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Yamareco

記録ID: 1205452
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

木曽駒ヶ岳のチングルマ―湧き立つ雲に友人たちのシルエット

2017年07月22日(土) ~ 2017年07月23日(日)
 - 拍手
e351spAz その他5人
GPS
17:40
距離
4.0km
登り
418m
下り
434m

コースタイム

1日目
山行
1:40
休憩
2:10
合計
3:50
13:30
55
14:25
14:30
10
14:40
14:50
10
15:00
15:45
15
16:00
17:10
10
17:20
宿泊地
2日目
山行
0:55
休憩
0:05
合計
1:00
6:00
20
宿泊地
6:20
6:25
35
7:00
0
7:00
ゴール地点
天候 1日目:曇ときどき晴 2日目:曇ときどき雨
過去天気図(気象庁) 2017年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
中央道日野バス停 07:45(京王バス※定刻は07:25)
中央道駒ケ根IC 11:00(※定刻は10:18)
女体入口バス停 11:07(伊那バス※30分間隔)
しらび平 11:50/12:19(中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ)
千畳敷 12:26
今回は友人が予約してくれた高速バスに中央道日野バス停から乗り込む。6人中3人がバスタ新宿から、日野バス停からは2人、1人は車で現地集合。
2017年07月22日 07:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 7:02
今回は友人が予約してくれた高速バスに中央道日野バス停から乗り込む。6人中3人がバスタ新宿から、日野バス停からは2人、1人は車で現地集合。
渋滞しているので高速道路という感じがしない。結局バスは20分遅れ。
2017年07月22日 07:15撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 7:15
渋滞しているので高速道路という感じがしない。結局バスは20分遅れ。
駒ヶ根ICバス停で路線バスに乗換え。
2017年07月22日 10:58撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 10:58
駒ヶ根ICバス停で路線バスに乗換え。
昼近くなので日帰り観光客と被らないのか、すぐに中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイに乗れた。
2017年07月22日 11:51撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 11:51
昼近くなので日帰り観光客と被らないのか、すぐに中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイに乗れた。
帰り落雷で8時間待たされた以来13年ぶりの駒ヶ岳ロープウェイ。
2017年07月22日 12:05撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 12:05
帰り落雷で8時間待たされた以来13年ぶりの駒ヶ岳ロープウェイ。
車集合の1人が渋滞で遅れていたので、千畳敷でゆっくりと過ごす。
2017年07月22日 12:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 12:47
車集合の1人が渋滞で遅れていたので、千畳敷でゆっくりと過ごす。
乗越浄土を歩く人が見える。
2017年07月22日 12:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 12:47
乗越浄土を歩く人が見える。
クロユリが咲いていた。
2017年07月22日 12:50撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/22 12:50
クロユリが咲いていた。
駒ヶ岳神社の社殿が新しくなっていた。
2017年07月22日 12:57撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 12:57
駒ヶ岳神社の社殿が新しくなっていた。
2017年07月22日 13:09撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 13:09
2017年07月22日 13:13撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/22 13:13
ミヤマキンポウゲが咲き誇る。
2017年07月22日 13:27撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/22 13:27
ミヤマキンポウゲが咲き誇る。
時折陽も射す。
2017年07月22日 13:40撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 13:40
時折陽も射す。
乗越浄土まで人が連なる。
2017年07月22日 13:44撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 13:44
乗越浄土まで人が連なる。
ハクサンイチゲが見頃。
2017年07月22日 13:52撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/22 13:52
ハクサンイチゲが見頃。
千畳敷を見下ろす。
2017年07月22日 14:01撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 14:01
千畳敷を見下ろす。
宝剣岳は雲の中。
2017年07月22日 14:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 14:02
宝剣岳は雲の中。
中央アルプス固有種のヒメウスユキソウ。
2017年07月22日 14:12撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/22 14:12
中央アルプス固有種のヒメウスユキソウ。
宝剣山荘
2017年07月22日 14:23撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 14:23
宝剣山荘
イワベンケイ
2017年07月22日 14:24撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 14:24
イワベンケイ
宝剣岳がうっすらと見えた。
2017年07月22日 14:40撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 14:40
宝剣岳がうっすらと見えた。
泊まる頂上山荘が見えた。
2017年07月22日 14:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 14:47
泊まる頂上山荘が見えた。
たまに雲から山頂が出てくるので、山小屋にチェックインした後、今日中に行ってしまうことにした。
2017年07月22日 15:45撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 15:45
たまに雲から山頂が出てくるので、山小屋にチェックインした後、今日中に行ってしまうことにした。
赤色が濃いコマクサ。植栽されたものかな?
2017年07月22日 15:46撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 15:46
赤色が濃いコマクサ。植栽されたものかな?
スタンダードな薄い桃色のコマクサ。
2017年07月22日 15:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 15:47
スタンダードな薄い桃色のコマクサ。
振り返ると中岳と伊那前岳が見えている。
2017年07月22日 15:54撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 15:54
振り返ると中岳と伊那前岳が見えている。
ミツバオウレンの小さな花。
2017年07月22日 15:56撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/22 15:56
ミツバオウレンの小さな花。
山頂
2017年07月22日 15:58撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 15:58
山頂
友人が持ってきてくれた、鎌倉紅谷の「クルミッ子」。
2017年07月22日 16:00撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 16:00
友人が持ってきてくれた、鎌倉紅谷の「クルミッ子」。
雲の中から伊那前岳が現われる。
2017年07月22日 16:16撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/22 16:16
雲の中から伊那前岳が現われる。
そして中岳も現われる。
2017年07月22日 16:19撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 16:19
そして中岳も現われる。
山頂貸切り中。
2017年07月22日 16:26撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 16:26
山頂貸切り中。
山頂付近ではチングルマが見頃だった。
2017年07月22日 16:35撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
3
7/22 16:35
山頂付近ではチングルマが見頃だった。
ミネズオウ
2017年07月22日 16:36撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/22 16:36
ミネズオウ
将棊頭山方面。
2017年07月22日 16:48撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 16:48
将棊頭山方面。
宝剣岳まで雲が取れた。
2017年07月22日 16:48撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/22 16:48
宝剣岳まで雲が取れた。
明日晴れてくれるだろうか?
2017年07月22日 16:50撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 16:50
明日晴れてくれるだろうか?
頂上木曽小屋はあんなところに。
2017年07月22日 16:54撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 16:54
頂上木曽小屋はあんなところに。
沸き立つ雲と友人たち。
2017年07月22日 16:56撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/22 16:56
沸き立つ雲と友人たち。
山が雲から出たり隠れたりするのをゆっくりと眺める。
2017年07月22日 17:00撮影
7/22 17:00
山が雲から出たり隠れたりするのをゆっくりと眺める。
そろそろ頂上山荘へ戻らなければ。
2017年07月22日 17:10撮影
1
7/22 17:10
そろそろ頂上山荘へ戻らなければ。
交通の便がいいからか、食材豊富な夕食。
2017年07月22日 17:18撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 17:18
交通の便がいいからか、食材豊富な夕食。
テント組の方に行ってみると、野菜がいっぱい。
2017年07月22日 17:43撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/22 17:43
テント組の方に行ってみると、野菜がいっぱい。
テントを囲んで宴会。
2017年07月22日 17:44撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/22 17:44
テントを囲んで宴会。
翌日は濃霧。
2017年07月23日 06:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/23 6:02
翌日は濃霧。
濃霧の中でも千畳敷を次々と人が登ってくる。
2017年07月23日 06:45撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/23 6:45
濃霧の中でも千畳敷を次々と人が登ってくる。
逆さ宝剣が見えるという剣ヶ池で、がっくり。
2017年07月23日 06:50撮影
1
7/23 6:50
逆さ宝剣が見えるという剣ヶ池で、がっくり。
シナノキンバイ。この大きさが好きだ。
2017年07月23日 07:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/23 7:04
シナノキンバイ。この大きさが好きだ。
今回は順調に動くロープウェイで、一気に雲の下へ。
2017年07月23日 08:33撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/23 8:33
今回は順調に動くロープウェイで、一気に雲の下へ。
名物の明治亭のソースかつ丼を食べる。
2017年07月23日 12:09撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/23 12:09
名物の明治亭のソースかつ丼を食べる。
新しい雷鳥のお菓子があった。
2017年07月23日 12:59撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/23 12:59
新しい雷鳥のお菓子があった。
こちらは昔ながらの雷鳥の里。これは間違いのないおいしさ。
2017年07月23日 13:00撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/23 13:00
こちらは昔ながらの雷鳥の里。これは間違いのないおいしさ。
撮影機器:

感想

結局関東地方は雨が続かないまま梅雨明け発表があり始まった今年の夏。
太平洋高気圧の張り出しは弱く南の海上にはいくつも熱帯低気圧があり、そこから大量に湿った空気が流れ込み不安定な天気になりそうな今週末、予定通り木曽駒ヶ岳へ。

木曽駒ヶ岳に登るのは実に13年ぶりで、その時も7月のこの時期だった。
その時も天気が不安定で、帰りがけにロープウェイ駅に落雷しロープウェイが停止してしまった。
予備電源で運転再開されたものの、通常片道7分のところが20分もかかり、しかも1台体制になってしまったため40分間隔になり、千畳敷で8時間も待たされるという散々な目にあったのだった。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-175725.html
それ以来木曽駒ヶ岳はロープウェイがネックだなと思い足が向かなくなってしまっていたのだが、今回久しぶりに登ってみようと思ったのには2つ理由があった。
1つ目は一緒に行くメンバーが新しく知り合った人たちが多いので親交を深めたいということであり、2つ目はテント泊を再開するのに登りが短い木曽駒ヶ岳は最適ではないかと思ったからである。
が、結局ここ数週間の蒸し暑さにやられてしまいちょっと夏バテ気味になってしまったので、テント泊はやめ山小屋泊にすることにした。

当日は友人の1人が予約してくれた高速バスで駒ヶ根ICに向かう。
一緒に行く6人中3人がバスタ新宿から、自分ともう1人は中央道日野バス停から、そしてもう1人は車で現地集合だ。
そしてさらにもう1人、別の友人が偶然にも同じバスに乗り合わせている。
この友人とは1ヶ月前くらいに一緒に出掛けているのだが、その時同じ日の高速バスを予約していることを聞き、驚いたものである。
駒ヶ根ICから路線バスに乗り換えて、しらび平へ。
山に行くときは高速バスは渋滞するというイメージから電車しか頭になかったが、確かに渋滞で多少は遅れるもののけっこう快適だったので次から選択肢にもっと入れていこうと思った。

しらび平でロープウェイにかなり並ばなくてはならないかなと思っていたのだが、天気がそんなに良くないためか、昼近くになっているためかすぐにロープウェイに乗れた。
ただ、車で来る1人がひどい渋滞に巻き込まれてしまい遅れていたので、千畳敷で1時間近くゆっくりとする。
周囲はミヤマキンポウゲが花盛りで、その中にクロユリも咲いていた。
千畳敷から見える宝剣岳には時折雲がかかり、雨がぱらついたり陽が射してきたりと落ち着かない天気である。

13時過ぎにいよいよ千畳敷をスタート。
ミヤマキンポウゲとハクサンイチゲが咲き誇る中を登っていく。
今回友人の1人はチングルマを楽しみにしていたのだが、千畳敷では花は終わってしまっているものが多かった。
途中から登山道が渋滞し、ゆっくりとしたペースで登ったためかなんだかあっけなく乗越浄土へ到着。
下界での夏バテが嘘のように体が軽い。
中岳山頂で岩を見つけてそれによじ登ったり、中岳からは大きな花崗岩を伝って
飛び跳ねながら頂上山荘のある鞍部まで走り下ったりちょっとしたハイ状態になった。
こんなに元気になるならテント泊にすればよかったかなとも思ったが、この身の軽さは山小屋泊ならではの荷物の少なさにも因るため、やはり山小屋泊でよかったかもしれない。
下界の蒸し暑さを逃れられる夏場の高山はやっぱり最高だ。

頂上山荘では山小屋に泊まる自分を含めた4人と、テント組の2人に分かれてそれぞれチェックインし、布団を敷いたりテントを張ったりの準備が終わったところで、今日のうちに木曽駒ヶ岳山頂へ行ってみることにした。
山頂はときおり雲に隠れたりという状態だったが、明日は天気が下り坂の予報だったので、行けるうちに行っておこうということになったのだ。
山頂に向かって歩き出すと、左手の砂礫地にコマクサがたくさん咲いていた。
通常の淡い桃色のものではなく、紅色の濃いものもあり、そういえば大学生の時の研究室で木曽駒ヶ岳のコマクサは植栽されたものだという話が出ていたことを思い出し、これはもしかしたら園芸種なのかもしれないと思う。
植物に興味のある友人から、高山植物の名前を聞かれ、最初はなかなか名前が出てこないものもあったが、ここ木曽駒ヶ岳は大学時代に指導教授の初期の論文の場所ということで2回地形と植生を観察しに来た場所だけあって、少しずつ名前を思い出すことができた。
クロマメノキやアオノツガザクラなんて久しぶりに見た気がする。
今回最後まで名前が思い出せなかったのはタカネツメクサで、これはイワツメクサより花弁が太くよりナデシコ科っぽい花である。
何ツメクサだったか全然出てこず、結局家に帰ってから調べてああそうだったという感じだった。

山頂に向かっていくと、次々と満開のチングルマが現れた。
千畳敷とは標高が違うので、ちょうど今が見頃だったようだ。
チングルマが目的だった友人も大満足のようで、こちらも嬉しくなる。
山頂で1時間以上ゆっくりとしていると、たまに雲が切れ、中岳や格好のいい伊那前岳、そして宝剣岳の尖った姿も見ることができた。
山頂で写真撮影をしたりしていると、今回偶然高速バスに乗り合わせた友人もその同行者と登ってきた。
湧き立つ雲で夕陽が見えなかったからだろうか、最初数人いた他の登山者たちは下山して行ってしまい、山頂は貸し切り状態となった。
湧き立つ雲の合間から峰々が見える。
そしてその前でシルエットになった友人たちを眺めながらいい風景だなと思う。
貸切りの山頂に後ろ髪を引かれながら、山小屋の夕食の時間があるため山頂を後にした。

夜、激しい雨の音がした後静かになったので外を見ると満天の星空。
久しぶりの満天の星空で星が多すぎて、カシオペア座と夏の大三角くらいしか分からなかった。
この星空なら明日、日の出の頃くらいまでは天気は持つかなと思っていたのだが、起きてみると、外は真っ白。
山頂に行っておいてよかったねと話しながら、まっすぐ千畳敷に戻ることにした。
宝剣岳や伊奈前岳に登りにまた来ようと思う。
千畳敷に戻ると、ちょうど雨も降りだして、いいタイミングで下りてくることができた。
天気はいまいちだったが、新しく知り合った友人たちとも親交を深めることができ、満足のいく山行となった。

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