蓬莱山〜森山岳〜白滝山〜比良岳〜烏谷山〜摺鉢山〜堂満岳〜カラ岳〜釈迦岳
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- GPS
- 12:09
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 2,264m
- 下り
- 2,257m
コースタイム
- 山行
- 10:52
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 12:10
天候 | 晴れ/曇り/小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路 - JR湖西線の比良駅より乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山口〜小女郎峠〜蓬莱山 沢沿いの道を何度か渡渉しつつ進みます。 渡渉ポイントには目印がある場合もあるし、ほぼ分かるはず。 水量が多くなると、通りにくくなりそうになる箇所がありそうな気はします。 道幅がやや狭くなっているトラバース道やガレた道など、下りで利用する際には気を付けたいですね。 最後はやや急な斜面を直登気味に進むと、小女郎峠に到着。 小女郎ヶ池への道も含めて、蓬莱山直下までは緩やかな道で、最後の登りも問題なし。 ■蓬莱山〜森山岳〜長池〜オトワ池〜白滝山〜汁谷〜木戸峠 森山岳へは笹原の間に見える踏み跡を辿り、しばらく進むと樹林帯になります。 踏み跡もあるけれど、進みやすいと思う所を通っても問題なく、程なくして森山岳山頂です。 この先は進行方向に注意が必要で、トラバース道を進んでいる辺りは踏み跡がしっかりしていたけれど、その後は見失いました。 アップダウンのある地形で、位置特定する材料が少ないと思われ、慣れている人以外はGPSを携帯するのが望ましいでしょうか。 長池周辺からは地形図に記載の道があり、それを辿るのも可能。 付近一帯は池や湿地がいくつもあり、地図に載っていないのも多いようで、頭に入れておきたいですね。 オトワ池から白滝山へは明瞭な道で問題なし。 オトワ池から夫婦滝付近までは、途中から沢沿いの道。 夫婦滝付近から汁谷までも沢沿いの道で、渡渉や道幅の狭いトラバース道区間では少し注意が必要でしょうか。 沢沿いの道は増水時には通行困難が予想されるので、予定を組む段階での想定が望ましそう。 汁谷からゲレンデを通り、標識に従うと、木戸峠に到着。 ■木戸峠〜比良岳〜烏谷山〜堂満岳 木戸峠からは緩やかな縦走路を進み、比良岳へはそこから逸れ、薄めの踏み跡を辿ります。 程なくして踏み跡は判別できなくなり、斜面を適当に登ると、比良岳山頂。 踏み跡を辿ると、比良岳の道標がある地点で縦走路に復帰です。 この先は傾斜が急になるので、足下に注意して進みます。 葛川越を経て、急坂を登り返すと、烏谷山山頂。 山頂に標識はなく、進行方向に注意。 今回は道を間違え、早めに気付いたものの、せっかくなので摺鉢山へピストンしました。 烏谷山山頂直下の標識を経て、少し進むと、ピークを辿るルートと巻き道の分岐があります。 荒川峠の先にやや進みにくい箇所がありますが、すぐ横にバイパスがあります。 南比良峠を経て、堂満岳へ向かう途中で縦走路を逸れて、地図で見ている際に目を付けた尾根を登ってみましたが、最後はシャクナゲを中心とした密な藪に阻まれ、かなり苦労しました。 ショートカットするなら、前回に通った尾根の方が良いでしょう。 何とか一般の登山道に合流すると、すぐに堂満岳山頂です。 ■堂満岳〜金糞峠〜カラ岳〜釈迦岳〜登山口 分岐で右折し、東寄りのルートを通って金糞峠へ向かいますが、この道は所々で少し進みにくくなっており、足下に注意しながら進みます。 金糞峠から前山を経て、北比良峠へ。 ここはあまり記憶に残っておらず、特に危険な箇所はなかったはず。 北比良峠の先は浸食により道が狭くなっている箇所がありますが、危険とまでは言えないかな。 明瞭な道を辿り、カラ岳から釈迦岳へ。 大津ワンゲル道との分岐で右へ進み、この先はやや急な斜面もあり、木の根などで足を引っかけたりしないように注意。 ガレた道でも足下に注意しつつ進み、何だかんだで下り続けると、舗装路と出合います。 この後、一時的に山道に再突入しますが、その先は比良駅まで舗装路歩きです。 全般的に見ると、特に危険な箇所はないものの、注意すべき箇所は所々であり、足下を良く見て慎重に進むようにしたいですね。 進行方向に注意すべき箇所はいくつかあると思われるので、確認できる手段があるのが望ましいでしょうか。 |
