雨の後立山連峰 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳縦走

2017年08月23日(水) ~ 2017年08月24日(木)

• GPS: 16:36
• 距離: 14.9km
• 登り: 1,524m
• 下り: 1,814m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:18
• 休憩: 0:35
• 合計: 8:53

距離 8.3km 登り 1,439m 下り 396m

6:26 スタート地点
6:34 柏原新道登山口
8:00 8:01 ケルン（柏原新道）
8:14 8:17 駅見岬
9:29 9:30 水平岬
10:20 10:26 富士見坂
11:45 12:04 種池山荘
13:13 13:15 爺ヶ岳南峰
13:44 13:45 爺ヶ岳中峰
14:09 14:10 爺ヶ岳北峰
14:51 14:52 冷乗越
15:19 冷池山荘

2日目

• 山行: 7:11
• 休憩: 0:27
• 合計: 7:38

距離 6.6km 登り 95m 下り 1,437m

7:29 冷池山荘
7:53 7:54 冷乗越
7:57 8:00 赤岩尾根
9:42 高千穂平
13:03 13:25 西俣出合
15:05 15:06 大谷原 登山口
15:07 ゴール地点

天候

曇り/雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

扇沢登山口より柏原新道で爺ヶ岳へ。
帰路は冷乗越より大谷原登山口へ降りる。
下山後、大谷原登山口から扇沢へタクシー移動。

コース状況／危険箇所等

登りは、整備され歩きやすい登山道だが、一部崩落個所あり。落石、滑落など注意が必要。
下山に使った大谷原ルートは、赤岩尾根のガレ場をはじめ西俣出合まで急勾配で注意箇所多し。滑落、落石など終始注意が必要。

その他周辺情報

下山後の温泉
　大町市 くろよんロイヤルホテル (外来入浴 720円)

写真

8/23 5:32

午前5時半過ぎ、扇沢の無料駐車場に到着。

8/23 6:17

準備して出発しましょう。昨夜降った雨も上がり、天気になるかな？

8/23 6:39

駐車場から少し歩くと登山口です。

8/23 6:40

ここが爺ヶ岳の登山口でもある、柏原新道登山口。

8/23 6:43

取り付きはじめ。程よく整備された登山道。山の緑が心地いい。

8/23 6:47

8/23 7:25

標高を上げていく毎に雲行きが怪しくなってきた…

8/23 7:57

8/23 7:58

気持ちの良い道です。

8/23 8:01

アザミ発見

8/23 8:01

登山道に大きい石や岩が目立ち始め、険しくなってきます。

8/23 8:08

この辺りから崩落や落石などが起こる可能性があるようです。注意して歩きます。

8/23 8:26

みるみるうちにまたガスが上ってきて…

時折晴れ間も。今日は曇ったり降ったり、晴れ間も出たり…。なんか不安定な天気。

8/23 8:53

一枚岩の案内板。…どこにあるのだか(笑)

8/23 9:13

暑い暑いと言っても山はもう秋に近づいてきているんですね。時折葉の色が赤くなってました。

8/23 10:06

アザミ沢に到着。

8/23 10:08

線香花火のよう…

8/23 10:09

8/23 10:14

リンドウ？

8/23 10:19

ガレ場を進みます。

8/23 10:29

崩落した登山道。慎重に進みます。

8/23 10:37

種池山荘までもう少し。

8/23 11:01

森林限界突破！ と同時に雨が本降り(涙)

