【陣馬南面作戦】陣馬山〜堂所山〜景信山〜小仏城山〜高尾山【戊67.1】
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan.png)
- GPS
- 11:15
- 距離
- 39.9km
- 登り
- 2,476m
- 下り
- 2,527m
コースタイム
- 山行
- 9:34
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 11:14
天候 | 晴れ 後半雲増える。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:中央線高尾駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般:雨後ということで地面が濡れ、滑りやすくなっている。 一ノ尾根:距離が長めということもあり、比較的なだらか。歩きやすい。 奈良子尾根:道が細い。歩く人が少ないのか蜘蛛の巣多数。 栃谷尾根:一ノ尾根より短いだけあって急な傾斜の部分が増える。 明王峠〜孫山:歩きやすい。 孫山〜小原宿:ほとんど歩かれていないらしく荒れ気味。急坂もあり、下りでは利用したくない。 底沢〜底沢峠:急登となだらかな道が交互に訪れる。最後は急登。 陣馬〜景信山:泥濘があちこちにできている。それ以外は広くて歩きやすい。 景信山〜高尾山:整備されている所もあるが、傾斜が急な所は非常に滑りやすい。 高尾山:人多過ぎ。山頂が人で埋まっていた。 稲荷山コース:やはり滑りやすい。転倒する人も見受けられた。 |
その他周辺情報 | 温泉、飲食店、土産物屋と揃っているが、山麓も人多過ぎ。 |
写真
感想
紅葉見物がてら陣馬〜高尾ラインの茶店のなめこ汁を食しに行きたいと考えていたが、それだけだと既踏のルートをなぞるだけになってしまうので、未踏の陣馬山南面を一通り歩くこととした。
【一ノ尾根】
雨後で霞む藤野駅から陣馬登山口へ。一ノ尾根はバス停から最も近い尾根で、距離はあるが、その分傾斜が緩やかと考えられる。道自体も広く、また、よく歩かれている用で歩きやすかった。登っているうちに周囲の霧は晴れる。
【陣馬山(一回目)】
灯油を燃焼させる臭いが漂ってくると、間もなく発電機の音も聞こえてきて山頂に到る。山頂には3件の茶屋があるが、そのうち1件は既に営業準備中。日の出を見に来たのか、6〜10人弱の人達が山頂で休んでいた。
【奈良子尾根〜栃谷】
陣馬〜景信間南面では一ノ尾根以外のルートは基本細い。そして、奈良子尾根の道は歩く人が少ないのか何度も蜘蛛の巣に引っかかる。中には立派なものもあって、ちゃんと人が歩いているのか心配になるが、道そのものはしっかりしている。
降りた先には姫谷、陣渓園、陣谷温泉といった温泉旅館が点在している。日帰り入浴も良いだろうが、こういう穴場的な所には宿泊してみたいものだ。が、こういう所は往々にして2名様〜だからな。
【栃谷尾根】
柚子の香りがほのかにする畑を抜けて再入山する。一ノ尾根よりも距離が短いので傾斜が急なのではないかと思っていたが、心配したほどではなかった。なだらかな道とやや急な道を交互に歩く。時間も下って既に歩いた人がいるからか蜘蛛の巣に引っかかることも無かった。
【陣馬山(二回目)】
計算どおり山頂の茶店は既に営業を開始していた。今回の山行の主目的の一つは陣馬山でなめこ汁を食すことだ。茶屋の中で看板に「なめこ汁」を掲げている清水茶屋で一息つく。柚子の香りがするなと思っていたら、柚子の皮がちょっと入れてあった。麓に柚子の実がたくさんなっていたが、地のものを使っているのだろう。
【明王峠〜孫山〜小原】
ぬかるみつつも平坦な尾根道を明王峠まで行き、そこから相模湖まで下る。このルートを通ろうと思ったのは、「石投げ地蔵」とやらが気になったためだが、足元に気をつけて下っていたら、全く気がつかずに通り過ぎてしまった。
あまり歩かれていなそうな吉野矢ノ音周辺を除き、道はやや余裕があって歩きやすく、恐らく相模湖駅から上って来たと思われる人達が三々五々とやってくる。林道作業用の道と併行した先に「孫山」があるが、これは本当は「子孫山」らしい。その手前の大明神山等を歩いてきた道は通らないので、そこに行くにはいちいち道を外れていかないといけないだろう。
私が到達した孫山から小原宿までの道は、踏み跡はしっかりしているものの、荒れ気味であまり歩かれていないようだ。特に尾根の終端から先は急傾斜で結構危険である。高速道路からの走行音が大きくなってきても里が近くなったという気がしない。
住宅地の脇に下りて国道20号線に出るところで「小原の郷」というちょっとした道の駅のような施設があり、そこで水分を出し入れする。
【底沢〜底沢峠】
底沢バス停から美女谷温泉方面へ向かう。美女谷の由来となった照手姫の水鏡という七ツ淵があるらしく、分岐のたびに照手姫伝説の看板がこれでもかと立っている。あまりにもプッシュしてくるので立ち寄ってみた。確かに淵が段々になって七ツ淵になっていたが、雨後ということもあり、枯れ枝やらいろいろなものが小さな淵に落ち込んで、かなり見栄えが悪くなっていた。多分、それらを取り去ったら、かなり綺麗に見えるに違いない。
美女谷から山に入るといきなり急登である。他のルートに比べてハードな感を受けたが、焦らずに緩急を繰り返す道を一歩一歩歩く。尾根が見えるようになってからがこれまた長く感じた。
【底沢峠〜景信山】
底沢峠から先は、所々酷い泥濘と道が細い所があるものの、道は平坦で広く歩きやすい。堂所山等のピークも巻き道があるので、わざわざ滑りやすい傾斜を昇降する必要もないが、せっかくなのでピークを一つ一つ踏んでいく。
階段状の道が現れればもう景信山である。久々の大展望に心も休まる。
【景信山〜高尾山】
景信山に至るまでに遅れを取り戻し、小仏峠まで滑りやすい下りということもあって歩みを慎重に進める。泥濘は減ったが、日陰のためか歩く人が多いためかテカテカツルツルしている。
城山茶屋で名物のなめこ汁をいただく。こちらのなめこ汁は豆腐が入っており、とてもお得な感じがする。また、今回はなめこ汁を主に考えていたが、他にもそそられるメニューがたくさんあったので、次回以降、それらも順次いただいていくこととしよう。
小仏城山から先はもう高尾山域と言ってよいほど道の整備のされ具合が違う。進むにつれて赤みを増す紅葉と増えゆく人を見ながら「高尾山まで来たなあ」と感慨に耽っていたが、高尾山頂まで来て認識がまだまだ甘かったと悟った。
直前の紅葉台までは人が多いものの長閑な雰囲気は保たれていたが、山頂大見晴台は黒山の人だかりで地面がほとんど見えない。とても落ち着いて寛げる状況ではなく早々に下山に移る。1号路、6号路もまた人で一杯だろうと考え、進む道は距離が長めの稲荷山コース。今回は高尾山温泉に入っていくことも考え、タオル等の用意をしていたが、あまりの人の多さに気圧されて入浴は諦めることとした。
【総括】
かくして約40kmの道のりを上ったり下ったりを繰り返しながら来たったわけであるが、意外と疲れなかったのは、上りなら上り一辺倒、下りなら下り一辺倒という道ではない歩きやすさのためだろう。登山の初めとして歩かれるのも頷ける。
私も「混む山は好かん」と言いつつ高尾山に結構来ているが、どこかしら、この山域の魅力に取り付かれているのだろう。今回一通り歩いて新たな山行のアイディアも出てきたので、来年以降実行に移すべく細部を詰めていくこととしたい。
〜おしまい〜
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する