ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1058493
全員に公開
雪山ハイキング
丹沢

西丹沢自然教室〜檜洞丸〜石棚山〜県民の森〜玄倉(丹沢〜箱根足跡繋ぎPt. 2)

2017年02月04日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:07
距離
15.9km
登り
1,508m
下り
1,758m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:48
休憩
1:24
合計
8:12
6:43
10
西丹沢自然教室
6:53
6:53
43
7:36
7:46
49
8:35
8:47
58
9:45
9:55
16
展望園地その2
10:28
10:37
20
11:33
11:34
20
12:05
12:05
8
12:13
12:42
10
12:52
12:53
57
13:50
13:53
34
14:27
14:27
12
14:39
14:39
16
14:55
玄倉バス停
天候 終日ほぼ快晴、微風!
過去天気図(気象庁) 2017年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
・往路:東名・大井松田ICから国道246+県道で西丹沢自然教室へ。(中川温泉より先、一部すれ違い困難区間あり。通行量多い時間帯は対向車注意…)20台強の駐車スペース(無料)、水洗トイレあり。コンビニは県道へ入ると皆無。。
 自然教室の入口に登山ポスト、用紙も備え付けあり。(管理人様によると、下山時の改めての届出は不要の由)
・復路:玄倉バス停から富士急バスで西丹沢自然教室戻り。午後も約1.5時間に1本、SUICA等使用可。
コース状況/
危険箇所等
つつじ新道の展望園地より上部、午前中は急坂の残雪がクラストし、軽アイゼン必要。檜洞丸山頂周辺は木道が滑りやすく注意…。テシロノ頭から先はほぼ残雪なし。石棚山から県民の森、玄倉への下山道、急斜面の上、上部が落ち葉等で分かりにくく、ルートロス・滑落注意。
(GPSログ、西丹沢自然教室からツツジ新道入口までの記録が落ちてます。。)
その他周辺情報 中川温泉に複数の日帰り温泉あり。代表格は「ぶなの湯」、大人2時間700円、冬場は18:00営業終了。露天風呂・休憩室あり。(2/13〜22館内改装のため休業の由、ご注意を…)
夜が明け、本日も快晴。午前6時半の時点で、西丹沢自然教室の舗装駐車スペースは早くもほぼ満杯。
2017年02月04日 06:38撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 6:38
夜が明け、本日も快晴。午前6時半の時点で、西丹沢自然教室の舗装駐車スペースは早くもほぼ満杯。
稜線上、モルゲンロート始まりました…。
2017年02月04日 06:44撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 6:44
稜線上、モルゲンロート始まりました…。
檜洞丸・つつじ新道の登山口。クマはさすがに冬眠中でしょう…。
2017年02月04日 06:50撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 6:50
檜洞丸・つつじ新道の登山口。クマはさすがに冬眠中でしょう…。
一瞬、梅の花かと思いました。この辺りの名物、春を待つミツマタの蕾でしょうか…?
2017年02月04日 07:10撮影 by  SBM303SH, SHARP
4
2/4 7:10
一瞬、梅の花かと思いました。この辺りの名物、春を待つミツマタの蕾でしょうか…?
正面、権現山。右奥は畦ヶ丸方面でしょうか。
2017年02月04日 07:20撮影 by  SBM303SH, SHARP
4
2/4 7:20
正面、権現山。右奥は畦ヶ丸方面でしょうか。
ゴーラ沢出合。すごく親切で丁寧なカンバンあり。思わずホッコリ。
2017年02月04日 07:32撮影 by  SBM303SH, SHARP
4
2/4 7:32
ゴーラ沢出合。すごく親切で丁寧なカンバンあり。思わずホッコリ。
この辺で沢を徒渉。水量少なめです。。
2017年02月04日 07:34撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 7:34
この辺で沢を徒渉。水量少なめです。。
対岸の登山道入口。ここから急登のようなので、ちょっこし休憩。。
2017年02月04日 07:36撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 7:36
対岸の登山道入口。ここから急登のようなので、ちょっこし休憩。。
登山道は雪ナシ、河原には結構な残雪あり…
2017年02月04日 07:49撮影 by  SBM303SH, SHARP
2
2/4 7:49
登山道は雪ナシ、河原には結構な残雪あり…
標高870m前後、だいぶ登ってきました。いよいよ登山道脇に残雪出現…。
2017年02月04日 08:02撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 8:02
標高870m前後、だいぶ登ってきました。いよいよ登山道脇に残雪出現…。
展望園地着。白妙の富士ドーン!コース上の残雪も増え、そろそろ軽アイゼン付けますか…。
2017年02月04日 08:37撮影 by  SBM303SH, SHARP
6
2/4 8:37
展望園地着。白妙の富士ドーン!コース上の残雪も増え、そろそろ軽アイゼン付けますか…。
ここからアイゼン装着。
2017年02月04日 08:46撮影 by  SBM303SH, SHARP
2
2/4 8:46
ここからアイゼン装着。
こちらも純白の南アが見えてきました。白嶺三山あたりでしょうか?
