初のテント泊は南ア・鳳凰三山（夜叉神登山口ー地蔵岳ピストン）

2017年07月15日(土) ~ 2017年07月16日(日)

• GPS: 32:12
• 距離: 26.3km
• 登り: 2,497m
• 下り: 2,488m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:47
• 休憩: 7:17
• 合計: 13:04

距離 10.7km 登り 1,407m 下り 332m

6:02 夜叉神峠登山口
7:00 夜叉神峠小屋
7:01 夜叉神峠
7:13 夜叉神峠小屋
8:44 杖立峠
9:33 9:34 火事場跡
10:24 苺平
10:56 15:50 南御室小屋
16:07 18:28 辻山
18:40 18:41 苺平
19:06 南御室小屋

2日目

• 山行: 8:16
• 休憩: 1:50
• 合計: 10:06

距離 15.7km 登り 1,091m 下り 2,148m

4:03 南御室小屋
4:58 砂払岳
5:13 薬師岳
5:42 5:43 鳳凰山
5:59 鳳凰小屋分岐
6:35 アカヌケ沢の頭
6:54 7:06 地蔵ヶ岳
7:22 アカヌケ沢の頭
7:49 7:53 鳳凰小屋分岐
8:20 鳳凰山
8:54 薬師岳小屋
8:59 9:00 砂払岳
9:37 10:58 南御室小屋
11:27 苺平
11:56 火事場跡
12:28 12:39 杖立峠
13:33 夜叉神峠小屋
14:09 夜叉神峠登山口
14:09 ゴール地点

天候

晴時々曇

アクセス

利用交通機関：

自家用車

レコ友yzzさんの車に同乗。市営芦安（あしやす）駐車場に駐めて，バスで夜叉神（やしゃじん）登山口へ向かいました。夜叉神登山口までは車で直接アクセス出来ますが，三連休なので満車を警戒しての選択。実際はまだ空きがありました。

コース状況／危険箇所等

整備された登山コースです（オベリスクだけは注意して）。
【夜叉神登山口から南御室小屋まで】
眺望の限られたコースな割に，標高差は1200mあり，地味にアップダウンが多く，体力的，精神的に結構ハード。苦行を求める方にはお勧めです。
【南御室小屋から地蔵岳】
急登を少し登ると森林限界を超え，薬師岳から先はここまでとは一転して眺望に優れるアルプスらしい風景と高山植物を楽しめます。ここも大きめのアップダウンがあるので，見た目の標高差以上にハードです。

その他周辺情報

登山口にはトイレ，水道，そして夜叉神ノ森という食事，宿泊，入浴も可能な施設があります。下山後，ソフトクリームを購入(^^)

