記録ID: 1040712
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積雪期ピークハント/縦走
日高山脈
日高東西稜線縦走
2016年12月27日(火) ~
2017年01月05日(木)


- GPS
- 224:00
- 距離
- 71.6km
- 登り
- 4,383m
- 下り
- 4,140m
コースタイム
2016.12.27〜2017.1.5 (9-1)
日高山脈東西稜線縦走
羽月 五島(2012
【時間とルート】
12月27日:晴れ
泉第二停留所(17:00)林道上=C1(20:00)
新冠駅から、町営コミュニティバスで泉第二停留所まで。暗い中、除雪された林道を歩き出す。歩き出して少しするとゲートがあった。
12月28日:晴れ→曇り
C1(6:30)新冠ダム(10:30)尾根取り付き(12:05)レサッピ北Co900 =C2(15:00)
最初ずっと林道歩き。道路わきでHがunching中に北電の出勤の車の列が横を通り過ぎる。会釈。尾根に取り付いてからは膝ラッセルの急登。レサッピ手前で力尽きる。ヘロヘロ。
12月29日:雪
C2(6:45)レサッピ(7:15)尾根屈曲点Co1280=C3(14:30)
終日、吹雪の中の樹林内膝ラッセル。進まない。ヘロヘロ。
12月30日:雪
C3(7:00)イドンナップ手前急斜上Co1760=Ω4(13:00)
寒い。しばらく行くと雪が少ししまってくる。・1310くらい以降から春別側に小さな雪庇。Co1600の樹限くらいから硬くなりEP。急斜面登り終えたところの春別側に半イグルー。制作1.5時間。稜上風が強い。
12月31日:雪→晴れ
Ω4 (9:10)イドンナップ(10:10)ナメワッカ手前Co1200コル=C5(15:35)
回復傾向の読みでギリギリまで待ってから出る。イグルー出ると吹雪だが、ブッシュがチョロチョロ見えるので行くことに。視界100、気になる風。イドンナップから地図の「ナの字」まで所々細い。数か所BS。その間雪庇は小さいが不規則。その先雪庇は概ね春別側に1〜2m。「ナの字」先から尾根が広くなり、コンパス切っていく。視界等は相変わらず。・1672でスノーシューに履き替えたころから晴れだす。やっと日高が見えた。Co1400からの下りはカンバ生えているもののかなり急。今日もヘロヘロ。
1月1日:晴れ→雪
C5(7:05)ナメワッカ(10:55-11:10)・1776手前Co1700=Ω6(12:40)
天場出てすぐの急斜面は雪がしまっており思ったより早く行けた。ナメワッカまで雪庇1~2m。ピーク手前の肩からガスり、また吹雪になる。視界2〜300m、気にならない風。ナメワッカ先は新冠側に2〜3m。急な春別側をトラバースすることも多く、少し緊張。この先にイグルー掘れる場所があるか不明で天気も悪いので少し早いが行動を切り上げる。雪硬く、全イグルーに近い半イグルー。製作2時間、快適。今日もヘロヘロ。
1月2日:ガス
Ω6=Ω7
天気も良くないので休養停滞。小さな鏡餅をゆでて、ズンダのたれをかけて食べた。終日ノースウェーブを聴き、しょうもない話をして一日が終わる。
1月3日:晴れ→雪
Ω7 (6:05)ナメワッカJP(7:10-7:15)エサオマンJP(8:35-8:50)エサオマントッタベツ岳(9:15)エサオマンJP(9:45)札内岳(12:40)Co1500コル=C8(13:40)
最初からEP。ラテルネつけて出る。視界500で微風。ナメワッカJPまで細い雪稜で春別側が切れ落ちており急。所々トラバース気味に行く。国境稜線は雪カリカリで尾根も広く、サクサク進む。雪庇は十勝側に1〜2m。最低コル付近は掘れそうだった。空身でエサオマンAt。エサオマンまでは東側切れ落ちており雪庇も2〜3mだが、西側が緩くてなんも。札内までは細いヤブ尾根。所々岩やブッシュのポコが出てきてうっとおしい。斜面を捲いて対処。札内からの下りは急。この天場は掘れる。
1月4日:晴れ
C8(6:30)十勝幌尻岳(9:00-9:15)林道終点付近=C9(13:20)
終始ヤブ尾根。十勝幌尻までは雪がしまっており尾根も広い。十勝幌尻から東尾根を下る。Co1600くらいから藪がかなりうるさい。最終人家のおばさんが町まであと12キロと教えてくれ、力尽きる。
1月5日:雪→晴れ
C9(8:30)林道途中の事務所(9:30)
帯広方面に歩き、ヒッチに成功。温泉の脱衣所にて、おじさん「おい、なんか臭わねえが?」ボクたち「あ、すみません多分僕らです。山から降りてきまして、、、」おじさん「おぉ、そっか、、、別に、、、いいんだけどよ。。。」
日高山脈東西稜線縦走
羽月 五島(2012
【時間とルート】
12月27日:晴れ
泉第二停留所(17:00)林道上=C1(20:00)
新冠駅から、町営コミュニティバスで泉第二停留所まで。暗い中、除雪された林道を歩き出す。歩き出して少しするとゲートがあった。
12月28日:晴れ→曇り
C1(6:30)新冠ダム(10:30)尾根取り付き(12:05)レサッピ北Co900 =C2(15:00)
最初ずっと林道歩き。道路わきでHがunching中に北電の出勤の車の列が横を通り過ぎる。会釈。尾根に取り付いてからは膝ラッセルの急登。レサッピ手前で力尽きる。ヘロヘロ。
12月29日:雪
C2(6:45)レサッピ(7:15)尾根屈曲点Co1280=C3(14:30)
終日、吹雪の中の樹林内膝ラッセル。進まない。ヘロヘロ。
12月30日:雪
C3(7:00)イドンナップ手前急斜上Co1760=Ω4(13:00)