2017年02月04日 09:00撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 9:00
こちらも純白の南アが見えてきました。白嶺三山あたりでしょうか?
第2展望園地着。南アの白銀大伽藍!!
2017年02月04日 09:50撮影 by  SBM303SH, SHARP
3
2/4 9:50
第2展望園地着。南アの白銀大伽藍!!
八ヶ岳方面も見えてきました。。
2017年02月04日 09:51撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 9:51
八ヶ岳方面も見えてきました。。
富士〜南ア大展望!
2017年02月04日 10:06撮影 by  SBM303SH, SHARP
6
2/4 10:06
富士〜南ア大展望!
雪の中、複線の木道が檜洞丸山頂へ伸びてます。
2017年02月04日 10:17撮影 by  SBM303SH, SHARP
4
2/4 10:17
雪の中、複線の木道が檜洞丸山頂へ伸びてます。
檜洞丸着。名前の通り、丸くて広い山頂です。
2017年02月04日 10:30撮影 by  SBM303SH, SHARP
8
2/4 10:30
檜洞丸着。名前の通り、丸くて広い山頂です。
丹沢主稜方面はさほど雪がないようです。。
2017年02月04日 10:34撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 10:34
丹沢主稜方面はさほど雪がないようです。。
相模湾の向こうに、大島も見えてます…。
2017年02月04日 10:41撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 10:41
相模湾の向こうに、大島も見えてます…。
大パノラマその1。
2017年02月04日 10:46撮影 by  SBM303SH, SHARP
5
2/4 10:46
大パノラマその1。
その2。愛鷹山の上にマシュマロ雲。。
2017年02月04日 10:47撮影 by  SBM303SH, SHARP
8
2/4 10:47
その2。愛鷹山の上にマシュマロ雲。。
石棚山方面、急な下りですが、富士の展望は絶佳!
2017年02月04日 11:05撮影 by  SBM303SH, SHARP
5
2/4 11:05
石棚山方面、急な下りですが、富士の展望は絶佳!
テシロノ頭分岐。今日は雪道+展望絶佳で思った以上にコースタイムをオーバー、今回はユーシンブルーは諦め、石棚山〜玄倉ルートへ向かいます。
2017年02月04日 11:17撮影 by  SBM303SH, SHARP
2
2/4 11:17
テシロノ頭分岐。今日は雪道+展望絶佳で思った以上にコースタイムをオーバー、今回はユーシンブルーは諦め、石棚山〜玄倉ルートへ向かいます。
顕著なピークではありませんが、テシロノ頭通過。だいぶ雪は少なくなってきました…。
2017年02月04日 11:36撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 11:36
顕著なピークではありませんが、テシロノ頭通過。だいぶ雪は少なくなってきました…。
石棚山へ緩やかに登っていきます。北側斜面は一転して残雪豊富。。
2017年02月04日 11:59撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 11:59
石棚山へ緩やかに登っていきます。北側斜面は一転して残雪豊富。。
石棚山着。三角点あります。ここで少し遅めの昼食休憩。。
2017年02月04日 12:13撮影 by  SBM303SH, SHARP
7
2/4 12:13
石棚山着。三角点あります。ここで少し遅めの昼食休憩。。
ここが箒沢公園/玄倉ルートの分岐点。ここから玄倉へ、新しい足跡を伸ばします!
2017年02月04日 12:43撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 12:43
ここが箒沢公園/玄倉ルートの分岐点。ここから玄倉へ、新しい足跡を伸ばします!
