ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1248178
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北鎌尾根 還暦爺いの積年の夢 

2017年09月03日(日) ~ 2017年09月05日(火)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
30:08
距離
46.7km
登り
3,214m
下り
3,179m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:39
休憩
1:32
合計
9:11
5:44
5:44
7
6:20
6:21
37
6:58
6:59
20
7:56
8:04
34
8:38
8:38
9
8:47
8:47
6
8:53
8:53
24
9:17
9:28
23
10:33
10:36
73
11:49
11:58
95
13:33
13:59
12
14:11
14:41
9
2日目
山行
12:46
休憩
1:23
合計
14:09
3:18
52
4:10
4:11
105
5:56
6:12
175
9:07
9:11
169
12:00
12:30
244
16:34
17:06
21
3日目
山行
5:34
休憩
0:28
合計
6:02
4:42
35
5:17
5:17
5
5:22
5:22
29
5:51
5:52
27
6:19
6:20
26
7:15
7:16
21
7:37
7:37
6
7:43
7:43
7
7:50
7:50
25
8:15
8:22
36
9:09
9:17
2
9:19
9:19
33
9:56
9:57
33
10:30
10:31
4
10:44
ゴール地点
天候 9月3日(日)AM晴れ、午後ガス
9月4日(月)朝高曇り、その後終日晴れ
9月5日(火)AM晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
葛西IC 1:30頃 → 松本IC 3:50→ 沢渡P 4:35着

上高地⇔さわんど(沢渡)駐車場 片道1250円、往復2050円
シャトル:この時期の土日始発4:40、最終16:55 
タッチの差で始発を逃したが、4:55に臨時バスがあった(ガラガラ)
http://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/sawando/

上高地BT⇔新島々⇔松本駅(バス・電車時刻表)片道1250円
路線バス:9月5日上高地発→新島々行き17:25、18:00(乗車整理券必要?)
http://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/shinshimashima/

沢渡駐車場
http://www.kamikochi.or.jp/access/transfer/

さわんど観光マップ
http://www.alps-kanko.jp/pdf/map-swnatu.pdf
コース状況/
危険箇所等
上高地から大曲:
あまりにメジャーなので割愛

大曲から水俣乗越:
急登が続く。沢を何度か横切るが、ケルンや白ペンキなどがあり、迷うことはないと思うが、時々間違うこともあるらしい。この日もソロの女性とその後を登っていたソロ男性が登山道の下の沢を登ってきていた

水俣乗越⇔ヒュッテ西岳:
東鎌尾根の一部。結構な登り。ということは、翌日の下りもそれなりということ。梯子やお助けロープ、鎖などがあり、登山道自体はよく整備されている

水俣乗越から北鎌沢出合:
天上沢の下り始めが嫌らしい。ざれた急な登山道でものすごく滑り、石もザーッと落ちていくので要注意。途中で右側に踏み跡があることに気づいて移ったが、こちらは歩きやすかった。雪渓に出たところで、雪渓のすぐ手前を左側に移り、雪渓が終わるまで左を歩いた。その後は傾斜も緩やかになり、沢の岩ゴロ帯を歩く。岩は安定している

北鎌沢出合から北鎌のコル:
コルまで急登。15‐20分くらいで左俣と右俣の分岐に出る。ここで水を確保するのが常道。ただし、今年は9月4日現在で右俣も数か所水が取れる。一番上は2380m付近だったと思うが、かなり細い。分岐の後は、基本的に右へ右へ進む。ただし、クライマーズホイホイに入り込む所だけは右に入らない。岩に赤ペンキでX印があるが、薄くなっているので見落とさないように(私はこの分岐に気づかなかった)。所々にピンクリボンがある

北鎌のコルから独標取り付き:
目印となるものは何もないが、踏み跡が見て取れ、迷うことはない。独標の取り付きの手前で、右下方面に下る明瞭な踏み跡があるが、これは間違いルート。要注意。取り付きの岩には目印の有名な緑のロープがある

独標取り付きから独標山頂(直登ルート):
目印の緑のロープの岩を左側に回り込む。すぐ先に取り付く岩の割れ目がある。残置ロープもある。ここがある意味核心かと思う。その後は、北鎌の尾根伝いを歩けるなら、あるいは最後の穂先を登れるなら、技術的には対応可能と思う

独標山頂からP15:
尾根伝いを基本としながら、自分の技量を見極めながら巻き道を使う。大半を巻き道で通すことも可能。個人の趣味とポリシーで自らに適したルーファイをしながら進む

P15から槍頂上:
尾根伝いに北鎌平を行く。北鎌平までは巻き道があるかもしれないが不明。カニのはさみあたりから最後の登り。ここも決まったルートはないので、自分で登れそうなルートを行く。目の前の岩場の通過だけで判断せず、その先も行けることを確認しながらルートを選ぶことが大事

槍頂上から上高地までの下り:
メジャーなので割愛
その他周辺情報 コンビニ:
松本ICを下りてから、新島々のすぐ手前までに6‐7軒あり

山小屋:
ヒュッテ西岳:
予約が基本。ということで、一人布団一枚は確保できる。9月3日の日曜日は3人だけだった。一人は予約していなくても泊まれたが、満員の日は予約を断っていたので要注意

槍ヶ岳山荘:
グループ以外は予約不要。ということは、混雑時は詰め込まれる。9月4日の月曜は、夕食が5時から20分おきに6:40まで6グループに分かれて提供された。さすがにでかい山小屋だ

