
こんな時期ではありますがhirokさんのレコを参考に山へ行ってまいりました。
とても参考になりました。どうもありがとうございました。
よろしければぜひ私のレコもご参照ください。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2308193.html
johroさん、こんばんは
西上州を集中的に登っているんですね。
私も西上州はとても好きなエリアです。
先月はjohroさんも行かれている父不見山〜三ッ山に行ってきました。
本来ならば今頃はアカヤシオが見頃なので行きたいところですが。
紅葉の時期に期待するしかないですね。
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