青根温泉から登る北蔵王
- GPS
- 14:29
- 距離
- 37.6km
- 登り
- 2,216m
- 下り
- 2,202m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 6:49
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 8:11
天候 | 1日目、曇り時々晴れ・2日目、快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
冬季閉鎖ゲート〜紅葉台登山口 アスファルト車道を歩きます。 紅葉台登山口〜猫鼻 完璧な刈り払いがされております。危険箇所はありません。若干の倒木がありますがそれほど苦労せず通過できます。雪はなし。 猫鼻〜名号峰 危険箇所はありません。刈り払いもされております。泥と雪のミックスで滑りやすい箇所がありました。 雪は行きの朝に少し見られたものの、帰りはほとんど無し。 名号峰〜八方平避難小屋 刈り払いがされており、危険箇所はありません。避難小屋近くの八方平は道のつながりが判り辛いかもしれません。雪は多少見受けられましたが歩行に問題なし。雪解けのぬかるみで滑りやすいところがありました。 八方平避難小屋〜南雁戸山 ぬかるんで滑りやすくなっていました。ガレ場は道のつながりが判り辛いところがあります。 名号峰〜追分〜自然園 道にはずっと雪が着いていました。深くは無いのでツボ足で進めました。 道型がついているので歩行には問題ありません。追分で道を間違えそうになりました。 自然園〜熊野岳〜刈田岳 樹林帯が終わりガレ場になります。目印の木柱が立っているので晴れているときは目印になりますが、視界が悪いときはかなり判り辛いかもしれません。 雪は風に吹かれてクラストしていましたが、気温も高くまだそれほど硬くないのでツボ足であるけました。深さは足首程度。 |
その他周辺情報 | 青根温泉じゃっぽの湯¥310 カランは4つあり浴室浴槽は広いです。 |
写真
装備
個人装備 |
ロングスパッツ
|
---|
感想
前から気になっていた青根温泉の紅葉台口から登りました。コースが長いためか、通る人も少ないコースのようです。今回はコース上に水場が無いのと、冬に向けた訓練も兼ねて水を6.5L程ザックに詰め込みました。
紅葉台登山口は青根〜峩々温泉をつなぐ車道の途中にあるのですが、エコーラインの冬季閉鎖にあわせてこの車道も閉鎖されるので閉鎖ゲートからスタートになります。
アスファルトの上を歩くこと一時間程、途中には物見岩という景観スポットもあります。こちらは帰りに寄ることにして登山口へ。
登山口には登山者カードのポストがありますが用紙などはありません。横には蔵王のコースの概略図があり、参考コースタイムも記載されているのでこれからいくコースをチェックできます。
紅葉台から登る道は素晴らしいの一言に尽きます。刈り払いが跡が芝生のように広がり、まったく荒れておらず非常に歩きやすくなっています。おそらく峩々温泉へ繋がる電線の保守にも使われているのでしょうか。整備してくださる方に感謝です。
遊歩道のようなコースでブナ林の中を気持ちよく歩いているうちに猫鼻に到着します。ここから若干の雪が出てきましたが歩くのには問題ありません。雪の上には動物達の足跡が沢山残っていましたが、人間のものは一つもありません。名号峰へ近づくと少しずつ雪が増えてゆきます。雪の量はたいしたことはないのですが、落ち葉の上に積もった雪に足を乗せるとツルツルに滑ります。
稜線に出ると風が少し吹いていますが、藪の中を通る道なのであまり風はあたりません。夏だと藪に生い茂る葉のせいで視界がほとんど無いのですが、落葉した今の時期はチラチラと行く先の山が見えて気分的に歩きやすくなっています。
名号峰を過ぎるとほとんど雪がなくなりますが、枯葉と泥のためやっぱりツルツル滑ります。重い荷物のせいもあって結構足腰に来ます。
八方平の避難小屋は藪の中に突然現れます。藪の中で視界が無いので目の前に来るまで判りません。今宵の宿に荷物を預けて雁戸山まで空身でピストンします。
南雁戸山までは小屋からすぐですが、結構勾配が強い上 やはり道がツルツルです。転ぶと泥だらけになるので慎重に歩かざるを得ません。登りより下りのほうが疲れます。ちなみに山頂はガスの中、山頂には誰もいませんでした。風も強くすぐに退散します。
