赤倉岳【奥利根のナイナー12名山】〜ススヶ峰


- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,157m
- 下り
- 976m
コースタイム
- 山行
- 1:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:20
- 山行
- 9:11
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 10:24
戸倉にある尾瀬ロッジ専用駐車場に宿泊者は無料。鳩待峠間をバスまたは乗合タクシーで往復しても2000円未満だが、下山してすぐマイカーに乗れる利便性は捨てがたい。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
料金が高くなり、空きが目立つ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
急斜面はないが、前爪のあるアイゼン必要。 スノーシュー、ワカンはなくても良い。 私はWストックで歩く。 |
写真
感想
残雪期しか行けない登山道のない山として、尾瀬北部の山々は国内では最も行きにくい山域の一つである。
『岳人』が選定したマイナー12名山の一峰として、赤倉岳は数年前から憧れていた。
一昨年のGWは好天が多かったものの、仕事との兼ね合いで行けず、昨年のGWは残雪が少なすぎた。
標高2000mの中部山岳は、一旦荒れると暴風雪の冬山に逆戻りするので、最低2日連続の確実な好天が行く際の条件となる。
10年前なら鳩待峠から日帰りで行けなくもなかったが、戸倉〜鳩待峠間は時間規制があり、日帰りなら要前泊となる。
初日に至仏山へ登り、二日目に赤倉岳へ登るのが理想だが、身体のあちこちに故障を抱える今の私には、目指す二日目の山に備えての体力温存が必要だ。
そんな訳で、山頂は登山者で大賑わいであろう昼過ぎに山小屋へ着く。
この時季、晴天なら早朝4時15分頃にはライト無しで歩ける。
山小屋から出た時、ライトを点けて猫又川の奥へ入る単独行の姿があったが、赤倉岳頂上まで他の登山者に会うことはなかった。
猫又川の左俣1470m付近で東西を沢に挟まれた尾根に取り付く。
以後順調に高度上げ、至仏山〜ススヶ峰の境界尾根上へ上がる。
午後の腐った雪に備えてワカンを持って来ていたが、トレースの跡から見て、必要なさそうに思われ、木陰にデポして赤倉岳へ。
境界尾根から地形図1761mのコルまでは針葉樹の疎林だが、コルから先はほとんど木はない。見晴らしが良くなり、ずっと前方に二人の姿が見える。
地形図を見ると、赤倉岳へはコルを過ぎてからが厳しい所がある。
ネットには頂上を目前にして退却せざるを得なかったというものも。
標高1800mの尾根南側の崖記号の所は全く問題ない。
1940m付近から先は二ヶ所に要注意個所がある。
両側が切れ落ち、幅の狭い雪稜が長く続く所と、今にも崩れそうなクラックを渡る所である。幸い数分前に二人の先行者が渡ったばかりなので安心できたが、人影もトレースもない山だったら、もしかしたら引き返していたかも知れない。
距離にして頂上から北西に100m近く、高差では10mほど下がった所に二人がいた。
色々と話をしながら暫くいて、お二人の去った後も360度の絶景に酔い痴れていた。
境界尾根から真新しいスノウシューの跡があり、それは日陰山への急斜面へ下っていた。また戻って来るのだろうか・・・凄い人がいるものだ。
富士山が明瞭に見え、南アルプスまで見えたのにはびっくり!
その後、予定どおりススヶ峰頂上へも立ってから来た道を戻る。
猫又川の奥からススヶ峰頂上には多くのテントが張られていた。
山ノ鼻から北へ入るほとんどの人は平ヶ岳へピストンすると思われ、尾瀬北部で景鶴山に次いで高い赤倉岳へ行く人はとても少ないようだ。
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山行当日は体調も良く、”思ひつること果たしはべりぬ”の充実した達成感だったが、翌日は一転奈落の底だった。
日付が変わった5日の深夜、下腹部の強い痛みで救急搬送され、昨日(5月10日)まで入院する。
医師の診断は【イレウス】(-。- )
思い当たる原因は便秘だが、山行当日や山行が続いた日の朝は便秘になることが多く、下山後に不調を招くこともなかった。
加齢とともに予期せぬ不調に見舞われるのが生身というものだろうか……
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