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Yamareco

記録ID: 122911
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

白峰三山縦走 天気に恵まれた陵線歩き (北岳〜間ノ岳〜農鳥岳)

2011年07月16日(土) ~ 2011年07月18日(月)
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YAMA555 tonbou その他1人
GPS
49:35
距離
23.5km
登り
2,359m
下り
3,058m

コースタイム

2:00奈良田温泉第一駐車場到着で仮眠

1日目:6時間30分(メンバーがバテてしまったため大幅に遅くなりました)
奈良田6:30発-バス→7:20広河原
広河原7:25→9:35大樺沢二俣分岐(右俣)10:00→小太郎分岐13:00→13:55北岳肩ノ小屋(テント泊)
2日目:10時間
3:00(起床)北岳肩ノ小屋5:15→北岳5:55→北岳山荘6:55→中白峰7:50→間ノ岳9:05→農鳥小屋10:10→農鳥岳12:20→15:15大門沢小屋(テント泊)
3日目:2時間45分
大門沢小屋6:15→奈良田9:00
天候 1日目晴れ
2日目晴れ
3日目曇り
過去天気図(気象庁) 2011年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
甲府南ICより下道で奈良田温泉の第一駐車場に停めました。

※奈良田に行く途中の西山温泉付近の道路が22:00〜6:00までトンネル工事のためゲート封鎖で通行止めとなっています。
今回はゲート前で10台程度並んでいる所へ入っていく車があったので確認したら工事関係者の方だったようで、自己責任で通る分には、入った後ゲートを必ず閉じて行けば良いとのことで2時に第一駐車場に到着しました。

そのため昨年運行していた5:30奈良田発広河原行きの臨時便はありません。
通常通り6:30発が一番最初のバスとなっています。上記の通り6:00まで通行止めなのでギリギリでしょう。
コース状況/
危険箇所等
●奈良田
縦走する場合は、奈良田からバスに乗って広河原に向かうと下山でバスの心配をしなくてよいです。第一駐車場のお手洗いはきれいで自販機もあります(炭酸系は売り切れでしたが…)最初のバスはこちらから出ますが、2台目以降もほとんど同じタイミングで出るので第二駐車場でも気にすることありません。第二駐車場は登山口から10分程近いので下山を考えると第二にて乗り込むんだほうがよいでしょう。第二駐車場には簡易トイレあります。

●広河原〜大樺沢二俣分岐
広河原で橋に向かう途中に簡易トイレあります。またインフォメーションセンターにもトイレありますが、きれいなためか混み合っていました。
橋を渡って小屋の前から樹林帯を登り始めます。3連休のため混雑しており自分のペースで歩けませんでした。沢沿いの登りで一部登山道上に水が流れている箇所もあります。
2回沢を横切りしばらく登ると展望が開けてきます。二俣分岐付近には残雪が残っています。分岐にはトイレあります。

●大樺沢二俣分岐〜北岳肩ノ小屋
分岐から右俣コースは急登です。お花畑が満開で素晴らしい光景です。
陵線に出て暫く歩くと小太郎分岐点に来ますが、このあたりから展望が開けます。
分岐より先若干の岩っぽい登りを経て肩ノ小屋に到着。

肩ノ小屋
仙丈、甲斐駒、鳳凰三山、八ヶ岳など最高のロケーションです。また、夕日・朝日が見える絶好の場所。
水は1100円也。ジュース・ビール類は氷水で冷えています。トイレは北岳山荘に比べると・・・。
幕営一人500円也。テント場はかなり広いです。小屋から1段下あたりがお勧めです。

●北岳
肩ノ小屋からの登りは足場もしっかりしております。山頂は北岳道標と山梨百名山の道標があり、360度の展望です。
山頂から北岳山荘方面は若干岩っぽい登山道でした。梯子1箇所あります。
登山道は白峰三山の中では一番花が多かったです。

