巨大雪庇の守門岳《大岳→青雲岳→袴岳→藤平山》
- GPS
- 12:43
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,418m
- 下り
- 1,404m
コースタイム
天候 | 曇り→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
この日、午前6時には手前の路肩への駐車する車で溢れていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※保久礼コース 保久礼小屋まではトレースあるが一部スキーで消えている場所(斜面)では踏み抜きで苦労する 保久礼小屋から先は尾根のトップをまっすぐ登る。 キビタキ避難小屋は確認できず。 ※大岳〜袴岳 左側は雪庇で踏み抜くと危険。 ただ右側は谷へ向かう斜面なのでそちらにも寄り過ぎないように歩く。 クラック、クレバスが隠されているので慎重に歩く必要あり。 視界がないとルーファイにGPSが必要 一部硬い斜面もあったが全域でワカン、スノーシュー使用 アイゼンに変えようかどうか迷うところ。 ※藤平山コース 大日川コース分岐まで稜線歩きと同じで左側に雪庇 気温が上がる午後、標高下がると腐れ雪の踏み抜きで大変 後半はラッセルが続いた 地味アップダウンがあるので後半は体力を奪われる。 広い雪原は視界が悪かったらルートロスしそう。 ※大池〜二口登山口 下池からは北側に向かって進めば林道に合流できるはずだが、 樹林帯が地味に長く越後の重い雪とルーファイで時間と体力を奪われた |
その他周辺情報 | 『おいらこの湯』が近いが20時までなので間に合わず魚沼市の『みはらしの湯こまみ』を利用。(21時まで) |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
スコップ
昼ご飯
調理用食材
調味料
飲料
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
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感想
今回は自身が珍しく祝日に休みが取れたので度々一緒に歩いているgakubito氏と新たにH氏へ声を掛けおそらく普段は3人ともあまり行かないであろう山域への山行を提案した。
三人とも住む地域が違うので群馬で合流して登山口へ向かった。
天気予報はそれ程悪くないはずだが、向かう途中雨や雪に降られちょっとだけ心配になったが、登山口へ着く頃には薄暗い時間でも山肌がしっかり見えるぐらいの天気になっていたので一安心。
出発点は347号線の除雪終了地点。
事前の調べでは駐車スペースは少量で遅くなると車を停めるのが難しくなりそうだったが何とか車を停めるスペースは確保。すぐ後にも何台か入ってきたのでギリギリのタイミングだったかも。大半がスキーヤーかな。
出発準備をしてスタート。
3人とも普段はソロで登る事が多いのでたまにはワイワイ歩くのも新鮮です。
序盤は雪の林道歩き。ウォーミングアップですね。
猿倉橋を渡って左側にカーブすると登りが始まります。
スキーやスノーシューのトレースがまばらに付いてます。
尾根に上がると緩やかな登りが続きますが、雪がそこそこあるのでつぼ足ではだんだん歩きにくくなって来ました。gakuさんは早々にスノシューを履いてサクサクと登ってゆくので自分とH氏も途中でわかんを装着。
暖まってきたので上着も必要なし。快適な尾根道を歩きます。
保久礼小屋に到着。
のぞいてみると中は湿気がいっぱい・・・。
見えているのは二階部分だけでこの地域の雪の多さに驚かされます。
そしてここから本格的な登りの始まり樹林の急登が始まります。
ほぼ一直線に尾根を上がっていきますがなかなか登り応えがあります。
地元のおじさんがガシガシと登っていましたがお歳は61だそう。毎週登っているとおっしゃってましたが、さすが健脚です。
標高が上がり1200mぐらいで樹木は姿を消します。
ここからは真っ白な尾根を上がっていきますが視界も真っ白・・・・。
たまーにご褒美程度に雲の切れ間から青空が見えテンションが上がりますがそれもつかのま、風も少し出て来て真っ白な中を先行するgakuさんのスノシューのトレースを追ってひたすら真っ直ぐに登って行きます。
大岳に到着。
スキーの方など先行者が何名か休憩や滑走の準備をしています。