写真
感想
5月半ばに初めて比良山系の山を歩き、自分なりに山の魅力を満喫しました。
前回は南端の霊仙山から堂満岳までの行程だったので、今回はもう少し北へシフトし、釈迦岳を目指します。
サラサドウダンが咲いているとのレコを目にし、これを見ておきたいのです。
以下、今回も長文です。
今回は蓬莱駅からのスタートで、駅からも比良の山が見えていて気分が高まります。
しばらく歩くと山間の舗装路となり、さらに歩き続けると堰堤があり、そこが林道終点。
その手前に軽トラックが停まっており、ワンちゃんがちょこんと座っていますが、飼い主の姿は見えず。
首輪に機器らしき物が取り付けられており、山仕事に同行しているのかなと想像したけれど、はっきりとは分からず。
写真を撮ったり、少しだけなでなでして、お別れ。
登山口の標識前で準備を整えていると、さっきのワンちゃんがやって来ました。
100mぐらいは離れているはずなのに、退屈だったのか来てくれて、何だかうれしい。
虫除けとヤマビル除けのスプレーの噴霧を不思議そうに見ていました。
標識とワンちゃんの写真を撮り、名残惜しいけど、今度こそのお別れをして、出発です。
沢沿いの良い雰囲気の道を進むと、下りて来る人がいます。
さっきの軽トラックの人かなと思いかけますが、何となく違っていそう。
少し先には薬師ノ滝があり、近寄って見てみると、水量も豊富で、まずまずの迫力です。
この先も沢沿いの道が続き、何度か渡渉をこなします。
水流の残る沢を離れて、まずまずの急斜面を登って行くと小女郎峠に到着。
小女郎ヶ池へ向かいますが、付近にはまだ誰もいません。
池に着くと、シカが一声上げて走り去って行くのが見えたけれど、どうもまだ留まっていたようで、木の陰から覗く姿を撮影。
この日はシカを何度となく目撃し、比良山系もシカが多いのだと認識。
この日は池の周囲を歩かずに引き返し、峠から蓬莱山へ向かいます。
P1101に少し寄り道し、振り返ったりしながら周りの景色を堪能。
ただし、この日も霞み気味で琵琶湖方面はすっきりとせず、どうも相性が悪いようです。
この辺りで後続の人が来ているのに気付きます。
バス組はまだのはずなので、それ以外の交通手段で登って来られたのでしょう。
蓬莱山に到着、作業されている人以外には誰も目に入らず、ちょっと良い気分。
前回はほとんど何も見えなかったけれど、比良の山の風景に見入り、少しだけ体を休めた後に森山岳へ向けて出発。
森山岳への道は丈の低い笹原からスタート。
人が通る分だけの踏み跡が見えており、これを辿って進みます。
蓬莱山からの道だけど、山と高原地図に登山道として載っていない事もあり、歩く人は限られているというのが実感できます。
しばらく進むと樹林帯となり、雰囲気はまずまず良い感じ。
あまり苦労しないまま、あっさりと森山岳山頂に到着。
達成感に乏しく、蓬莱山からではなく、下から登って来る方が良いんだろうなという感じ。
ここから長池方面へ向かいますが、いきなり道を間違え、気を取り直して先へ進みます。
しばらく進むと踏み跡がはっきりとしなくなり、ヤマレコMAPで確認しつつ進みやすそうかなと思われる方へ向かいます。
地図に載っていない池が点在し、この一帯はなかなかに興味深い。
ただ、この日は後の予定が長いので、道に迷っている暇はなく、のんびりせずに進みます。
長池近くの鉄塔から峰床山方面を展望し、あれがそうかという感じで感慨深く眺めやります。
長池は湿地化が進んでいるなと思いながら通過し、オトワ池に到着。
ここから白滝山へピストンし、戻って来たら、夫婦滝方面へ沢沿いを下ります。
沢の合流地点に着き、夫婦滝へ。
ちょっと危なそうな斜面を下り、近い位置で滝を見物。
もっと容易に滝に近づく場所があるのかなと思いつつ。
引き返して来て、汁谷方面へ向けて沢沿いの道を登って行きます。
この沢は水量も豊富で、なかなかに見所もあり、気分良く歩きます。
