南アルプス北部縦走(甲斐駒〜仙丈〜間ノ岳〜北岳〜農鳥岳〜笹山)
- GPS
- 55:32
- 距離
- 54.1km
- 登り
- 5,987m
- 下り
- 5,924m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 7:41
- 山行
- 10:04
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 12:13
天候 | 8/13(日):曇り一時雨、8/14(月):曇り時々晴れ、8/15(火):雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:奈良田から身延線下部温泉駅まで早川町乗合バス(1時間、1,000円) |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
今回は久しぶりに南アルプスに行きたいという気持ちで計画を作った。特に行ったことのない農鳥岳とそれ以南の白峰南嶺(伝付峠、笊ヶ岳)を目指す目的であったが、他南ア北部の主要な山も巡りたいと欲張ってしまった。
■8/13(日)
竹宇駒ケ岳神社を6時頃に出発。既に駐車場は車が一杯。タクシーの手配に手間取ったため、やや出遅れたか。歩き始めはいきなり辛く汗が噴き出すが、何とか我慢して歩いていく。すれ違う方々も大勢いる。トレイルランの方が多く、凄い速度だ。
刃渡りはしっかりした鎖がついており、天気が今一つのため高度感もなく、問題は無し。それよりも七丈小屋手前の垂直の梯子のほうが怖かった。
七丈小屋を過ぎてからも鎖場や梯子が多いが、これを越していくとやがて森林限界を超え、甲斐駒ケ岳へ到着。久しぶりに来たがとても良い山頂。ただ、今日は一面ガスで眺望は無し。雨も降ってきそうなので早々に下山。甲斐駒ケ岳ならではの砂状の下りを満喫し、駒津峰・双児山を経由して北沢峠へ。
ここは人がとても多い。新しくなった長衛小屋前にテント泊したが、100張以上はあった。到着してから時間を持て余すが、山でのゆったりした時間を過ごす。
■8/14(月)
出発時はやや霧雨だったがすぐに止む。順調に高度を上げて、仙丈ケ岳へ。ここからは北岳をはじめ、360度の展望を楽しめた。
ここから、仙塩尾根へ進むと登山者の数はぐっと減る。太陽が出てきてやや暑い中、どんどん南下していく。順調なペースを保って両俣小屋へ。
本来の予定では、ここから北岳へ直登するルートをとるつもりだったのだが、小屋の人に聞くと、そちらは増水等で現在通行止めだという。困ったことになったが、仕方なく、一度野呂川越へ引き返し、再び仙塩尾根を進む。予定が変わってしまったこともあり、ここで一気に疲れが来て、ペースも落ちる。歩いて止まってを繰り返しながらなんとか三峰岳へ。ここで大休止をとって体力を回復させて間ノ岳へ向かった。
間ノ岳では色々な登山者の方から辿ってきたルートのお話を聞けて自分の気持ちも上がる。その気持ちのまま北岳山荘へ一気に進んだ。
ここでテントを張った後、天気の良い今日のうちに北岳をピストンしておくことにする。特に危険に感じるところはなく北岳山頂まで着けた。山荘へ戻ってきて本日は終了。明日以降の天気予報があまり良くないなので、早めの下山を考えつつ就寝。
■8/15(火)
出発したときは曇りと思ったが、すぐに視界が無くなり、横から雨と風が吹き付ける天気となった。正直言って寒い。展望もないので、ひたすら我慢しながら間ノ岳へ戻り、農鳥小屋、西農鳥岳、農鳥岳と進む。農鳥岳は初めての山だったので、景色にも期待していたが仕方がない。この辺りはペンキがたくさんつけてあるので、視界が悪くても道を間違えることは少ないだろう。
大門沢下降点に着いたところで、ここで下りてしまうかどうか考える。しかし、当初の計画である白峰南嶺にも少しは行きたいと思い、笹山までは目指すことにした。
広河内岳までは通常と同様のペンキがあり、それに従う。その後は、ペンキのマークは徐々に減る。踏み跡とケルン、赤テープを参考にする。特に視界があまり良くない中でケルンは重要な目印になった。また、ハイマツに入る際には赤テープがついている箇所が多く、これもよい目印だった。あとはコンパスで方角を確かめつつ進む。
大竈岳・白河内岳には順調についたが、その後白河内岳からの下りで一時ルートを見失い焦る。一度戻ってもう一度ルートを探すということを何度か行って、正しいルートを辿れた。その後に樹林帯に入れば道は明瞭になる。笹山周辺および笹山南峰は幕営可能に思えた。
笹山南峰に着くと、伝付峠と奈良田への看板がそれぞれある。伝付峠を目指したいところだが、天気は悪く、明日も悪い予報である。自分の装備も全てびしょ濡れとなってしまったため、自分の力としてはここまでと判断し、奈良田に下山することにする。笹山から奈良田へのルートは最近切り開かれたそうだが、とにかく赤テープが多く、常に目に入る感じなので、道を外す心配はない。やや傾斜が急な個所が多く雨の中では滑りやすかった。ここを一気に下って奈良田のバス停まで下りた。
自分のやりたいルートを完全に達成できたわけでは全くないが、天気や日程の制約の中で、満足できる山行にはできたと思う。
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