カムイエクウチカウシ山・・二百名山完登!ながら日高の雲は取れず
- GPS
- 31:44
- 距離
- 33.8km
- 登り
- 1,874m
- 下り
- 1,870m
コースタイム
- 山行
- 3:03
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 3:28
- 山行
- 12:29
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 14:27
天候 | 1日目 曇り 2日目 曇りで三股より上は霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
カーナビは、日高山脈山岳センター(0155-69-4378)を検索し、その先を道なりに数區覆澆泙 距離は20勸幣紊△蠅泙垢、中札内村中心部からは一本道の舗装路です |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口の数匱蠢阿砲△詁高山脈山岳センターで直前情報が得られます・・20分ほどのカムエク登山ビデオを見せてもらえ、装備や登山道をイメージできました まずは7.5劼領啼司發で始まり、七ノ沢出合から沢装備に 札内川本流の水量は少なめで、膝を越える渡渉はありませんでした 渡渉して歩き易そうな河原を歩いたり、ピンテから巻道に入ったりして進みます・・普通に歩ける巻道なら河原歩きより断然早くて楽ですが、草ボーボーだったり、流木で崩壊した部分もあり(上流ほど巻道のアドバンテージが増した印象) 本流が八ノ沢に出合う付近は迷ポイントで、九ノ沢方向にも明瞭な踏み跡があるとのこと・・同宿の方が迷い込んだとのことで、左折して八ノ沢を遡行するのが正ルート 八ノ沢出合は、沢音がややうるさい以外は快適なテン場で本日5張・・蚊取り線香を忘れましたが問題ありませんでした 「999m三股は中央滝の左岸方向へ」「Y字は左のピンテがある沢へ」「S字には止めピンテあり」等の、どなたのレコ情報にも書かれている迷ポイント以外にも、迷い込みやすい支沢は多くあり、最小限しかないもののテープ・ケルン・薄い踏み跡を見逃さず進む必要あり・・自分は、八ノ沢カールの出口でまんまと騙され45分ほどウロウロ 下山時は、八ノ沢カールの遭難碑からしばらくトラバース気味に進むのが正しいですが、ガスっていたのと正ルートの入口が草の被りで隠れていて、(明瞭な登山道に見えた)支沢を下ってしまいました・・GPSで誤ルートに気づかなかったら道迷い遭難していたかも 八ノ沢カールで沢装備から登山靴にチェンジする予定でしたが、草露・ハイマツ露でビショビショ状態だったので山頂まで沢タビで通しました(沢タビで特に問題なし) ウェットなコンディションだったので、特に下りの急坂は岩や泥濘のスリップ要注意・・注意していたものの狭い半崖の泥濘でスリップし、足場が崩れて沢にミニ転落(高さ1.5m位の浅い沢でだったのと、ヘルメット着用のおかげで命拾い;)し、ここでもあわや遭難の危機でした 札内川の水量が少なかったのは幸いでしたが、それでも三股より上は全般に危険個所だらけで、やはり「油断も隙も無い難コース」との印象 前日にもガイドツアーの女性が転倒して頭部出血し、下山できずに八ノ沢カールでビバークされたとのこと・・幸いに道警レスキュー隊に付き添われて無事下山できたようです(写真20) |
その他周辺情報 | 登山口から1時間ほどの、ナウマン温泉ホテル アルコ236で入浴(500円)・・22時30分まで受付してくれ、テン泊後だけにヌルヌルの温泉はサイコーに気持ち良かったです その隣に「道の駅 忠類」があり車中泊しました |
写真
感想
お盆休み北海道山行2山目は、今回メインのカムイエクウチカウシ山です。
沢の遡行、”熊が転げ落ちる”急坂、マダニやヒグマなどの有害生物、道迷い、転・滑落等、様々な障壁が待ち構える難山。日高山脈山岳センターでカムエク登山ビデオを見せてもらったり、直前情報収集したりして登山口の札内川ヒュッテへと向いました。
天気は芳しくないものの何とか曇り程度で済みそうで、初日は八ノ沢出合でテン泊なのでノンビリです。巻道がヤブ気味だったので河原歩きが中心でしたが、札内川の水量は少なめで、迷ポイントの八ノ沢出合付近もレコ情報のおかげで問題なく通過できました。
翌日はいよいよ二百名山のラスト1にサミットプッシュ。道警レスキュー隊の到着などで騒々しかった前夜から一夜が明けて、難しい山に気を引き締め直して出発しました。
三股までは、巻道も使えて比較的スムース。その後もY字・S字・3段滝横の岩場など、レコ情報通りで順調にクリアできました。
霧に包まれた八ノ沢カールでは、踏み跡を占領するようなヒグマのデッカイ落し物もあり、バッタリ出会わないように笛を吹きまくりながら進みます。
草露でびしょ濡れになりつつ稜線に出ると、今度はハイマツの通せんぼが続き、これでもかという位にカムエクの重圧を感じました。
視界が悪い中、何度もニセピークに騙されつつ「一歩一歩」を自分に言い聞かせて歩き続け、何とかカムイエクウチカウシ山に登頂!「二百名山最難」の称号を実感する難路だっただけに、ガスの中で展望は無いもののそこに立てただけで十分満足でした。♪
但し、カムエクはその程度では許してくれず、二百完登に油断した訳では無いのですが、下山では誤ルートに入り込んだり、ミニ転落したりしてプレ遭難を体験。
事前レコ情報のおかげで比較的順調にピークには立てましたが、下山では危うくカムエクの餌食になりそうで、自分にとっては“一瞬も気を抜けない遠く険しい山”でした。
コメント
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shtさん、おはようございます。
改めて二百名山完登おめでとうございます㊗🎉
百名山ですらメチャ大変なのに…素晴らしい記録ですね!次は三百名山でしょうか?怪我にはご注意下さいね。
お疲れ様でした。
ヒグマにおびえつつ、遭難すれすれも体験してしまいましたが何とか登れました
三百もあと1山ですが、焼山は火口周辺が立ち入り禁止中なので、いつ登れるか分からない状況です。これから遠征登山の機会が減ってチョッピリ寂しさもありますが、のんびりと日本の名山を楽しんでいきたいです。
お祝いのお言葉をいただきありがとうございました。
shtさん、二百名山完登、おめでとうございます。
道警の方による負傷者救出場面に遭遇したり新しそうな熊の糞との遭遇。
下りでは、ルートロスやプチ滑落といろいろと大変そうでしたが、それも
いい思い出の一つとなったのではないでしょうか?
本当に、お疲れ様でした。
三百名山完登も間もなくと思われます。
お互いにお気をつけて、山を楽しみましょうね
祝いのお言葉をありがとうございます。
昨夏は史上初の台風3発連続北海道直撃で、泣く泣く早割チケットをキャンセル。今年は、このお盆休みの全てをかけて4月にチケットをGETしておきました。
紙一重で遭難を免れたのも、神様が哀れな努力をした自分に情けをかけてくれたのかなぁと思っています。確かにこういう山行は一生忘れませんね。
コメントいただきありがとうございました。
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