日帰り温泉:
さわんど温泉「梓湖畔の湯」松本市安曇4159-14  0263-93-2380、 10-19時(18:30)、720円
沢渡Pから1分。こじんまりだが内湯と露天あり。源泉かけ流し。手っ取り早く汗を流せる
http://www.sawando.jp/

さわんど温泉[木漏れ日の湯]松本市安曇沢渡4171-6 0263-93-2324、8:00〜20時、500円
http://www4.kcn.ne.jp/~t-yoko/33-nagano/33-sawando.html

せせらぎの湯 新島々、0263-94-1126、10:00〜22:00(入館21:00)、510円
http://www.ryushimaonsen.jp/onsen.html

上高地 日帰り入浴
http://www.kamikochi.or.jp/facilities/bathe/
沢渡駐車場4:55発の臨時バスで上高地へ。河童橋の横を通りいざ出発
2017年09月03日 05:39撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/3 5:39
沢渡駐車場4:55発の臨時バスで上高地へ。河童橋の横を通りいざ出発
明神はいつもかっこいい
2017年09月03日 06:25撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
5
9/3 6:25
明神はいつもかっこいい
樹林帯の登山道はまだ暗い。フラッシュで撮影したトリカブトはちょっと異様な感じ。以降、今回のレコでは花の写真は割愛
2017年09月03日 06:30撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
1
9/3 6:30
樹林帯の登山道はまだ暗い。フラッシュで撮影したトリカブトはちょっと異様な感じ。以降、今回のレコでは花の写真は割愛
31年ぶりの横尾山荘。あまりのきれいさにたまげた
2017年09月03日 07:49撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
1
9/3 7:49
31年ぶりの横尾山荘。あまりのきれいさにたまげた
そのうちに横尾大橋を渡って穂高にも行きたい
2017年09月03日 07:50撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/3 7:50
そのうちに横尾大橋を渡って穂高にも行きたい
せせらぎが気持ちいい
2017年09月03日 08:43撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
1
9/3 8:43
せせらぎが気持ちいい
槍沢ロッジ。こちらも見違えるほどきれい。昔はもっと沢沿いにあったような・・。記憶違いか?
2017年09月03日 09:11撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/3 9:11
槍沢ロッジ。こちらも見違えるほどきれい。昔はもっと沢沿いにあったような・・。記憶違いか?
望遠鏡を覗くと北鎌尾根から穂先にまさに到達しようとする登山者が見えた
2017年09月03日 09:19撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
1
9/3 9:19
望遠鏡を覗くと北鎌尾根から穂先にまさに到達しようとする登山者が見えた
こちらは私のコンデジのズーム
2017年09月03日 09:26撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
2
9/3 9:26
こちらは私のコンデジのズーム
大曲の分岐。水俣乗越へ進む
2017年09月03日 10:28撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/3 10:28
大曲の分岐。水俣乗越へ進む
時々沢を横切る。右の沢ではなく、左にケルンが積んである方向が登山道。ケルンや白ペンキで迷うことはない
2017年09月03日 10:36撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/3 10:36
時々沢を横切る。右の沢ではなく、左にケルンが積んである方向が登山道。ケルンや白ペンキで迷うことはない
乗越まであと少し
2017年09月03日 11:40撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
1
9/3 11:40
乗越まであと少し
明朝進む天上沢への急峻な下りを確認して本日は西岳へ向かう
2017年09月03日 11:42撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
1
9/3 11:42
明朝進む天上沢への急峻な下りを確認して本日は西岳へ向かう
途中で北鎌尾根の全景がくっきり
2017年09月03日 11:57撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
6
9/3 11:57
途中で北鎌尾根の全景がくっきり
ピークの同定。ちょっと自信ない(特にP12からP14まで)
5
ピークの同定。ちょっと自信ない(特にP12からP14まで)
こちらは槍へと続く東鎌尾根
2017年09月03日 12:07撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
3
9/3 12:07
こちらは槍へと続く東鎌尾根
槍の穂先
2017年09月03日 11:57撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
2
9/3 11:57
槍の穂先
西岳(左)まで結構な登りが続く。小屋は西岳稜線の右肩にある。テン場は真中の水平な大地の右端
2017年09月03日 12:11撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/3 12:11
西岳(左)まで結構な登りが続く。小屋は西岳稜線の右肩にある。テン場は真中の水平な大地の右端
西岳から左へは大天井に続く東鎌尾根
2017年09月03日 12:12撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/3 12:12
西岳から左へは大天井に続く東鎌尾根
小屋にチェックインして西岳山頂を踏む。対面は常念へ続く表銀座の稜線
2017年09月03日 14:11撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
1
9/3 14:11
小屋にチェックインして西岳山頂を踏む。対面は常念へ続く表銀座の稜線
ヒュッテ西岳。原則予約制
2017年09月03日 14:10撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
2
9/3 14:10
ヒュッテ西岳。原則予約制
山頂にはトウヤクリンドウが一杯咲いていた
2017年09月03日 14:35撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/3 14:35
山頂にはトウヤクリンドウが一杯咲いていた
西岳山頂に登った頃から夕方まで雲が覆う。この日に北鎌をやっていなくてよかった
2017年09月03日 14:38撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
2
9/3 14:38
西岳山頂に登った頃から夕方まで雲が覆う。この日に北鎌をやっていなくてよかった
右から北穂、奥穂、前穂
2017年09月03日 17:33撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/3 17:33
右から北穂、奥穂、前穂
夕方になり常念から蝶が岳の稜線が見え始めた。月がきれいだった
2017年09月03日 17:51撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/3 17:51
夕方になり常念から蝶が岳の稜線が見え始めた。月がきれいだった
槍から中岳、南岳への稜線も雲から抜けた
2017年09月03日 17:56撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
2
9/3 17:56
槍から中岳、南岳への稜線も雲から抜けた
北穂の北峰、南峰
2017年09月03日 17:57撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
4
9/3 17:57
北穂の北峰、南峰
夕闇迫る北鎌尾根。明日の好天を祈る
2017年09月03日 18:01撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
2
9/3 18:01
夕闇迫る北鎌尾根。明日の好天を祈る
夕日が中岳に沈んだ後の前穂から北鎌までのパノラマ
2017年09月03日 18:08撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/3 18:08
夕日が中岳に沈んだ後の前穂から北鎌までのパノラマ
常念岳。お休みなさい
