【北海道】大雪山【周遊】
- GPS
- 18:30
- 距離
- 43.9km
- 登り
- 4,004m
- 下り
- 4,004m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:50
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 9:00
天候 | 8/17 晴れ時々くもり 8/18 くもりのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
手前の無料駐車場は朝6時の時点で半分強が埋まっていた。 奥の有料駐車場はガラガラ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に道はよく整備されていて、危険箇所はなし。 黒岳七合目から山頂までは一般の観光客が登れるレベルにまでキレイに整備されている。 標識や山頂目印も多いので、道迷いもないだろう。 旭岳から黒岳方面への下りは雪渓あり。 お鉢まわりの有毒温泉は入っちゃダメだよ(笑) |
その他周辺情報 | 旭岳側は旭岳温泉、黒岳側は層雲峡温泉がそれぞれ存在する。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
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感想
★★★全体★★★
今回の山行のテーマは「大雪山系周遊」であり、目的はオーバー達成できました。
大雪山系はひたすらに雄大であり、「カムイミンタラ」(神々の遊ぶ庭)と言われる所以を五感で感じました。
1日目は晴れでしたが、2日目はくもっていたので、また登って、また違う側面を見たい、そんな山々でした。
オーバー達成と言っているのは、当初の想定コースよりも大回りして、文字通り「周遊」できたからです。
★★★準備★★★
今回は大雪山系の中でも、旭岳と黒岳を中心とした山々を巡るコースを周回しようと計画。ただし、さすが広大な北海道、なかなかの移動距離があるので、山と高原地図の標準CTとにらめっこしながら実現可能なコースを模索。結果、1日目は旭岳~間宮岳~北鎮岳~黒岳、2日目は黒岳~北海岳~中岳~旭岳、という8の字コースに決定。
★★★8/17(木)★★★
朝4時に実家を出発。夜明けの国道をひた走ります。道中、右手に十勝連峰が見えてて、「あの山も登りたい!」と思わせるような存在感を示します。ですが、今年は我慢。「来年の夏に登ろう」と心に誓います。
朝6時に旭岳ロープウェイの駐車場に到着。準備して、登山客の列に並んで、ロープウェイの運転開始を待ちます。朝イチのロープウェイは結構混んでます。待ち時間で持参したおにぎりを食べます。シャリバテ防止です。
朝6時30分にロープウェイ運転開始。10分ほどで姿見に到着。ここから登山開始ですが、出だしから足と肩が筋肉痛。何でだろ?理由は簡単。昨日の芦別岳下山で爆走したから(笑)後先考えない自分の愚かさを呪いつつ、「今日はセーブして登ろう」と決めます。結果的には、この判断が功を奏して、ほとんど疲労することなく登山できました。
姿見の池から旭岳石室を経由して、北海道最高峰の旭岳を目指します。旭岳は◯合目の標識があるので、頂上まであとどのくらいか把握でき、ペース配分もしやすいです。と言っても、今日はセーブするしかないんですけどね(笑)道もよく整備されていて、危険箇所もないです。左手の地獄谷の切れ落ちてる感じやガスがブシューブシュー言ってる感じは少し怖いですけど。
姿見の池あたりから見上げた時はガスってるように見えましたが、八合目を越えた辺りからガスを抜けて、金庫岩あたりでは青空の世界が広がっていました。まさにくもの上の世界です。登山の醍醐味の一つです。
そして、朝8時に旭岳山頂!一面青空ではなく、雲海が広がっていましたが、雄大な景色を見渡すことができました。「雄大」という表現が本当に適切だと感じるくらい、雄大です。「カムイミンタラ」の所以ですね。持参したおにぎりを食べながら、絶景にしばし見とれます。
旭岳から間宮岳方面への下りは雪渓があります。しかし、ここの雪渓は踏み跡がしっかりしているので道迷いはないと思いますし、滑りにくいので滑落の危険も少ないです。むしろ、雪渓が終わった後の普通の斜面の方がザレてて滑りやすく危険でした。
間宮岳と中岳はピーク感なく到着(笑)このあたりになると、右手にお鉢を展望しながらの登山で、これまた雄大で気持ちがいいです。というか、もはや、普通の道すらかっこよく見えてしまいます(笑)今いる道もカッコイイ、これから歩く道もカッコイイ、振り返って歩いてきた道もカッコイイ!とにかくカッコイイんです!みなさん、ぜひ一度、登ってみてほしいです!