ちょっと緊張するトラバース道があったり、崩壊した橋の横を渡渉したりしつつ進み続けて、汁谷の標識地点に到着し、ここで左折。
少し先辺りからはゲレンデのようで、前回と同じ地点で左折し、少し進むと木戸峠に到着。
木戸峠から先、しばらくは前回も歩いた縦走路をメインに進む事になります。
季節が進み、もうイワカガミの花は全くなく、ゆったりとした起伏の樹林帯をのんびりと歩きます。
前回は気付かなかった比良岳への分岐を確認し、比良岳へ向かいますが、すぐに踏み跡を見失い、今回も斜面を適当に登って、山頂に到着。
前回はhamahakoさんがおられ、少し話をさせてもらいましたが、この日は誰もいません。
正午を過ぎていたので、ここで昼食にしましたが、虫が大量にたかってきて、とにかくうっとうしくて、早めに切り上げました。
比良岳の道標を経て少し進むと、やや急な傾斜の下りとなり、葛川越に到着。
ここで前方から団体さんが到着。
入れ違うように先に少し進むと、この日唯一のイワカガミの花を発見。
ここにはあるかもと期待していたけど、実際にあるとは。
この日の裏目的を達成し、つらい登り返しを足取りも軽く突破し、烏谷山山頂に到着。
三角点に座っておられた方に場所を空けてもらって、撮影。
山頂にはアカモノがかわいい花を咲かせていて、低い姿勢になって撮影し、頭がくらくら。
何となくのまま先へ進むと、何だか記憶にない道でおかしいなと感じるものの、そのまま歩き、ようやくでiPadで確認。
やはり道を間違えていましたが、このまま進む事にし、摺鉢山山頂に到着。
すぐに引き返して歩いていると、ソロの男性が前方から来られ、話をしてみると、その人も同じく道を間違えていると判明。
烏谷山山頂に戻って来ましたが、この付近ですれ違った女性2人組も間違って進んでしまったようで、ここからの進行方向には注意が必要という事になりますね。
気を取り直して縦走路を先に進みますが、写真を撮りながらだったり、こちらは別ルートを選んだりで、先述の3人とは前後になりながらの道中で荒川峠まで進みました。
南比良峠を経て、前回とは違う尾根からショートカットして進んでみましたが、こちらは最後がシャクナゲなどで密な藪になっていて脱出できず。
前にも後ろにも進むのが困難な状況で泣きたい気分でしたが、通り抜けられそうな隙間を苦労して見つけ、何とか突破。
地図上では難しくなさそうに思ったんだけど、実際に歩いてみないと分からないもんですね。
そこから少し進むと、堂満岳山頂に到着です。
引き続き虫がわんさかと飛び回っているので食べ物は諦め、ドリンクのみの補給で、先へ。
分岐で右折し、東寄りのルートを進みますが、所々で注意が必要な箇所があり、慎重に進みます。
金糞峠から前山を経て、北比良峠へ。
辺りは広々としていてテント泊の方達もいました。
ここから下山するか迷ったけれど、予定通り釈迦岳まで進む事にしました。
次第にガスが濃くなって来て、風も強くなっています。
カラ岳山頂を過ぎ、テント泊に向かう大学生らしき団体さんとすれ違い。
やっとの事で釈迦岳山頂に到着、いつ雨が降り出してもおかしくなさそう。
意外ともたついた後、釈迦岳から下山です。
大津ワンゲル道との分岐で西寄りの尾根道へ進み、まずまずの急斜面を気を付けながら下り続けます。
他のルートからの道と順次合流しながら進み続けると沢に出合い、程なくして舗装路が見えて来て、登山口に到着。
小走りを交えつつ進み、途中の山道区間を早足で突破し、さらに舗装路を進むと駅前の田園地帯です。
振り返るとガスに包まれた比良の山が見えており、この日も良く歩いたもんだと思っているうちに比良駅に到着、ここでゴールです。
2度目の比良山系という事で、色々と詰め込んだ予定になってしまい、暑さと虫に苦しめられた事もあり、かなり疲れる山行になりました。
でも、初めての山もいくつか歩く事ができたし、目的だったサラサドウダンもたくさん見られたしで、今回も満足できる時間を過ごす事ができました。
またルートを色々と考えて、時機を見計らって歩いてみよう。
累積標高は初めての2000m越えとなったけど、足の具合は引き続き問題なく、この状態を保つように心掛けたいですね。
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