写真

7/15 5:05

芦安（あしやす）バス停から出発です。恐るべし三連休の大行列。始発バス10分前。

7/15 5:38

ギュウギュウ詰めのバスで，夜叉神（やしゃじん）登山口に到着。

7/15 5:42

今日は初のテント泊！本日は苺平の先の南御室（みなみおむろ）小屋に泊まって，明日，鳳凰三山（薬師岳，観音岳，地蔵岳）を縦走します。

7/15 5:59

バス停の真横で異彩を放つヤマホタルブクロ。

7/15 6:34

出発。装備は約12Kg。軽量化に努めましたが，それでも自分にとって今までで一番のヘビー級。

7/15 7:14

夜叉神峠到着。とにかく蒸し暑い…低温サウナ状態。

7/15 7:07

ここから見る白峰（しらね）三山。天気は最高！

7/15 7:50

樹林帯の隙間から一瞬だけ富士山が！

7/15 8:42

眺望も花も何もないので，ひたすら仕事（標高を稼ぐ事）に専念できます。辻立（つじだて）峠到着。

7/15 9:23

そんな中，思わず目にとまったトゲトゲの葉。ハリブキというお名前でした。

7/15 10:10

陽を浴びるシラビソの新芽。

7/15 10:24

標高差1200mを消化して苺平到着。ここも眺望ゼロ。本当にここはアルプスなのか！？

7/15 10:56

本日のお宿，南御室小屋に無事到着！

7/15 11:31

昼前に到着出来たお陰で，三連休でも日陰の一等地をゲット。

7/15 11:46

お昼ご飯は簡単に梅しそごはんにトマトのポタージュ，そして苦行に耐えたご褒美に少々のアルコール。

7/15 12:38

ランチが終わる頃には，テントの数も増えてきました。

7/15 12:56

小屋の周りを探索します。シロバナヘビイチゴ発見。

7/15 12:57

タンポポだけど，そこらのとは違う。ヤツガタケタンポポ。

7/15 10:51

小屋から数分歩いた所にある携帯スポット。docomoもOK。

7/15 12:58

前回泊まった燕山荘と比べちゃ酷ですが，水場は最高！

7/16 9:39

なんたって，南アルプスの天然水が飲み放題。本当に美味しい水でした。

7/15 15:35

ちょっとテントで昼寝して起きてみたら…さすが三連休！

7/15 15:55

夕焼けを期待して辻山へ向かいます。

7/15 16:10

辻山を登り切ると突然視界が開け，見事な景色が。どうせならここにテントを…

7/15 16:31

日没は2時間後。ちと早く来すぎたか。山座同定などしつつ暇つぶし。

7/15 17:12

右は観音ヶ岳，左は天使が舞い降りそうな南アの女王様，仙丈ヶ岳。

7/15 17:19

神秘的な空模様の農鳥岳方面。

7/15 18:05

荒々しい雲を被る北岳と仙丈ヶ岳の合間に差し込む夕陽。

7/15 16:03

この後，雲が一気に増えてしまったので，暗くなる前に戻りました。

7/15 19:34

小屋のテーブルで夕食。ネットでレシピを見つけたツナペペロンチーノに，とろろ昆布と昆布のスープ。美味しかった！！

7/15 19:56

8時にテントに戻ったら周りはみんな寝てました。山の夜ってホントに早いのね。

7/16 2:58

午前3時，おはようございます。

7/16 3:07

朝食はこれもまたネットで選んだ，スキムミルク蜂蜜フラグラ。簡単でこれもまたナイス！

7/16 4:04

午前4時，まだ星空が綺麗な中，皆さん活動を開始しています。

7/16 4:05

私も出発です。

7/16 4:50

ようやく風景がアルプスらしくなってきたな，と思った頃に夜明けを迎える。

7/16 4:57

朝日に照らし出される見事な雲海。

7/16 4:59

薬師岳小屋の先に薬師岳。

7/16 5:04

薬師岳小屋は今年秋まで改装工事中とのこと。トイレ利用可，水場は無し。

7/16 5:04

小屋の横にあった掲示。熊出没情報は数あれど，熊はいない情報は初めて見たかも。

7/16 5:13

薬師岳到着。北岳，間ノ岳をバックに控えて。

7/16 5:22

ここから先は花もいっぱいでした。まずはハクサンシャクナゲ。

7/16 5:38

イワザクラかと思ったら，南ア特有のタカネビランジらしい。可愛いね。

7/16 5:39

花を囲む葉が特徴的。コゼンタチバナ。

7/16 5:39

