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Yamareco

記録ID: 1237307
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

南アルプス一万尺 北岳の上で…

2017年08月26日(土) ~ 2017年08月27日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
14:06
距離
21.7km
登り
2,840m
下り
2,836m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:32
休憩
1:07
合計
6:39
距離 9.3km 登り 2,080m 下り 734m
7:30
7:31
92
9:03
9:28
21
9:49
9:59
93
11:32
11:33
13
12:45
12:52
42
13:34
2日目
山行
6:16
休憩
1:11
合計
7:27
距離 12.4km 登り 766m 下り 2,131m
2:56
29
3:25
3:26
44
4:10
4:11
37
4:48
5:10
21
5:31
6:01
66
7:07
7:19
42
8:01
8:06
57
9:03
80
10:23
広河原インフォメーションセンター
天候 1日目 降ったり止んだり→晴れ強風
2日目 晴れ強風
過去天気図(気象庁) 2017年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
甲府〜広河原 甲府駅1番ターミナル4:35発 片道2050円
予想以上に混んでた
コース状況/
危険箇所等
左俣ルート 体力自信ある人向けだが登頂最短コースのためかツアーや高齢団体パーティー多く落石注意
右俣ルート たおやかな道
御池ルート 奥多摩っぽい道
広河原インフォメーションセンター
激混み
1
広河原インフォメーションセンター
激混み
ここからスタート
ここからスタート
まずはつり橋渡る
まずはつり橋渡る
広河原山荘
手前の人たちは登山届を書いてる
広河原山荘
手前の人たちは登山届を書いてる
初っ端から渋滞
御池ルートへの分岐
こんな感じの道が続く
御池ルートへの分岐
こんな感じの道が続く
白根御池小屋
御池「雨乞い間に合ってます」
1
御池「雨乞い間に合ってます」
草滑りルート
こういう道は苦手
草滑りルート
こういう道は苦手
トラバースから左右俣ルートの合流地点へ
トイレが目印
トラバースから左右俣ルートの合流地点へ
トイレが目印
左俣ルートは沢のガレ沿いを登る
左俣ルートは沢のガレ沿いを登る
なんとなく後ろ(鳳凰三山?)が見えるようになってきた
なんとなく後ろ(鳳凰三山?)が見えるようになってきた
雪渓の右側の道を登る
今回は雪渓は歩かない
雪渓の右側の道を登る
今回は雪渓は歩かない
多分バットレスが見えるであろう位置
見えません
多分バットレスが見えるであろう位置
見えません
ここからが本当の地獄だ
ここからが本当の地獄だ
八本歯コル
さらに上の分岐
ここでヒヤリハットが発生
さらに上の分岐
ここでヒヤリハットが発生
最後の分岐から山頂直下の道へ
最後の分岐から山頂直下の道へ
ようやくガスが抜けて北岳山荘が見える
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ようやくガスが抜けて北岳山荘が見える
山頂だ!
ツアー客の撮影渋滞の一瞬のスキを突いてパシャリ
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ツアー客の撮影渋滞の一瞬のスキを突いてパシャリ
Queen of Japanese southern alps
Queen of Japanese southern alps
よくある北岳の写真より北岳山荘方面から見る北岳の方が好きかも
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よくある北岳の写真より北岳山荘方面から見る北岳の方が好きかも
テント場はなかなかの混み混み
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テント場はなかなかの混み混み
とりあえずコーヒーでも
2
とりあえずコーヒーでも
1日目の富士山
天気的に見えるとは思わなかった
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1日目の富士山
天気的に見えるとは思わなかった
山荘先のケルンから撮影
一番素敵な光景
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山荘先のケルンから撮影
一番素敵な光景
夕日を眺めておやすみなさい
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夕日を眺めておやすみなさい
2日目 中白根山
間ノ岳
私はマダケの愛称で呼ぶ
間ノ岳
私はマダケの愛称で呼ぶ
復路の中白根山で日の出を楽しむ
風強くて寒い
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復路の中白根山で日の出を楽しむ
風強くて寒い
飛んで2日目の北岳山頂
やはり激混み
2
飛んで2日目の北岳山頂
やはり激混み
鳳凰三山もくっきり
2
鳳凰三山もくっきり
2日目の富士山
雲海との対比が良い
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2日目の富士山
雲海との対比が良い
南アルプス一万尺
北岳の上で
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南アルプス一万尺
北岳の上で
キタキタ踊りをさあ踊りましょ
2
キタキタ踊りをさあ踊りましょ
山頂のお地蔵様
肩の小屋方面
どこの山に行っても必ず撮ってる1枚
1
どこの山に行っても必ず撮ってる1枚
肩の小屋
良く見る北岳はこっちからの撮影が多いのか?
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良く見る北岳はこっちからの撮影が多いのか?
2日目のお馬さん
2日目のQueen
右俣ルートへ続く道
たおやか
右俣ルートへ続く道
たおやか
左俣の雪渓が見える
左俣の雪渓が見える
ババーンとバットレス
3
ババーンとバットレス
ちょっと草むす道もある
ちょっと草むす道もある
(再)ババーンと
(再)ババーンと
大樺沢ルートは沢沿いのちょっとゴロ石がある道
大樺沢ルートは沢沿いのちょっとゴロ石がある道
橋を渡って対岸へ
1
橋を渡って対岸へ
沢に架かる橋は濡れてるので注意
沢に架かる橋は濡れてるので注意
橋を渡ってさらに対岸へ
1
橋を渡ってさらに対岸へ
雨さえなければのんびりした道
1
雨さえなければのんびりした道
つり橋とインフォセンター
1
つり橋とインフォセンター
最後にこの風景が見れて満足
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最後にこの風景が見れて満足

