立山室堂から五色ヶ原山荘を経て・・・
- GPS
- 13:08
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,417m
- 下り
- 1,424m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 6:37
天候 | 26日曇り、27日雨午後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
このバスの利用を事前予約すると、指定駐車場無料チケットがもらえます (詳細は富山地方鉄道にお問い合わせください) |
コース状況/ 危険箇所等 |
後半がれた場所、雪渓、アップダウン、鎖場梯子が連続します。 今年は雪渓が多いと聞いていた。3か所の雪渓あり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
筆記用具
ガイド地図(ブック)
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
ファーストエイドキット
常備薬
ツェルト
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感想
当初の計画は室堂ー(五色ヶ原泊)ー薬師ー(薬師岳小屋泊)―折立2泊3日の予定であった。
2日目は天候と体力次第ではスゴ乗越小屋に泊まり、3泊は織り込み済みであった、のだが・・・。
一日目 富山駅ー室堂ー五色ヶ原山荘
今回は室堂IN折立OUTの予定のため、富山駅を起点とすることにした。
富山駅ー室堂直行バスを予約すれば、期間中の駐車料金がいらないとのこと、
直行バスで室堂に入ることにした。
富山は雨、発車30分後の7:00に、運転手が唐突に爆弾発言をする。
立山料金所―美女平間が雨量制限の為現在通行止めであること、7:30には解除予定であること。
解除しない場合はケーブルカーでの振り替え輸送になること。
外は雨。それ、重要。
ヒヤリとするが、結果運転手の言う通り7:30に解除になり、バスは急な坂を駆け上がっていく。
ちなみに行きのバス、古い印象を受けたが、古いタイプのエンジンの方が急な坂道では加速がいいらしく、
この路線では適しているという。また、道路自体が古いためやや狭く、
新しい大きなバスだと急カーブで切り返しが必要になるという。
この運転手、このような立山豆知識的なことを絶妙な調子でガイドもこなす。
私は楽しめた。
称名滝もガスの中、七曲りもガス・・・、弥陀ヶ原付近から視界が開けてきた。
大日、奥大日、剱岳が見えて車内のテンションが上がってきた。
室堂へ到着後は手早く出発準備をして歩き出すころにはまたガスがかかっていた。
一の越は通らずに直で室堂山方向へ。
室堂山展望台は立山カルデラの絶景スポット、ガスで見えそうにないので浄土山方面へ。
ここで初の雪渓。上部からは数名のスノーボーダーが滑ってきた。
出発から約一時間、ようやくザックが体になじんで来たようだ。
雪渓を渡り切ると、地元の4人組が休憩していた。もうライチョウを見たという。
なんということだ、私たちは見ていない。
彼らとは一の越への分岐まで同行することとなった。「薬師に抜ける予定です」と答えたのだが、
彼らは知るまい、私たちが五色から引き返したことを。
広場から龍王岳方面に歩を進めるとすぐにライチョウが姿を現した。一羽の母ライチョウと二羽のヒナ。
時期からすると少し遅めなのか、ヒナはまだひよこのようだ。登山道を横切りハイマツの中に消えていった。
この直後、石組を「右手に」見ながら進んでしまい、マーカーを見失った。登山道は龍王岳をまいている。
正解は石組を「左手に」見ながら進まなければならなかった。
歩みを進め、雪渓・鬼岳を通過。視界は常時ガス、時折晴れるが遠くまでは見渡せない。
2つ目の雪渓は縦に降りるステップが厄介。
雪は柔らかくアイゼンが効いているのかわからないが、ストックをしっかりとついて慎重に降りる。
横の移動はやや斜度があるものの、向こうの登山道へ向かう。
この辺りから、ガスが晴れたら黒部湖が見えた。
14:00ごろ、獅子岳あたりで同行者が体調不良を訴える。
戻るには・・・時間が遅すぎる。荷物をすべて私のザックに移し、予定通り五色ヶ原山荘に向かう。
五色ヶ原以降にはエスケープルートがない。この時点で明日引き返すことは決定となった。
ガスの中延々続く急な下りを降り切るとザラ峠、そこからはまた登り返し。
一歩一歩と言い聞かせながらゆっくりを意識しながら進む。
足元が水っぽくなってきた。ところどころ木道が出始め、16時前、薄暗いガスの中、テン場分岐が見えてホッとした。
山荘につくと風呂を案内された。速攻で風呂に入り、食事の準備。しかしここにきて私も食欲がない。
二人でアミノ酸ゼリーと顆粒のアミノ酸、コーンスープなどを無理やり流し込む。
水ものばかりでエネルギー不足ではあるが仕方がない。
明日食えるようになってることを祈りながら布団に潜り込む。
二日目 五色ヶ原山荘ー室堂ー富山駅
4時半起床、食欲はありそう。朝は行動食に買っていたカステラを甘いコーヒーで流し込んだ。
出発目標6:00。小分けにした行動食をすぐ出せるポケットに置き、こまめに補給することとする。
この日は山荘に遭対協の方が居られた。その方曰く、ザラ峠から獅子岳への登りはゆっくり過ぎるくらいのペースで
休まず登ると結果として一番早く登れるとのこと。実践してみよう。
記念バッジと富山県山岳マップを買って準備完了。
外はガス、山荘を出発しようとしたら雨が強くなってきた。
カッパとザックカバーを装着し再度出発、6:20。
ばらばらとカッパが音を立てる雨の中、来た道を戻る。
ザラ峠からは濡れた岩と足元に緊張しっぱなし。
水と行動食を30分に一回取りながら一歩一歩前に進み高度を上げる。
山頂手前でがぁがぁと声が聞こえた。ライチョウのつがいだった。
獅子岳を越え、雪渓ー鬼岳―雪渓と進む。途中クロユリのお花畑が印象的だった。
龍王岳に近づいてきたあたりからやっと雨が上がってきた。
一の越・室堂の分岐でカッパを脱いだ。
相変わらずガスが濃い。行きは対岸が見えていた、室堂山展望台分岐の雪渓も対岸が見えていない。
浄土山の山名標識があったことを記憶していたので、それを探しながら進む。
雪渓を横に見ながら階段を下ると、ガスの下に出たようで、水平方向への視界が開けて、ようやく室堂ターミナルの屋根が見えた。
12:15ターミナル着、まずは13:30発16:00着予定の富山駅直行バスを予約。
着替えを済ませ、ターミナル内の立山自然保護センターでライチョウの目撃情報を報告し、ステッカーをもらう。
発車直前、上空が晴れてくるもどうやらこの辺りだけのよう。
そうこうしてるうちに出発。
薬師方面も剱方面もガスで見えず。称名滝もガスしか見えない。
定刻16:00に富山駅に帰着。
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