自分たちはためらい無く守門岳に向かいましたがこの天気で多くの方はここで引き返していたようです。
大岳からは一旦ガツンと下ります。
真っ白で何も見えないので雪庇の方に寄り過ぎないように歩きますが、反対側によりすぎてもルートを外してしまうので注意しながら進みます。
コルまで下ったら青雲岳までは急な登り。
クレバスが雪に隠されていて注意が必要。
危険な目には逢わなかったけど片足が嵌ったりちょっと崩れたとこから下を覗いて見るとかなり深そうだったりしたので気をつけなきゃですね。
この斜面は雪も締まっていたのでアイゼンに履き変えようか迷いましたが、風に吹かれ、平坦な場所がなかなか無かったのでそのままわかんで登りました。
途中何度か大岳の雪庇がチラチラと見えたりするんだけど写真撮ろうとすると隠れちゃってなかなかうまくいきません。
ルートが分からないと言ってた方がしばらく付いて来ていましたが大岳分岐辺りから右側に曲がって行きました。ノートレースの雪原を歩き続けようやく守門岳(袴岳)山頂に到着。
ルート上も山頂も完全に貸切状態です。
ここでgakuさんの持ってきたスノーソーで雪を切って休憩場所を作ります。
山頂でゆっくりと食事の時間。
ノンアルだけどビールで乾杯♪
から揚げ、ポテト、焼肉、うどんとキャンプ場かっ?っていう食事の時間を楽しみました。スキーの方が何名か登ってきてお話したりしながら2時間ぐらい休憩してたと思ったけど実際3時間近く山頂にいたみたいw
楽しい時間はあっという間です。
さてさてそろそろ下らなきゃ。
休憩場所は元に戻し、荷物を纏め始めると空が晴れて来ました。
おおぉ〜
素晴らしい眺めです。
見たかった東洋一の大雪庇の姿もバッチリ。
下山は藤平山経由のルート。
歩き始めたらどんどん天気が良くなって、これから進むルート、越後三山、振り返ればさっきまでいた山頂の眺めが素晴らしい!
ついつい足が止まっちゃいます。
広い稜線は左側には大きな雪庇が張り出していて迫力満天。
雪原はなんかどこかの惑星とか南極とかみたいで素晴らしい空間でした。
ここで気付いちゃった事が二つ。
一つは日焼け止め忘れてた事。今更ですが一応塗っておきます。
もう一つはわかってはいたけど、午後になって気温が上がれば雪が腐ってグズグズになる事。
既にこの緩やかな下りですら、足元が重たい。
gakuさんは登り返しでも駆け上がる程の余裕w
向かう先はみるからにアップダウンも多く、たぶん体力消耗するだろうな…。
3人とも軽量化って概念がないのか今日見たどの登山者よりも荷物大きいしね。
予想どおりグズグズの雪で沈み込みが大きいので結構足取りが重くなって来ます。加えて藤平山も、その先も繰り返すアップダウン、樹林帯の踏み抜き、トレースがないのでルーファイしながら歩くのはなかなか大変でした。
終盤はひたすらラッセルです。
後で他の方の記録を見ると854ピークのリッジを歩いている方が多いようですが、我々は巻いて大池、下池の辺りに出ました。
H氏は深くて重い雪に埋もれながら歩く為、ワカンが外れやすくなって何度も締め直ししながらで結構大変そうでした。
gakuさんは相変わらず絶好調で先頭切って道を切り開いてくれます。ボクは陽が長くなって来て夕陽が綺麗だなぁと呑気に歩く。
実際のところ暗くなったら樹林帯のルーファイは慎重にならざるを得ないから陽が長くなって最後の林道直前まで明るかったのは助かりました。
最後の方だけ一応ヘッデン点けて出発点まで戻りました。
コーラで乾杯♪
いや〜よく歩いたね。
普段と違うワイワイのんびり歩きの登山。
ラッセルもルーファイも食事もガスガスも楽しみながら過ごせました。
その後群馬まで戻って居酒屋で乾杯♪
美味かったけど丸2日寝てなかったから食欲よりも睡眠欲の方が強かったかも(^_^;)
最後の方は半寝状態でした。
急な誘いに応じてくれたお二人に感謝。
なかなか面白い山行でした。
今回の山行はmamepyonさんからお誘いいだだいて上信越の豪雪地帯に雪山ハイク。
自宅出発が1時間寝坊から始まり、高速で群馬に向かった(集合時間15分遅れ)すみませんm(__)m
面識はあった山仲間のH氏とmamepyonさんと合流。
H氏の車で新潟へ出発して湯沢辺りでは雨で心配しながらついた登山口。
心配してた駐車スペースも無事確保して支度して出発。
普段はソロで多くても二人歩きの自分は今回初のH氏と歩きながらグループ登山が楽しみでワクワクでした。
曇り空で進む保久礼コースも後半では青空も見れた。
