記録ID: 1165572
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ハイキング
京都・北摂
京都北山(鎌倉山、峰床山、八丁平、皆子山、安曇川源流)
2017年06月10日(土) [日帰り]


体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 11:26
- 距離
- 33.5km
- 登り
- 1,745m
- 下り
- 1,732m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
クルマは坊村・葛川市民センター前に駐車(30台ぐらいは駐車可能) - |
コース状況/ 危険箇所等 |
●坊村ー鎌倉山 葛川市民センターからちょっとだけ北方向に行ったらすぐに登山口がある。初めは急登で息があがる。林道を横切ったあたりから傾斜はしだいにマシになるが、標高差600m以上を一気に登らなくてはならない。この区間、危険な場所はない。この時期は、シャクナゲもイワカガミも終わってしまって、ほとんど何の花も咲いていない。 ●鎌倉山ー峰床山 アップダウンで、あちこちに枝尾根が出ているため、ルーファイをしっかりして進むこと。ピンクのリボンは乱発するが、あてにしないこと。メインルート以外にピンクのリボンを付けてほしくないが、山林関係者のものかも知れない。各ピークでルーファイをさぼったら、枝尾根に入ってしまう惧れがある。この区間も、危険な場所はない。オグロ峠までの稜線は、いつも心地のいい風が吹いている風の通り道だ。この時期ちょうどブナの若葉が出てきていて大変気持ちがいい。 ●峰床山ー八丁平ーフノ峠ー二ノ谷管理舎ー前坂峠 峰床山山頂からは今回、展望台から尾根ぞいを下った。登山路は途中で右へ巻いていったが、無視してまっすぐ稜線どおしに下った。登山路ではないが特に危ない感じではない。 八丁平は約1か月前にやってきたが、前回と比べて緑があふれていた。気持ちよかったので周回することにした。あちこちで鹿除けフェンスが生々しいが、バランスを失った自然を守るためにはやむを得ない。これからどんどん良くなっていくだろう。八丁平からは素直にフノ坂峠で二ノ谷へ降りた。途中で車道を横切るときに登山路の場所がわからず、二ノ谷管理舎までクルマの来ない車道ぞいに降りた。地図とは違う場所に登山路があるようだ。その後、前坂峠まで車道を歩いた。道沿いにたくさんの別荘らしきものが建っているがブームは去って、半分ぐらいはオーナーがいないようだ。 ●前坂峠ー皆子山ーヒノコー安曇川源流ー平 前坂峠に表示はない。コンクリート壁が切れたあたりで左上の斜面をよく見たら銀テープがひらひらしていたので、これを頼りに登っていった。踏み跡はついたり消えたりするが、銀テープとピンクテープが交互につけられていてそんなに迷わず登ることができる。テープが無いほうがもっとルーファイを楽しめたかも知れないが、時間がかかるので、まあこれでもいいかも。皆子西尾根とのT字路?には写真のモジャモジャの木があるのでシンボルにしてほしい。皆子山山頂まではルートが左右に振れるので、支尾根に入らないようルーファイをしっかりしないといけない。(まあバリエーションなのでどこを通ってもいいようなものだが、ルート以外だと急こう配だったり、ヤブが濃くなったりして時間がかかってしまう)。 皆子山山頂は穏やかな感じで、東方向の見晴らしがいい。山頂からT字路まではもうルーファイがめんどうになって同じルートを戻った。(へへどんらは、ガイドに付いていっていろんなルートを歩いていたが、ボクにとって皆子山は全くのお初なので、これぐらいで勘弁してもらおう)。T字路から皆子西南稜は、銀テープやらのテープ類が一気に無くなるが、難しいルーファイではない・・・と言いつつ、修道院の敷地の中に降りてしまった(笑)。 北山クラブのヒノコ山荘を訪問した後、安曇川源流(左岸)ぞいに廃林道を下った。最大のポイントは右岸への渡渉だが、今回は登山靴のまま渡ることができた。ボクらが渡った場所は、多くの方の渡渉点より少し手前(上流)だが、楽だし、高巻きをパスできる。川の水量次第で判断してほしい。このあと少しだけ右岸をくだって、右上の廃林道にせり登った。あとは、安曇川源流の景色を楽しみながらこの廃林道をテクテクと下れば、平村に着く。