『山を想えば人恋し、人を想えば山恋し』 長野県 大町市 蓮華岳・針の木岳〜種池山荘


- GPS
- 34:15
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,277m
- 下り
- 2,346m
コースタイム
扇沢7:35-8:45大沢小屋9:05-12:26針ノ木小屋13:30-14:50蓮華岳15:00-16:10針ノ木小屋(宿泊)-20:30就寝
山行時間_8:35 (9:10)
歩行時間_7:01 (7:00)
休憩時間_1:34 (2:10)
〔2日目〕
3:40針ノ木小屋4:22-5:27針の木岳(朝食)6:25-7:05ズバリ岳7:20-9:10赤沢岳9:30-10:17鳴沢岳10:30-11:09進越山荘(お昼)11:40-12:28岩小屋沢岳12:40-13:43種池山荘14:40-15:40ケルン-16:23登山口-16:35扇沢
山行時間_12:13 (13:15)
歩行時間_ 8:47 (10:45)
休憩時間_ 3:26 ( 2:30)
()は山行計画の数値で、山と高原地図の山行時間に休憩時間を更に足して計算しています。
天候 | 1日目:晴れ後曇り(霧) 2日目:晴れ後時々曇り(霧) |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
4:55中野市内5:10-5:35長野市内(青山駐車場乗車)-7:10扇沢 〔復路〕 扇沢16:40-16:55大町温泉郷17:45-17:55食事18:30-19:35長野市内(ドンキ駐車場降車)-20:10中野市内 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場は柏原新道入口周辺、大町市営駐車場、関電?の有料駐車場となりますが、シーズン中の有料駐車場以外の(無料)駐車場は、この時間帯では既に満車状態です。 有料駐車所は余裕が有りましたが、これ以上遅くなると有料駐車場も間もなく満車となる可能性が有りますので、時間に余裕を持たせる必要が有ります。 登山ポストは扇沢駅、登山口に、トイレは扇沢駅や有料駐車場周辺に有ります。 <扇沢〜大沢小屋> 途中まで登山道と黒部ダム管理道路を交互に歩きます。ちょっと道標が確りせず管理道路を歩き放しとなっても、トンネル手間で左側に広場が出てくると、針の木岳入口の看板が有りますので迷う事はないと思います。 登山道は緑生い茂る道を歩きますが少し蒸暑さを感じました。 緑の茂みから本日登る針ノ木雪渓がチラチラと見え、間もなく渓流の音が聞え、更に少し涼しさが感じられると、鳴沢が目の前に見えてきます。山小屋のスタッフが手作りでこしらえたと思われる橋(感謝ですね)を渡り、再び緑生い茂る登山道を歩くと大沢小屋に到着します。ここまでは特に危険箇所は無く、一般的な登山道レベルで歩く事が出来ます。時々頭上に伸びた枝葉や、足場の悪い所が有りますので頭上やつまずき・スリップに注意が必要です。 <大沢小屋〜針ノ木雪渓尻> 緑茂る登山道が段々と明るさを増し、篭川が近づい来ると残雪がチラチラと見え始めます。道は所々谷側に崩れている所も有りますので、足元に注意し滑落の無い様慎重に歩きます。所々残雪に応じて巻き道が右(山)側に出て来ますので、間違えない様に注意が必要です。 <針ノ木雪渓尻〜針ノ木小屋(峠)> 雪渓歩きが始まりますが、最低でも軽アイゼンは必要なので、持っていない方は大沢小屋にてレンタルする事が出来ますよ。雪質は場所によっては硬く締まった場所や柔らかくザクザクな場所が有りますので、踏み跡や赤色のマーキングを参考にトレースをすると、多少歩きやすいと感じました。所でスリップに伴う転倒などで怪我をする事は有りませんが、足が急に抜ける様な状態となったり、受身をする際に手を着く等、それによる怪我・故障が心配なので慎重な足運びが必要です。また踏み抜きはもっとも注意をしなくてはなりませんが、踏み跡をトレースすれば先ずは心配がないと思います。休憩場所はアイゼンを脱ぐ水場(岩場)までに3箇所程度有りました。日差しが強い場合は雪からの反射が有りますので、サングラスは必要かと思います。 水場から針ノ木小屋間では岩場とザレ場を歩きますので、浮石や砂利などによるスリップや滑落に注意が必要です。九十九折が始まれば間もなく針ノ木小屋となります。 ※ガス(霧)が濃く発生するとホワイトアウトの状態となりますので、踏み跡や赤色マーキングを慎重に見極めての歩きが必要となりそうです。間違えてヤマクボ沢に迷い込まない様に特に注意が必要です。 <針ノ木小屋> 狭い峠の場所にぎゅっと詰まった小粋な山小屋です。定員も100名程のさほど大きな山小屋では有りませんが、この地域の重要な拠点小屋としての存在意義は大きな所となっています。トイレもバイオの洋式トイレで簡易水洗となっていて快適に利用が出来ます。売店も有り生ビール等の飲み物等の購入が可能ですし、お昼ご飯を注文し頼む事も可能です。水は1リットル200円となっています。今回はここへ宿泊をしまして布団1枚に2名が寝る程度の混雑でした。