餓鬼・唐沢・燕〜北ア屈指のマニアックルート〜

2017年07月07日(金) ~ 2017年07月08日(土)

• GPS: 32:28
• 距離: 28.0km
• 登り: 3,682m
• 下り: 3,222m

コースタイム

1日目

• 山行: 11:28
• 休憩: 2:52
• 合計: 14:20

5:23 白沢登山口
6:57 7:16 最終水場
9:27 9:28 大凪山
11:54 11:57 餓鬼岳
12:01 13:25 餓鬼岳小屋
13:31 13:34 餓鬼岳
14:22 14:38 餓鬼のコブ
16:09 16:40 唐沢岳
18:02 18:16 餓鬼のコブ
19:28 19:28 餓鬼岳
19:34 19:35 餓鬼岳小屋
19:43 テント場

2日目

• 山行: 8:01
• 休憩: 0:55
• 合計: 8:56

4:45 テント場
7:57 7:58 東沢岳
8:28 8:29 東沢乗越
9:59 10:11 平
10:59 11:08 北燕岳
11:20 11:25 燕岳
11:28 11:29 めがね岩
11:43 11:44 いるか岩
11:52 12:03 燕山荘
12:22 12:24 合戦山(合戦沢ノ頭)
12:28 12:35 合戦小屋
12:45 12:47 富士見ベンチ
13:00 13:00 第３ベンチ
13:11 13:13 第２ベンチ
13:21 13:22 第１ベンチ
13:41 中房温泉登山口

【全行程】総距離27.95km・累積標高UP2940m/DN2474m
【一日目】距離14.86km・累積標高UP2174m/DN560m
（上記のうち餓鬼〜唐沢ピストン距離6.8km・累積標高UP/DN516m）
【二日目】距離13.09km・累積標高UP766m/DN1914m
※距離と高低差の割に時間を要する。計画より少々遅れた。

天候

【一日目】晴れ〜くもり・無風・稜線は終始ガースー眺望ナシ。下界の大町市・くもり・最高気温30.4℃/最低気温20.1℃・日の出4:35/日の入19:09
【二日目】晴れ・無風・稜線は9時頃よりガースー時折眺望アリ。下界の大町市・晴れ・最高気温32.6℃/最低気温19.3℃・日の出4:36/日の入19:09

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー 自家用車

【往】2:00砺波市〜北陸道・法定速度走行〜糸魚川IC〜R148〜5:20白沢登山口
【帰】14:00中房登山口バス〜14:50着・JR大糸線・穂高駅15:40発〜安曇沓掛駅16:00着〜タクシー〜16:20白沢登山口・戻　〜ゆーぷる木崎湖ドボン〜R148〜北陸道・法定速度走行〜帰宅20:00　※中房温泉〜穂高駅￥1700・JR穂高駅〜安曇沓掛駅￥240・タクシー￥2980・計￥4920（JR信濃松川駅近くに拠点がある北安タクシー0261-62-4111）

コース状況／危険箇所等

【白沢登山口〜餓鬼岳】丁寧に整備された登山道。沢沿いは気を付ければ問題ナシ。増水時は要注意。最終水場から急登に。ジグ道は落石注意。CT6.5hは少々余裕設定。
【餓鬼岳〜唐沢岳】緩いアップダウンあるバリエーションに富んだ登山道。快適なザレ場、森林散歩もあれば岩登りも。行く足を阻むような顔を覆うくらいの枝葉が茂っていて藪漕ぎのような森林エリアはルーファイ注意。唐沢岳ピーク直下は崖登り。距離の割に時間を要する。CT2.5hは辛め設定。水場無し。
【餓鬼岳テント場】とても狭い。7〜8張が限度かな。風の影響を受け難いエリア。
【餓鬼岳〜東沢乗越】餓鬼〜唐沢ルートのような雰囲気。危険箇所多いが気を付ければ大丈夫。数多く乗り越えなければならない岩場は砂礫質で滑りにくく登り易かったが、距離の割に時間を要する。東沢乗越EL2253mまで一気に降る。水場無し（白沢最終水場で補給要）
【東沢乗越〜燕岳】これまでのルートとは打って変わって歩き易い登山道でスムースに。東沢乗越から約450m登ると稜線は高山植物の楽園。燕山荘から燕岳ピストンされる方が殆どであろうか。折角だから北燕岳まで足を伸ばすことがオススメですよ。静かな燕稜線と高山植物が愉しめます。水場無し。
【燕岳〜中房温泉】特に記述するまでもないが、大混雑すれ違い配慮要。

その他周辺情報

そば処 一休庵 　https://tabelog.com/nagano/A2005/A200501/20000644/
ゆーぷる木崎湖　http://www.yupuru.co.jp/

写真

7/7 5:34

白沢登山口Pから作業道徒歩数分。

7/7 5:38

整備された橋。先週の集中豪雨被害が無かったようです。

7/7 6:13

こんなアドベンチャー感的な箇所アリ。頼りない標識ロープ。

7/7 6:29

木材のハシゴ＆橋。滑らないように気を付けて。

7/7 6:35

魚止ノ滝とタニウツギ。涼感ある登山道。

7/7 7:02

文字通り最終水場。明日の分まで水補給4L(少し足りなかった…)