八方平避難小屋は囲炉裏が切ってあってトイレもあり寝るスペースも広く最高の小屋なのですが、水場が近くにありません。どうしても水が必要なときはぶどう沢まで降りるしかありません。もう少しすると雪が積もってくれるので問題なくなるのですが水場だけがネックになります。
この日の小屋は9名のグループとご一緒で宴会に混ぜて頂き色々ご馳走になり、ありがとうございました。到着が早かったこともあって早い時間から飲んで、あっという間にガス欠になってしまいました。もう少し持っていけばよかったと反省しきりです。
翌日はグループの方たちとお別れして熊野岳へ。名号峰まではほとんど雪はありませんでしたが、名号峰から先は雪道になります。といってもクルブシまでも埋まらないくらい薄っすら積もっているだけなのでツボ足で問題ありません。しかし追分の分岐に来たところで積もった雪のせいで道を間違えてしまいます。本来なら直進すべきところ、勘違いで右に曲がってしまいました。道の様子が違うのですぐに気が付いて戻りましたが、疲れていたり視界が悪かったりしたら迷っていたかもしれません。知っているつもりで油断していたようです。
追分から先は樹林帯が切れてガレ場を進むので、雪で道が隠れてしまうと判り辛くなります。先ほどの反省から慎重に進みます。低木地帯から低木と岩のミックス、そしてガレ場へと進んでいきます。途中から指導標の丸太が建って目印になりますが、倒れているものも多いので視界が悪いときは慎重に進みます。
熊野岳山頂周辺は雪の表面がクラストしていますが踏み抜き多数。この日はアイゼンまでは必要ありませんでした。風が吹き抜けるので寒さがこたえます。避難小屋で身支度します。避難小屋は石油ストーブと噴火時のためのヘルメットが備えられています。トイレや水場はなし。
刈田山頂までは多少雪があるもののワカンやアイゼンなどは必要なし。多分もう一回か二回くらい雪が降るとピッケルやワカンが必要になってくるかもしれません。
下山は来た道を戻るだけなので特に何もありませんでしたが、気温が高かったせいで大分雪が解けていました。
紅葉台の登山口から車道に出た後、来るときに寄らなかった物見岩に立ち寄りました。整備の行き届いた歩きやすいコースながら登山気分も味わえる、良い感じのハイキングコースです。物見岩は切れ落ちた崖の上なので高所恐怖症の方にはスリルあふれるところかもしれません。
今回、避難小屋と熊野岳山頂以外で人と会うことはありませんでした。静かでとても歩きやすく良いコースでした。違う季節も味わいたい道です。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
chicken_manさん おばんです。
いつも見ているブログがあるのですが、ブドウ沢から9名で上がって八方平で宴会した内容だったのでもしやと思いコメントしました。
”夏は自転車で峠、冬は山スキー”
http://blogs.yahoo.co.jp/naka24no/15235068.htmlです。
リンクが不適切でしたら削除します。
ストーブが置かれたのもこの方がたのおかげとか。
紅葉台からの登山道すごく気になっていましたので情報ありがたいです。
刈り払いは川崎町頑張ったようですね。笹雁、ブドウ沢含め
ほぼ全域でおこなったようです。ありがたいことです。
alto286さん
コメントありがとうございます
確かにこの方々とご一緒させていただきました
私も写真に納まっております(笑
道路閉鎖前に登山口付近を通ったら刈り払いされていたので期待していたのですが予想以上の素晴らしさでした。
本当に感謝です。
熊の岳のピストンだけでは終わらないのが凄いのぉ〜
このルートは知らなかったっす。
貧乏性でどうせ行くならアレもコレもってつい欲張ってしまって
最後は疲れてグダグダになりながら降りてます(笑
このコース、結構古いようなんですがアクセス悪かったり距離が長くてあんまり歩く人いないみたいです。でも降りると目の前が温泉だから最高です(足湯は2ヶ所あってどちらも無料)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する