雷鳥・キタダケソウ・ブロッケンの北岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,830m
- 下り
- 1,830m
コースタイム
広河原0600→白根御池分岐0628→0836白根御池小屋0915→小太郎分岐1147
→1234肩ノ小屋
2日目
肩ノ小屋0432→0511北岳山頂0520→吊尾根分岐点0545→キタダケソウ発見0548
→0700肩ノ小屋(食事・テント撤収)
肩ノ小屋0751→小太郎分岐0812→二俣への分岐0826
→二俣0928→白根御池分岐1059→広河原山荘1117
天候 | 晴れ(暑かった…) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
乗合タクシーはバスの走っていない時間帯でも走っているそうです。 乗合タクシーの時刻表の写真を載せておきます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届は広河原山荘で提出 大樺沢コースは何回か渡渉があり、足元が汚れるのを気にされるかたはスパッツがあった方がよいかも。 八本歯のコル付近はピッケル・アイゼンを持っていないと北岳山荘のスタッフさんに引き返すように言われるそうです。 |
写真
感想
6月29〜30日の連休は日光方面を狙っていました。
しかし天気がイマイチな感じなので天気予報を更新しまくります。
どこか天気のいいところはないかと探していました。
谷川岳もイマイチ。鳳凰はそれほど悪くなさそう。
でももっと天気のよさそうなところは…。
ん?北岳。キタダケソウがもうすぐ終わってしまう? これでしょ!
学生時代にノリで登った富士山以来の3000メートル越え。
初の「なんとかアルプス」挑戦。急激にテンションが高まってきました。
しかし今までリサーチの盲点になっていたため慌てて調べます。
ヤマレコで登山口がどこなのか、標高差がどのくらいなのかを調べ
(さすがに日本2位の高峰であることは知っている)
職場のプリンターで地形図を出して山行決定。
理想的には初日に北岳山頂を経由して北岳山荘でテントを張り、
翌日朝にサブザックで間ノ岳まで往復してからテント撤収、
天気の悪くなる前に下山と望んでいましたが…。
例によって深夜に成田を出発。
休日1000円が終了してからつけたETCがあるのに高速代をケチって
千鳥町から首都高に乗り高井戸で下りました。
しかし甲州街道はあまりスムーズに流れません。
結局府中から中央道に乗りなおし4時半くらいに芦安温泉の市営第二駐車場到着。
3台目くらいの乗合タクシーで広河原に到着し6時きっかりに登山開始。
しっかし暑いです。
白根御池の分岐を御池の方に登っていく時に大樺沢方面に向かうカップル2組をお見かけしました。
多分タイミング的にどちらかがfallさんご夫妻と思われますがその時点ではもちろんわかりません。
「八本歯の方に行くのか、ガッツあるなー」と思って見ていました。
しかし、単純に勾配だけを考えると草スベリの方もきついとのこと。
やはりリサーチ不足だったかー。
ともあれ御池小屋までの間、鹿柵工事の4人の方、後にテントがお隣になるカップルの方と
抜きつ抜かれつしながら歩き、やっとの思いで小屋に到着。どうも体調がよくありません。
徹夜明けでの登山になってしまうのはいつものことですが、今回は暑いのがよくないのでしょうか?
御池小屋では予定外の大休止。水がおいしくてきれいないい小屋です。
しかしここでテン泊にしてしまうと翌日の予定に差し支えます。
いい加減出発せねば。途中で工事の方々とも別れ稜線を目指します。
やっとの思いで稜線に出ると甲斐駒や仙丈ケ岳が出迎えてくれます。
どちらも初めて目にする山です。迫力ありますねー。
少し歩くとこれもまた初めて目にするハイマツ帯。
何かガキみたいにいちいちテンションが上がります。
この時点では北岳山荘まで行くことなどとっくにあきらめているのでそう急ぐ必要もありません。
牛歩戦術で肩ノ小屋を目指します。
そして「おお建造物! この場所に建つ建造物と言えば…」などと確認するまでもなく肩ノ小屋です。
テントの受付をして、ぬるいジュースを飲んだあともすぐに動く気力はありません。
ただただ周りをグルグル見渡しては、
「すげー、なんちゅう眺めだ、いやあホントすげー、うーんすげー…」
小学校低学年並のボキャブラリーで感動しっぱなしです。
テント設営して気力・体力が回復するようなら山頂まで行きたいと思っていました。
しかしペグを1本打っては立ちくらみという状態では無理できません。
なんとかテントを建てて中に倒れこみ、コンビニおにぎりを1つ噛みに噛んで胃に収めます。
少し眠ってテントの外をうろつくことが出来るくらいには回復しました。
時間はたっぷりあるので他の登山者の方々とお話しましょうか。
県庁から鹿の食害を調べに来たという方には高山植物の図鑑を見せていただき、
キタダケソウの特徴をインプット、おかげで無事見つけられました。
ありがとうございました。
たまたま近くにいた4人で話をしていると私も含め全員千葉県民ということも。
結構千葉からでもくるものなんですねー。
ビールを飲むとなぜか体調が一気に回復し、まだ時間もあるから山頂に行くか、
とも思いましたがビールで回復した体調は信用できないです。
翌日晴れるとも限らないので行きたいのは山々ですが自重しておきましょう。
夕食を食べたり、ビールを飲んだり、ブロッケンを見たり、
夕焼けのシャッターチャンスを待ってたりすると意外に時間が経つのは早いです。団体さんの声が消えると同時に就寝しました。
翌朝はテントの外がざわついているので目が覚めました。
ご来光を見逃さずに済んでよかった。北岳にも雲はかかっていません。
では、頂上へ。体調は昨日とは比べ物にならないくらいの絶好調。
サブザックなので荷が軽いというのもあるでしょう。
頂上で景色を堪能したら八本刃の方へキタダケソウを探しに行きます。
どのくらい下りることになるのか…と思っていたら分岐から3分ほどで発見。
頂上を再び経由して肩ノ小屋に戻ります。アルファー米を戻している間にテントを片付けます。
それにしても7時そこそこで昨晩あったテントは私のを含め3張りしか残っていません。皆さん早いですね。
ごはんを食べたら下山開始。それにしてもいい山行でした。
見られるはずの山は北ア以外ほぼ全部見られたし、ブロッケン、キタダケソウ、ご来光も。
ぐっすり寝入ってて星空を見られなかったのはご愛嬌。
雷鳥はこんな晴れた日では無理でしょう、と思っていたら。
ツイている時はこんなものでしょう。雷鳥まで見られるとは…、
逆にこの後悪いことでも起きてはイカン、と慎重に下山しました。
帰りは大樺沢の方から。途中何度もペットボトルの水を冷たいものに入れ替えながら下りました。
キリっと冷えていて最高!
11:50のバスにたっぷり間に合うタイミングで下山しました。
乗合タクシーの方も同じ時刻に出るようだったのでそちらにしました。
サクサク動きそうなので…。
今までに行った山にもそれぞれのよさがありますが、「なんとかアルプス」の景観は圧倒的ですね。
今回は特に甲斐駒の端正な面持ちと仙丈ケ岳の優美な佇まいにヤラれました。
あと白峰三山の稜線は是非いつか歩かなければ…。
山を始めて9ヶ月経ち、自分の好きな山行スタイルが固まって来ました。
どこの山に行くにもそこそこ時間がかかるので
,覆襪戮なら日帰りではなくテント1〜2泊
∩瓩瓩頬覬鎮呂砲弔ダラダラする
テン泊で浮いたお金を小屋のビールに使う
というのが理想のスタイルですね。
いやあそれにしても本当にいい山行でした。
軽い高山病だと思います。
2500m以上の山を登ると高山病になりやすいです。(2000m位でなる人もいるようです)
寝不足や体調があまり良くない時になりやすいようです。
症状は人によって色々ですが、頭痛、吐き気、体がだるい等の一つでもあれば軽い高山病だと思った方が良いです。
私の場合、症状が出た時は休憩を長く取ったり、ペースを極端に遅くして登り、山で一泊すると2日目からは症状は出無いですね。
一般的には症状が出たら下山するのが一番良いようです。
白根御池の分岐で恐らく最初にすれ違ったのが私、fallと妻だと思います
次のカップルの方は二俣から右俣ルート〜肩の小屋〜山頂〜で恐らく左俣?で日帰りされてましたよ
我々が山頂から下山し肩の小屋手前あたりですれ違い、
帰りのタクシー一緒でしたから
それにしても体調不良&寝不足でのアタック大変でしたね〜 でも御褒美に最高の天気とラ、ライチョウ!! うらやまし〜!! 肩の小屋の小屋番の方に最近ライチョウ見てますかって聞いたら見ていないって言ってたんですよ〜
私たちも結構キョロキョロしたんですけどね〜ライチョウではなくonsenさんと出会っちゃいました
もしかして肩の小屋あたりで私たちがランチしていた時に登ってこられませんでしたか?
その節は挨拶もしませんで
富士山&モルゲンロート素晴らしい
fall
melkenさん、はじめまして。
日光男体山の標高では高山病の気配がなかったので、体質的に大丈夫なのかと思い込んでいましたが、色々な要因で出る時と出ない時があるのでしょうね。
1泊したら確かに絶好調になりました。本来は徹夜明けスタイルの登山は避けるべきなんでしょうが
fallさんのレポを改めて拝見して記憶を手繰っていくと…肩ノ小屋から少し離れたところでランチをされていたカップルがいらしたような…
いやあせっかく2回もお見かけしたのにきちんと挨拶できなくて残念
ヤマレコ名物の奥様お手製のお弁当を拝見できるチャンスだったのに
fallさんも初の3000Mだったのですね。ちょっと意外でした。3000Mと言っても昼間は意外に暑かったですね
これからもレポ拝見させていただきますね
mustcut15kさん、はじめまして
ことしの目標を北岳に置いています。
こんなに簡単に行き先を北岳を選んで実行してしまうことに驚きです。
私の場合は、まず広河原からスタートするだけでも緊張しています。
レコを参考にさせていただき計画を練らさせていただきます。
でも、こんな簡単に登れる山なのですか?
経験が違うのでしょうか?
ちょっと、きになるところです。
ライチョウは北岳でいるのですね。
あまり北岳で見られている方は少ないように思います。
これはラッキーですね。
じっくりと見てみたいもので、目標にします。
簡単に行き先を北岳にしてしまうことについては、本来はあまり望ましいことではないかもしれません
私の場合無理っぽい計画とそうでない計画を判断する基準は
.筌泪譽海濃街垠弉茲離襦璽反泙鮑遒衫濱冑弦盧垢魍稜
徹底的に一般ルートにこだわる
L詰だと思ったら即撤退
ずみ過ぎの山は嫌だけど、空き過ぎの山は避ける
と言うところです。私は今のところ全て単独行なので↓い論簑仂魴錣任后C影塙圓隆躙雲という観点もありますが、同行者がいない分慎重にもなりますしペースなどでの無理をする必要がないメリットもあるように思います。
私の経験について言えば「ド素人」そのものです。その自覚があるのがせめてもの救いですが
北岳が簡単に登れる山かと言えば、条件さえ整えば相対的には簡単な方かもしれません。「条件」とは主に季節と天候です。「相対的には」とは標高の低い山でもはるかに危険な山はあるという意味です。
例えば今回私が通ったコースには本格的な鎖場は一箇所もありませんでした。鎖場の危険性のみに限定すれば千葉県の伊予ヶ岳の方が危険なくらいです
白根御池小屋までの往復で終わってしまう覚悟を半ば決めて計画を立てれば問題ないというのが私の感想です。実際私もそのつもりでしたし
参考になれば幸いです
こんばんは、mustcut15kさん!
久々のコメ、ご無沙汰でーす
しばらくお見かけしなくて淋しいなと思っていたら…
ずいぶんと高いところに行っちゃってましたね
山行の良さが文面から伝わってきますよ。
お山開きの所も多く、本格的な夏山シーズンです。
きっとどこかの山で「バッタリ」がありそうですね。
あぁ早く登りたい!
chachamaru
chachamaruさんのレポはいつもチェックしているのですが結構コメントがにぎやかなので私ごときがお邪魔するのも何かなーと思ってコメントは遠慮しておりました
最近はテン泊でまったりというのが気に入ってきたのでそもそも連休が取れないとダメ
連休が取れても片ッポでも雨が降りそうならダメ
遠くの登山口まで車で行くのが面倒だ
我ながら「似非山ヤ」だなあ…と思っていました
今回も女峰山周回と日光白根山で考えていたのですが、天気が悪そうで、必死に代案を探したところ大当たり
本当に馬鹿丸出しのハシャギまくりのレポになってしまい汗顔の至りです
mustcut15kさん、ご無沙汰してます!
北岳行かれたんですね。自分も昨日行きました。
天気もよく最高の山行だったようでうらやましい!!
自分は眺望×でした・・・。
秋には自分もテントで北岳方面行こうと思ってます。
まだどこかでお会いするのを楽しみにしてます。
テン場でご一緒だった千葉組の一人です
ビールを飲みながらですが、化学を教えて頂き
ありがとうございました(^-^)
30日に山頂直下でお会いし、私達はその足で下山
しました。
10時20分のバスには、私の近所の方と3人での乗車
でしたよ。
10数年振りに再開した登山で、北岳ではすっかりと
バテてしまいましたが、これに懲りずにボチボチ
頑張って行こうと思います。
来週には長男(小6)を連れて北アルプスに行って
来ます。
機会があったらご一緒しましょう♪
nyorotan15さん、コメントありがとうございます。
天候に恵まれていい山行でしたね。nyorotan15さんのテンポのよい話し方と相棒の方の無口な朴訥ぶり、よいコンビだな〜、と思っていました
息子さんと北アですか、いいですね〜。実は私も来週の金・土で新穂高から槍登頂を企てています。天候的に確実に雨が降るということなら中止するかも知れませんが
もしかしたらお会いできたりして
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