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記録ID: 1055874
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積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

厳冬期 南アルプス 北岳 年越し&初日の出

2015年12月31日(木) ~ 2016年01月01日(金)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
37.5km
登り
3,521m
下り
3,559m

コースタイム

1日目
山行
8:09
休憩
0:00
合計
8:09
6:11
186
奈良田ゲート
9:17
173
あきる沢橋
12:10
130
池山御池避難小屋
14:20
砂払
2日目
山行
13:15
休憩
2:30
合計
15:45
5:15
40
砂払
5:55
7:05
40
ボーコン沢の頭
7:45
45
八本歯のコル
8:30
15
吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
8:45
5:55
180
吊尾根分岐
8:55
9:10
45
北岳
9:55
60
八本歯のコル
10:55
35
ボーコン沢の頭
11:30
12:30
55
砂払
13:25
110
池山御池避難小屋
15:15
15:20
170
あきる沢橋
18:10
奈良田ゲート
GPSは取得していなかったので手入力です。
天候 12/31 晴れ
1/1 晴れ。風速10-20m程度。気温-10度程度(だったと思う)
過去天気図(気象庁) 2015年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
奈良田ゲート前の駐車場。10台前後いけると思います。この天気でも数台しか駐車していなかったので、混んで停められないという想定はしなくていいかと思います。
コース状況/
危険箇所等
この年は雪が少ない年だったので、比較的難なく登れる年だったと思います。年末年始はやはり狙っている人は多く、それも天気が晴れという予報だったので、アタック者は多かったのでは。それでも20名程度でしたが。
トレースが砂払いまでずっとしっかりしていたおかげで、スノーシューは持参しましだが一度も利用していません。雪が少ないこともありましたし、トレースが無い場合は非常に厳しい戦いになりそうです。

■奈良田ゲート通過
なんとかなります。どうしてもトリックを知りたい方は直接メッセージ下さい(笑)

■奈良田〜あきる沢橋
徒歩3時間コンクリロードです。雪がついていないのであれば、歩きやすいスニーカーを持参することを強く推奨します。行きはまだマシだけど、帰りが地獄です、、

■あきる沢橋〜池山御池避難小屋
この時期であれば雪も少な目ですし、トレースもしっかりしています。迷うことはあまり無いかと思います。池山御池避難小屋は201x年にドアが直されていて、風雪が入ることもありません。何名が泊まっていた模様です。

■池山御池避難小屋〜城峰
少しだだっ広い沢を詰めて行くので、いまいちわかりにくいです。自分の時はマーキングもほとんどありませんでした。地形的にはシンプルなのですが、意外と長くマークなしの広い沢を詰めて行くので、GPSあった方が精神的にはいいかと思います。

■城峰〜砂払
尾根筋で道に迷う事は無いと思います。トレースあれば楽ですが、急登もあり、所々にテント跡があります。適地でここでやめめようかなー、と思うこと多数かと思いますが、砂払までがんばりましょう!
砂払が丁度森林限界で、そこの手前に平坦な広場が広がっていて、テント村になっていました。この年末は10張弱あったかも?

■砂払〜ボーコン沢の頭
森林限界ですが、まだ北岳は見えません。ボーコン沢の頭に登りきった瞬間に北岳と感動のご対面です。
この砂払〜ボーコンの間の鞍部でテントを張っているという方もいました。意外と地形が複雑なので、確かにテント張っても風避けれそうでした。

■ボーコン沢の頭〜八本歯のコル
気持ちいい稜線です。風がなければ(笑)
八本歯のコルはまぁ噂通りです。今年は鎖も出ていたので楽勝系です。確かにコンディション次第では補助ロープあった方がとは思いました。雪多い年は30mダブル1本お守りあればいいかもですね。

