将棊頭山
- GPS
- 10:39
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,742m
- 下り
- 1,724m
コースタイム
- 山行
- 9:26
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 10:39
天候 | 晴れ。春霞 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(冬季は桂小場までクルマでは入れず1.7kmほど手前のここからスタートとなります) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース全般 ・ワカンは馬返しから稜線までを使用 ・アイゼンは稜線上2646から使用。komemameはピッケルも使用。 ・この日の入山者は1組のみ ●小黒川渓谷キャンプ場ゲート〜桂小場 ゲートから桂小場まで1.7kmほどの雪が付いた林道歩き。 林道とはいえ標高1200m付近からは膝下まで雪が積もっていました。 橋を2つ渡ると信州大学西駒演習林宿舎が現れさらに100mほど進むと 東屋と登山ポストのある桂小場へと至ります。 ●桂小場〜大樽避難小屋 桂小場から山腹をトラバースしながら緩やかに登っていきます。 登山口から1km弱進むとぶどうの泉。水は出ていましたが細かったです。 1612で尾根に上がりほどなく野田場へと至ります。 こちらの水場は雪で水が出ているかどうか確認できませんでした。 野田場を過ぎると横山から続く登山道を見上げながら尾根の南側をトラバースして 馬返しで合流します。このトラバース区間雪が深くて難儀しました。 馬返しからほどなく進むと奈良井宿・白川林道方面分岐。 ここから高低差150mほど標高を上げると大樽避難小屋(五合目)に到着です。 馬返しから雪が増えます。 ●大樽避難小屋〜茶臼岳分岐 大樽避難小屋からは傾斜が増し胸突八丁が始まります。 樹林帯の尾根筋は雪の量もさらに増え、踝〜膝ラッセル、吹き溜まりでは 腿ラッセルが高低差およそ500mほど続き正念場となります。 稜線直下で尾根筋から外れて南方向にトラバースして稜線に乗ると同時に、 ようやく森林限界を超え茶臼岳分岐へと至ります。 ●茶臼岳分岐〜将棊頭山 森林限界上稜線歩き。風も一気に強くなります。 雪面はカリカリに氷化しているのでアイゼンを歯をしっかり利かせながら 進む必要がありました。 積雪期は西駒山荘へトラバースせずに2646の小ピークを超えて稜線を直登します。 2700mで肩に乗りさらに150mほど進むと将棊頭山山頂へと至ります。 |
写真
感想
将棊頭山。
すっ、すみません…少し甘く見ていました(汗)。
なんつーか体力以上に精神力も含めた総合力が試される山行でした。
スタートから雪たっぷり。
あるのは一人分のトレースのみ。
そのトレースは途中でワカンを付けたり外したり。
苦戦しているのが分かります。
雪深いところでは後を追うこちらも苦戦。
大樽小屋でそのトレースの主にようやく追いつきます。
この方がいなければ山頂まで至るのは難しかったかもしれません。
ありがとうございます。
ここから先は延々に続く急登のラッセル。
終わらない樹林帯。
遅々として進まず、奪われる体力。
焦る気持ち。
よぎる撤退の二文字。
ようやく稜線に出るもすでに13時半。
でもこんなに苦労してここまで登ってきたのに、
山頂を踏まずに引き返すなんてありえない。
ヘッデン下山を覚悟で山頂へ。
強風に晒される森林限界上。
カリカリに氷化した稜線。
スタートから7時間以上。
やっと将棊頭山ピークに到着。
春霞でしたが大展望。
写真だけ撮ってすぐに下山開始。
登りで苦労した分、下りは速い。
登りの半分以下の時間で明るいうちに下山完了。
ふぅ〜。
山頂までずっとキツかったなぁ。
ずっと歩きにくくて、一歩一歩がなかなか進まない感じ。
けれど深い新雪を踏むと下の方は固い氷みたくなっていて、
重心をかけるとずるっと滑る。
そんなこんなで稜線にでるのになんと時間のかかったこと。
ふだんはなるべくラッセルしようと頑張るのだけど、
この日はほとんどをdanyamaに任せてしまいました。
そうそう、大樽小屋までは私たちより一時間半早く出られたという
先行の方のトレースがあって本当にたすかりました。
これなかったら、本当に山頂まで行けなかったと思う。
ありがとうございました。
稜線でてからも山頂は遠くて、びゅーびゅー風も強くて、寒くて、
行けないかも、行けないかも、行けないかも、と、
久しぶりに弱気になりました。
雪が吹き飛び、カリカリの氷の上もてらてらツルツルで、
アイゼンしっかり効かせて慎重に歩きました。
下山時ちょっと気を抜いたのか、転んで、
たった数十センチだけど滑って焦りました。
山頂に立ってからも、「早く降りないと時間が…」と、
心が焦ってしまい、ほとんど山頂タイムを楽しむことなく下山。
いま思うと勿体無いことをしてしまった。
下山は深い雪に苦戦すると思いきや、
意外とさくさく歩けて、大樽小屋まで戻ることができたので。
登りで7時間以上かかっているから、
下るのは早くて5時間くらいかかるかな、
暗い中あるくのやだなぁ、こわいなぁと思っていたので、
目処がついて、「なーんだ。大丈夫ー」とひと安心しました。
そこからようやく、楽しくなる。(おそ)
登りで辛かったところも、高速でスルー。
あっという間にスタート地点に戻ることができました。
終わりよければすべて、よろし。たのし。
おつかれさまでした。
おしまい
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