寒い。しばらく行くと雪が少ししまってくる。・1310くらい以降から春別側に小さな雪庇。Co1600の樹限くらいから硬くなりEP。急斜面登り終えたところの春別側に半イグルー。制作1.5時間。稜上風が強い。
12月31日:雪→晴れ
Ω4 (9:10)イドンナップ(10:10)ナメワッカ手前Co1200コル=C5(15:35)
回復傾向の読みでギリギリまで待ってから出る。イグルー出ると吹雪だが、ブッシュがチョロチョロ見えるので行くことに。視界100、気になる風。イドンナップから地図の「ナの字」まで所々細い。数か所BS。その間雪庇は小さいが不規則。その先雪庇は概ね春別側に1〜2m。「ナの字」先から尾根が広くなり、コンパス切っていく。視界等は相変わらず。・1672でスノーシューに履き替えたころから晴れだす。やっと日高が見えた。Co1400からの下りはカンバ生えているもののかなり急。今日もヘロヘロ。
1月1日:晴れ→雪
C5(7:05)ナメワッカ(10:55-11:10)・1776手前Co1700=Ω6(12:40)
天場出てすぐの急斜面は雪がしまっており思ったより早く行けた。ナメワッカまで雪庇1~2m。ピーク手前の肩からガスり、また吹雪になる。視界2〜300m、気にならない風。ナメワッカ先は新冠側に2〜3m。急な春別側をトラバースすることも多く、少し緊張。この先にイグルー掘れる場所があるか不明で天気も悪いので少し早いが行動を切り上げる。雪硬く、全イグルーに近い半イグルー。製作2時間、快適。今日もヘロヘロ。
1月2日:ガス
Ω6=Ω7
天気も良くないので休養停滞。小さな鏡餅をゆでて、ズンダのたれをかけて食べた。終日ノースウェーブを聴き、しょうもない話をして一日が終わる。
1月3日:晴れ→雪
Ω7 (6:05)ナメワッカJP(7:10-7:15)エサオマンJP(8:35-8:50)エサオマントッタベツ岳(9:15)エサオマンJP(9:45)札内岳(12:40)Co1500コル=C8(13:40)
最初からEP。ラテルネつけて出る。視界500で微風。ナメワッカJPまで細い雪稜で春別側が切れ落ちており急。所々トラバース気味に行く。国境稜線は雪カリカリで尾根も広く、サクサク進む。雪庇は十勝側に1〜2m。最低コル付近は掘れそうだった。空身でエサオマンAt。エサオマンまでは東側切れ落ちており雪庇も2〜3mだが、西側が緩くてなんも。札内までは細いヤブ尾根。所々岩やブッシュのポコが出てきてうっとおしい。斜面を捲いて対処。札内からの下りは急。この天場は掘れる。
1月4日:晴れ
C8(6:30)十勝幌尻岳(9:00-9:15)林道終点付近=C9(13:20)
終始ヤブ尾根。十勝幌尻までは雪がしまっており尾根も広い。十勝幌尻から東尾根を下る。Co1600くらいから藪がかなりうるさい。最終人家のおばさんが町まであと12キロと教えてくれ、力尽きる。
1月5日:雪→晴れ
C9(8:30)林道途中の事務所(9:30)
帯広方面に歩き、ヒッチに成功。温泉の脱衣所にて、おじさん「おい、なんか臭わねえが?」ボクたち「あ、すみません多分僕らです。山から降りてきまして、、、」おじさん「おぉ、そっか、、、別に、、、いいんだけどよ。。。」
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス
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写真
感想
saito氏の助言で選んだルート。渋くてシビれるいいルートだと思った。
厳冬期の記録はほとんど見当たらなかったので、停滞予備日を多めに見積もり、とにかく行ってみて考えようというスタンスだった。序盤のラッセルには苦しめられたが、後半は天気にも恵まれ、気持ちの良い稜線歩きができた。休みを目一杯利用した楽しい山行だった。
そういえば、整腸剤に座薬、痛み止めとたくさん薬に頼った山行でもあった気がする。消臭剤も必要かもしれない…。
厳冬期の日高は初めてだったが貫徹できて嬉しい。最後にカチポロからようやく一望できた日高はやはり良かった。全体的に装備にガタがきつつあり、一新したい。マネー!
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コメント
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すごい!クサ楽しい山行。スキー使わなかったのね。
ありがとうございます。
1人だったら途中で心折れてたと思います。
五島がスキー持ってなかったので。
私も中部日高の継続遡行を終えて乗せてもらった車中で「アンタら凄っ極く汗臭せえな」と言われたことあり〼。誠に好記録に思います。
「おぉ、標高グラフがなまらイイ感じだぁ。」
臭いはどうしようもないですもんね。。。夏でも冬でも、入渓や入山までの長もまた日高の良さの1つだと思います。
凄い山行ですね。
厳冬期の日高山脈の10日に及ぶ縦走を成し遂げるには、並外れた強靭な体力と忍耐が必要なんでしょうね。
荷物は何キロぐらいあったのでしょうか?
この山行は冬山登山の原点的なもので私の好み。
レコを見て、年甲斐もなくワクワクしました。
今後も魅力的な山行を続けてください。
ただ、くれぐれも安全登山でお願いします。
ありがとうございます。
重さをはかる習慣がないのでハッキリとは分かりませんが、やはり最初の内は肩や腰がしんどかったです。。。食料自体は13日分準備していきました。
これからも安全第一で頑張っていきます!
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