凍っていた本間沢へメルヘンの丘、姫次南東稜、カサギ沢出合、無名ノ頭北尾根をからめて周回
- GPS
- 11:31
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,638m
- 下り
- 2,634m
コースタイム
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 11:31
天候 | 快晴。上の方は前に降った雨が雪だったようで、その雪が融けずに残っているほど気温が低かった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<全般> 普通の登山地図や、バリルートが載っている登山詳細図にも載っていない所も歩いています。この付近で比較すると、市原新道や大滝新道を初級バリルートとすると、中級バリルート位で難易度は高いです。 本間沢はガイドブックでは初級で1級上ですが、濡れている岩が凍っている所が多く、その分で難易度が上がっています。 日の短いこの時に歩くのはかなり困難なルートです。ただルート作りに役立つバリルートが沢山入っているので、個別に見ればとっても参考になると思います。 <早川林道〜奥野林道〜荒沢林道〜メルヘンの丘〜姫次> 一般道だと、早川林道から奥野林道に登るには松茸山コースを歩きますが、帰りを考慮するとかなり時間がかかります。そこで早川林道ゲートの手前から、直ぐ上に有る奥野林道の駐車場近くを目指して登っています。最初は地形図を見てルートを作ったのですが、実際に行ってみると崖や藪が多くて困難だったので、ゲートから登れそうな所を探して後ろに歩いたので、トラックデータが引き返しています。ただ途中からかなりの急登になり、奥野林道が近づくと岩がルートを塞ぐので、左にトラバースして迂回しています。松茸山ルートよりかなり時間を短縮できるので、利用価値の高いルートです。 大平からの荒沢林道は、以下のレコの5年前に歩いていますが、その当時に比べて土砂崩れで2か所ほど道が寸断されている等、荒廃が進んでいます。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-152623.html 荒沢林道終点からメルヘンの丘へのルートも、地形図を見て適当に作ったのですが、荒沢を渡渉して対面の尾根に登ったら、尾根沿いに登る踏み跡が有りました。踏み跡は少し登ると明瞭な人工の道になり、メルヘンの丘に続いていました。その後は避難小屋の方へ道が進んでいましたが、遠回りになるので薄い踏み跡に沿って登山道を目指して直登しました。途中から左にトラバースしたのはミスで、そのまま直登して早く登山道に出る様にした方が楽だったと思います。 <姫次〜姫次南東稜〜カサギ沢出合〜榛ノ木丸縦走ルート〜本間橋> 前回は以下のレコの様に、ガータゴヤ滝の上から姫次南東稜に登って姫次に出たので、今回は姫次南東稜を下りきってカサギ沢出合を目指しました。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1020598.html 地形図を見て適当にルート図を作ったのですが、原小屋沢に下る地点がかなり急で、作成したルート通りには下れませんでした。その為にトラックデータは何度か引き返したりしているので、最後の方は正解ルートでは無いと思います。原小屋沢から逆に登りで使ってみて(出だしに登りやすい所から取付く)、ちゃんとした正解ルートを見つけた方が良いでしょう。 カサギ沢出合から、当初はカサギ沢を沢登りして榛ノ木丸に登って本間橋に下る予定でした。予定より大幅に遅れた為に、カサギ沢を諦めて榛ノ木丸縦走ルートに直に登っていますが、これは丹沢写真館さんの記録に載っていたルートです。出だしは多分間違えて少し危険な所から登り始めていますから、もっと登りやすい所を探した方が良いです。尾根に登ってからは正しいルートで、急登でテープ等は有りませんが迷う事は無いでしょう。但し榛ノ木丸縦走ルートにたどり着く直前に、赤テープと右に下る薄い踏み跡が有るので注意が必要です。たぶん原小屋沢に下るルートの様です。その赤テープと薄い踏み跡を無視して先に進めば、直ぐに明瞭な道に出ます。 <本間橋〜本間沢〜無名ノ頭〜無名ノ頭北尾根〜本間橋> 丹沢観光センターの裏に階段が有り、そこを登ると本間の頭への登山道になっています。