早池峰山
- GPS
- 08:14
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 905m
- 下り
- 890m
コースタイム
0520河原の坊登山口-0615水場-0745御座走り石-0822打石-0841千丈ヶ岩
-0920早池峰山頂(大休止)1015-1040賽の河原-1103鎖場-1128おしゃべりタイム1148
-1122小休止1132-1312小田越登山口=<車に同乗>=1321河原の坊登山口
天候 | 晴時々薄曇時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平日なので河原の坊駐車場に駐車した。50台くらい駐車可能?朝5時の時点で5台ほど駐車。 総合休憩所は8:30頃?にオープン、それまでは冬季トイレが使用できる。 総合休憩所脇に携帯トイレの無人販売所。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◇登山道状況 河原の坊コース(登):大岩ゴロゴロ急斜面が延々と続くしんどいコース。渡渉は靴底が濡れる程度。 小田越コース(降):なだらかなお花畑の続く気持ちのよいコース。地元の方は険しい 河原の坊コースを嫌ってこちらをピストンするらしい。 ◇登山ポスト 河原の坊登山口に記入ノート有 ◇仮眠所 うすゆき山荘を利用。 トイレ・水場付き。広い板間の立派な建物。小屋脇に5台程度駐車可能。 花巻から向かうと河原の坊手前で右手に標識があり鋭角に進入する。 任意利用らしく、夜中到着時は3名グループの利用者が床いっぱいに宴会荷物を 広げており、暗闇の中かろうじて一人分の空間を確保できた。 この首都圏ナンバーの車の方々は連泊占拠していたもよう。 |
写真
感想
初めての早池峰山は花の季節に…運よく休業日に晴れマークの天気予報!!急遽北東北へ足を伸ばすことにした。ミヤマオダマキとキバナコマノツメが咲き乱れ、好天と沢山の花に癒されたハイキングだった。
※もしも花の名前に間違いありましたらご指摘いただけますと嬉しいです。
以下、個人日記。
凸凹の東北道をひたすら北上し紫波ICを午前0時に降りる。早池峰山の標識に従って東進、1:30頃、うすゆき山荘到着。占拠状態の床に一畳ほどの隙間を見つけ、エアマットとシュラフで素早く横になる。
2時間ほど、ウトウトしただろうか。4時起床。荷物をまとめて河原の坊駐車場へ。車5分の距離。左下に広がる駐車場は4段ほどに分かれており、ガラガラ。平日に前夜車中泊の人はあまりいないみたい。車を止め、コンビニおにぎりを詰め込み手早く身支度して出発。
登山口の茶色い百葉箱みたいなボックスを開けると、登山者記入用紙のファイルやコース案内図などが収められている。名簿に記入し出発。
沢沿いを登る河原の坊コースは、最初は尾根の取り付きのような急登ではないので楽だ。沢を何度か渡渉する。ロープも張ってあるがせいぜい靴底を濡らす程度の深さなので危険はない。やがて水場到着。蒸し暑い沢沿いを登ってきたので冷たく甘い水が本当に美味しい。水辺の草の葉っぱの瑞々しい空気と喉を潤す水に元気を貰って再出発。
少し標高を上げると、ガスの切れ目から山頂稜線が見え隠れする。岩ゴロゴロの斜面に出る。ミヤマオダマキがそこかしこに咲き、しんどい登高をなごませてくれる。暫く登ると沢の岩斜面を右に逸れて山頂へ向かう登山道になる。振り返ると随分登ってきた。
花の咲き乱れる登山道は左右にロープが敷かれ、高山植物保護と登山路案内を兼ねている。ガスが取れてきて右側から強烈な日差しが照りつける。山頂が近付くにつれて蛇紋岩の大岩が巨岩になってくる。岩陰でひとやすみ。雲海はもう遥か下方だ。ガスが流れ、薬師岳は頭だけが見える。首をたれたオダマキが風に揺れる。