北岳山荘
テン場はかなり広く場所に困らないでしょうが、山荘に近いとモーター音が気になるかもしれません。トイレは清潔で使いやすいです。水は1100円で山荘前にて水道からくめます。生ビールが900円で飲めるようです。
今回はかなりの混雑で布団1つで2人泊まりだったと聞きました。
山荘前には診療所があります。

●間ノ岳
北岳山荘からは間ノ岳の前の中白根しか見えないようです。中白根でようやく見えてきます。中白根からはそれほど急ではないですか、何回も山頂かと思われるピークがあります。
間ノ岳山頂には立派な道標があります。富士山が大きく見えました。
農鳥方面から見る間ノ岳は迫力がありさすが百名山です。
間ノ岳両斜面で雷鳥に出会いました。

農鳥小屋については、展望抜群に良かったです。
テン場は小屋より若干下がった場所です。
今回は先を急いでいたので詳しくは確認できませんでした。

●農鳥岳
農鳥小屋から西農鳥岳までは結構な急登でした。農鳥は岩稜帯で北岳に比べて花がグッと少なかったです。
西農鳥岳は道標はありませんが、分岐から2つ目のピークでしょうか。
農鳥岳山頂にも2つの道標があります。

●農鳥岳〜大門沢〜奈良田
このルートは大変長いので大門沢小屋で1泊をお勧めします。
暫くは展望が良い陵線歩きで、黄色い道標を目印に樹林帯に入ります。
大門沢に出るまでは急な登山道が続きましたが、危ない箇所はありません。
沢の途中で河原で休憩できるポイントが1箇所あります。

大門沢小屋
テントスペースが広くないので早めに到着しないとテントを張るのに苦戦します。
小屋前に20張程度でしょうか。富士山の展望があります。小屋裏の樹林帯にも10張程度です。
今回は3時着だったため、テント受付時に張り場所ないので、素泊まりか奈良田まで下るしかないと言われました。何とか樹林帯にテントを設営して泊まれました。もっと遅かった人は奈良田まで下った方もいたようです。
1人500円也。
水は小屋前の水道を使え無料です。ビール500円也。
シャワー4分500円?

奈良田まではコースタイムより早く下れました。意外に緩やかな登山道で吊橋3箇所を経て林道に出ました。第二駐車場に駐車しておけば10分歩かなくてすみます。

●温泉・食事
第一駐車場裏の道を3分ほど登った奈良田温泉 女帝の湯に入りました。500円也。
1500円で休憩所利用できるので、バス待ちの方に便利だと思いました。
食堂もあり結構安いです。天ぷらそば650円也。

