【蝶ヶ岳】(三股ルートピストン)
- GPS
- 33:03
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,743m
- 下り
- 1,726m
コースタイム
天候 | 5/5晴れ 5/6雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場までの林道には「落石注意」看板多数も、落石および崩落個所はありません。 カモシカやサルの飛び出しに注意です(笑) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から1時間半の、まめうち平へと続く尾根への取り付きあたりから残雪です。 まめうち平から先はアイゼン着用しました。 雪は昨年同時期に比べて少し多いかなという印象。 |
その他周辺情報 | ほりでーゆ〜 四季の郷(日帰り温泉) http://www.holiday-you.co.jp/ |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
昨年4/30に蝶ヶ岳へ登頂するも爆弾低気圧に遭遇し、眺望がゼロどころか暴風雪でテントが裂けるなど散々な目に遭ったのだが、今回はそのリベンジ登山。
昨年はいつもの相方と2人だったが、今回はさらに4名追加で6人のパーティー。
4日前の日帰り縦走の筋肉痛が幾分残っている状態での登頂だったので、アミノ酸を少し多めに服用してのスタート。
雪は、まめうち平へと続く尾根からちらほらと目立つようになり、まめうち平から先はアイゼンを着用した。昨年よりも少し多いかなと思ったが、トレースがいたる所明瞭に残っているので、ルートを見逃す恐れはない。
標高2000mを超えたあたりから傾斜がキツくなる。大小のトラバースを3〜4つクリアして、さらに急傾斜の樹林帯を登っていくと、ルートは徐々に右に向かい開けた急斜面の登りとなる。ここが一番キツい登りだ。でも、立ち休みしながら後ろを振り返ると、常念岳の雄姿が美しい場所でもある。登り切って開けた場所に立ち、そこから右斜めに緩やかに登りつめると、正面に蝶ヶ岳ヒュッテのテン場に着く。
昨年は眺めることが叶わなかった山頂からの景色は、それはもう素晴らしいの一言であった。槍・穂高連峰はもとより、常念山脈の山々、眼下に安曇野の街並み、全てを眼に焼き付けることができた。
翌日、日の出時刻の前後から風が強くなってきて、昼前には雨との予報も見ていたため、手早く朝食を済ませ、テントを撤収して早々に下山することに。出発時には風で身体を持っていかれる程の強風だったが、肩まで下ると風は緩む。昨年もそうだったが、山頂付近だけがまともに風を食らう場所だということがよくわかる。
樹林帯に入って程なくの急斜面で、少し前に追い抜いた登山者が目の前まで滑落してきた。自分が立っていた地点から3メートルほど上の木にぶつかって身体が反転して止まったが、声をかけるとどうやらその時に手首を骨折したらしい。場所は蝶沢のだいぶ上で登山口まではだいぶ距離がある。着ているものは別として、装備を見ても、怪我の状態からも、まともに一人で下山できそうにないと思われたので、手首だけ添え木とテーピング処置を施して、仲間と手分けしてサポートしながら、まめうち平の先まで一緒に下山した。
その登山者から後になってもらった連絡によれば、手首は骨折、あばらにヒビ、その他全身打撲だったようだ。相当痛かっただろうが、その痛みを我慢して、気持ちを切らさずに歩いて下りたのだから、その登山者はよく頑張ったと思う。
仲間に通報してもらった長野県警の山岳救助隊に後を託し、仲間と「怪我も紙一重、遭難も紙一重だな…」などと言いながら、またどこかホッとした気持ちで仲間の待つ登山口へ急いだ。
三股登山口の指導所にはいつもおじさん(たぶん遭対協の人だと思うが…)がいるのだが、つり橋のところまで出迎えてくれ、しかも指導所から駐車場まで軽トラックで送迎してくれるという(笑) 20分歩かなくて済んだだけでなく、荷台に乗れてラッキー(笑)
蝶ヶ岳、僕らにとっては「何かが起こる山・記憶に残る山」です。
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