アルプスを満喫している間に，鳳凰三山で一番ノッポな観音ヶ岳到着！昨日が苦行なら今日はご褒美。

7/16 5:44

左には甲斐駒に延びる美しい稜線，中央に地蔵岳のオベリスク，そして右には雲海の先に八ヶ岳。これぞアルプスの風景。

7/16 5:58

最終目的地の地蔵岳へは一度200m降りて，150m登り返すという鬼仕様。今日はご褒美じゃなかったのかい…？

7/16 6:17

うんざりしながらも頂上を目指す。

7/16 6:25

美しい花々が荒んだ心を慰めてくれる。ツマトリソウ。

7/16 6:25

タチツボスミレさんかな？いや，葉っぱが違う。タカネグンナイフウロ。

7/16 6:32

コケモモさんたちもお出迎え。

7/16 6:40

地蔵岳到着！その先には本当の山頂？のオベリスク。イルカみたいだけど，鳥（鳳凰）のくちばしなんだそうな。

7/16 6:39

地蔵岳だからお地蔵さんを置いたのか，お地蔵さんがあったから地蔵岳なのか？

7/16 7:05

オベリスクにも登ってみる。迫力あるね。先には白峰三山。

7/16 7:05

くちばしのてっぺんに行くには設置されたロープを使うとの事前情報を得ていたのですが，そんなのは見つからず。

7/16 6:59

周りをぐるっと回ってみると，裏には鳳凰山大神と書かれた碑と祠が祀られていました。

7/16 7:32

下山します。といっても，目の前に控えしは観音ヶ岳。帰りも楽はさせてもらえません。

7/16 7:39

行きには気が付かなかったキバナノコマノツメ。スミレも幅広いな。

7/16 7:49

岩陰にはサラサドウダンかな。

7/16 7:31

背の低いハイマツらしいおチビな松ぼっくり。

7/16 8:57

イワカガミさん。

7/16 8:12

こんな岩肌にも。

7/16 8:27

観音ヶ岳から望む今日一番の富士山と薬師岳。

7/16 10:58

鳳凰三山縦走を終えて，テン場に到着。

7/16 9:37

正直，もう終わった感いっぱいのなか，テントを撤収して気合いで下山開始。

7/16 13:27

消化試合のような4時間を終え，夜叉神小屋へ到着。

7/16 13:30

天気は悪いですが，風もあって涼しくて昨日より全然マシな環境でした。

7/16 14:30

無事下山です！苦行とご褒美の素晴らしい二日間をありがとう。

撮影機器：

SO-02G Sony

装備

個人装備

いつもの装備に加え ザック（58L) 昼・夜・朝ご飯 行動食 水＋飲料（1.5L) ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター テント テントマット シェラフ エアマット 着替え(下着1組）

感想

napiee

この三連休を利用して，私にとって初のテント泊となった南アルプスの鳳凰三山縦走の旅。三連休だけにバスやテント場の状況が心配でしたが，早めの行動が効いてその辺はそつなくクリア。ただ，とにかく蒸し暑くて，そんな中のテント泊の重装備，暑さが大の苦手な私には正に苦行でした。
でも頑張った甲斐があり，テント場は一等地を確保。日陰のテントの中は涼しく快適で，宿泊の楽しみの料理の方もネットで調べたレシピが完璧で大満足。使い捨ておしぼりで汗だくになった体を清めて，巷の小学生より早い時間にシュラフに入り快眠。初テント生活を無事楽しむことが出来ました。
二日目の薬師岳から地蔵岳までの鳳凰三山縦走は，荷物をほとんどテントに残しての軽快な旅で，これぞアルプスという絶景に高山植物と，昨日の苦行は今日のためにあったんだと思える充実ぶり。南アルプスの一角を心行くまで楽しむことが出来ました。
小屋泊にテント泊，どちらも上手く利用して，もっと選択肢を増やして行ければと思います。

コメント

yamanovo

さすが、行動が早い(笑)
購入して即、テン泊とは行動が早いね。
珍しく、ペースが標準の1.4とは、結構ハードのようね。

napiee

Re: さすが、行動が早い(笑)
この計画に向けて一式揃えた，というのが正解。色々調べて揃えていくのは楽しかった！ずいぶんと散財したけど これからちゃんと活用しないとね。

コースタイムの件，言われてみれば少し変かも。実際は二日ともヤマプラで作った計画書の標準タイムより遅れてはいなかったはず。初日，テン場に到着した後にのんびりと昼寝して ，夕陽を見るために少し戻ったところにある山（辻山）に登ったせいかな？