2017年09月03日 18:10撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/3 18:10
常念岳。お休みなさい
翌朝3時半前に小屋を出る。ヘッデンで天上沢を大分下りてきた。上部は急峻なザレた下りで、神経と体力を無駄に消耗した
2017年09月04日 05:11撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/4 5:11
翌朝3時半前に小屋を出る。ヘッデンで天上沢を大分下りてきた。上部は急峻なザレた下りで、神経と体力を無駄に消耗した
目印のテーブル石に着く。沢の反対側でテン泊していたソロの男性が、「北鎌はそこで合っているよ」と声をかけてくれた
2017年09月04日 05:55撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 5:55
目印のテーブル石に着く。沢の反対側でテン泊していたソロの男性が、「北鎌はそこで合っているよ」と声をかけてくれた
朝食後、いざ北鎌沢へ。20分弱で左俣と右俣の分岐に。右俣のかなり上まで水が取れるらしいが、心配性なので分岐で左俣の水を2.5L調達
2017年09月04日 05:56撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 5:56
朝食後、いざ北鎌沢へ。20分弱で左俣と右俣の分岐に。右俣のかなり上まで水が取れるらしいが、心配性なので分岐で左俣の水を2.5L調達
右俣は数か所の水が流れているところを除けば涸れていて登りやすい。所々にピンクリボン
2017年09月04日 08:10撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/4 8:10
右俣は数か所の水が流れているところを除けば涸れていて登りやすい。所々にピンクリボン
大分上がってきた。対面中央は大天井からの貧乏沢だろうか?あちらも急な下りだな
2017年09月04日 08:14撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 8:14
大分上がってきた。対面中央は大天井からの貧乏沢だろうか?あちらも急な下りだな
有名な?倒木ポイント。クライマーズホイホイへの別れ道は気づかないまま通過してしまった
2017年09月04日 08:30撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 8:30
有名な?倒木ポイント。クライマーズホイホイへの別れ道は気づかないまま通過してしまった
北鎌のコル。本当はここでツェルト泊したかった。装備の重さに耐えられず小屋利用にしたが、本日の行程は長い。やっとスタートラインというのに、ここまででかなり体力と時間を消費した
2017年09月04日 08:57撮影 by  iPhone 5, Apple
4
9/4 8:57
北鎌のコル。本当はここでツェルト泊したかった。装備の重さに耐えられず小屋利用にしたが、本日の行程は長い。やっとスタートラインというのに、ここまででかなり体力と時間を消費した
まずはP8を目指す。左奥に独標(P10)。空は高曇り
2017年09月04日 09:34撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 9:34
まずはP8を目指す。左奥に独標(P10)。空は高曇り
大天井から後立のパノラマ
2017年09月04日 09:38撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 9:38
大天井から後立のパノラマ
奥の方に後立の山並み
2017年09月04日 09:38撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/4 9:38
奥の方に後立の山並み
裏銀座?の山はよくわからないーその1
2017年09月04日 09:38撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 9:38
裏銀座?の山はよくわからないーその1
裏銀座?の山はよくわからないーその2
2017年09月04日 09:38撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 9:38
裏銀座?の山はよくわからないーその2
気を取り戻してP8へ
2017年09月04日 09:39撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 9:39
気を取り戻してP8へ
奥の独標の左裾に前穂の北尾根のギザギザ
2017年09月04日 10:05撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 10:05
奥の独標の左裾に前穂の北尾根のギザギザ
手前に硫黄尾根。奥に裏銀座。鷲羽が見える
2017年09月04日 10:05撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 10:05
手前に硫黄尾根。奥に裏銀座。鷲羽が見える
P10独標。さすがの存在感
2017年09月04日 10:10撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 10:10
P10独標。さすがの存在感
右側が表銀座、左側が裏銀座、中央奥に後立のパノラマ
2017年09月04日 10:12撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 10:12
右側が表銀座、左側が裏銀座、中央奥に後立のパノラマ
硫黄尾根の向こうに、鷲羽、三俣蓮華、双六岳かな?
2017年09月04日 10:27撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 10:27
硫黄尾根の向こうに、鷲羽、三俣蓮華、双六岳かな?
天狗の腰掛(P9)を見ながら進む
2017年09月04日 10:35撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 10:35
天狗の腰掛(P9)を見ながら進む
独標が近づいてきた
2017年09月04日 10:40撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 10:40
独標が近づいてきた
アップ。独標直登ルートはこんな感じ(荒いイメージ)
1
アップ。独標直登ルートはこんな感じ(荒いイメージ)
さぁ、いよいよ北鎌の核心部に突入だ
2017年09月04日 11:12撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 11:12
さぁ、いよいよ北鎌の核心部に突入だ
右下へ下りる明瞭な踏み跡は間違い。真ん中の左上部を反時計回りに巻いていく
2017年09月04日 11:24撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 11:24
右下へ下りる明瞭な踏み跡は間違い。真ん中の左上部を反時計回りに巻いていく
有名な取り付きの緑のロープ。その先にトラバースルートが見える
2017年09月04日 11:36撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 11:36
有名な取り付きの緑のロープ。その先にトラバースルートが見える
ロープの岩を左側へ回り込むと直登ルートの取り付き
2017年09月04日 11:37撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/4 11:37
ロープの岩を左側へ回り込むと直登ルートの取り付き
赤印のルート取り。私にとってはここが直登ルートの核心部だった
4
赤印のルート取り。私にとってはここが直登ルートの核心部だった
お助け残置ロープを頼った。これがなかったらザックを担いだまま上がれなかった
2017年09月04日 11:42撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 11:42
お助け残置ロープを頼った。これがなかったらザックを担いだまま上がれなかった
ゴジラの背のような細い岩稜を上がってきて振り返る
2017年09月04日 11:44撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
4
9/4 11:44
ゴジラの背のような細い岩稜を上がってきて振り返る
そしてここを直登
2017年09月04日 11:45撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
1
9/4 11:45
そしてここを直登
難所はあと少し
2017年09月04日 11:49撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
2
9/4 11:49
難所はあと少し
難所を大方通過したところで雷鳥が応援に現れた。心強い(画面中央)
2017年09月04日 12:03撮影 by  iPhone 5, Apple
4
9/4 12:03
難所を大方通過したところで雷鳥が応援に現れた。心強い(画面中央)
さぁ、ハイマツ帯を進めば終わり
