西丹沢自然教室〜檜洞丸〜石棚山〜県民の森〜玄倉(丹沢〜箱根足跡繋ぎPt. 2)


- GPS
- 08:07
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,508m
- 下り
- 1,758m
コースタイム
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 8:12
天候 | 終日ほぼ快晴、微風! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
自然教室の入口に登山ポスト、用紙も備え付けあり。(管理人様によると、下山時の改めての届出は不要の由) ・復路:玄倉バス停から富士急バスで西丹沢自然教室戻り。午後も約1.5時間に1本、SUICA等使用可。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
つつじ新道の展望園地より上部、午前中は急坂の残雪がクラストし、軽アイゼン必要。檜洞丸山頂周辺は木道が滑りやすく注意…。テシロノ頭から先はほぼ残雪なし。石棚山から県民の森、玄倉への下山道、急斜面の上、上部が落ち葉等で分かりにくく、ルートロス・滑落注意。 (GPSログ、西丹沢自然教室からツツジ新道入口までの記録が落ちてます。。) |
その他周辺情報 | 中川温泉に複数の日帰り温泉あり。代表格は「ぶなの湯」、大人2時間700円、冬場は18:00営業終了。露天風呂・休憩室あり。(2/13〜22館内改装のため休業の由、ご注意を…) |
写真
装備
備考 | ・着脱容易な軽アイゼンは結構重宝しました。(下りは一時「落ち葉ダンゴ」?状態になりましたが…) ・水分消費量:ペットボトル500ml×1本(アップルティー)、ガッツキア×1、水約1l(うち400mlは昼食スープ用) |
---|
感想
今年の初山行は、春の残雪未踏峰ツアーの足馴らしを兼ね、昨年来ハマっている足跡繋ぎの一ピースとして、丹沢の古い足跡を箱根の入口まで伸ばします。始発バスではゴールまで辿り着かない恐れあり、マイカーで未明に出発。ガラ空きの東名を快調に飛ばした後、山間の県道は凍結に注意しつつ慎重に運転、1時間半でスタート地点の西丹沢自然教室に到着です。真冬の6時過ぎで早くも最奥の駐車スペースはほぼ満杯、人気の山であることを実感します。日の出と同時に出発。
ゴーラ沢出合までは緩やかな道、ここから厳しい登りが始まります。展望園地が近づき、そろそろ息も切れてきた頃、コース上の残雪も次第に増え、堪らず軽アイゼン装着します。展望も一気に開け、眼前の富士〜南アの大パノラマに力を得てザクザクと雪路を登っていきます。ほぼコースタイム通りに石棚山方面への分岐点到着、ここに荷物をデポ。多くのハイカーとスライドしつつ木道を進みますが、好展望にしばしば足が止まり、なかなかペースが上がりません。
登山口から3時間半で約32年ぶりの檜洞丸山頂到着。名前通りの丸くて広い山頂に居合わせたカップルや父子連れなど多数のハイカーは、皆さん上天気に満足感いっぱいの様子。小生もゆっくり昼食休憩をとりたいところですが、この時点では同角キレット〜ユーシンのハードコースを目指しており、証拠写真を撮っていただきそそくさと山頂を後にします。
帰路もスライドした山岳パノラマ撮影中のベテラン男性ソロの方に「今日は最高の天気ですね!」と声がけ頂き、この場に居合わせた幸運に感謝しつつ、ふと手元のスマホを見ると、つい先程まで50%以上だったバッテリ残量が、寒さのせいか一気に20%以下まで低下しています。そうこうするうち、バッテリ不足でスマホカメラも撮影できなくなり、荷物デポ地点に戻って急いで予備のバッテリを繋ぎますが、こちらも低温でうまく充電が出来ません。このまま予定通りのユーシンコースを下ると、タイムオーバーで下山時には暗くなり、日帰り温泉にも入れなくなる上、バッテリが復活しないとGPSログも写真も撮れなくなるのでは、と不安に駆られます。