感想

7月の山行後にジョギングしたら足を痛めたため、しばらくお休みだった山。
具合が良くなったので調子見がてら、今まで縁遠かった南アルプス本格参戦で北岳&間ノ岳。

前日
足と天気の具合を見てたら新宿〜広河原の夜行バスの予約に間に合わず、甲府駅のビジホで一泊。いやぁ参ったね。

1日目
4:35発広河原行きバスに乗車。切符は中で添乗員から購入するスタイル。切符販売後はバスガイドを兼ねます。夜叉神〜広河原の豆知識が聞ける(眠い)。
10分前にバス停に着いたらえらい行列で立ちのり、というか床に直座り。当然ながら2時間の道のりは寝れませんでした。いやぁ本当に参ったね。

広河原インフォセンター1階はどこでもおなじみのトイレ渋滞。
2階は空いてたので、2階で準備&登山届け提出。出発後は対岸側に広河原山荘があり、こちらでもトイレと登山届け提出ができます。
雨が降り出したのでカッパ装着。ここ3回の山行で常に使用してます。いやぁこれにも参ったね。

出発して約20分ほどで大樺沢ルートと御池ルートの分岐に到着。最短ルート狙いなのか、ほとんどの人は沢ルートに移動。
白根御池は雨乞いの儀式が行われてたこともある池という逸話も有るので、私は御池見学も兼ねて御池ルートへ。
御池ルートは奥多摩や丹沢の、山をやり始めた頃を思い出させる懐かしい森の中の登りが続きます。傾斜はそこそこ急ですが得意な範囲。エンジンもかかって「ホイショー!」と謎の気合を発しながらガンガン登ります。どこかの山で「ホイショー!」を聞いたら間違いなく私です。
道が平坦(斜面沿いのトラバース)になったら20-30分で御池小屋に到着。
あいにくの天気で御池も「しばらく雨乞い中止すっから」と言ってました。雨が降ったり止んだりで嫌だなぁと思いつつダラダラ休憩。

御池小屋からは左右の俣ルートへのトラバースと草滑りルートが選べます。草をかき分けて登るのは嫌いなのでトラバースへ。2-30分ほどで左右俣ルートの合流点(トイレが目印)に到着。ここらへんでようやく雨も止む。
天気的に、早くテント場に着いた方が良いかなという判断で左俣ルートから攻めます。ここでヘルメット装着。理由は後述。

この左俣ルート、体力に自信の無い人は行かない方が良いです。と言いたいのですが、登頂最短ルートのためツアー客やら高齢者の団体パーティー(30人くらいいたかな?)でめちゃ混み。
そんな人らが沢沿いで傾斜の強いガレ道に集まるので、落石もポロポロと発生。
雪崩の発生原因統計の9割が登山者自身とのことですが落石も同じようなもんでしょう。被害被るのは勘弁なので、抜ける場面で抜いて登ります。

登れば登るほど急になる左俣ルート。八本歯コルまで700m、山頂まで900mのガチ登り。雪渓を左目に楽しめるのはgood。ガスガスでバットレス見えないのはnogood。
分岐からある程度(多分1時間以上)登ると木の階段が見えます。階段というかほとんどハシゴ。ここまでの登りできつかったのに、この階段は「うわぁ…」という諦めの声が思わず出ます。まあ登るんですけどね!
何度目かの「ホイショー」と「疲れたー」のかけ声の後に八本歯コル到着。声が出てるうちは余裕余裕。更にもう一つ上の分岐まで行って休憩。

ランチパックを食べてる最中の出来事。空身で山頂ピストンから戻った登山者が、ザック拾おうとして滑落しかける場面に遭遇。おじいちゃん?がザックと一緒にずるっと行ったスローモーションの瞬間、過去に遭難対策の本で読んでた救助の手順やら経過やらが頭によぎりました。1日目最大のヒヤヒハット。