降り口が少々分かりにくいです…。
2017年02月04日 12:47撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 12:47
降り口が少々分かりにくいです…。
この区間、落ち葉でルートがやや分かりにくいですが、この赤テープの地点から左に折れ、尾根を巻く道になります。
2017年02月04日 13:14撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 13:14
この区間、落ち葉でルートがやや分かりにくいですが、この赤テープの地点から左に折れ、尾根を巻く道になります。
ようやく、見通しの良い尾根道に復帰。ホッ…。
2017年02月04日 13:29撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 13:29
ようやく、見通しの良い尾根道に復帰。ホッ…。
西丹沢県民の森に入ったようです。季節違いですが、ショートカットの「紅葉の尾根道」へ。
2017年02月04日 13:33撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 13:33
西丹沢県民の森に入ったようです。季節違いですが、ショートカットの「紅葉の尾根道」へ。
植生保護柵が両側にあり、若干圧迫感が…
2017年02月04日 13:34撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 13:34
植生保護柵が両側にあり、若干圧迫感が…
雰囲気の良いベンチ。時間に余裕があれば、休んでいきたいところです…。
2017年02月04日 13:42撮影 by  SBM303SH, SHARP
2
2/4 13:42
雰囲気の良いベンチ。時間に余裕があれば、休んでいきたいところです…。
車道に出ました。あとは玄倉まで長い林道歩きです。。そろそろ運動靴に履き替えますか…
2017年02月04日 13:46撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 13:46
車道に出ました。あとは玄倉まで長い林道歩きです。。そろそろ運動靴に履き替えますか…
3時台のバス目指し、舗装の林道を小走りに下っていきます。重い登山靴を脱ぐと快適、快調!
2017年02月04日 14:05撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 14:05
3時台のバス目指し、舗装の林道を小走りに下っていきます。重い登山靴を脱ぐと快適、快調!
小洒落た滝を横切り、車道歩きの無聊を慰めます。。
2017年02月04日 14:17撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 14:17
小洒落た滝を横切り、車道歩きの無聊を慰めます。。
振り返ると、丹沢主稜の山。方角的には、檜洞丸ご本尊かも…。
2017年02月04日 14:22撮影 by  SBM303SH, SHARP
2
2/4 14:22
振り返ると、丹沢主稜の山。方角的には、檜洞丸ご本尊かも…。
この橋を渡ると、間もなくユーシンからのルートと合流。
2017年02月04日 14:26撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 14:26
この橋を渡ると、間もなくユーシンからのルートと合流。
ここが両ルートの分かれ道。本日のゴールまで、あと30分強。ラストスパートです…。
2017年02月04日 14:27撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 14:27
ここが両ルートの分かれ道。本日のゴールまで、あと30分強。ラストスパートです…。
このゾーン、ミニ・ユーシンブルーですね。スゴい透明度…!
2017年02月04日 14:41撮影 by  SBM303SH, SHARP
10
2/4 14:41
このゾーン、ミニ・ユーシンブルーですね。スゴい透明度…!
丹沢湖に出ました。湖面の照り返しがビューティフル!間もなくゴールです。
2017年02月04日 14:47撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
2/4 14:47
丹沢湖に出ました。湖面の照り返しがビューティフル!間もなくゴールです。
このエリアは「丹沢湖グリーン」ですね。。
2017年02月04日 14:50撮影 by  SBM303SH, SHARP
6
2/4 14:50
このエリアは「丹沢湖グリーン」ですね。。
玄倉川橋を通過。
2017年02月04日 14:51撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 14:51
玄倉川橋を通過。
午後の日差しが湖面に照り返し、ステキな眺めです。バス停はすぐ目の前…
2017年02月04日 14:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
2
2/4 14:52
午後の日差しが湖面に照り返し、ステキな眺めです。バス停はすぐ目の前…
本日のゴール、玄倉バス停に無事到着。バス便は約1.5時間に1本、15時台の便に余裕で間に合いました。これで、瑞牆山からの足跡が箱根の入口まで繋がりました!
2017年02月04日 14:55撮影 by  SBM303SH, SHARP
3
2/4 14:55
本日のゴール、玄倉バス停に無事到着。バス便は約1.5時間に1本、15時台の便に余裕で間に合いました。これで、瑞牆山からの足跡が箱根の入口まで繋がりました!