2017年09月04日 11:59撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/4 11:59
さぁ、ハイマツ帯を進めば終わり
岩の門を抜ける
2017年09月04日 12:02撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
1
9/4 12:02
岩の門を抜ける
正面に槍が見えた。高曇りから青空がのぞき始めた
2017年09月04日 12:15撮影 by  iPhone 5, Apple
4
9/4 12:15
正面に槍が見えた。高曇りから青空がのぞき始めた
槍、子槍、孫槍、曾孫槍をアップ
2017年09月04日 12:15撮影 by  iPhone 5, Apple
6
9/4 12:15
槍、子槍、孫槍、曾孫槍をアップ
1年前にやった前穂北尾根が左奥に
2017年09月04日 12:16撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 12:16
1年前にやった前穂北尾根が左奥に
右手前方に笠ヶ岳
2017年09月04日 12:09撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/4 12:09
右手前方に笠ヶ岳
独標山頂で自撮り。ここは最高のビバーク地。岩が風除けにもなり適度なスペースがある。何より正面に槍が見える
2017年09月04日 12:27撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9
9/4 12:27
独標山頂で自撮り。ここは最高のビバーク地。岩が風除けにもなり適度なスペースがある。何より正面に槍が見える
2017年09月04日 12:30撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
1
9/4 12:30
お昼ご飯を独標山頂で食べて、いざ北鎌再開
2017年09月04日 12:30撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
3
9/4 12:30
お昼ご飯を独標山頂で食べて、いざ北鎌再開
独標方向を振り返る
2017年09月04日 12:50撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 12:50
独標方向を振り返る
気持ちの良い尾根だ。空も青くなってきた
2017年09月04日 12:53撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 12:53
気持ちの良い尾根だ。空も青くなってきた
左中央がP12で右のとんがり岩が穴開き岩
2017年09月04日 12:59撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 12:59
左中央がP12で右のとんがり岩が穴開き岩
P12尾根通し
2017年09月04日 13:01撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 13:01
P12尾根通し
2017年09月04日 13:12撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 13:12
ここは尾根通しできないので右側を巻いた
2017年09月04日 13:15撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 13:15
ここは尾根通しできないので右側を巻いた
気持ちの良い尾根歩き
2017年09月04日 13:23撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 13:23
気持ちの良い尾根歩き
P13も尾根通し
2017年09月04日 13:27撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 13:27
P13も尾根通し
ここは尾根通しせず一旦巻いたように思う(記憶が曖昧)
2017年09月04日 13:27撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 13:27
ここは尾根通しせず一旦巻いたように思う(記憶が曖昧)
左奥に常念。手前に西岳と今朝出発したヒュッテ西岳を望む
2017年09月04日 13:33撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 13:33
左奥に常念。手前に西岳と今朝出発したヒュッテ西岳を望む
ここを一旦下る。右側の溝を下った
2017年09月04日 13:39撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 13:39
ここを一旦下る。右側の溝を下った
下りてきて振り返る
2017年09月04日 13:41撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 13:41
下りてきて振り返る
巻いたピークを見上げる
2017年09月04日 13:48撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 13:48
巻いたピークを見上げる
白ザレ山。ここは真っ直ぐ進んだ
2017年09月04日 13:50撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 13:50
白ザレ山。ここは真っ直ぐ進んだ
ここは反対側の下りが読めないので巻いた
2017年09月04日 13:54撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 13:54
ここは反対側の下りが読めないので巻いた
巻いて尾根に復帰し振り返る。すると下りにはお助け残置ロープが見えた。尾根通しで来ることができたようだ
2017年09月04日 13:59撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 13:59
巻いて尾根に復帰し振り返る。すると下りにはお助け残置ロープが見えた。尾根通しで来ることができたようだ
右からP14、P14.5?、P15(中央)
2017年09月04日 14:00撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/4 14:00
右からP14、P14.5?、P15(中央)
ここは無理
2017年09月04日 14:04撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 14:04
ここは無理
一旦右側へ(千丈沢側へ)巻いた。この巻き道で逆コの字を通過。ザックをぶつけながら這うようにして抜けた
2017年09月04日 14:04撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 14:04
一旦右側へ(千丈沢側へ)巻いた。この巻き道で逆コの字を通過。ザックをぶつけながら這うようにして抜けた
なぜかここで振り返り、鹿島槍から白馬の後立の山々に気づいた
2017年09月04日 14:05撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 14:05
なぜかここで振り返り、鹿島槍から白馬の後立の山々に気づいた
尾根にすぐ戻って通ってきた尾根道を振り返る。左の大きな岩が3つ前の写真の巻いた岩
2017年09月04日 14:22撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 14:22
尾根にすぐ戻って通ってきた尾根道を振り返る。左の大きな岩が3つ前の写真の巻いた岩
尾根を進み、中央のとんがり岩を巻いた。すぐに尾根に戻るべきところを、ついつい進みすぎてここまで来てしまった
2017年09月04日 14:45撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 14:45
尾根を進み、中央のとんがり岩を巻いた。すぐに尾根に戻るべきところを、ついつい進みすぎてここまで来てしまった
ここの斜面を登って尾根に戻る
2017年09月04日 14:44撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/4 14:44
ここの斜面を登って尾根に戻る
尾根道に復帰してP14を登る
2017年09月04日 14:57撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 14:57
尾根道に復帰してP14を登る
P14山頂から先を見る。この時点で3時を回った。5時に肩の小屋に着けないと判断し、山荘に電話して宿泊と食事の念を押す
2017年09月04日 15:06撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 15:06
P14山頂から先を見る。この時点で3時を回った。5時に肩の小屋に着けないと判断し、山荘に電話して宿泊と食事の念を押す
P14.5からP15を見る
2017年09月04日 15:16撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 15:16
P14.5からP15を見る
P15へ尾根を進む
2017年09月04日 15:25撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 15:25
P15へ尾根を進む
P15からP14.5(左)とP14(中央左より)。その先に越えてきた北鎌尾根を眺め感慨にふける
2017年09月04日 15:25撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/4 15:25
P15からP14.5(左)とP14(中央左より)。その先に越えてきた北鎌尾根を眺め感慨にふける
P15の「諸君頑張れ」のプレート。写真の角度が悪く読みずらいが・・
2017年09月04日 15:36撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 15:36
P15の「諸君頑張れ」のプレート。写真の角度が悪く読みずらいが・・
P15からラスボスを眺める
2017年09月04日 15:36撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 15:36
P15からラスボスを眺める
P15の懸垂下降ポイント
2017年09月04日 15:36撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 15:36
P15の懸垂下降ポイント
クライムダウン。心配していたが、全く問題なし。前穂の曲のクライムダウンより簡単だった
2017年09月04日 15:38撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 15:38
クライムダウン。心配していたが、全く問題なし。前穂の曲のクライムダウンより簡単だった
P15からの尾根を振り返る
2017年09月04日 15:40撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/4 15:40
P15からの尾根を振り返る
尾根伝いに北鎌平へ進む
2017年09月04日 16:00撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 16:00
尾根伝いに北鎌平へ進む
P15(左)を振り返る。右の峰は何だっけ?
2017年09月04日 16:04撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 16:04
P15(左)を振り返る。右の峰は何だっけ?
北鎌平から振り返る
2017年09月04日 16:21撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 16:21
北鎌平から振り返る
最後の登攀へ。カニのはさみが近づいた
2017年09月04日 16:21撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/4 16:21
最後の登攀へ。カニのはさみが近づいた
穂先の根元から見上げる。「Berg Heil 穂先は近い 気を抜かず頑張れ 」のプレートを見つけ損なった
2017年09月04日 16:35撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 16:35
穂先の根元から見上げる。「Berg Heil 穂先は近い 気を抜かず頑張れ 」のプレートを見つけ損なった
最後に北鎌尾根を振り返る。雲よ、穂先にかからないでくれ!
2017年09月04日 16:36撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 16:36
最後に北鎌尾根を振り返る。雲よ、穂先にかからないでくれ!
この標識でルート取りが正しいことを確認
2017年09月04日 16:50撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 16:50
この標識でルート取りが正しいことを確認
下のチムニー。写真を撮るには近寄りすぎた
2017年09月04日 16:53撮影 by  iPhone 5, Apple
9/4 16:53
下のチムニー。写真を撮るには近寄りすぎた
上のチムニー
2017年09月04日 16:59撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/4 16:59
上のチムニー
チムニーを登って振り返る
2017年09月04日 17:04撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/4 17:04
チムニーを登って振り返る
さらにこの白い棒でルート取りが間違っていないことを確認。右手方向に最後の登り
2017年09月04日 17:04撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/4 17:04
さらにこの白い棒でルート取りが間違っていないことを確認。右手方向に最後の登り
ゴール!5時登頂。祠の横に出るルートを選択した。北鎌は雲に隠れてしまった
2017年09月04日 17:02撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
14
9/4 17:02
ゴール!5時登頂。祠の横に出るルートを選択した。北鎌は雲に隠れてしまった
穂高方面も雲がかかってしまった
2017年09月04日 17:03撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
9/4 17:03
穂高方面も雲がかかってしまった
急いで小屋に下りて5時15分にチェックイン。電話に出た山荘のご主人が「北鎌の途中で電話してきた人だね。無事について良かった」と気にかけていてくれた。感謝。食事は6:20のグループで余裕だった
2017年09月04日 17:03撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
3
9/4 17:03
急いで小屋に下りて5時15分にチェックイン。電話に出た山荘のご主人が「北鎌の途中で電話してきた人だね。無事について良かった」と気にかけていてくれた。感謝。食事は6:20のグループで余裕だった
午後から下り坂とのことで、朝4時40分に小屋を出る
2017年09月05日 04:42撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/5 4:42
午後から下り坂とのことで、朝4時40分に小屋を出る
遠く左側に八ケ岳連峰、右側に南アルプス。南プスの左端、甲斐駒の左に富士山が見えた
2017年09月05日 05:03撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/5 5:03
遠く左側に八ケ岳連峰、右側に南アルプス。南プスの左端、甲斐駒の左に富士山が見えた
日の出は近い
2017年09月05日 05:14撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/5 5:14
日の出は近い
モルゲンロートに染まる穂先
2017年09月05日 05:26撮影 by  iPhone 5, Apple
4
9/5 5:26
モルゲンロートに染まる穂先
同じく染まる大喰岳への稜線
2017年09月05日 05:27撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/5 5:27
同じく染まる大喰岳への稜線
気持ちの良い下り
2017年09月05日 06:04撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/5 6:04
気持ちの良い下り
この雪渓は今シーズン残りそうだ
2017年09月05日 06:09撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/5 6:09
この雪渓は今シーズン残りそうだ
せせらぎに癒されながら下る
2017年09月05日 07:34撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/5 7:34
せせらぎに癒されながら下る
横尾大橋まで下った
2017年09月05日 08:23撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/5 8:23
横尾大橋まで下った
明神の尾根も魅力的だな。私には無理だが
2017年09月05日 08:34撮影 by  iPhone 5, Apple
3
9/5 8:34
明神の尾根も魅力的だな。私には無理だが
じじぃも食うぞ
2017年09月05日 09:05撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
3
9/5 9:05
じじぃも食うぞ
整備ご苦労様です
2017年09月05日 09:23撮影 by  iPhone 5, Apple
9/5 9:23
整備ご苦労様です
河童橋から。最高の山をありがとう
2017年09月05日 10:30撮影 by  iPhone 5, Apple
4
9/5 10:30
河童橋から。最高の山をありがとう