それに沿って暫く登って堰を3つ越えた先で登山道から離れて入渓します。 詳しくは沢登りのガイドブックを参考にして下さい。ただ写真にも書いたように、水に濡れている所がかなり凍っていますので滑ります。難易度が少し上がていると思って下さい。流石に蛭はいませんでした。最後の詰めの所で右に寄りすぎ、かなり厳しい登りになりました。ガイドブックに書かれている様に、左の沢に進んだ方が良いでしょう。 無名ノ頭北尾根の出だしは、踏み跡薄くて枝がじゃまをしていますが、直ぐに歩きやすくなります。地形図には道が書かれているので、廃道になった道かもしれません。写真の様に途中は開放的な尾根で、踏み跡も明瞭で所々に赤テープも有りました。ただ早川林道が近づく辺りから踏み跡が沢山出て迷わされます。最初は登りで歩いてみる方が安全です。 |
写真
装備
個人装備 |
沢タビ
沢スパッツ
ヘルメット
ダブルストック
ヘッドライト
チェーンスパイク
雨具
GPS
地図
ガイドブックのコピー
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感想
いつもはソロで登るけど、このところ2回連続で他の人たちと登ったので久しぶりのソロ山行、どこにしようかと随分迷いました。エリアは丹沢と決めていたのですが、丹沢の登山地図のルートや、登山詳細図に載っている主なバリルートはだいたい歩いてしまったので、それらに載っていない沢登りをメインにしました。最初はまだ歩いていない、カサギ沢と本間沢の両方を歩くルートにしたのですが、それだけだと短すぎます。そこで塩水橋スタートを考えましたが、それだと時間がかかりすぎます。
早戸川林道はゲートが閉じていて本間橋まで行けないので、そこを回避するルートを地形図と睨めっこして考えました。メルヘンの丘と組み合わせてとっても面白いルートができたので、かなりワクワクしました。ただ天気予報では金曜、土曜日と寒そうでそれが気がかりでした。実際に寒くて本間沢の上の方は思いがけず凍っていたのですが、それでも中々楽しく沢登りすることができました。カサギ沢出合に着いた時点でほぼ1時間遅れ。本来の計画では遅れたら本間沢の方を諦める予定でしたが、未踏の部分を考えると、このままカサギ沢を登るとその部分だけが未踏。カサギ沢を諦めれば、本間沢、無名ノ頭北尾根の未踏ルートが登れます。さらにカサギ沢出合を少し原小屋沢沿いに下った所から、榛ノ木丸を目指して登ればその部分も未踏です。よって計画書とは変わりますが、カサギ沢の沢登りを諦めました。
旧丹沢観光センターに着いた時点では、カサギ沢を諦めた分、当初計画より30分位早くなったのですが、沢が凍っている可能性を考えるとちょっと時間的に不安になりました。実際のところ想定外に氷が多く、心配は的中したのですが、フェルト底の沢タビが凍りに強く、予定より短い時間で沢登りを終えられました。自分の沢タビは裸足で履くタイプなのですが、今までで寒かったことはありません。しかし流石にこの日は少し寒く、可能な限り沢の中に入らない様にしました。でもせっかく沢タビを持ってきたので高巻きはしたくありません。そうすると必然的に水線の傍を登る事になりますが、水しぶきで濡れた岩が凍っている箇所と重なります。フェルト底は濡れた岩に強いことは知っていましたが、凍った岩は初めてで心配でした。もちろん凍った分、より滑るのですが意外なほど持ちこたえてくれました。以下の写真の所は所々で足場の岩が凍っていて、本来なら巻道を通るべきなのですが、フェルト底の威力を試すためにわざと水線のすぐ横を登ってみました。
http://yamareco.info/modules/yamareco/upimg/102/1027557/a499e963fe415739be3808f0b5d64925.jpg
結果的には本間沢の部分は、凍っていたにも関わらず計画より早く登れています。
今回は沢以外のバリルートも殆どが未踏で、地形図を見て適当にルートを作ったので、予定より少しルートが変わったりしました。でもそれもこの様な山行ならではの楽しみ方なので、危ないと思えばその場の判断で安全そうな方へ歩く。おかげで何度もこのエリアは歩いていますが、違った顔を見ることができて良かったです。丹沢、いくらでも未踏のルートがあるものだと改めて思いました。
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