室堂〜折立(夏山で 旅は道連れ 夜は落語)
- GPS
- 24:54
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 2,199m
- 下り
- 3,269m
コースタイム
- 山行
- 1:55
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 2:15
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 6:43
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 6:10
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 7:00
天候 | 晴れ 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鬼岳東側雪渓は立山側の取付が道状に雪がカットしてあり、アイゼン 未使用で通過したが、数時間後に転落事故が発生したとのこと。 |
その他周辺情報 | 亀ヶ谷温泉 白樺荘の有峰駅への無料送迎は日曜日は無し。交渉し、1000円で送ってもらう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
|
備考 | 虫避けスプレーの残量が少なくて控え目に使用したため、虫に刺された。 |
感想
何年か前にNHKの番組で、田部井淳子さんとアナウンサーが立山から穂高までの大縦走をする番組を視聴し、このルートに憧れていました。さすがに全部は大変なため、行ったことのない五色ヶ原を含むコースとしました。
【8月2日】
立山高原バス乗車中はガスで称名の滝も見ることが出来なかったが、室堂に近づくとガスが晴れ、日本離れしたアルペン風の雄大な景色に心が弾む。
室堂到着後、逆さ立山を映すみくりが池を経由し、宿泊場所の雷鳥沢ヒュッテに向かう。チェックイン後大日岳方面へ散歩。雪渓の脇には高山植物も咲いており、キャンプ場は沢山のテントで大賑わい。
ヒュッテの建物は古く、食事もそこそこであるが、温泉の湯質はまずまずで、露天風呂は気持ち良い。
【8月3日】
抜けるような晴天の元、室堂山荘を経て浄土山方面へ向かう。途中のカルデラ展望台では遠くに薬師岳、黒部五郎岳、槍ヶ岳等の雄大な風景を堪能し、浄土山への急斜面を登る。山頂付近では雷鳥を数羽見かけた。
龍王岳の荒々しい岩峰の横を通過し、心配していた鬼岳の東側雪渓に到着。出だしが急斜面であるが、幅1m程度のステップが道状に作ってあり、アイゼンを使用せずに通過。(情報によるとその数時間後に墜落事故が発生したとのこと)
獅子岳の辺りからガスが発生し、展望の無い中雪渓や梯子のある登山道を問題なく通過し、ザラ峠を越えると五色ヶ原山荘に到着。
小屋は150人収容で、予想していなかった風呂に芋の子状態で入浴。サッパリした後の夕食時にビールで乾杯。(寝室は6畳に5人)
食後に落語を趣味にする女性登山者(芸名:天神亭吉幸さん)が、食堂で一席披露。演目は「動物園」。アルプスの奥深くで予想もしなかった落語を堪能する。
【8月4日】
ガスで眺望は無いものの、雲ノ平に似た庭園風の草原を高山植物を鑑賞しながら進む。二人連れの女性登山者はクロユリの蕾を見付けて感激していた。
なだらかな鳶山を越え、その先の越中沢岳のガレた長い急斜面を慎重に下る。
鞍部よりスゴの頭の斜面を登り、乗越を過ぎると、森の中のこじんまりとしてメルヘンチックなスゴ乗越小屋に到着。
この晩も天神亭吉幸さんの落語を鑑賞(演目は「鶴」)。旦那さんが小屋の主人に食堂利用の許可等を交渉しており、仲の良い年配の夫婦である。聞く方の登山者も昨日と同じメンバーで、食事の際などに会話も弾み徐々に仲間意識が芽生えだす。
最近の山小屋は設備の近代化が進むが、ここのトイレは昔ながらの汲取り式。(それもまた味わいあり)食事のカレーや米も美味。
【8月5日】
本日はいよいよ薬師岳越えの日。天気は良く、雄大な後立山の眺めを楽しみながら間山の緩やかな坂道を進み、これまで遥々辿って来た立山方面の眺望を楽しむ。
2382m峰の山頂では北薬師岳・黒部五郎岳・槍穂・裏銀座・後立山の大展望を満喫する。
北薬師岳山頂辺りからガスが沸き始めるが、左手のカールは雄大である。ほどなく薬師岳山頂に到着し、祠に参拝の後に昼食。途中で何度も出会った学生の部活グループがはしゃいで記念撮影していた。
山頂からは緑の少ない岩場の稜線歩きの後、薬師岳山荘を通過して長い下り坂を堪能した後、太郎小屋に到着。
雲ノ平・黒部五郎方面への登山道が交錯するこの小屋は大勢の登山者で混雑しており、我々も吉幸さんに協力して小屋の主人に食堂での落語の実施許可を交渉したが、断られる。(残念)
メンバーの一人が偶然小屋の前で、若い頃に出向していた職場の山仲間と遭遇し、その内の1名は体調不良により雲ノ平に向かう仲間と別れ小屋に宿泊するとのことで、生ビールを飲みながら歓談。
【8月6日】
ついに最終日。草原の気持ちの良い下り坂を薬師岳に見送られながら下山。折立ではすっかりなじみなった、天神亭吉幸さんや他の登山者となごりを惜しみながらお別れ。
素晴らしい風景・動植物や人との出会い満載の充実した縦走(まさに山旅!)も終わってしまいました。来年はどこに行こうかな?
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