バスで無事西丹沢自然教室に帰還。マイカーでお楽しみ・中川温泉に向かいます!
2017年02月04日 15:36撮影 by  SBM303SH, SHARP
2/4 15:36
バスで無事西丹沢自然教室に帰還。マイカーでお楽しみ・中川温泉に向かいます!
本日の締めは、中川温泉・ぶなの湯。冬場は18:00で終了、2時間700円。
2017年02月04日 15:50撮影 by  SBM303SH, SHARP
5
2/4 15:50
本日の締めは、中川温泉・ぶなの湯。冬場は18:00で終了、2時間700円。
中川温泉は「信玄の隠し湯」だそうです。個人的には、下の「鬼嫁倶楽部」の方が気になりますが…。
2017年02月04日 17:07撮影 by  SBM303SH, SHARP
4
2/4 17:07
中川温泉は「信玄の隠し湯」だそうです。個人的には、下の「鬼嫁倶楽部」の方が気になりますが…。

装備

備考 ・着脱容易な軽アイゼンは結構重宝しました。(下りは一時「落ち葉ダンゴ」?状態になりましたが…)
・水分消費量:ペットボトル500ml×1本(アップルティー)、ガッツキア×1、水約1l(うち400mlは昼食スープ用)

感想

今年の初山行は、春の残雪未踏峰ツアーの足馴らしを兼ね、昨年来ハマっている足跡繋ぎの一ピースとして、丹沢の古い足跡を箱根の入口まで伸ばします。始発バスではゴールまで辿り着かない恐れあり、マイカーで未明に出発。ガラ空きの東名を快調に飛ばした後、山間の県道は凍結に注意しつつ慎重に運転、1時間半でスタート地点の西丹沢自然教室に到着です。真冬の6時過ぎで早くも最奥の駐車スペースはほぼ満杯、人気の山であることを実感します。日の出と同時に出発。
 ゴーラ沢出合までは緩やかな道、ここから厳しい登りが始まります。展望園地が近づき、そろそろ息も切れてきた頃、コース上の残雪も次第に増え、堪らず軽アイゼン装着します。展望も一気に開け、眼前の富士〜南アの大パノラマに力を得てザクザクと雪路を登っていきます。ほぼコースタイム通りに石棚山方面への分岐点到着、ここに荷物をデポ。多くのハイカーとスライドしつつ木道を進みますが、好展望にしばしば足が止まり、なかなかペースが上がりません。
 登山口から3時間半で約32年ぶりの檜洞丸山頂到着。名前通りの丸くて広い山頂に居合わせたカップルや父子連れなど多数のハイカーは、皆さん上天気に満足感いっぱいの様子。小生もゆっくり昼食休憩をとりたいところですが、この時点では同角キレット〜ユーシンのハードコースを目指しており、証拠写真を撮っていただきそそくさと山頂を後にします。
 帰路もスライドした山岳パノラマ撮影中のベテラン男性ソロの方に「今日は最高の天気ですね!」と声がけ頂き、この場に居合わせた幸運に感謝しつつ、ふと手元のスマホを見ると、つい先程まで50%以上だったバッテリ残量が、寒さのせいか一気に20%以下まで低下しています。そうこうするうち、バッテリ不足でスマホカメラも撮影できなくなり、荷物デポ地点に戻って急いで予備のバッテリを繋ぎますが、こちらも低温でうまく充電が出来ません。このまま予定通りのユーシンコースを下ると、タイムオーバーで下山時には暗くなり、日帰り温泉にも入れなくなる上、バッテリが復活しないとGPSログも写真も撮れなくなるのでは、と不安に駆られます。
 まずはバッテリ復活させるべく、胸ポケットでスマホと予備バッテリを温めつつ、分岐から石棚山方面に足を踏み出すと、結構厳しい木道の急降下が続き、しかも所々嫌らしく雪のクラスト斜面が現れます。この辺りですっかり鎖・ハシゴ混じりの難所・同角キレットを越える気持ちが折れ、ユーシンブルーは又の機会、無雪期にでも、ということで、テシロノ頭の手前から、小回り・ショートカットの石棚山〜玄倉コースへ入ります。残雪も段々少なくなり、小ピークの先で「落ち葉・泥ダンゴ」状態となった軽アイゼンも外して、足許も軽く静寂の尾根道を快調に進みます。