感想

初めて槍に登ったのは高校生だった。むかし山をやっていた親父に槍ヶ岳に登ってみたいと頼んだら、本当に夏休みに計画してくれた。親父はキスリングザックや靴などすべて道具を処分していたので、自分と私の分のキャラバンシューズを買い、服はジャージで登った

荷物はすべて私が背負い、親父は空身で登った。親父にとっては15年ぶりくらいの山で、何のトレーニングもなく、忙しい仕事の合間を縫って出かけた。まだ40代後半に差し掛かったところだったが、さすがに昔取った杵柄とはいかず苦しそうだった

親父が山小屋には一人米3合を持参するのがルールだと言うので、私が二人分の生米6合を担ぎ上げたものの、肩の小屋について出したら山小屋の人に笑われた(褒めてもくれたが・・)

穂先に登ると、当時は珍しいヘルメットをかぶった人たちが祠の横から上がってきた。凄い!と身震いした。親父が「北鎌尾根から来た人たちだ」と教えてくれた。以来、いつか自分もあの尾根から槍に登りたいという想いを抱き続けてきた

まさか還暦になってその夢に挑戦することになるとは思わなかった。仕方ない。結婚して25年間、山をやめていたのだから。ここ数年、ブランクを取り戻すように山に登って経験を積んできたつもりだ。挑戦するなら今しかないとの思いで出かけた

大学生になった頃、親父に「無理はするな。雪山には絶対行くな。必ず憑りつかれてやがてはあの世行きだぞ」と何度も言われた。今、雪山にも出かけ、岩稜にも出かける私を見て、親父はあの世でどう思っているだろうか?

無謀なことをすると腹を立てているだろうか、あるいは無茶なことをすると呆れ返っているだろうか、それともハラハラしながら心配しているだろうか・・・。きっと全部だろう

積年の夢の北鎌尾根。難しさもさることながら本当にきつかった。ルート取り、行程など全部で6通りの計画を組んだ。しかしながら仙塩尾根で2週間前に試行したツェルト泊装備の縦走で、北鎌はありえないと痛感。重いザックでバランスを崩したら命とりだ

計画を小屋泊まりに絞った。大天井ヒュッテの貧乏沢が一般的だが、車の回収に東鎌尾根を逆行して中房温泉まで戻るのもつらい。というわけで、ヒュッテ西岳を活用して水俣乗越から天上沢を下るルートにした

昨年、前穂の北尾根をやった時に今度は北〇尾根に挑みたいとレコに書いたところ、「技術的には北尾根ができれば大丈夫、あとは体力とルーファイだ」とのコメを頂戴した。今回はまさに体力とルーファイを実感した

2日目の行程が長く、北鎌のコルに着くころにはかなり体力を消耗していた。そのあとは尾根通しを基本としていたが、数か所で巻かざるを得ず、1カ所は巻きすぎてしまった。まぁ、最初から完璧にできるわけではないので、上出来だったとすべきと思っている

