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記録ID: 117556
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

遥かなる山 ”初夏の和賀岳”

2011年06月19日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 岩手県 秋田県
 - 拍手
GPS
09:05
距離
15.9km
登り
1,258m
下り
1,258m

コースタイム

07:25駐車場-07:35甘露水登山口-07:56ブナ台-08:30滝倉-09:12倉方09:19-
10:00薬師岳10:10-10:43小杉分岐-11:17小鷲倉-12:00和賀岳12:55-
13:33小鷲倉-13:55小杉分岐-14:29薬師岳14:38-15:12倉方-15:39滝倉-
16:04ブナ台-16:20登山口
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2011年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 県道50号とほぼ並行して東(山)側を通っている「みずほの里ロード」から東進して、斉内川に沿って真木林道を25分程度走ると、休憩所つきのトイレのある駐車地に着きます。通常であれば12、3台程度のスペースです。ここが満車のときは、500mほど手前の「小路又キャンプ場」にも駐車スペースがあります。なお、小路又「キャンプ場」はただの草叢といえなくもないのですが……
 駐車場所から甘露水登山口まで林道は続いており、登山口周囲にも駐車スペース数台分はありますが、途中、道が30〜40cm以上深く抉られているところが数箇所あるので、現在は四輪車の通行は不可能だと思います。
 真木林道は、初め5分程度の部分のみ舗装されています。大半は未舗装ですが、林道としては良い状態の部類だと思います。
コース状況/
危険箇所等
 この山域の2万5千分の1の地形図は少し前のデータのようです。登山口が旧道であることは良いとして、地図上では和賀岳から羽後朝日岳に登山道が通じていることになっています。しかし、実際は廃道状態であり、地形図をあてにすると遭難の危険性が高いと思います。

 ここの山域については、倉田陽一さんという方が運営している「和賀岳・薬師岳・真昼山登山情報」というHPが詳細かつ丁寧ですので、ご参照ください。

 登山ポストはありません。
 水場の甘露水は登山口前広場の中で登山口と同じ並びでほんの少し奥にあります。
 
 登山口〜ブナ台〜滝倉〜倉方は、危険な箇所はありません。途中ブナ台〜滝倉以外は狭い道です。また、登山口から5分程度の曲沢分岐までは「原始の森」という雰囲気です。
 滝倉の直前で曲沢を3歩で渡ります。(徒渉というほどのものではなく、雨天時も多分大丈夫だと思います。)滝倉がこのコース上の最後の水場ですが沢水です。
滝倉〜倉方はやや急な九十九折りの道を進みます。倉方に近いところに泥濘となる部分があります。
 倉方からは、薬師分岐に至る尾根道となり7分前後で、南側(進行方向右側)に展望が開けます。登山道は稜線の南(谷)側をトラバース気味に進みます。お花が多いところですが、道は狭く、谷側へ傾斜しているザレ場となっているところもあるので、足元には十分注意が必要です。
 10分足らずのトラバースが終わると、このコース一番の急坂になります。水平距離200m、標高差90mで勾配率45%です。高度感があるほか一部崩落している箇所もあります。10〜15分ほどで急登から解放され薬師分岐につきます。
 薬師分岐〜薬師岳〜小杉分岐は、薬師平まで一度下って小杉分岐までの登り返しとなります。危険箇所はありません。小杉分岐直下では短いながらも少し急な登りとなります。
 小杉分岐〜小鷲倉〜和賀岳は、和賀川源流部を右に見おろしながら、風のある見晴らしの良い稜線歩きとなりますが、一部崩落している箇所があります。小鷲倉の手前で少し傾斜を増し、背の高い笹を漕ぎながら進む部分があります。小鷲倉から和賀岳は緩やかな登り下りを繰り返して和賀岳に到着です。