■八本歯のコル〜北岳山頂
八本場超えて、北岳分岐超えると最後の登りです。結構これが急斜面で、標高も高いこともあって少し大変です。100m位かな? 難易度は高くないですが、落ちたら死亡なので、体力勝負、滑落注意。
奈良田ゲート。少なくとも言えるのは、直登は厳しいです。
全く苦労せずに超える方法がある、とだけ……。
2015年12月31日 06:07撮影 by  DSC-RX100, SONY
12/31 6:07
奈良田ゲート。少なくとも言えるのは、直登は厳しいです。
全く苦労せずに超える方法がある、とだけ……。
徒歩3時間。登山口です。外界に雪がないのであれば、絶対にスニーカー持っていったほうが良いです! 行きはいいけど帰りが地獄なので、、
2015年12月31日 09:17撮影 by  DSC-RX100, SONY
12/31 9:17
徒歩3時間。登山口です。外界に雪がないのであれば、絶対にスニーカー持っていったほうが良いです! 行きはいいけど帰りが地獄なので、、
ひらけた広場が出てきたら、もうすぐ避難小屋です。
2015年12月31日 12:02撮影 by  DSC-RX100, SONY
12/31 12:02
ひらけた広場が出てきたら、もうすぐ避難小屋です。
避難小屋。この年か前の年あたりにドアが直ってちゃんと風雪防げます。中は超真っ暗だけど…。
2015年12月31日 12:10撮影 by  DSC-RX100, SONY
12/31 12:10
避難小屋。この年か前の年あたりにドアが直ってちゃんと風雪防げます。中は超真っ暗だけど…。
城峰を超えて、つづら折りの登山道登っていると、所々視界がひらけて来ます。
2015年12月31日 13:06撮影 by  DSC-RX100, SONY
12/31 13:06
城峰を超えて、つづら折りの登山道登っていると、所々視界がひらけて来ます。
砂払到着! ここから森林限界。ここでテント張ります。超テント適地でだいたいの人がここでテントを張ります。
2015年12月31日 14:25撮影 by  DSC-RX100, SONY
12/31 14:25
砂払到着! ここから森林限界。ここでテント張ります。超テント適地でだいたいの人がここでテントを張ります。
明日も晴れるといいんだけど…。
2015年12月31日 14:26撮影 by  DSC-RX100, SONY
12/31 14:26
明日も晴れるといいんだけど…。
2日目。夜明け前から登り始めての、ボーコン沢の頭。ここで日の出を見ようと画策したのですが…。
2016年01月01日 06:18撮影 by  DSC-RX100, SONY
1
1/1 6:18
2日目。夜明け前から登り始めての、ボーコン沢の頭。ここで日の出を見ようと画策したのですが…。
日の出待機……風速15m位で雪煙上がってます。キレイですが当事者は死にそうです(笑)
2016年01月01日 06:30撮影 by  DSC-RX100, SONY
1
1/1 6:30
日の出待機……風速15m位で雪煙上がってます。キレイですが当事者は死にそうです(笑)
北岳のヴィーナスライン。正直、これを超えるヴィーナスラインはまだ見たことがない(2018年現在)。
2016年01月01日 06:50撮影 by  DSC-RX100, SONY
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北岳のヴィーナスライン。正直、これを超えるヴィーナスラインはまだ見たことがない(2018年現在)。
やっと太陽出た! 結局ボーコンで1人45分待機…。寒くて死ぬかと思った…。
2016年01月01日 06:56撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/1 6:56
やっと太陽出た! 結局ボーコンで1人45分待機…。寒くて死ぬかと思った…。
太陽出たら、寒すぎるのでさっさ移動。
2016年01月01日 07:03撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/1 7:03
太陽出たら、寒すぎるのでさっさ移動。
本当に最高の天気でした。
2016年01月01日 07:03撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/1 7:03
本当に最高の天気でした。
富士山と太陽バックに登れます。
2016年01月01日 07:13撮影 by  DSC-RX100, SONY
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富士山と太陽バックに登れます。
2016年01月01日 07:21撮影 by  DSC-RX100, SONY
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八本歯のコル。雪が少ないので鎖出てました。出てればここ来ようとする人であれば難しくないですね。
2016年01月01日 07:46撮影 by  DSC-RX100, SONY
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八本歯のコル。雪が少ないので鎖出てました。出てればここ来ようとする人であれば難しくないですね。
天気が良いのもあった結構人います。お正月は20人位はいたかな? それでもそんなもんです。
2016年01月01日 07:50撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/1 7:50
天気が良いのもあった結構人います。お正月は20人位はいたかな? それでもそんなもんです。
ワクワク高度感。
2016年01月01日 07:51撮影 by  DSC-RX100, SONY
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ワクワク高度感。
北岳への稜線。
2016年01月01日 07:54撮影 by  DSC-RX100, SONY
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北岳への稜線。
山荘への分岐あたり。北岳への最後の登り! 3000m峰だけあって呼吸がきつかったな、、
2016年01月01日 08:27撮影 by  DSC-RX100, SONY
1/1 8:27
山荘への分岐あたり。北岳への最後の登り! 3000m峰だけあって呼吸がきつかったな、、
北岳直下。登山道っていうより急斜面を一気に登ります。結構急斜面なので滑落注意。
2016年01月01日 08:30撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/1 8:30
北岳直下。登山道っていうより急斜面を一気に登ります。結構急斜面なので滑落注意。
日本人の心。
2016年01月01日 08:31撮影 by  DSC-RX100, SONY
1/1 8:31
日本人の心。
北岳から間ノ岳。いつかこの稜線を超えたい…。
2016年01月01日 08:42撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/1 8:42
北岳から間ノ岳。いつかこの稜線を超えたい…。
ラスト!
2016年01月01日 08:45撮影 by  DSC-RX100, SONY
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ラスト!
ウイニングロード。
2016年01月01日 08:54撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/1 8:54
ウイニングロード。
北岳登頂! 2016年で…登頂5番以内だと思います。
2016年01月01日 09:04撮影 by  DSC-RX100, SONY
3
1/1 9:04
北岳登頂! 2016年で…登頂5番以内だと思います。
下山開始! やっぱり風は強い。
2016年01月01日 09:42撮影 by  DSC-RX100, SONY
1/1 9:42
下山開始! やっぱり風は強い。
風がそこそこ強いです。見た目は派手。
2016年01月01日 09:46撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/1 9:46
風がそこそこ強いです。見た目は派手。
八本歯コル全景。かっこいいなぁ。
2016年01月01日 09:55撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/1 9:55
八本歯コル全景。かっこいいなぁ。
ボーコンより。ここの景色は何度でも思い出します。
2016年01月01日 10:30撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/1 10:30
ボーコンより。ここの景色は何度でも思い出します。
意外と早く登れたので、もう一泊せず一気に下山します。
2016年01月01日 13:26撮影 by  DSC-RX100, SONY
1/1 13:26
意外と早く登れたので、もう一泊せず一気に下山します。
登山口。既に行動時間8時間経過…。ここから3時間の徒歩が一番地獄でした、、
2016年01月01日 15:16撮影 by  DSC-RX100, SONY
1/1 15:16
登山口。既に行動時間8時間経過…。ここから3時間の徒歩が一番地獄でした、、
トンネルは天井注意!
2016年01月01日 16:16撮影 by  DSC-RX100, SONY
1/1 16:16
トンネルは天井注意!
奈良田到着。厳冬期に行動時間11時間は長いっす…。ヘトヘトでした…。
2016年01月01日 18:07撮影 by  DSC-RX100, SONY
1/1 18:07
奈良田到着。厳冬期に行動時間11時間は長いっす…。ヘトヘトでした…。
撮影機器:

感想

年末年始が晴れそうなので、憧れの北岳厳冬期登頂を計画。
そして…今年は雪が少なすぎる位少ない…。これなら八本歯も余裕かも、等と甘い目論見をしつつ、奈良田よりアタック。夜叉神峠からは、初夏に吊尾根経由で登って鷲ノ住山を経由して地獄を知っているので、、、

奈良田のゲートは…直登しないで下さい(笑) 行けば…たぶん分かるかと…。ヒントは「正面がダメなら脇から」「帰りは柵超える必要無い」。

北岳へは、森林限界手前で幕営適地で10張は余裕でいけます。その登山道途中にもポツポツ幕営適地がありますが、途中で力尽きた場合は(笑)、そこがおすすめです。ただ、本当笑えない位登らされます…。森林限界超えてからの窪地でも幕営している方がいました。

初日の出は見たかったので、とりあえず日の出前からボーコンを目指したものの。ボーコンについた瞬間爆風。あのケルンで風にみを隠すもほぼ意味なし…。曇りで日の出が30分遅れるというトラブル(?)の中、人生でおそらく一番の寒さを体感。お願いだから動かせてくれ、、と心の中で耐えてました…。

八本歯は予想通り雪が少なすぎ。高度感はあるものの、ほぼ夏と同じ感じでした。アイゼンを気をつければ問題なし。ただ、風は全般強かったです。結構風に対して不安を持っている登山者がいらっしゃった印象です。

登頂自体は…ボーコンで耐えた甲斐があってか、無事登頂。2016年でたぶん4番目位かな…。さすがの達成感。景色も良く感無量。

そして下山ですが、本当は御池小屋で一泊の予定でしたけと、周りの人に聞いたら結構一気に下山する人が多く、自分も下山。ただ……遠すぎだよ、奈良田。最後は体力もそうだけど精神力をやられそうでした…。。

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