昨年の前穂北尾根に続き、今回の北鎌尾根。これでいわゆる日本三大岩稜の二つを終えた。残るは剱の八ツ峰。懸垂下降技術も道具もない私にとってはハードルが高い。特に5峰の下りはクライムダウンでは下りられそうもない。懸垂下降技術を学んで挑むか、年寄りの冷や水はこのくらいで良しとして諦めるか・・・

先のことはともかく、まずは今回無事に生還できたことを心から感謝しよう

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2530人

コメント

北鎌スゴイです!
Pinballさん、北鎌に行ったとはスゴイの一言です。
これまでの入念な積み重ねと、事前の準備の賜物ですね。
おめでとうございます!
また、ご無事で何よりでした。

私もそのうち行きたいと思うようになるかもしれませんが、その際には、このレコを参考にさせていただきます。
2017/9/6 22:11
eurekapapaさん、いつもコメありがとうございます
おかげさまで積年の夢を果たすことができました

20代半ばの若かりし頃、試しに槍の穂先から空身でカニのはさみあたりまで下りて、登り返してみました。身軽な当時のことなので、いとも簡単にできてしまい、最後の穂先については、自信のようなものがありました

あれから約35年、身体能力は衰え、かつザックを背負っての北鎌尾根、正直不安はありましたが、無事に歩けました。年を考えると、これが最初で最後かもしれません

以前、前穂の北尾根は、ご家族のことを考えるとあまりお勧めしませんとコメしましたが、北鎌なら大丈夫だと思います。基本は尾根通しですが、巻き道というか踏み跡はしっかりあります(間違いトレースも多いですが)。状況に応じて稜線、巻き道の選択ができます

体力、技術、テン泊経験の豊富なeurekapapaさんなら、問題ないと思います。北鎌のコルかその先にあるいくつかのビバークポイントでテン泊すれば、北鎌は余裕をもってできると思います

いつか北鎌に行かれるときは、私のレコ以外にいろんな方のレコを参考にしてください。ヤマケイからDVDも出ています。私も何度も見ました
2017/9/7 12:17
北鎌尾根
ピンボールさん、こんにちは!

好天に恵まれ何よりです。

実は私も同じ日程で北鎌尾根を予定していました。
しかし、諸々の事情があり断念・・

ヤマレコを拝見させて頂き、ワクワクドキドキがヒシヒシと伝わってきました。
また、勉強にもなりました。
ありがとうございます。

今月の3連休に年内ラストチャンスである北鎌尾根を予定しています。
天候次第ですが・・

では、これからも良い山旅を!
2017/9/7 8:14
良い天候に恵まれることを祈念しています
jundaigoさん、こんにちは
諸般の事情で計画実行できなかったのは本当に残念でしたね。絶好の好天でしたので・・

三連休に予定されているとのこと、北鎌といえども天候が良いとかなりの登山者が入ると思います

一番気を付けなければならないのは落石です。尾根通しはまだよいのですが、巻き道から尾根に復帰するときなど、人によって様々なルートを取り、安定していない石を落とす危険があります

自分の前後上下に常に目配りして、他の登山者がいないことを確認しながら進んでください
素晴らしい北鎌をエンジョイされることを祈っております
2017/9/7 13:53
おめでとうございます
憧れのルートを還暦越えてからのチャレンジ…胸が熱くなります。
冒険心と慎重さが良い具合いにバランスして、ハイカーとしての円熟味を感じます。
私も同じ齢になった時にかくありたいものです。

私が歩く南アルプスではこんな長い岩場ありません。
かなり緊張されたかと思います。
憧れの北鎌尾根からの穂先、ギャラリーいなかったのは残念ですが、積年の想いを遂げ、一人で感慨に耽るのもオツなものですね。

( ´,_ゝ`)

Pinball_1957さん、とてもカッコいいです。
2017/9/7 18:07
トムさん、ありがとうございます
身に余る祝福の言葉に感謝です
とにかく今年やると決めていたので、平日で晴れの日を待っていました

本当は尾根でツェルトビバークしたかったのですが、重量に耐えられません
ルート取りとか、いくつか後悔はありますが、とりあえず完登したので良しとします
というか、独標を直登ルートで行けたので、上出来とすべきかもしれません

次はのんびり山行をしたいです
2017/9/7 19:52
北鎌制覇おめでとうございます。
Pinball さん、やっぱりやる事がCOOLです。レコ見て興奮しました。

前穂の時と同様、ルートが解りやすい写真のアングルで参考になりました。

私ら夫婦は1日遅れで槍ヶ岳登頂しました。まあノーマルルートですから、お恥ずかしい限りですが(笑)

ダン之助でした。
2017/9/7 20:51
dan_no_sukeさん、コメありがとうございます
昨年の前穂北尾根の時に、「次は同じ北の付くあの尾根をやりたい」などど大風呂敷を広げてしまったので、引っ込みがつかなくなりました

積年の夢でしたので、思い切って実行に移したのですが、今となっては無事に帰ってこれてよかったです

私が下山した日に槍に登られたのですね。お時間を拝見すると、下山途中でのスライドもなさそうですが、どこかでお会いできたらいいですね
2017/9/7 21:07
はじめまして。
北鎌踏破、おめでとうございます。
入念に積み重ねられた山行計画、恐れ入ります。。