そんなことを思いながら、10時前に北鎮岳分岐に到着。さくっと北鎮岳に登頂すると、先におじさん2人がいらっしゃいました。定年してから登山を始めたとのこと。いやーみなさん、元気ですね。私なんかまだ30代でゼェハァ言いながら登っているのに。年取ってから登山できるのはすごいです。
北鎮岳下山時はお鉢平を大きく展望することができます。そこからさらに黒岳方面に下山していくと、お鉢平展望台にたどり着きます。お鉢平展望台では大掛かりなカメラセットで撮影している人達がいました。やはり撮影スポットなんですね。
11時20分に黒岳石室に到着。黒岳石室では飲み物やカップラーメン、グッズ等を売ってました。隣には立派な木造のトイレがあります。ここでも持参したおにぎりを食べて、少し休憩して、黒岳を目指します。
黒岳は黒岳石室方面からなら、それほど距離がありません。石がゴロゴロしていますが、さくっと登頂できます。この頃になるとくもが出始めていて、山頂はあいにくのガス模様。でも、人出は今日一番の賑わいを見せています。登山客だけでなく、観光客の姿もあります。層雲峡方面から簡単に登れるからですね。
天気が微妙なので、黒岳山頂にはそんなに滞在せず、層雲峡方面に下山します。この道は非常に整備されていて、登山装備でなくても登れるのは納得です。
黒岳七合目まで下りるとリフトがあるので迷わず乗ります。体力をセーブするためにも、文明の利器は使わないと(笑)リフト乗車時間は15分程度で、空中散歩を楽しめます。リフト降りた後は少し歩くと黒岳ロープウェイがあるので、こちらも迷わず乗ります。標高差660mをわずか7分で移動!歩いたら2時間くらいかかるよなあ。文明の凄まじさを感じながらロープウェイ降り場に到着。
そんなこんなで、13時20分に層雲峡に到着。宿にチェックインして、本日の山行ふりかえりをします。セーブしたとはいえ、標準CTよりは早く登れたようです。それを踏まえて、明日の山行を再度計画します。明日は天気くもりで、そこまで崩れることはなさそうな予報。せっかくならいろんな山々を巡ってみたいと思い、北鎮岳から比布岳、当麻岳方面を目指す大回りルートへの変更を検討。標準CTそのままだと、朝6時に黒岳ロープウェイ一番乗りしても、姿見着くの18時...。旭岳ロープウェイの最終に間に合わない...。そこで、標準CTをざっくり3/4にした案を検討。これだと15時30分に姿見に着くからオーケー。3/4CTから1時間遅れた時点であきらめて最短ルートで姿見目指す方針で行くことに決定。
かなり希望的観測が入った甘々プランも完成したところで、少し仮眠して、温泉に入って疲れを癒やします。明日に備えて、特に足まわりは入念にもみほぐしておきます。連日登山で温泉に入れるってうれしいですね。いつもなら山小屋泊なので、温泉はおろか、お風呂さえ入れない。まあ仕方ないんですけどね。
温泉入った後は、層雲峡の街を散策。お盆過ぎで紅葉がまだ始まらないこの時期は、少し閑散としていました。人混みが激しいよりはいいので、山を楽しむにはいい時期かもしれません。宿も取りやすいし。
夜は北海道限定のサッポロクラシックで乾杯!同じく北海道限定のガラナも買ってみたりして。地元が北海道なのに、もうすっかり観光客です(笑)そんなこんなで、うとうとしながら就寝します。
★★★8/18(金)★★★
朝4時起床。朝イチの温泉に入って、朝ごはん食べて、準備して、朝5時30分に黒岳ロープウェイ乗り場で運転開始を待ちます。朝6時前には、昨日の旭岳ロープウェイの行列を凌ぐ人達が並んでいました。私は前から3番めくらいに並べていました。早めに来といて良かった。
朝6時に黒岳ロープウェイ運転開始。ロープウェイを降りた時点で、予報通りガスってます。今日は展望はあまり期待できないので、山々を巡ることに専念しようと決心。
リフトを降りて、七合目から登山開始!温泉に2回入った効果か、体が軽いです。単に芦別岳の筋肉痛が消えただけかもしれませんが(笑)