 石棚山手前で、本コースに入り初めて男性3人パーティとスライドし、この先の雪の状態など情報交換。登りついた石棚山頂は、展望は控えめながら、日当たりの良い三角点平地あり、ここで遅めの昼食休憩。行程に余裕ができたため、ゆっくりお湯を沸かし、お腹が朽ちたところで昼寝でもしようか、とバス時刻表を見ると、どうやら頑張れば予定より1本早い午後3時台のバスに間に合う可能性がありそう。やおら気力復活、山頂少し先の箒沢公園橋との分岐から玄倉へのコースへ勇躍下り始めますが、ほとんどのハイカーは短距離でバスの便も良い箒沢公園へ下ると見え、玄倉ルートは結構荒れている上、所々落ち葉で道が判然としない区間もあり、出だしから実線ルートとは思えぬ苦戦を強いられます。
 手懸かりも少ない急斜面の頼りない道を、尾根筋を外さぬよう時々復活したスマホのGPSも確認しつつ、慎重に下っていきます。程なく、ルートは顕著に左の尾根を巻く道となり、やがて勾配も緩くなって、尾根筋が綺麗に拓かれた県民の森コースに入ります。ここまで来れば一安心、下草刈取り作業の方の車も入る林道に出て暫くすると舗装の道となり、ここでトイレ休憩&登山靴を運動靴にチェンジ。コースタイムもそこそこ短縮でき、足許もすっかり軽くなって、時折小走りの快調なペースで林道を下っていきます。
 カーブ地点の先でこちらの出現に気づき、突然目の前の斜面を駆け上がっていった小動物(恐らくイノシシ?)にビックリしたり、真横を流れる沢のステキな「プチ・ユーシンブルー」を楽しんだりしつつ、ユーシンコースとの合流点を過ぎ、久しぶりの人類(軽装ハイカー)とスライド。程なく、午後の陽射しの照り返しが眩しい丹沢湖が眼前に現れ、多くの日帰りハイカーや観光客で賑わう玄倉バス停に到着。15時台のバスにも余裕で間に合い、ご褒美のフルーツヨーグルトでクールダウン。一足先にやって来た松田駅行きのバスに乗り込んだ殆どのハイカーや運転手から「この登山者、午後のこの時間からどこに行くの?」と訝しむ眼を向けられつつ、一人西丹沢自然教室行きのバスに乗り込みます。
 小生の足で8時間かかった距離を路線バスは僅か20分で走り抜け、9時間ぶりに登山口へ帰着。愛車を回収し、お楽しみの中川温泉・ぶなの湯でホッコリ入浴、休憩。次回足跡繋ぎ山行の大野山へ向かう神縄トンネルの登山口を確認するところまでは至極順調、快適。ところが、本当の試練はこの後で、大井松田インターから普段は空いている土曜夕方の東名に上がると、厚木手前の事故渋滞約20kmで途中から文字通りのドン詰まり状態。行きは川崎インターから1時間弱で走り抜けたルートが、帰りは2時間かかって漸く厚木の手前…。早起きと累計標高差2,600m余の山歩きの疲労も加わり、いい加減気力が尽きかけたところで、堪らず渋滞を迂回し、お初の圏央道へ。一転して八王子からは全く渋滞もなく、東名ルートよりも凡そ1時間ほど早く自宅に帰り着きました。(高速料金は1,000円弱高くつきましたが、「時は金なり」ですね…。)
 ということで、ユーシンブルーの絶景が見られなかったのは残念でしたが、小春日和の素晴らしい晴天を当て、予定通りの玄倉まで足跡を伸ばすことができました。これで、瑞牆山から奥多摩、陣馬・高尾を経て、足跡が箱根の手前まで繋がりました。そろそろ太平洋も視野に入ってきましたが、300名山の残り4座(うち3座は道なし・残雪期限定)や八ヶ岳〜瑞牆山の足跡繋ぎの難所も気になるところです。これから春にかけ、基礎体力や気力の充実にも努めねば、と思いを新たにした今年の初山行でありました。
(いつもながら、長文・駄文のマイナー山行記録にお付き合い下さり、恐縮至極です…。)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:919人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 丹沢 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら