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Yamareco

記録ID: 102155
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

白峰三山〜塩見岳縦走

1978年08月13日(日) ~ 1978年08月16日(水)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
37.7km
登り
3,884m
下り
4,070m

コースタイム

8/13》
甲府(4:00)〜広河原(5:45〜6:20)〜大樺沢途中〜二俣〜草原台地〜
草すべり〜小太郎尾根〜肩の小屋(12:10〜  )
【水場:下り5分 登り15分】
8/14》日の出5:02
肩の小屋(5:10)〜北岳〜稜線小屋〜中白根岳〜間ノ岳〜農鳥小屋(9:50〜
10:15)〜西農鳥岳〜農鳥岳〜農鳥小屋(13:45〜
【水場:本谷側へ下り5分 登り15分】
8/15》
農鳥小屋(6:05)〜水場「愛の泉」〜三国平〜熊ノ平小屋〜北荒川岳手前の
お花畑〜北荒川岳の稜線〜雪投沢分岐〜コウモリ岳分岐〜塩見岳〜本谷山
〜三伏峠小屋(16:00〜  )
8/16》
三伏峠小屋(12:30)〜水無沢出合い(13:30〜14:00)〜塩川小屋(14:30〜15:30) 
バスで伊那大島(17:00)
天候 8/13-14:晴れ 8/15-16:霧/曇り
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往:急行を松本で乗り継ぎ甲府へ出た後、朝一番のバスで広河原へ。
帰:塩川小屋からバスで飯田線伊那大島へ出て、中央高速バスを乗り継ぎ
  名古屋へ帰る。
8/13 正面に八本歯のコル
(大樺沢二俣)
8/13 正面に八本歯のコル
(大樺沢二俣)
8/14 朝陽を浴びる鳳凰三山
(北岳にて)
8/14 朝陽を浴びる鳳凰三山
(北岳にて)
農鳥岳・間ノ岳・塩見岳を背に(北岳にて)
1
農鳥岳・間ノ岳・塩見岳を背に(北岳にて)
中白根から振り返る北岳
1
中白根から振り返る北岳
中白根山頂
8/14 北岳も遠くなった間ノ岳にて
8/14 北岳も遠くなった間ノ岳にて
間ノ岳から:1
農鳥岳と荒川岳を
間ノ岳から:1
農鳥岳と荒川岳を
間ノ岳から:2
明日向かう塩見岳を
間ノ岳から:2
明日向かう塩見岳を
農鳥岳の直下には
農鳥小屋が
農鳥岳の直下には
農鳥小屋が
背には間ノ岳
(農鳥岳にて)
1
背には間ノ岳
(農鳥岳にて)
8/15 塩見岳山頂は霧の中
8/15 塩見岳山頂は霧の中
8/16 日本三大峠で一番の高所・三伏峠より下山
8/16 日本三大峠で一番の高所・三伏峠より下山

感想

【古い記録の整理】

昨年の薬師岳で感じた山の大きさに接してみたくなり、南アルプスの
縦走を決行。
どうせ行くなら北部の3000m級を一気に北岳〜農鳥岳〜塩見岳を歩き
三大峠と言われる三伏峠を下山口にし、
今回は行程が長いので、全て小屋へ素泊りとする。

8/13
バス停から野呂川を下流へ向かうと広河原ロッジだ。
ロッジから大樺沢の堰堤を数回見送り、左岸へ移るともう人の列だ。
本流の雪渓、北岳バットレスを望む右俣のガレとお花畑の登りは
草すべりへ出る道だが夜行列車で寝不足の身体にはこたえる。
明日の山頂からの御来光を楽しみにして今日は肩ノ小屋を宿とする。

8/14
朝の冷気をついて胸を突くような岩稜を登り日本第二の高さを誇る
北岳山頂に立つ。
まだ眠ったまま動かない雲海の上には素晴らしい眺めが広がっている。
北から、甲斐駒・八ヶ岳・奥秩父・鳳凰三山・富士山・農鳥・間ノ岳・
塩見・そして恵那山・中央ア・そして奥には御岳・乗鞍・北ア・
仙塩尾根を従えた仙丈岳と360度これ名峰の大展望!
これからこの大きな山を越えて行くのかと思うとワクワクする。

瓦礫と這い松のみの伸びやかな尾根を第一級の展望を道連れに農鳥岳へ
向かう。
頭からガンガン照りつける太陽のおかげで、腕や顔はヒリヒリと痛い。      農鳥岳を往復して小屋まで戻り、岩陰でゆっくりと昼寝を楽しむ。
夕食の後小屋前へ出てみると、ガスはきれいに消えて素晴らしい眺めだ。
夕陽にはえた赤い富士山、鳳凰三山と夜叉神峠のはるか後方にはなんと
甲府の市街地までが見渡せる。「こんな天気は珍しい」と小屋番が
言うほどである。

8/15
風の音で目覚めると5時である。窓の外は濃い霧と激しい雨である。
昨日の好天気とは一変した山の天気。こういう日もあるのだ。
朝食を摂り小屋前の台地へ出るとすごい西風で身体があおられる。
濃霧で展望が無い馬鹿のように長い仙塩尾根を黙々と距離を稼ぐ。
コウモリ岳分岐の台地で餅入ラーメンの食事を採って縦走最後の3000m
塩見岳へ向かおう。やがて稜線が西へ向きを変えると這い松の海である。
小さなアップダウンを繰り返し岩場を越えると塩見岳山頂だが、白い霧の
中で残念だ。
今日の予定は塩見小屋までだったが、天気を考え一気に三伏峠まで
進もう。
権右衛門山、本谷山にたどり着く頃には、今にも雨が降りだしそうなので
早足で三伏峠に建つ三伏峠小屋を目指すが、三伏山の登りが意外に長く
三伏小屋の屋根を見つけたのと同時に雨が降り出した。
テント場を過ぎ、峠の小屋に飛び込むのを待っていたかのように
屋根をたたく雨音が激しくなった。

8/16
今日も相変わらず霧の中で小雨が降っている。
峠から近いお花畑を見たり、小屋番と談笑したりして午前中を過ごす。
小屋の差し入れサービスのコロッケと握り飯で昼食を済ませた後、
塩川小屋を目指して下山する。


【後半はあいにくの天気だったが、霧に中を黙々と歩いたせいもあり、
北アルプスと比較して稜線も長大で、お花畑も多く見られ、小屋を含めて
まだ自然の色が濃いというのが南アルプスに抱いた印象だ。】

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3/5
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4/5

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