岩だらけの急斜面を延々と登り続け、ようやく早池峰山頂へ到着。河原の坊登山道はほとんど人に会わなかったのだが山頂には人が結構いる。ガスがかかってあまり遠望はきかない。日陰を探して大休止。一時間ほどのんびり過ごして再出発。
避難小屋脇を剣ヶ峰のほうへ降りると稜線の台地に一面の花畑。ここまであまり見なかったチングルマやコイワカガミが木道の右にも左にも群生している。賽の河原を過ぎると写真でよく見る岩の梯子斜面に。最初は梯子に正対し後ろ向きに降りたが、なんだか恐いので下の梯子は前向きに降りた。下った先には若草色のハイマツとお花畑のなだらかな斜面がずっと広がっていた。どんどん人が登ってくる。
脇にフウロソウが一輪だけ咲いているのをみつけてカメラを向けていると、「咲いてるのここだけでしょ」と声をかけられる。地元盛岡の男性でリタイヤ悠々自適の生活を満喫しておられるとのこと。登山・釣り・農業・震災ボランティアに忙しい毎日だそうだ。河原の坊から登ってきて時計回りしていると言うと、あっちはきついでしょう、地元の我々はほとんど小田越からピストンだよ、と。明日は秋田駒に行くかどうしようか迷っていると言うと、今がいちばんいい季節だから絶対に行くべきといわれる。何だか今日は疲れたし今晩泊まる温泉宿でのんびり朝寝坊してのんびり帰路でもいいかなぁと思っていたのが、「絶対に行ったほうがいい」のお言葉に励まされ、明日も登山と決める。おじさんありがとう!!
平日だというのに大勢の登山者がお花を楽しんでいる。梅雨の晴れ間にみんな早池峰の花を見にきたんだろうな。ガスも取れ、真っ正面に薬師岳がどーんとそびえる。舗装路が通るまではここは奥深い処だったのだろう。
岩だらけの登山道を抜けると樹林帯に入る。木道が出てくると車道を走る車の音も聞こえてくる。下山だ。小田越登山口に到着。
小田越登山口から車デポした河原の坊登山口までは歩ける距離なので、灼熱の太陽の下トボトボ歩いていると乗用車が脇へ止まる。運転手の男性が「乗っていきませんか」と。ありがたく乗せていただく。自然保護ボランティアのようなことをされているそうで、いただいたカードには「早池峰山周辺森林生態系保護地域」「三陸北部森林管理署」と書いてある。登山道のゴミ拾いや案内、別の山域ではガイドなどもされているとのこと。小田越〜河原の坊間で熊の親子が出たらしく、その意味でも車に乗ってもらってよかったと仰っていた。腕章の方、車にのせてくださった方、多くの方が早池峰を大事に守っていて、そのおかげで私達は素晴らしい山を楽しませてもらえるんだなぁ…あっという間に河原の坊へ。本当にありがとうございました。
汗だくのまま今夜の宿、繋温泉へ向かった。
ebi0813さん こんばんは。
長野から遠いため東北の山は行ったことはないのですが、高山植物がとてもきれいですね。
蛇紋岩は南アルプスでは北部の三波川帯に蛇紋岩層が見られますが、早池峰山は山全体がかんらん岩や蛇紋岩(かんらん岩に水が加わってできた)なので是非行ってみたい山です。
でも自宅から800km、少し遠いかな。
JJ0JVLさんこんばんは!
コメントありがとうございます。
南アルプスではまる一日必死に登り続けてやっとお花畑に辿り着くイメージですが、
さすが東北、数時間登るだけで素晴らしいお花畑でした。
高山植物や山の地質に興味を向けると、蛇紋岩や蛇紋岩植物に出くわしますね。
その特殊性や分布の既知情報はとても興味深いですが、蛇紋岩の存在そのものについて
検索すると、専門的すぎて○十年前の高校地学の知識しかない私にはてんで理解できません
岩石の生成(化学変化?)に水が関係・・・???
南アルプス林道沿いでは様々な岩が観察できるそうですね。一度戸台から歩いてみたいです
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