7/7 9:07

水補給後スピードダウン…大凪山EL2079m通過。眺望ありません。

7/7 9:52

ありゃ…ガースーが急速な勢いで湧いてきた。

7/7 11:46

稜線到着。あと15分かぁ〜…重量歩荷で6時間（疲）

7/7 12:05

餓鬼岳小屋でテン場受付。

7/7 19:38

餓鬼さまのセリフ「よくきた」

7/7 12:24

小屋上直ぐの処に餓鬼岳。ガースー隠れ…暫し昼寝しよう。

7/7 12:54

テントのグラウンドシートはゴアテックスと同効なる建築資材の透湿防水シート・タイベック。

7/7 13:31

暫しの昼寝で少しは元気になったかな。餓鬼岳へ再アタック。

7/7 13:37

餓鬼岳EL2647m登頂！なんにも見えねぇ〜…ピンボケセルフ撮り。

7/7 13:39

GPVチェックすると雷雲の気配は無い。迷わず行けよ行けば分るさ唐沢岳へ。

7/7 13:55

唐沢岳への道はイワカガミロード。

7/7 14:05

餓鬼岳のコブ。下って登り返し。今宵はテント泊だから、のんびり行こう。急ぐ気持ち全く無し。

7/7 14:07

おー！目的地の唐沢岳。幾つもの登り返しが地味にダメージ蓄積。

7/7 14:37

お助けロープが無い岩登り箇所がいっぱい。距離の割に時間がかかるわけだ。

7/7 16:03

このような岩稜帯の連続。岩登り箇所が多過ぎて記録写真も少ない。

7/7 16:19

稜線の砂礫帯ではコマクサ乱舞！

7/7 16:27

念願の唐沢岳EL2632m登頂！なんにも見えねぇ〜…セルフ撮り。

7/7 18:13

餓鬼のコブから下って登り返し。のんびりし過ぎたなー…日没前に戻れるか。

7/7 19:13

もうすぐ餓鬼岳。雲が下がっての雲海を期待していたが残念。

7/7 19:38

遅い夕食を済ませて即寝。初日終了…オヤスミナサイ(-o-;)