朝7時30分に黒岳山頂に到着。やはりガスってます。山頂で名古屋山岳会の方と少しお話しました。11連休で利尻、礼文、大雪山系を登っているそうです。旅行+登山、最高ですね!あ、自分も同じか(笑)
黒岳石室まで下りて、昨日サボった桂月岳を登ります。おそらくピーク(?)と思われるところにたどり着きましたが、やはりガスってます。なのでそそくさと下山。
また黒岳石室まで戻って、今日は北海岳を目指します。途中、3回の渡渉がありましたが難なくクリア。「クジャク岩の迫力すげー」とか思いながら、9時10分に北海岳山頂に到着。お鉢平の展望が少しだけありました。晴れてたら大展望が広がっているんだろうなあ。晴れてる日に、また登りたいと思います。
北海岳からは、間宮岳分岐まで行って、昨日ひたすらにカッコイイと感じた間宮岳~中岳~北鎮岳コースをまた進みます。やっぱりカッコイイです!なんなら、ガスっててもカッコイイです(笑)かっこよさに天気は関係ないんですね。たしかに、イケメンはいつもイケメンだからなあ。
10時40分に北鎮岳登頂。ここまで、計画と比べて最大20分遅れた箇所がありましたが、北鎮岳の時点でオンスケまで回復。ターニングポイントの一つはココですが、というか、ココでターンしないならもう進むしかありませんが、(笑)オンスケなので計画続行します。
ということで比布岳方面へ。ここからは未知の領域です。比布岳方面も、相変わらず道がカッコイイです。
そして、比布岳付近は「音のない世界」です。風もない、雨もない。鳥も人もいない。聞こえるのは、靴が土を踏む音、ザックとレインウェアが擦れる音。立ち止まると無音です。いやーすごいです。日常生活で無音なんてことはまずないので、感動です。「カムイミンタラ」を感じます。そんな世界を堪能しながら、比布岳を登ります。
11時30分くらいに比布岳山頂。おにぎり食べながら休憩して、さらに当麻岳方面を目指します。途中、ちっちゃい看板で「愛別岳入り口」の目印があります。入り口を覗き込んでみると、いきなりの超ザレザレ急斜面降下!最初から無理なんですけど(笑)ってか、入り口から下る登山って聞いたことないし(笑)地図見ても点線になってるし。道迷いの危険とか書いてるし。愛別岳のラスボス感ハンパないです!でも、晴れた日に登れば、表大雪山系が一望できるようです。いつか、いってみよう...かな。
恐ろしい愛別岳入り口をスルーしながら、12時前に安足間岳に到着。ここから当麻岳方面に向かうのですが、いつまで経っても当麻岳が出てこない。途中、それっぽいのがあったけど、未確認のままスルー。ただし、当麻乗越方面の標識は見つけたので、それに従って進む。しかし、当麻乗越もいつまで経っても出てこない。同じような岩石風景を眺めながら歩くこと1時間、まだかなーまだかなーと思っていたところに、ようやく当麻乗越が出現!結果的に正しい道でたどり着けたからいいですが、ポイントポイントをきちんと確認しない状態ではやはり不安になりますね。
もうひとつ、雨の日はスパッツが必要です。レインウェアあるからいいかなと思って、スパッツは実家に置いてきたのですが、朝露や雨で濡れた背の低いハイマツなんかがもろに靴と擦れて、靴がビチョビチョになっちゃいました。反省ですね。今後はザックに忍ばせておくようにします。
当麻乗越まで着けば、あともう一息なので気分が楽です。13時40分に裾合平に到着。裾合平からは整備された木道を歩くので、気分も体力も楽です。14時以降は天気が崩れてきて雨が本降りになってきたので、逃げるようにラストスパートを掛けて14時30分に姿見に到着。戻ってきた感ハンパない!
最後は旭岳ロープウェイで下山し、大雪山系周遊が完了です。
大雪山系、いい山々でした。また登ります。
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