達成感たっぷりのコースであった。 ※今回はニョロニョロ献血なし! - ※その後わかったヒノコ周辺の興味深い歴史 ・ヒノコは「火の子」と書く。約350年程前、集落で全村を焼き尽くした大火があり地名の由来となった。 ・この大火以前、ヒノコは何て呼ばれていたのか判らないが、そもそもは今から約750年前、近江源氏の佐々木四郎高綱が狩りにこの地を訪れ、山と川、風光明媚が気に入り、居住を決めたことが村の起こりと伝えられている。その後、木曽義仲の都攻め等で平家の落武者等も逃げ込んで住み着き、源平両者の子孫が仲良く暮らしてきた平和な村だったという。(小西博さんの記録<京都北山の昔話>による(以下)) http://kitayama.blog.jp/archives/1308977.html ・ヒノコから3劼曚鋲醂戮蠅砲覆詆完翅射遒如⊂赦29年10月31日に、また全村を焼き尽くす大火が発生した。35軒あった村は30軒が焼失し106人もの村民が焼け出される事態になったという。その後、復興して現在に至る。現在の百井町は10戸ぐらいであろうか? ・はからずもボクが不法侵入してしまつた京都北山修道院は、「ノルウェイの森」に出てくる阿美寮のモデルだという噂がある。つまり「ノルウェイの森」の聖地かも?ということだ。 ・京都北山修道院そのものに関しては、以下のサイトに詳しく書かれている。運営はいろいろと厳しいらしい。 http://ameblo.jp/akemi-gid/entry-11414905208.html ・ヒノコの南側にあるミタニ峠の下を貫通して大原側に抜けるトンネルの計画が、かつてあったらしいが頓挫(中止?)している。このためのアプローチ道だけがいまも不思議な舗装廃道として残っている。百井町に立っている周辺地図板には、なぜかこのトンネルが存在するかのように描かれているのがとても面白い。 ・・・ヒノコはここだけぽつんと歴史にとり残されたような異郷空間に思えてならない。 - |
その他周辺情報 | 鞍馬温泉、露天風呂コース(大人1,000円) 10:00〜20:00 年中無休 http://www.kurama-onsen.co.jp/plan01/index.html - |
写真
感想
約1か月前に、鎌倉山ー峰床山ー皆子山の三山を繋げようと挑戦しましたが、足尾谷の渓相があまりにも素晴らしく(?)て、皆子山には登れず、時間切れで敗退しました。今回は、ルートを変更してのリベンジで、皆子山を足尾谷からではなく、西側斜面から攻めて登頂し、安曇川源流から今回のロングルートを周回できました。パチパチパチ!
皆子山は今回初めて登ったのですが、西側の稜線は、なかなか複雑なルーファイを楽しませてくれました。”皆子西北稜(勝手に命名)”〜”皆子西尾根”ピストン〜”皆子西南稜”は、地図上には、いづれも登山路の(点線も)記載など一切ありませんが、結構しっかりした踏み跡で、テープ類も多く、ルーファイさえちゃんと出来れば、ツボクリ谷ルートなんかよりもずっと安全で、良いルートだと感じました。
今回は唯一、北山クラブの西原会長に会えなかったのが残念でした。あの金久昌業(かなひさまさなり)さん没後、自然消滅しかけていた北山クラブを再興しているのが現会長の西原さんです。機会をつくって、また伺おうかと思っています。北山クラブの活動拠点であるヒノコ小屋は、京都北山らしいとても雰囲気のある場所に建っていました。
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コメント
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呼んでくれてありがとう。
ちゃんと熱心なクマレコ読者は気が付いたよ
さて…(コホン)
#39、園芸種みたいに見えるでしょ。だけど違うらしい。
ジャケツイバラ、蛇結茨。(実は私も教えて頂いたのだが)
鋭い茨(鉤状)を持ってる恐ろしい花。この前桟敷ヶ岳周辺でよく見かけた。
#51、てっせん…な訳ないかと…。
ツルニチニチソウ、蔓日日草。くどい名前…。
これは洋種の園芸種。これも道端でどんどん広がって行るよう。
#72、ヨウシュヤマゴボウ、洋種山牛蒡。
秋になれば紫の葡萄の様な実をつけるが、木全体が有毒!