わたしも北鎌を目指し、過去二度、天候不順で撤退しております。貧乏沢〜北鎌沢でどしゃ降りにふられ、貧乏沢を登り返したり、水俣乗越で雷鳴を遠くに聞き、西岳〜表銀座へと転戦したり。。。
今度こそ三度目の正直で、今秋北鎌へ再度向かいます。
レコ、諸々参考にさせて頂きました。どうもありがとうございます^^v

お天気にも恵まれ、素敵な北鎌尾根歩き、羨ましく思っております。
年齢に負けずにこれからも素敵な山行を、続けられてくださいませ♫
2017/9/8 11:03
好天を祈ります
chiro1013さん、コメありがとうございます
私のレコがいくらかでも参考になれば幸いです

初めての北鎌は好天に恵まれて一発で行けてしまい、まさにビギナーズラックに尽きたと思っています

今秋の北鎌、本当に3度目の正直となることを願っています
ただし、秋の空は何とやらで、変わりやすく、しかも今年の天候は特に不順続きなので、決して無理しないでください
ひとたびコルから先へ進んでしまうとエスケープしようがないので・・

レコ楽しみにしています
2017/9/8 11:29
水俣乗越でお会いした単独女子です
無事登頂おめでとうございます。
この日は北鎌をやるのに良い天候で、気持ちよく北鎌を楽しむことができましたね!
私はあまり写真を撮らなかったので、この記録を見て色々思い出し楽しませていただきました。ありがとうございます。
2017/9/8 18:02
素晴らしい北鎌でしたね
nobomoguさん、こんにちは!
レコ来訪ありがとうございました。また、北鎌踏破おめでとうございます

本当に良い天気で良かったですね
前日の午後は、西岳から北鎌を見ていましたがずっと雲の中でした

ブログ拝見しました
北鎌沢でツェルト泊されたんですね
肩の小屋でお会いできるかと思いましたが、この夜もツェルト泊されたとのこと
強者ですね

ブログを拝見したら、沢登りに雪壁も、さらにマッターホルンまで行かれているようで、スゴイの一言です

鳥取から7時間かけて車を運転してこられる根性にも驚きました
これからも精力的な登山を楽しんで下さい

私は年相応のゆとり登山にシフトします(笑)
2017/9/9 9:41
ゲスト
北鎌尾根
Pinballさん
北鎌尾根を踏破されましたか。おめでとうございます。
毎度Pinballさんの山行はしっかりと計画された山行が多く、
関心致します。
私にはマネできない素晴らしい記録をありがとうございます。
長年の夢、かなえられましたね
同日1時間遅れで沢渡に着いた私でした(笑)
お疲れ様でした。
2017/9/9 22:57
ジムニーさん、ありがとうございます
ブログで同日に穂高に行かれたのは拝見していましたが、沢渡1時間違いでしたか
ニアミス残念です。またもや再開のチャンスを逃しました
まずまずの好天に恵まれ、お互い山を楽しめて良かったですね

今回は緊張感あるちょっとハードな山でしたので、次回はゆったりのんびり山行を計画したいと思います。できればテン泊で・・
2017/9/10 14:59
独標直登
西岳往復して独標直登ですね。これは若くないとできませんね。60位で年寄ではありませんね。先ずはおめでとう。その精か一寸ルート取手こずった様ですね。独標てっぺんの岩下でのツェルトビバーク(75)は最高でしたよ。迷ったら尾根に早めに駈け上がることですかね北鎌は。
小屋に運よく連絡とれましたね。又、天候次第で天国と地獄ですね。
2017/9/11 10:29
mamedeさん、拙いレコにコメントありがとうございました
はじめまして。ユーザー画像は北鎌尾根からの槍とお見受けしました
虹がかかって素晴らしい瞬間の画像ですね

独標山頂の岩下でツェルトビバークされたとか、それも75歳の時にですか・・
凄い!の一言に尽きます

還暦程度はまだ年寄りではないとのお叱り、肝に銘じて精進重ねます
それでもテン泊装備担いで、一気にコルまで上がり、翌朝10時頃には穂先に到達してしまう若い世代の真似は到底できません

彼らから見れば、やはり年寄りですが、無理せず挑戦し続けていきます
機会があれば私もぜひ独標山頂でビバークしたいものです
そして今度こそ、しっかりしたルート取りで、尾根通しを達成します
2017/9/11 17:49
独標直登の参考になりました!
Pinballさん、はじめまして! nyajilaと申します。先日、北鎌尾根へ行ってきた者です。

僕自身も北鎌尾根へ行くなら独標直登を、と思っていましたが、あいにくルートを記載したレコが見当たらず困っていました。ほとんどが巻道ルートなんですよね…。

Pinballさんの独標直登の記事と写真がとてもわかりやすく、参考になりました。たぶんこの写真がなかったら、トライしなかったかもしれません。本当にありがとうございました。

それでは、また。
2018/8/25 14:20
Re: 独標直登の参考になりました!
nyajilaさん、参考になって何よりでした。
レコ拝見しました。北鎌平でテン泊されたようで、風がすごかったみたいですね。
私なら撤収に失敗して、いくつか飛ばされると思います。
それ以前に、テントかついで北鎌尾根は無理です、バランス崩して落ちます(笑)
苦労の甲斐あって、山頂でのブロッケン、最高のご褒美でしたね
まずはおめでとうございました。
2018/8/27 11:17
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
槍ヶ岳北鎌尾根/上高地・水俣乗越ルート
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [5日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら