剱岳・小窓尾根ワンディ(無雪期)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 2,426m
- 下り
- 2,421m
コースタイム
- 山行
- 18:48
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 19:35
0.50 白萩川取水口 970m
2.05 小窓尾根取付 1110m
3.10 池ノ谷分岐 1540m
10.19 ドーム 2400m
12.50 小窓の頭 2642m
14.13 三の窓 2700m
15.50 剣岳 2999m
16.00 剣岳発 2999m
17.45 早月小屋 2200m
19.55 馬場島 780m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
小窓尾根は池ノ谷分岐1540mから2600mまで激藪 白萩川取水口から小窓尾根取り付きまで5回の渡渉 |
写真
感想
先日西仙人谷で敗退した剱岳、是非ともリベンジしなければ、なにわ君にリベンンジしようぜと連絡入れるとなら小窓尾根ワンディでやりませんかと言うでないか、マジですか?小窓尾根だけは絶対もうないと誓っていたがなにわ君の熱い情熱に押されて、負けた行くしかないと決めた。深夜11時に医院で待ち合わせ、熱いなにわ君は大阪から寝ずに下道でやって来た。僕の車に同乗していざ、馬場島は駐車スペースもないくらい賑わっていた。深夜0時20分馬場島をスタート。白萩川はおとといの大雨で水かさは多かった。腰まで浸かる渡渉もあり闇夜のアドベンチャーは心臓に悪かった。5回の難儀な渡渉を経てようやく小窓尾根の取付きに来た。朝露でどうせ濡れるのでしばらくは沢靴で登ることにした。いきなりの急登です。水もたっぷり担いたので重いです。小窓尾根の稜線1540mまでは道は明瞭だった。池ノ谷へ降りる分岐から激藪スタートです。
全身埋まるような激藪が延々と続く。マジ辛い,手も足も早々に傷だらけだ。あまりの激藪に木を踏みつけて歩いたら案の定落ちてドーンと腰を打った。痛い、1時間で標高差100m稼げれば御の字、ザッと標高差1000m、10時間の試練の始まりです。暗闇の激藪、自分は一体何をしているのか自問自答の試練が続く。たまに振り返ると草木の間から見える富山の夜景が綺麗だ。20年前はまだ藪は少しマシだった。近年無雪j期に登る物好きはワンシーズンにワンパーティあるかないか、藪はひどくなる一方だ。
朝5時を過ぎてようやく明るくなって来たがまだ標高は1800mチョイ、悲しいです。右手に早月小屋が見えた。まだずいぶん上です。いつになったら下に見えるのか。なにわ君は文句も言わずひたすら藪を漕ぐ、熱いです。ドーム手前から岩登りが始まり、際どいアップダウンが続きます。落ちたら終わりの岩登りも随所に出てくる。ニードル、マッチ箱が見えるがまだまだ遠い、たまに草が出て来てもう藪は終わりかと喜ぶもすぐにまた頑固な藪が出てくる。ただ今日は天気が良くて右手にはスンバラシイ剱岳がずっと見えてます。なんだかんだでやはり2600m辺りまで藪との格闘であった。
小窓の頭に着いてようやく藪から解放されたが時間はすでに12時を回っていた。今日も下山は真っ暗だろう。なにわ君もかなり疲れて来たみたいでペースは落ちるがなんとか鼓舞して頑張ってもらう。雪渓の通過地点で水が取れてこれは助かった。もう暑くて水も少なくなり死にそうでした。お腹いっぱい冷たい水が飲める幸せに浸った。さあ三ノ窓、上に先行者が見えた。抜くしかない。池ノ谷ガリーを登り上げさあ剱岳へまっしぐら。通い慣れたこの道、どこでも歩けます。抜かした先行パーティはかなりルートを迷っていた。
さあ剱岳ピークが見えた。ゴールです。午後3時50分、待つことしばらくなにわ君もゴール。写真を撮り合い早月尾根へ、ここからはフリータイムです。なにわ君はマイペースで降りて下さい。僕はダッシュで降りて行く。暗くなる前に少しでも高度を落とさなければ。2600m付近でヘリが遭難者をピックアップしていた。大事に至らなけらば良いが。賑わう早月小屋には17時40分着、ここからも頑張って降りるがついに1400mで真っ暗になった。さすがにもうダッシュできず転けないようにマッタリ降りた。20時少し前に閑散とした馬場島に着いた。マイペースのなにわ君が22時を過ぎたがまだ降りてこない。かなり疲労しているのだろうか?ウトウトしているとなにわ君が降りて来たすでに23時を回っていた。お疲れ様でした。なにわ君は男ですよ!
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