食べてみて〜♫と私に勧められたら注意しよう
ああ、皆子山、行きたくなってきた
だけど、こんなには歩けないな…
お疲れ様でした。
ヘヘ師匠、さすがです。
山野草に関しては、追随を許しませんね
ジャケツイバラ・・・初めて見て、初めて名前を知りました。カナディアンロッキーで咲く”レディーススリッパ”というランに、一瞬だけ似ていたので、外来種に決めつけてしまいました。ツルニチニチソウにしても、ヨウシュヤマゴボウにしても、ボクはまだまだ精進が必要です。
皆子山の西側にこんな素敵な草原が拡がっていることは、皆子山に登ったことのある人の1割ぐらいしか知らないでしょうね。クマといっしょにハイジごっこでもしに行きますか?
今回は、たまたま知っていた+ごく最近知ったのがあっただけ…。
と言うか、この山域が自分の山域なので
咲いてる花、生えている植物が馴染があるからね
これが高山植物になるとちんぷんかんぷん
クマと一緒にハイジごっこ…
良いですね
だけど、あの草原の踏み跡は獣道ですよ
それじゃあ、クマと一緒にクマごっこじゃん
さすがに連続、皆子山は…でしょうし、
秋とか行く気になられたら、お願いします。
だけど、こんな距離は歩けない
二の谷管理舎まで車で行くのはどうでしょう〜、
あ、前坂峠辺りに路駐が良いかも
へへどん、
クマと一緒にクマごっこ・・・いいね!
秋に行くなら、
皆子山西尾根に八丁平(湿原)も加えたい・・・
日程があえば、行こうぜ!
わすれとったら、指摘してね
クマ
kuma-san、こんにちわ。
なんか、素敵な山ですね。ここはどこ?と思ったら滋賀県と京都の境なんですね。
登ったり下りたりで33kmものトレッキング!お疲れ様でした。
外来種?ていう黄色いお花はミヤコグサにも似てますね?
さくちゃん、こんばんは。
皆子山はボクも初めて登ったんですが、京都府最高峰です。峰床山が2位で、鎌倉山が4位なので、このあたりは京都府の屋根地域ですね。ロングトレッキングをしたのは、これからの夏の高山につなげていこうと考えたからです。
黄色い花は外来種でも園芸種でもない山野草でした。その名を”ジャケツイバラ”といい、日本のマメ科の植物でした。山野草も高山植物と同様に経験ですね。へへどんに参りました。
今回は、heheさんが先生ですね。
テンナンショウの名前を知ったのは、芦生の森に魅せられて
調べてからです。
鳥海山を歩いてブナの原生林を知り、身近な芦生の森にある
こと知り、歩く前に調べていて、コウライテンナンシを知り
ました。
金剛山には、二種見かける事できます。
.灰Ε薀ぅ謄鵐淵鵐靴鉢▲爛蹈Ε謄鵐淵鵐轡腑Δ任后
違いは仏炎苞の中にある付属体です。
,亘西になっています、色は薄緑か白。
△魯泪奪舛亮瓦砲覆辰討い董∪菽爾藁弌⊆瓦惑鬚い任后
仏炎苞の違いによっても区別されます。
確かに難しいです。
ストラッセさん、レベル高すぎます。
トーシロ向きに、もうちょっと落としてください。
いまのボクには、
コウライテンナンショウも、マムシグサも
テンナンショウのたぐいです
しかし、芦生の森は、京大がうるさくなって、
足が遠のくようになりました。
ヒツクラ谷は申請が必要だし、なかなか許可されません。
クマ
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