 温泉は、川口温泉奥羽山荘、中里温泉、柵の湯(仙北温泉)があります。奥羽山荘と中里温泉は駐車場から40〜45分程度。柵の湯は大曲駅に大分近くなります。
 なお、柵の湯は、平安時代の史跡である「払田の柵」のすぐそばです。
 奥羽山荘と中里温泉では、宿泊者に対し、温泉とJR駅・登山口との送迎をしてくれるようです。(詳細は各HPで)
駐車場です。せいぜい10台少々。右端に山小屋風トイレ舎が見えます。
2011年06月21日 20:35撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/21 20:35
駐車場です。せいぜい10台少々。右端に山小屋風トイレ舎が見えます。
休憩所つき公衆トイレの建物。この建物を「トイレ」としなければならなかったのは、多分理由が・・・・・
2011年06月21日 20:18撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/21 20:18
休憩所つき公衆トイレの建物。この建物を「トイレ」としなければならなかったのは、多分理由が・・・・・
建物の中はこんな感じ。左の地図の壁の奥にトイレがあります。中央奥の簡易階段を上れば、数人が宿泊できるスペースがあります。
2011年06月21日 20:20撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
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6/21 20:20
建物の中はこんな感じ。左の地図の壁の奥にトイレがあります。中央奥の簡易階段を上れば、数人が宿泊できるスペースがあります。
甘露水です。以前よりも水勢が衰えたような気がします。この山域は総じて水場は少ないと思います。
2011年06月20日 21:05撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/20 21:05
甘露水です。以前よりも水勢が衰えたような気がします。この山域は総じて水場は少ないと思います。
この山域ではあまり紹介されていないギンリョウソウ(水晶蘭)。滝倉の少し手前の登山道の真ん中にありました。
2011年06月20日 21:10撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
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6/20 21:10
この山域ではあまり紹介されていないギンリョウソウ(水晶蘭)。滝倉の少し手前の登山道の真ん中にありました。
滝倉の徒渉。3歩でOK。少し上の水場も水勢はあるものの、かつてよりも水量が減ったような気がします。
2011年06月20日 21:12撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/20 21:12
滝倉の徒渉。3歩でOK。少し上の水場も水勢はあるものの、かつてよりも水量が減ったような気がします。
薬師分岐に向かっての山稜。中央のピーク右の緩やかな所が薬師分岐、左に薬師岳があります。中央はニセモノ。
2011年06月20日 21:15撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/20 21:15
薬師分岐に向かっての山稜。中央のピーク右の緩やかな所が薬師分岐、左に薬師岳があります。中央はニセモノ。
ここから、短いながらも高度感ある急登となります。右に見える崩落部分をかすめながら登ることになります。
2011年06月20日 21:22撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/20 21:22
ここから、短いながらも高度感ある急登となります。右に見える崩落部分をかすめながら登ることになります。
薬師岳頂上少し手前からの和賀岳(中央)。左の存在感のあるピークは小鷲倉です。
2011年06月20日 21:29撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
6/20 21:29
薬師岳頂上少し手前からの和賀岳(中央)。左の存在感のあるピークは小鷲倉です。
薬師平から小杉分岐への途中。ミヤマキンバイとばかり思っていたら、エチゴキジムシロのようです。良くわかりません。
2011年06月20日 21:31撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
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6/20 21:31
薬師平から小杉分岐への途中。ミヤマキンバイとばかり思っていたら、エチゴキジムシロのようです。良くわかりません。
小杉分岐か小鷲倉までは、登山道にこの花が覆いかぶさっています。
2011年06月20日 21:33撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
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6/20 21:33
小杉分岐か小鷲倉までは、登山道にこの花が覆いかぶさっています。
中央左の鋭峰は、秘峰、羽後朝日岳。小鷲倉から和賀岳への途中左側に見えます。小杉分岐から小鷲倉に向かってすぐのところからも見えます。
2011年06月20日 21:42撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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6/20 21:42
中央左の鋭峰は、秘峰、羽後朝日岳。小鷲倉から和賀岳への途中左側に見えます。小杉分岐から小鷲倉に向かってすぐのところからも見えます。
前のほぼ同じ場所からの田沢湖。森吉山も見える予定でした。
2011年06月21日 18:30撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
6/21 18:30
前のほぼ同じ場所からの田沢湖。森吉山も見える予定でした。
和賀岳山頂周辺のチングルマ。ようやく会えました。少しくたびれているような感じです。
2011年06月21日 18:33撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
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6/21 18:33
和賀岳山頂周辺のチングルマ。ようやく会えました。少しくたびれているような感じです。
少しピンボケ気味ですが、ミヤマキンバイとキジムシロだと思います。
2011年06月21日 18:38撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/21 18:38