大岳登頂時も視界イマイチだけど風も弱めで進む稜線も時折見える雪庇に『マジデカイ〜』ワイワイ楽しく、ホワイトアウトでルーファイも『左側行くと帰れないよ』とかワイワイ楽しく、ガスの切れた先に登り返しが見えて『あれ、マジかよ』とかワイワイ楽しく、グループ(といっても3人だけど)の楽しさを感じながら着いた袴岳。
今日は初登頂でノートレース山頂。
休憩場所を作って飲み食いを楽しんだ。
担いだ食材も完食して帰り支度する頃には晴れ空。
のんびり休憩で結果的には良い景色も見れて、気持ちいい下山ルートを歩いた。
大日川コース分岐辺りから山々の景色
後半はルーファイ、ラッセルとこれまた楽しみながら進み、日没の太陽からナイト樹林まで目一杯の雪山ハイクでした。
その後、温泉→群馬移動して→飲み会
日付が変わるまで楽しんだ♪
今回は2連休の自分に仲間が合わせてくれて実現となった遠征山行からのお疲れ様飲み会。
最高に楽しい時間でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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gakubitoさん こんにちは。
mamepyonさん H氏さん はじめまして。
どこまでも続く、雪山。幻想的なお写真いっぱいで、楽しませていただきました。
山頂揚げ物、でましたね(^^)
以前のレコでもびっくりしました。残った揚げ油も、ラーメンの汁のように、登山に大切なエネルギー源として、飲み干すのかなぁなどと、勝手な妄想してみました。。。
3人で楽しそう、、、というより、3人様、それぞれが強靭な感じで、それでいてお互い思いやりも感じられて、かっこいいです!
こんな、レコを見ると、男性に生まれたかった〜とか、思ってしまいます!
maple19さん コメントありがとうございます!
山仲間と素晴らしい山行♪
良い景色、良い仲間、美味しい休憩。
こんな楽しい仲間と出会わせてくれたSNSに感謝です!
油は元々の容器に入れて自宅に持ちかえり(飲みほしました)(^_^;)
maple19さんこんにちは😃
gakuさんとは何度もご一緒してますが毎回担いでる食材が凄いですよw
今回この山を登ってるパーティーの中では間違いなく我々3人が一番重装備でした。
みんな軽そうな荷物の中で10数キロのザック担いでる人なんて他にはいなかった。
普段はそれぞれソロで歩いてる同士なのでワイワイしながら歩くのも楽しかったです
スキーで行ってもアップダウンあってめんどくさいよここ(^^;4月になれば雪も締まって歩きやすくなるけど、まだ今の時期はぐさぐさでワカンやスノシュだと歩きづらい、は分かるわー。お疲れさまでした!
やんまぁさんコメントありがとうございます。
後半がタフなコースでした!歩き応えあるのが好きなんですけどねw
この山域の近い場所に住んでいたら、確実に山スキーを始めますね♪
やんまぁさんこんちは
山頂休憩してる間に晴れ間が出たのはいいけど、ただでさえ湿気な多い雪はどんどん腐ってグズグズ。
午後の状態だとワカンはツボ足に毛が生えた程度にしか役に立たなかったかも。
初見のルートでトレースないから最後の方は色々考えながらのラッセルでした。
逆回りなら下山は全部下りだからそっちの方が楽だったかも。思った以上に長かったぁ〜
マメさん、gakubitoさん、こんにちは♪
いやー、東洋一の雪ぴ、凄すぎますね。一度、見てみたい。とにかく、凄い景色に驚きました。これ、例年通りの雪なんでしょうね。
しかし、雪山で半袖!フライドポテト!にはもっとびっくり!お疲れ様でした!
makasioさん、コメントありがとうございます!
お天気は前半イマイチでも諦めず進めば、絶景が見れました。
makasioさん
こんにちは。
足、だいぶ良くなったのかな?
守門岳、数年前から厳冬期〜春までの間に行きたい山として暖めてた計画でした。
お天気は悪くは無いけど良いって程の予報じゃなかったけど、粘った甲斐あって午後からは素晴らしい景色に出会えました。見たかった大雪庇が見れて良かった。
春山はもっと雪が締まってトレースもできるので大岳まではだいぶ歩きやすくなるようですが、自分たち以外誰も歩いていない状況だとこの時期はなかなか歩き応えがありました。
gakubitoさんの食料装備は凄いです。
山頂で揚げ物やんないでしょ〜普通はww
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