眺望は東西がそれぞれ針の木岳と蓮華岳に挟まれた場所なので、北側 針の木岳〜爺ヶ岳までの稜線と鹿島槍ヶ岳、南は槍ヶ岳・穂高岳周辺となっています。 <針の木岳〜蓮華岳> 始めは急登となりますが傾斜も緩やかになると広陵とした岩と砂利の稜線を歩きます。時々ハイマツなどの緑のジュウタンの中を歩き、時にはお花の中を歩く登山道となっています。岩場で段差の有る所は転落や滑落に注意が必要で、稜線歩きの際は登山道を外れて高山植物の居場所を荒らさない様に注意が必要です。 <針の木小屋〜針の木岳> 今回のコースでは一番きつい登りとなる場所となります。狭い登山道と左に稜線・右に谷となる斜面をトラバースする形で登っていきます。普段通り歩けば問題は無いのですが、つまずきや不注意で転倒をすると、そのまま滑落する恐れが有ります(最悪は斜度40度程度の斜面を百数十メートル転げ落ちます)。今回は一部残雪が有り十数メートルの歩きを要しますので、最新の注意を払っての徒歩が必要ですね。 <針の木岳〜岩沢小屋岳> 各ピーク前後の岩場とハイマツの中の稜線を歩きます。アップダウンを繰り返し徐々に高度を下げて行きますが、岩場はもろく崩れやすい為に慎重な登り下りが必要です。過去に事故が有ったと思われる場所には注意を促す看板が有りますので、その意味を良く理解して進んでくださいね。私も慎重に歩いたつもりでしたが、数メートル下に人がまだ居るにも関わらず、下り始める為にストックを付いた途端、10kg有ると思われる人の頭二つ分の岩が落下しました。幸いにも岩は途中で引っ掛かりストックで押さえ込んだ為、人の居る所まで落ちる事は有りませんでした(下に居た人に謝りました、本当にごめんなさい)。その後慎重に下ったのですが、更に足を置いた岩が突然崩れました。三点支持をしていたので右足が抜けただけで済み、下降点まで50cm程度の位置だったので、岩も登山道で止まり大事に至りませんでした。また、距離は短いですが右の谷が切れ落ちているヤセ尾根を渡るなど、ちょっとスリル満点場場所が有りますので足運びは慎重にお願いします。 <岩沢小屋岳〜柏原新道登山口> 緑が濃くなり今までとは違った趣の登山道を歩きます。草木が生い茂り残雪も所何処有りますが、池塘を作る残雪なので滑落の心配は有りません。種池山荘を過ぎると本格的な下りとなります。危険箇所はガラ場となりますが、今回は残雪が有り更に歩行の際に注意を促す看板も有りましたので、内容にしたがい注意をしての徒歩となります。この区間は石や木の根によるスリップに注意が必要です。また、高度が下がると共に気温が上がって来ますので、まめな水分補給が必要となります。 <柏原新道登山口〜扇沢駐車場> 車道の路側帯を歩きますので、通過する車やバスに注意が必要です。特にロックシェル内でスピードを落とさず通過するバスは粉塵を舞い上げ目潰しを食らわせますので、通過して暫くは目を閉じて保護をする必要が有ります。 |
写真
感想
心配していた梅雨ですが、なんと7月9日(土)に明けてしまった。なんとラッキーな事でしょうか! 今年は雨男かなぁと感じていた矢先でしたが、どうも他の力の方が強かった様です。
一周出来る縦走コースと花が楽しめるとあってかなり楽しみにしていましたが、それを満足させる内容となりました。時間の都合上撮影出来た花は半分程度でしたが、まだまだ色々な花が有りますよ。
夏の雪渓歩きはとにかく涼しくて気持ちが良いですね。踏み抜きとスリップによる転倒に注意ですね。
針ノ木小屋〜蓮華岳は天空の回廊と言っても過言ではないですね。今回はガスが出てイマイチでしたが、時々ガスが晴れると素晴らしい風景が見られました。
針の木小屋は結構混雑していましたが、食堂やトイレも快適に使用する事も出来ました。携帯電話はドコモフォーマですが、何故か小屋の売店付近で使用する事が出来ました?あら不思議ですね。小屋では生ビール(一杯千円ですが)が飲めますよ。また雪渓が有る為、持って来たもみ物を冷やす事もで来ます。
ここでお昼を頂いていると『ローカルヤマレコ各局〜』の声が聞えました。西穂高岳山頂のfireboltさんでした。あっさりつながってしまいびっくりです。その後は残念ながら『ヤマレコ各局』とはつながらず残念でした。
針ノ木小屋〜種池山荘までのコースはアップダウンを繰りかえし、徐々に高度を下げていきますので、ちょっときついかも知れませんね。でもその分景色や花が楽しめて苦しさ間もまた忘れさせてくれます。午前10:00を過ぎるとガスが上がって来て眺望がきかなくなりますが、立山・剣岳は常にを左に見ながら、爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・白馬三山をほぼ目の前に見ながら、足元には黒部湖を見ながらの登山は、とても楽しく歩く事が出来ました。
登山道は安定している道と崩れやすい岩場、切り立った崖や斜面で道幅が狭い所を通過する3箇所のステージに分かれています。比較的安定している道でも、足元が良く見えないハイマツ帯を歩く時は注意が必要です。ハイマツの影に大きな岩が隠れていて、スネを思い切りぶつけ痛い思いをしました。幸いな事に大事には至りませんでしたが、場合によっては転倒し怪我をする恐れが有りますね。