受付近くに100円リターン式貴重品ロッカー有ります。
露天風呂なし。シャンプー、リンス有り。ドライヤーなし。
奈良田第一駐車場のトイレは清潔でした。
奈良田第一駐車場のトイレは清潔でした。
切符を購入。1100円也。
切符を購入。1100円也。
第二駐車場は広いです。
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第二駐車場は広いです。
広河原インフォメーションセンター。
広河原インフォメーションセンター。
広河原の橋。
いよいよ縦走スタートです。
広河原の橋。
いよいよ縦走スタートです。
登り渋滞中。こんなに混んでいると思いませんでした。
登り渋滞中。こんなに混んでいると思いませんでした。
大樺沢の登り。渋滞でなかなか登れません。
大樺沢の登り。渋滞でなかなか登れません。
大樺沢の分岐点付近は雪渓が残っています。
大樺沢の分岐点付近は雪渓が残っています。
大樺沢の分岐点付近から見下ろすと続々と登山者が登ってくるのが見えます。
大樺沢の分岐点付近から見下ろすと続々と登山者が登ってくるのが見えます。
右俣ルート中のお花畑。
右俣ルート中のお花畑。
肩の小屋のテン場が見えてきました。
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肩の小屋のテン場が見えてきました。
一番下のテン場に到着。既にかなりの数のテントが張られていました。
一番下のテン場に到着。既にかなりの数のテントが張られていました。
肩ノ小屋テン場
時間があったので草むらで昼寝。
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肩ノ小屋テン場
時間があったので草むらで昼寝。
肩ノ小屋の絶好のテン場。
小屋から一段下った場所に張りました。
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肩ノ小屋の絶好のテン場。
小屋から一段下った場所に張りました。
方ノ小屋はたくさんの人で賑わっていました。
方ノ小屋はたくさんの人で賑わっていました。
ブロッケン現象に初めてであって感動しました。
槍ヶ岳開山を読んで一度出会いたかった現象です。神々しい。
ブロッケン現象に初めてであって感動しました。
槍ヶ岳開山を読んで一度出会いたかった現象です。神々しい。
夕日が仙丈方面に沈みます。
夕日が仙丈方面に沈みます。
早朝の北岳と富士山。
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早朝の北岳と富士山。
早朝の甲斐駒と八ヶ岳。
早朝の甲斐駒と八ヶ岳。
早朝の花と月。
早朝はカメラを構えている人が多かった。
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早朝はカメラを構えている人が多かった。
早朝の富士山。
鳳凰三山越しの日の出。
オベリスクが見えます。
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鳳凰三山越しの日の出。
オベリスクが見えます。
早朝の恵那山。
テン場で日の出を見守る人たち。
テン場で日の出を見守る人たち。
北岳に向かう途中に振り返る。
肩ノ小屋があっと言う間に小さく。
甲斐駒と八ヶ岳がきれいでした。
北岳に向かう途中に振り返る。
肩ノ小屋があっと言う間に小さく。
甲斐駒と八ヶ岳がきれいでした。
北岳は花が満開です。
北岳は花が満開です。
北岳山頂から富士山。
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北岳山頂から富士山。
北岳山頂に到着。
人が一杯でした。
北岳山頂に到着。
人が一杯でした。
北岳山頂から間ノ岳方面の陵線。
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北岳山頂から間ノ岳方面の陵線。
北岳から降りる途中。八本歯のコルとの分岐点。
北岳から降りる途中。八本歯のコルとの分岐点。
北岳山荘に到着。
お手洗いがきれいでした。
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北岳山荘に到着。
お手洗いがきれいでした。
山荘の入口。
生ビールが売ってます900円也。
山荘の入口。
生ビールが売ってます900円也。
北岳山荘からいよいよ間ノ岳に向かいます。
見えているのは前の中白根でしょう。
北岳山荘からいよいよ間ノ岳に向かいます。
見えているのは前の中白根でしょう。
中白根に到着。
道標有り。
中白根に到着。
道標有り。
中白根から見た北岳。
中白根から見た北岳。
中白根から見た間ノ岳と富士山。
中白根から見た間ノ岳と富士山。
間ノ岳山頂に到着。
道標が南ア南部のように立派です。
間ノ岳山頂に到着。
道標が南ア南部のように立派です。
山頂のもう1つの道標。
この形も結構好きですね。
山頂のもう1つの道標。
この形も結構好きですね。
間ノ岳から農鳥小屋へ向かいます。
奥に農鳥岳、塩見、悪沢、赤石が連なります。
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間ノ岳から農鳥小屋へ向かいます。
奥に農鳥岳、塩見、悪沢、赤石が連なります。
間ノ岳山頂から見た右から北岳、甲斐駒、仙丈。
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間ノ岳山頂から見た右から北岳、甲斐駒、仙丈。
富士山が大きくなりました。
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富士山が大きくなりました。
間ノ岳下山中に雷鳥に会えました。
奥は兜のような塩見岳。
間ノ岳下山中に雷鳥に会えました。
奥は兜のような塩見岳。
雷鳥アップ。
結構岩の上に陣取っている所を見ますね。
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雷鳥アップ。
結構岩の上に陣取っている所を見ますね。
間ノ岳下山中。
真ん中に農鳥小屋が見えますが、なかなか着きませんでした。
間ノ岳下山中。
真ん中に農鳥小屋が見えますが、なかなか着きませんでした。
農鳥小屋に到着。奥は西農鳥岳でしょうか。
農鳥小屋に到着。奥は西農鳥岳でしょうか。
農鳥岳の登る途中から見た間ノ岳。大きいです。
農鳥岳の登る途中から見た間ノ岳。大きいです。
農鳥岳に到着。
雲がかなりの勢いで出てきて富士山は見えなかったです。
農鳥岳に到着。
雲がかなりの勢いで出てきて富士山は見えなかったです。
大門沢小屋に到着。
大門沢小屋に到着。
農鳥岳から大門沢への分岐。
農鳥岳から大門沢への分岐。
大門沢小屋はテン場満員で、危うく張れない所でした。
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大門沢小屋はテン場満員で、危うく張れない所でした。
大門沢のお手洗い。
あまりキレイではありません。
大門沢のお手洗い。
あまりキレイではありません。
大門沢の下りは何箇所か橋がありました。
大門沢の下りは何箇所か橋がありました。
大門沢下り中の最初の吊橋。結構揺れます。
大門沢下り中の最初の吊橋。結構揺れます。
最初の吊橋を渡ってから撮った写真。
最初の吊橋を渡ってから撮った写真。
2番目の吊橋。
3番目の吊橋。これを過ぎると林道になります。
3番目の吊橋。これを過ぎると林道になります。
奈良田温泉に到着。
奈良田温泉に到着。
温泉で食べた天ぷらそば650円+大盛100円。
美味でした。
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温泉で食べた天ぷらそば650円+大盛100円。
美味でした。
西山温泉付近のトンネル工事。
ここがゲート封鎖される箇所です。
西山温泉付近のトンネル工事。
ここがゲート封鎖される箇所です。
縦走したので5つもバッチを購入してしまいました。
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縦走したので5つもバッチを購入してしまいました。