8/23 11:04

チングルマがいっぱいでした。

8/23 11:05

8/23 11:06

8/23 11:06

種池山荘までの登りはお花畑。

8/23 11:10

漸く種池山荘がうっすらと見えてきました。

8/23 11:11

種池山荘到着。

8/23 11:13

本降りの雨で展望テラスからの眺望はゼロ。

8/23 12:16

お腹が空いたので、楽しみにしていたピザを戴きに山荘へ。ところがお目当てのピザは前日で販売終了(涙)。
仕方ないのでラーメンを戴きました。

8/23 12:17

さ、ひと休みしたら、爺ヶ岳山頂を目指しましょう。
鹿島槍方面へ向かいます。

8/23 12:25

爺ヶ岳山頂方面も靄で真っ白。何も見えません。

8/23 12:31

そんな中、偶然にもライチョウに遭遇。テンションMAXです♪

8/23 12:32

微笑ましいライチョウの姿を堪能した後、いよいよ爺ヶ岳山頂アタックです。

8/23 12:48

8/23 13:18

13時18分、爺ヶ岳南峰に登頂。

8/23 13:20

三角点タッチ！

8/23 13:34

爺ヶ岳南峰から望む、中峰と北峰。

8/23 13:40

中峰へ向かいます。

爺ヶ岳中峰への指標。計画では向かう予定でしたが、雨の影響で今回はスルー。冷乗越から宿泊先の冷池山荘へ向かいます。

8/23 13:46

この爺ヶ岳から鹿島槍への稜線が美しい…筈なのですが、生憎の天気で…
ただ、風の影響で雲が切れてきましたね。雨も止みました。

8/23 13:51

振り返って爺ヶ岳を望みます。

8/23 13:54

雲の切れ間から鹿島槍と直下の冷池山荘が見えました！

8/23 14:09

冷乗越を目指します。

8/23 14:49

赤い山肌の尾根…。まさかこれが明日歩く赤岩尾根じゃないでしょうね(苦笑)。

8/23 14:49

冷池山荘、しっかり確認できました！

8/23 14:50

冷乗越と冷池山荘。

8/23 14:54

冷乗越へ向かう途中に、いきなり風速15mはあろうかと思われる強風に煽られ、歩行困難に。

8/23 14:59

漸くなんとか冷乗越に到着。

8/23 14:59

指標の鹿島槍ヶ岳方面へ。

8/23 15:05

しかしよく見てみると山荘も凄いところに建てられてますよね(笑)。

8/23 15:15

山荘に到着♬

疲れたよ〜(笑)