少しピンボケ気味ですが、ミヤマキンバイとキジムシロだと思います。
山頂の祠の左にある石碑に「岩根にカモシカ…」のフレーズが刻まれています。
2011年06月21日 18:46撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
6/21 18:46
山頂の祠の左にある石碑に「岩根にカモシカ…」のフレーズが刻まれています。
和賀岳山頂より小鷲倉と薬師岳。南西の方向となります。
2011年06月21日 18:50撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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6/21 18:50
和賀岳山頂より小鷲倉と薬師岳。南西の方向となります。
小鷲倉からの和賀岳。右の谷間の雪が印象的です。
2011年06月21日 18:55撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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6/21 18:55
小鷲倉からの和賀岳。右の谷間の雪が印象的です。
小杉分岐から少し薬師岳方向へ下ったところから。一番左が和賀岳、右のドームは小鷲倉。真ん中は存在感はありますが、実際登ってみるとそうでもないような・・・。
2011年06月21日 19:01撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/21 19:01
小杉分岐から少し薬師岳方向へ下ったところから。一番左が和賀岳、右のドームは小鷲倉。真ん中は存在感はありますが、実際登ってみるとそうでもないような・・・。
ハクサンチドリ。稜線沿いの登山道のいたるところにあります。
2011年06月21日 19:03撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
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6/21 19:03
ハクサンチドリ。稜線沿いの登山道のいたるところにあります。
ツマトリソウですか?
2011年06月21日 19:39撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/21 19:39
ツマトリソウですか?
奥少し右の台形の山が真昼岳(山)、その左のピラミッドは女神山。(薬師分岐付近より)
2011年06月21日 19:46撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
6/21 19:46
奥少し右の台形の山が真昼岳(山)、その左のピラミッドは女神山。(薬師分岐付近より)
前と同じ場所から。『遥かな遥かな和賀岳』
2011年06月21日 19:54撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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6/21 19:54
前と同じ場所から。『遥かな遥かな和賀岳』
ゴゼンタチバナとマイズルソウ。
2011年06月21日 19:56撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/21 19:56
ゴゼンタチバナとマイズルソウ。
2011年06月21日 19:58撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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6/21 19:58
ブナの若い木。見事なカーブです。このしなやかさが故に豪雪に耐えれるのでしょう。
2011年06月21日 20:01撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
6/21 20:01
ブナの若い木。見事なカーブです。このしなやかさが故に豪雪に耐えれるのでしょう。
ブナ台少し上の明るい広葉樹林。癒されます。
2011年06月21日 20:03撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
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6/21 20:03
ブナ台少し上の明るい広葉樹林。癒されます。
と、これは???
カキドオシでしょうか? どなたか教えてください。
2011年06月21日 20:11撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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6/21 20:11
と、これは???
カキドオシでしょうか? どなたか教えてください。
ようやく登山口近く。曲沢の流れ。
2011年06月21日 20:27撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
6/21 20:27
ようやく登山口近く。曲沢の流れ。
柵の湯からの薬師岳と和賀岳。中央のツインピーク(に見える)の右が和賀岳。その右が多分薬師岳。
2011年06月21日 20:31撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
6/21 20:31
柵の湯からの薬師岳と和賀岳。中央のツインピーク(に見える)の右が和賀岳。その右が多分薬師岳。
前の写真よりも南側。中央右寄りの台形が真昼山(岳)
2011年06月21日 20:34撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
6/21 20:34
前の写真よりも南側。中央右寄りの台形が真昼山(岳)

感想

 ほぼ3年振りの和賀岳です。前回は9月でした。花の時期には少し(2週間?)早かったようでしたがそれでも多くの花に出会うことができました。写真のほかにも、ミツバオウレン、ミネザクラ、ムラサキヤシオ、オオバキスミレ、シラネアオイ、ゴゼンタチバナ、ウラジロヨウラク、オオハナウドなどが咲いていました。
 前回は、薬師岳を過ぎたところで脛の筋肉が痙攣したこともあり、意識的に休憩をとりました。写真もゆっくり撮り、おかげで最後の登山者になってしまいました。
 視程が30〜40kmと短かったことは残念でしたが、今の季節は仕方がないかもしれません。7月上旬以降のニッコウキスギゲの季節は、格別かと思いますが、その頃は鳥海山(御浜周辺)も初夏のベストシーズンなので・・・・・・

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