7/8 3:59

【2日目】おはようございます(´○｀)/ 　なんだか体調悪っ…

7/8 4:41

本日は晴天なり。ご来光を眺めて無事帰還を祈念しスタート。

7/8 4:46

ケンズリのモルゲンロート。遠くに燕岳稜線。

7/8 4:47

ズーム燕岳稜線。あの稜線漫歩が楽しみだ！ガスらないでくれよ。

7/8 4:46

餓鬼岳ピークから御来光を拝む2名。

7/8 4:47

野口ゴローの稜線モルゲンロート。美し過ぎて君がコワイ♪（笑）

7/8 5:18

唐沢岳。バックに立山剱。針ノ木〜蓮華の稜線。

7/8 5:49

ケンズリの岩稜帯を往く。遠くに唐沢岳。

7/8 5:51

巻いたり登ったり危険箇所多いが、気を付ければ大丈夫。

7/8 5:52

大天井〜燕稜線ズーム！燕山荘がクリアに見えますね。

7/8 6:06

プチ岩登り連発…ルーファイには困らなかった。

7/8 6:08

写真では伝わらないけど、やや高度感あるハシゴ。基本おひとりさま。

7/8 6:33

気持イイ森林散歩。朝陽が差し込むシラビソの森。

7/8 6:50

軌跡を振り返る。ケンズリ〜餓鬼岳。

7/8 6:50

見晴らし良いピークEL2508mで休憩。

7/8 6:50

嗚呼、遠いなー…下って登り返すんだよなー…。

7/8 7:32

東沢岳EL2497mアタック

7/8 7:52

東沢岳からのぞむ東餓鬼岳への稜線。なんか魅力的だなー。

7/8 7:52

唐沢岳〜踏破してきた稜線を振り返る自己満足。まだ8時なのにガスってきたぞ。

7/8 8:33

東沢乗越通過。一気にEL2253mまで下って登り返し。このまま中房へ降りる選択肢もアリ。体調イマイチだけど気力で登るぞ！

7/8 9:19

ダケカンバの新緑と残雪。この辺りで水枯渇…雪で凌いだ。

7/8 9:20

ケンズリがガスに巻かれてみえなくなりそう。

7/8 9:28

固い根雪の黒氷と柔らかい雪のミックス。アイゼンは使用せず仕舞、ピッケルだけ駆使。

7/8 10:10

やっと稜線到達！西鎌尾根〜双六〜三俣蓮華〜水晶岳をのぞむ。鷲羽岳だけが隠れてる。

7/8 10:15

北アルプスキング槍ヶ岳！小槍・孫槍。北鎌尾根が魅力的だなー。

7/8 10:21

白い砂礫質の稜線。コバエが写り込んだせいで没写真が多し…。

7/8 10:20

この辺りはコマクサの群生地。

7/8 10:24

時折ガスが晴れ、キングオブ北アルプスを望みながら稜線漫歩。

7/8 10:24

槍ヶ岳〜西鎌尾根〜双六〜三俣蓮華。かつて踏破した稜線を眺めては自己満足に浸る。

7/8 10:46

北燕岳東側を巻いて再び稜線へ。この界隈は高山植物の楽園。

7/8 10:48

バイケイソウの株。もうすぐ花のラインナップも変化。

7/8 10:58

北燕岳EL2723m登頂！此処で本日初めて人と雷鳥と遭遇。

7/8 11:12

北燕岳〜燕岳ではコマクサ栽培試験地だそうな。

7/8 11:18

ガスった稜線漫歩。燕岳が見えてきた。

7/8 11:22

燕岳EL2763m再訪。人が多いので即スルー

7/8 11:23

燕岳名物、めがね岩。

7/8 11:38

イルカさんと再会。前から気になっていたのだが、目の丸い凹みも自然の造形？

7/8 11:44

燕山荘。水切れ枯渇したオイラにはオアシスにしか見えなかった（渇）

7/8 11:53

オッサンと再会。

7/8 11:53

少雨と低気温だった春、今年は雪融け遅れているなー。数年前の6月初旬と同状況。

7/8 11:56

超大混雑、燕山荘祭り開催中！今宵は布団一枚で何人なんだろうか？

7/8 11:56

渇きを癒してくれたコークパワー充電で下山できそうだ。14時発のバスに間に合わせねば…（焦）

7/8 12:33

合戦小屋名物スイカは外せんやろ。愛想いい笑顔の姉さんと暫し談笑。惚れてしまうやないかっ（笑）

7/8 13:56

なんとか余裕でバスに間に合いました。中房温泉またね！しっかし、EL1500mなのに暑っ…。

7/8 14:00

バスチケットの写真いいね！中房温泉〜穂高駅\1700

7/8 15:00

電車待ち小一時間もあるし、穂高駅前の蕎麦屋へ。

7/8 15:10

もり蕎麦。長野ではザル蕎麦って名称じゃないんだね。

7/8 15:20

粋な和テイスト建築のJR大糸線・穂高駅。

7/8 15:58

車窓からの風景。餓鬼岳方面をのぞむ。おやっ…撮り鉄さんが多いなー。なんだろ？

7/8 16:00

撮り鉄さん達の目的は「北アルプス風っこ号」でした。

7/8 16:21

安曇沓掛駅からタクシーで白沢へ戻り。道中ヤマヤの運ちゃんとY談で盛り上がった。【Y談＝山談義】

7/7 8:04

出会った花たち。オオヤマレンゲ

7/7 8:37

ぎんりょうそう

7/7 7:43

ごぜんたちばな

7/7 7:43

うらじろようらく

7/8 10:45

サンカヨウ

7/7 14:22

シラビソの小さな実。

7/7 11:21

エンレイソウ

7/7 11:30

シナノキンバイ

7/8 5:31

いわうめ

7/8 10:18

キバナノコマノツメ。すみれの仲間。

7/8 9:51

キヌガサソウ

7/8 10:24

サンリンソウ

7/7 14:31

こけもも

7/7 14:45

イワイチョウ。

7/8 10:48

雪割草？

撮影機器：

EOS M2 CANON

サイバーショット DSC-TX10 SONY

iPhone 6 Apple

装備

備考

この時節、防虫ネットは必須アイテム。うっかり持参忘れ…。コバエが目に入ってしまったせいで、暫し行動不能に陥ってしまう場面があった。口鼻耳にも侵入してくる厄介なコバエやブヨ。下記リンクのヤマレコ日記でご紹介した自作ムシ除けでダメージは最小限に抑えられたが、山行翌日は左耳がダンボ状態（痒っ）
https://www.yamareco.com/modules/diary/97720-detail-122179

感想

sinmyo

　念願の唐沢岳・餓鬼岳から表銀座入口である燕岳への縦走。目指すは北アルプスの全稜線踏覇！今回の常念山脈クリアでジグソーパズルピースの端っこが埋まったような気分（笑）
　周期的に変化する梅雨時の天候の中、仕事をやりくりして睡眠時間を削ってまで空けた金土の二日間。急遽テント担いで出撃！しかし、睡眠不足翌日の山行はダメですねー…優れない体調でハンガーノック気味に陥ったりして行動食補給のタイミングを反省。こうした蓄積が経験値UPに繋がるのかっ。今後の教訓に活かしていきたい。
　これまでの経験の中でヤリキッタ感イッパイ！記録よりも記憶に残る山行かも。

コメント

mierin

よくいった（餓鬼さま風）
ハードなお仕事をぬっての、ハードな山行、お疲れ様でした。
稜線を繋げて、ジグソー埋めたような気分、さぞかし喜びも大きいことかと。

餓鬼岳〜いつか行きたいです

sinmyo

Re: よくいった（餓鬼さま風）
mierinさま
餓鬼さま風にありがとうございますー。只の自己満足ですけども、何度も天気や仕事の都合で計画倒れしていた念願のプラン実現は嬉しいもんですね。　エッ!?餓鬼だけですか？折角だから唐沢まで踏んでくださいよ。とても素晴らしい山ですからー！