感想

一昨年の鳳凰三山、昨年の甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳に続き、いよいよ日本第二位の標高の北岳を目指しました。どうせ目指すなら白峰三山を縦走してやろうと、考えアクセス的に融通のきく奈良田に入り、バスで広河原からというコースを選択しました。

広河原からの登りでは、行列が続いていて久しぶりに大渋滞を経験。標高第二位の人気の凄さに驚くとともに、テン場が心配で気が気じゃなかった。当初肩の小屋経由で北岳山荘まで歩く予定だったが、あまり遅くなるとテントが張れなくなるのではと思い、二俣で予定通り歩くか、八本歯を経由して北岳軽身で登るか悩んだ。

悩んだ挙句最悪斜めでも張れると考え当初の予定にしたが、メンバーが途中でバテてしまい、まだテン場に余裕があった肩ノ小屋に泊まることになった。肩ノ小屋からのロケーションの素晴らしさ、翌日晴天で北岳山頂に立てたことなど、結果的にはグットな選択となった。

小屋では夕方ブロッケン現象も見ることができた。新田次郎の槍ヶ岳開山を読んで以来、播隆上人が求めたブロッケン現象にいつ出会えるかと楽しみにしていたので、その神々しい自然現象を見た時は思わず一杯手を振って確かめてしまった。

2日目の北岳も展望が最高で、長い陵線歩きだったが素晴らしい景色に大変満足した。ただ、大門沢小屋のテン場は張る場所がないくらいの混雑。スタッフさんに話すと張る場所ないから素泊りか、下山だねと言われ困惑した。何とかテン場スペースを確保できたが、ワイらより遅かった人は下山した人もいたようだ。
大門沢は水もタダで近いから本当に楽でいい。

2日目の行程が長いが、1日目肩ノ小屋、2日目大門沢小屋、3日目下山のコースはお勧めです。

今度は南ア北部を訪れるなら甲斐駒〜アサヨ峰〜鳳凰三山を歩きたいなー。

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