分岐からは山頂まで息も絶え絶えになりつつラストスパート。3000m前後になるとさすがにきつい。最後の岩場チックな登りでガスが晴れてあたりが見渡せるように。仙丈と北岳山荘を眺められて素敵な光景でした。
そんなこんなで日本第二位の高峰に登頂。行きのバスで添乗員が「火山(つまり富士山)以外の山で日本一です!」と言ってましたが、(そりゃそーだろ)と心の中で突っ込んでました。
そんな火山以外日本一の山頂は激混みでした。大人気ですな北岳。
ツアー客がガヤガヤとやってきて看板占拠してたのはnogood。

ガスの晴れた合間の風景を楽しんだら北岳山荘に向けて移動再開。下り一択、晴れて山荘までの道も見えるので特に問題も無く到着。
時間に余裕持たせてたはずですがテント場も混み気味。ちゃちゃっとテント設営して、食事作って、食べて一日目終了。時間に余裕があるのでたまにはカレーを作ってみましたが、見た目がちょっと悪かった。味はカレーでしたが。

2日目
まずは間ノ岳ピストンです。帰りの時間的にタイトなスケジュールなので、強引に日の出前ピストン。
普段の山ではこの時間に歩く人に出会うことはほとんど無いのですが、間ノ岳で日の出を狙う人がわりと多く、他の人のライトを追いかけながらの夜間ハイクになりました。夜間といってもガスがなく道も分かりやすく他の人のライトも見えるのでコンディション的には楽。
中白根山を越えた先が少し岩気味のアップダウンなだけで特に問題なく間ノ岳をピストン。

問題だったのは復路。複数の無灯火ハイカーに遭遇して二日目のヒヤリハット。無灯火で道ロストしたらしく斜面(その先は崖)を下る姿にたまらず大声で注意。
その後も、ヘッダン付けた人をすれ違いで通した直後、黒っぽい服装の無灯火ハイカーにぶつかりかけたり(識別する余裕無し)。
夜明け40分くらい前の空が少し白んだ程度で、足元が何とか判別できる程度で無灯火行動するのにはさすがに理解不能。無灯火は危険察知が遅れるので(特に道迷いと石を踏んで転倒)、完全に明るくなるまでは絶対に付けましょう。

中白根山で日の出をちょいと楽しんでからテント撤収。天気も良く絶好の北岳日和です。登り返さない手はありません。昨日の下り一択だった道=登り一択をエッチラオッチラと登り山頂へ。2日目は看板前で記念撮影もできました。

『南アルプス一万尺 北岳の上で キタキタ踊りをさあ踊りましょう』

北岳だからキタキタ踊りのポーズで撮影。分からない人には意味不明ですねハイ。

下山は登りに使わなかった右俣ルートから下ります。まずは肩の小屋を経て小太郎尾根分岐から沢ルート方面への下りへ。そこから少し下ると、草滑りと右俣ルートの分岐につきます。ここで右俣ルートへ。

右俣ルートは左俣ルートと打って変わって、たおやかな、という言葉が似合う優雅な道でした。北岳はバットレスを軸に右側(北側)が土と草木、左側(南側)が沢の岩とガレという感じで二面性を持つ山のようです。
右俣ルートはやや傾斜はありますが登りやすい印象を受けました。体力に自信のない方はこちらおすすめ。
道中1日目にお目にかかれなかった北岳東壁バットレスをこの目で見れて満足。あんな壁登る人いるんですねー

トイレが目印の合流点から大樺沢ルートを下山します。沢らしく大きめの石がゴロゴロしてますがとにかく下山。沢にかかった橋が濡れてて滑りやすいので注意。所々手で触れる沢もあり、疲れた体に何とも心地よい冷たさです。
鉄パイプの橋を渡り1度対岸に渡ったのち、しばらく歩いて再度鉄パイプの橋を渡ってちょっと歩けば御池ルート分岐に到着。ここまで来ればラストスパートです。
広河原山荘とつり橋を通過し、インフォセンター到着。コースタイム的に半ばあきらめてた11時発のバスに乗れて予定より2時間早く帰れてラッキーでした。

リハビリ気味の登山で足の具合は最終的に微妙に違和感が生じたので、完治とまでは行ってなかったようです。もうちょっと湿布とお付き合い続けます。
それにしても今回の山行は自分以外のことでヒヤリハット連発するとは思いませんでした(無灯火は論外)。これも人気の北岳だからなんでしょうか…

本当は農鳥&農鳥親父含めた白根三山縦走したかったところですが、もうちょっと足を養生しつつ次の楽しみに取っておこうと思います。
というわけで今回も無事下山できてお疲れちゃんでした。

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技術レベル
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体力レベル
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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
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技術レベル
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体力レベル
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