まずはバッテリ復活させるべく、胸ポケットでスマホと予備バッテリを温めつつ、分岐から石棚山方面に足を踏み出すと、結構厳しい木道の急降下が続き、しかも所々嫌らしく雪のクラスト斜面が現れます。この辺りですっかり鎖・ハシゴ混じりの難所・同角キレットを越える気持ちが折れ、ユーシンブルーは又の機会、無雪期にでも、ということで、テシロノ頭の手前から、小回り・ショートカットの石棚山〜玄倉コースへ入ります。残雪も段々少なくなり、小ピークの先で「落ち葉・泥ダンゴ」状態となった軽アイゼンも外して、足許も軽く静寂の尾根道を快調に進みます。
石棚山手前で、本コースに入り初めて男性3人パーティとスライドし、この先の雪の状態など情報交換。登りついた石棚山頂は、展望は控えめながら、日当たりの良い三角点平地あり、ここで遅めの昼食休憩。行程に余裕ができたため、ゆっくりお湯を沸かし、お腹が朽ちたところで昼寝でもしようか、とバス時刻表を見ると、どうやら頑張れば予定より1本早い午後3時台のバスに間に合う可能性がありそう。やおら気力復活、山頂少し先の箒沢公園橋との分岐から玄倉へのコースへ勇躍下り始めますが、ほとんどのハイカーは短距離でバスの便も良い箒沢公園へ下ると見え、玄倉ルートは結構荒れている上、所々落ち葉で道が判然としない区間もあり、出だしから実線ルートとは思えぬ苦戦を強いられます。
手懸かりも少ない急斜面の頼りない道を、尾根筋を外さぬよう時々復活したスマホのGPSも確認しつつ、慎重に下っていきます。程なく、ルートは顕著に左の尾根を巻く道となり、やがて勾配も緩くなって、尾根筋が綺麗に拓かれた県民の森コースに入ります。ここまで来れば一安心、下草刈取り作業の方の車も入る林道に出て暫くすると舗装の道となり、ここでトイレ休憩&登山靴を運動靴にチェンジ。コースタイムもそこそこ短縮でき、足許もすっかり軽くなって、時折小走りの快調なペースで林道を下っていきます。
カーブ地点の先でこちらの出現に気づき、突然目の前の斜面を駆け上がっていった小動物(恐らくイノシシ?)にビックリしたり、真横を流れる沢のステキな「プチ・ユーシンブルー」を楽しんだりしつつ、ユーシンコースとの合流点を過ぎ、久しぶりの人類(軽装ハイカー)とスライド。程なく、午後の陽射しの照り返しが眩しい丹沢湖が眼前に現れ、多くの日帰りハイカーや観光客で賑わう玄倉バス停に到着。15時台のバスにも余裕で間に合い、ご褒美のフルーツヨーグルトでクールダウン。一足先にやって来た松田駅行きのバスに乗り込んだ殆どのハイカーや運転手から「この登山者、午後のこの時間からどこに行くの?」と訝しむ眼を向けられつつ、一人西丹沢自然教室行きのバスに乗り込みます。
小生の足で8時間かかった距離を路線バスは僅か20分で走り抜け、9時間ぶりに登山口へ帰着。愛車を回収し、お楽しみの中川温泉・ぶなの湯でホッコリ入浴、休憩。次回足跡繋ぎ山行の大野山へ向かう神縄トンネルの登山口を確認するところまでは至極順調、快適。ところが、本当の試練はこの後で、大井松田インターから普段は空いている土曜夕方の東名に上がると、厚木手前の事故渋滞約20kmで途中から文字通りのドン詰まり状態。行きは川崎インターから1時間弱で走り抜けたルートが、帰りは2時間かかって漸く厚木の手前…。早起きと累計標高差2,600m余の山歩きの疲労も加わり、いい加減気力が尽きかけたところで、堪らず渋滞を迂回し、お初の圏央道へ。一転して八王子からは全く渋滞もなく、東名ルートよりも凡そ1時間ほど早く自宅に帰り着きました。(高速料金は1,000円弱高くつきましたが、「時は金なり」ですね…。)
ということで、ユーシンブルーの絶景が見られなかったのは残念でしたが、小春日和の素晴らしい晴天を当て、予定通りの玄倉まで足跡を伸ばすことができました。これで、瑞牆山から奥多摩、陣馬・高尾を経て、足跡が箱根の手前まで繋がりました。そろそろ太平洋も視野に入ってきましたが、300名山の残り4座(うち3座は道なし・残雪期限定)や八ヶ岳〜瑞牆山の足跡繋ぎの難所も気になるところです。これから春にかけ、基礎体力や気力の充実にも努めねば、と思いを新たにした今年の初山行でありました。
(いつもながら、長文・駄文のマイナー山行記録にお付き合い下さり、恐縮至極です…。)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する