山小屋は大沢小屋、針ノ木小屋、新越山荘、種池山荘とルートには4つの山小屋が有るので、水や食料はそれらの小屋より調達は可能なので、かなり軽量化して山行を行う事出来ます。新越山荘のラーメンは本格的で大変美味しかったです。
気温が高いと予想以上に水を消費してしまいますので、小屋や山荘でまめな給水が必要と感じました。
とにかく眺めが良いコースなので楽しく歩く事が出来ました。
今回の山行を実施にするに当り以下の方の山行記録を参考とさせて頂きました。
〔senkawaさん〕
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-84352.html
〔hidekazuさん〕
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-78498.html
〔youtaroさん〕
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-83820.html
kintakunteさん、おはようございます。
山行計画を拝見し、記録のアップを待ってました
少々ガスも出た様ですが、概ね好天で雨男返上ですね
この時期の北アルプスの稜線は何処もお花がステキですね
こんにちはkintakunteさん。
素晴らしい景色ですね。
昨年の八月に、この逆コースで周回しました。
やはり稜線が素晴らしくて、昨日の事のように想い出されます。
蓮華岳のコマクサは綺麗ですね!
量的に群生している感じでしょうか?
山行計画を拝見し、記録のアップを待ってました
↑
同感です
今回は、CLでしかも装備も多く、
たいへんでしたね
計画通りの山行は、おみごとでした
そしてみごとな景色と花
やっぱりアルプスはいい!!ですね。。
私も近く
kintakunteさん、お疲れさまでした。
詳細なレポートも有難うございます。来週の木曜日に針ノ木雪渓を登るので、とても参考になりました。
無事に無線が繋がって本当によかったです。翌日は焼岳とテン場に戻ってから呼んでみましたが、ちょっと遠かったですかね。
kusさんコンバンワです。
『まってました』と言われると嬉しいじゃないですか
このコースを日帰りするには相当な体力が必要ですね。夏の時期は暑くて大変かも
onsenさんどうもです。
蓮華岳のコマクサは本白根山の様に群生は余り有りませんが、登山道に沿って株毎にまばらに散らばっている感じです。でも歩くとあっちにこっちにと有り、目を大変楽しませて頂きますよ。これで天気がそこそこ晴れていれば最高でした。
keisukeさんおばんです。
山行記録お待たせしました、今回はかなり疲れましたが7/18(月)には感想を除いて書き上げたのですが、その後が全く進みませんでした。さて、今回はお空で合えませんでしたが、復活お待ちしていますよ。
fireboltさんお疲れ様でした。
1日目しかお話出来ませんでしたが、とてもラッキーでしたね。やはり槍ヶ岳・奥穂高岳が壁になった様です。7/28(木)の針ノ木は天気が良いと良いですね。
kintakunteさん、こんにちは
黄色いスミレは生息地からすると
「クモマスミレ」と「キバナノコマノツメ」のどちらかのように見えますが、葉から判断すると
葉の先端が丸ければ「キバナノコマノツメ」
葉の形状からすると「クモマスミレ」に似ていそう
参考HP 「黄色いすみれ〜撮れたて.com」
http://www.plantsindex.com/plantsindex/html/group/gp_viola_y_honshu.htm
↓最近西穂高岳で見た似た花(白山・木曽駒ヶ岳のものはキバナノコマノツメでした)
alpsdakeさんこんにちはです。
色々と図鑑で調べましたが、やはり難しいですね。上の画像を見る限り全く同じですね。と言う事はキバナノコマノツメとなりますかな。若干葉がとがっていると想ったのですが、葉の光沢までは覚えがなかったですね。今後も勉強ですね。
⇒どうも調べるとクモマスミレに近そうですね。葉に光沢があるかがポイントみたいです。でも難しい
kintakunteさん、こんにちわ。
山行記録と素晴らしい写真を拝見して昨年歩いた日を思い出しました。今年は17日に立山の方からkintakunteさん達が歩いている稜線をずっと見ていました。
それにしても2日間で20時間以上歩き続けるとは凄い体力ですね。敬服と共に羨ましくも思いました。
senkawaさんコンバンワです。
立山の記録見させて頂きましたが、最後はちょっと天候が悪化し残念でしたね。でもこちから立山はほぼ見えていましたので、あそこを歩かれていたと想うと感無量です。senさんも色々と行かれてますので大分アクティビティーがあると思いますよ。何時までも良き山行記録を続けて下さいね。楽しみにしていますよ。
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