8/23 15:36

山荘内。綺麗ですねぇ。

今晩の夕食。意外に豪華！ 特に鯖の煮つけは美味でした。

8/24 7:38

翌日起きてみたら本降りの雨。最後までどうするか迷いましたが、鹿島槍ヶ岳登頂は断念。小屋でゆっくりして下山することに決定です。

8/24 7:41

山荘前で記念撮影。…ちょっとズレましたね(笑)。

8/24 7:44

さ、下山開始。下山はピストンではなく、これも直前まで悩んだ大谷原ルートで下山します。

8/24 7:56

大谷原ルートの起点でもある冷乗越に到着。

8/24 7:57

赤岩尾根に取り付きます。

8/24 7:57

8/24 7:59

雨と靄で視界の悪い中、赤岩尾根のガレ場を渡ります。

8/24 8:02

滑落しないよう、注意。慎重に歩く。

8/24 8:24

赤岩尾根は急勾配の尾根で、間違いなく北アルプス屈指の急登。かなり傾斜がキツイです。ここも慎重に降下します。

8/24 8:29

こういう所に可憐な花が咲くんです(苦笑)。

赤岩尾根の一番の難所。岩場を下っていきます。

ひぇ〜っ(苦笑)。

8/24 8:31

緊張の岩場を下り、痩せ尾根へ向かいます。

8/24 8:32

ナイフリッジとまでは行きませんが風速20mの強風に煽られたら間違いなく滑り落ちるだろう痩せ尾根。

8/24 8:53

相変わらず眺望は期待できません。もし晴れていれば最高の眺望になるだろうと想像してます(笑)。

8/24 8:59

沸き立つ雲を前に、急坂を下る…

8/24 9:12

8/24 9:18

雨が漸く上がり、前方にこれから向かう高千穂平が顔を出しました。

8/24 9:19

遠くに見える山々。これはこれで幻想的。

8/24 9:32

高千穂平に到着。ガイドブックなどによると、ここから観える鹿島槍が一番美しいとか。本日は残念(涙)。

目の前に広がる素晴らしい情景。これ、本日一番の景色かも。

8/24 10:21

さぁ、まだまだ降下していきます。木々の根元に生える苔が綺麗。

こんな感じで、幾つもの斜面を降り…

こんな感じで、たくさんの梯子を下っていきます。はぁ、これで幾つ目の梯子だろうか…。

やっと傾斜が緩んできたかな…と思っても、またすぐに斜度のキツイ下りが待っています。

8/24 11:05

まだまだ標高あります。

8/24 11:57

8/24 12:00

取り付きから4時間。漸く西俣出合の砂防ダムが見えてきました。でもまだまだ標高が高い…

8/24 12:43

8/24 12:43

ひたすら山の斜面を下っていきます。

8/24 12:52

8/24 12:55

8/24 13:09

赤岩尾根取り付きから5時間。漸く下まで辿り着けました。西俣出合に到着です。

今まで下ってきた山をまじまじと見上げます。大変だったなぁ。

8/24 13:10

砂防ダムへ向かいます。

8/24 13:11

雨がよく降ったから水の流れが凄いですね。登山道は最後にこのダムの中を潜って終わります。

8/24 13:11

堰堤の隧道内。

8/24 13:12

隧道内は小窓があって、外の水の流れを観ることが出来ます。これは凄かった！

8/24 13:14

隧道を出ました。

8/24 13:17

ちょっとした広場があり、そこで簡単に昼食をとります。

8/24 13:17

西俣出合の周りの山々。

8/24 13:18

沢の流れ。なんか、ほっとひと安心。まったりとしてしまいましたね。

8/24 13:46

昼食後、林道を1時間程歩きます。

8/24 13:53

林道入口に建てられている大谷原ルートの案内板。

8/24 14:46

8/24 15:02

大谷原まであと250m。もう少しです。

8/24 15:06

ゲートを潜り…

8/24 15:10

鹿島槍方面を振り返りますが、まだどんよりした雲が架かっています。山頂辺りはまだ雨なんだろうなぁ。

8/24 15:15

大谷原登山口に到着。皆怪我なく無事に降りてきました。
本当にお疲れ様でした。

扇沢登山口に戻り、往きに気になっていた蕎麦屋さんへ。
生憎終了していたのですが、店の方の粋な計らいで、戴けることに。本当にありがたかった。

ざるそば。本当においしかったです。
ありがとうございました。

撮影機器：

NIKON D3300 NIKON CORPORATION

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ

感想

Kunisan0105

8月の23、24日と後立山の爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳を縦走してきました。
…と言っても、扇沢登山口から取り付いて直ぐ降り出した雨に二日とも祟られ、24日の鹿島槍ヶ岳は本降りの雨の為、登頂を断念。宿泊先の冷池山荘から下山いたしました。

今回の山行は、同行者のひとりが以前から温めていた特別な企画で、どうしてもこの夏に歩きたかったルート。実はソロで登る予定を立てていたそうなのですが、「独りより、気の合った仲間と！」という形で、それに同行する形で参加したのです。

往きは、柏原新道で種池山荘を経由して爺ヶ岳へ。爺ヶ岳付近でライチョウに出会えたのも嬉しかった…(笑)。その後、冷乗越を経由して鹿島槍直下の冷池山荘で宿泊。冷乗越では風速15mはあったかと思いますが、物凄い突風に立っているのもやっとでした(笑)。
帰りは直前まで悩みましたが、冷乗越から赤岩尾根を下る大谷原ルートを使って下山することに。
これがまた痩せ尾根のスリリングな登山道で、かなりの急勾配に加え、岩稜帯や鎖場、梯子、階段が多くて悪戦苦闘。しかも雨により路面や岩場が滑りやすく、慎重に慎重を重ね、やっとの思いで下ってきました。
あまりの急登で、登りに使う人はあまりいらっしゃらないそうです。自分たちも道中、登山道整備の方以外誰とも会わなかったほど。
まぁ、その方が静かでゆっくり山を楽しめますけどね(笑)。
雨風に加え、スリリングな下山とかなり神経を使った山行でしたが、楽しかったです。

「この山行は独りででも絶対に成し遂げたい」と決意されていた同行者も成し遂げることが出来、下山して感無量の表情。自分たちもその表情に感動しました。仲間で一緒に歩けて良かった。皆で感動を分かち合えた特別な山行となりました。
機会があれば、このメンバーでまた鹿島槍登頂をリベンジしたいです。