新倉清水-転(伝)付峠-奈良田越-笹山-奈良田
- GPS
- 21:26
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 2,745m
- 下り
- 2,438m
コースタイム
- 山行
- 9:11
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 9:59
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 11:21
ヘリポート 0525-0600
広河原 0643
徒渉点 0653-0708
八丁峠 0800-15
沢床 0830
東電保利沢小屋 0907-24
尾根道出合 1007-22
高度計読み1705 1104-17
転付峠水場 1147-1203
転付峠 1217
旧林道合流点(北) 1320-32
崩壊点 1414
崩壊点北のコル 1429-45
奈良田越 1559
9/5
奈良田越 0515
廃屋 0535
白剥山 0615-25
高度計読み2385 0718-31
高度計読み2565 0824-36
2650付近 0933-40
笹山南峰 0959-1025
幕営地 1121-35
2256標高点 1143
高度計読み1930 1221-32
高度計読み1470 1320-32
山ノ神 1424-30
奈良田湖 1459-1510
奈良田 1524-55
(バス)
伝付峠入口BS 1614
ヘリポート 1636-47
天候 | 9/4 曇りのち時々晴れ。気温低い 9/5 晴れのち曇り。気温やや低め |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
奈良田から転付峠入口までバス。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
転付峠までは、八丁峠の登降はそれほど問題ではないが、沢に戻ってすぐ、 木橋で渡るところがポイント。 2159標高点北JPの崩壊地点は南ア南部調査人様のブログに忠実に歩く。目印有。 笹山南峰の登り標高2570-2600あたりはハイマツのヤブで分かりにくい。 一見何もなくて、ハイマツの下をよく見ると道があるような感じの所が多い。 登山ポスト見当たらず。 GPSデータは記録の飛びが多いです。特に二日目が悪い。あまりひどい所は手入力で少し補っています。 |
写真
感想
運転中ひどく眠く、早川町内の路側に停車して10分ちょっと仮眠を取ったりして、
予定より遅れ気味の為、新倉のヘリポートまで乗り入れる。登山者と
思しき車があり、その横に駐車。
昨年夏、新倉清水まで様子見にきたが、今はリニア工事関連の施設が立ち並び、
物々しく様変わりしている。
曇り。気温は低く、蚊などは一匹もいない。スマホGPSアプリは
OSアップデートの為か、下道の途中で予め記録を開始しておく作戦の為か、
今回はログがとれている。
高曇りで櫛形山は山頂まで見えており、ガスられる程度で吹き降りというほどでは
なさそうだ。徒渉点で最初の休憩。チチブフジウツギが多い。間もなく八丁峠への
登り。大変急だが、黄色ロープをはじめ、目印ははっきりしており、点線ルートと
してはまずまず。
峠を越えて下ったところの橋は余りにも簡単すぎ、一歩ごとに大きく揺れるので
とても怖かった。10mほど下に飛んで越えられそうな場所もあったが着地点が
いまいち悪く、滑ると確実に水没なので、どっちもどっちといったところ。
その先の桟道も荒れ放題という感じで、(当然建造時の)制限重量の表示が
空しい。
東電保利沢小屋でこの日ただ一人の登山者とすれ違う。稜線がガスに隠れているのが
見えてがっかり。標識を見落として左股への吊橋に入りかけて戻る。
そのあとは、異常に密集したピンクテープが時々出てくるが、これは無視する
必要がある。(林業関係のものと思うが、もう少し配慮できなかったものか)
取付点と登りの途中で休憩し、転付峠水場で水を補給。最高記録となる6lも
汲んだので、一気に重くなる。
ガスガスなので転付峠の展望台はパス。ここから先はずっと廃林道だ。天候は
少しづつ好転してきているようだ。
ここまで、スマホGPSアプリは時々記録をサボっている。サボる条件がよく
わからない。スマホの再起動までせずとも、スマホの画面を開けば、必ずすぐに
記録を開始するのが大きな進歩ではあるが...。
(この原因はアプリを「バッテリの最適化」から除外していないことらしい。9/24追記)
重荷なのが辛いが、道は斜度の少ない廃林道だ。2130標高点までの間は、旧道は
崩壊しているが、東側につけ替えられた林道を行けば全く問題ない。
更に1時間程行った、2159標高点の北のジャンクションピークが、昨年だったか、
一時通過不可能とされた崩壊箇所である。ここは、南ア南部調査人様のブログに
忠実に歩けば越えられる。(写真を撮りながらで10分強。目印多数)
熊鈴が壊れたので次の休憩点で応急処置をする。
そこから北は、もう何十年も車の入っていない完全な廃林道となる。
カーブミラーだけが妙にきれいに見える。一時間でドラム缶等が出てきて、
道は180°折り返し、16時に奈良田越到着。何とか歩ききった。
なお、かのブログには何ヶ所か幕営適地が紹介されているが、快適さを求めなければ、
転付峠以降は廃林道ゆえ、幕営可能地は無数にある。
雷雨の可能性があれば50mほど戻った一段下、無ければ東海フォレストの標柱の
すぐそばと考え、少し登ると携帯が通じたので、天気予報を確認した上で、
標柱の所に張る。
設営しているうちにテントの袋が行方不明に。いくら探してもない。樹林帯の
中なので薄暗くなるのも早く、テントの下にでもなっているのだろうということに
して、捜索を打ち切る。
浮いたゴアのラミネート、あちこちはがれているシーリング、ゴアをフライ付で
使うのだからまだまだ、と思っていたが、フライも同様だったことを考え合わせ、
テントは買い替えを決意する。
また、応急処置をした熊鈴が完全にダメになったので再修理。ラジペンでもあれば
ともかく、あるものでやるしかない。ヘッドランプの光であれやこれやで小一時間。
なかなか忙しかった。
9/5
寒い。カッパは枕にしているのだから着ればいいのに、浅い眠りでそのまま3時を
むかえる。テントを撤収しても下には袋はない。薄暗い中、まだ少し探したが
見つからないので、あきらめてザックの底にテントを詰め込み、出発する。
樹林帯が続く。20分位で廃屋。思ったより離れたところにあるんだな。
白剥山から少し行くと樹間から蝙蝠、塩見が見える。
東俣へ落ちる顕著な尾根の分岐手前までで2時間。標高差から見てあと一時間半位かと
思っていたら、全然甘かった。まず、シャクナゲが多くなって速度が落ち、
2565までで一時間。
そこからはハイマツ主体、ミヤマハンノキ混じりとなり、待望の展望みは恵まれる
ものの、ルートが分かりづらくて右往左往。時には見失って強烈ハイマツ漕ぎを
強いられる。
生傷だらけになって、やっとの思いで標高2650位まで登ってきた所で、笹山南峰は
2800m(広河内と混同)だからあと30分と勘違いして休憩。しかし、これは
結局正解で、そのまま素直に登るわけでなく、尾根を東側に乗り越しては
船窪状の所を登って、更に何だかクネクネと曲がって進んで、結局20分かかった。
山を始めた年、大門沢下降点で「広河内まで寄り道してきた。あそこまで行くと、
指導標が転付峠になっている」と誰かが言っていたのを聞いてから30年近く。
この間を歩きたいと思ってからも、台風で新倉転付峠間の通行不可、2159標高点の
北JP付近の通行不可などに一喜一憂しながら、やっとつながった。
北峰のほうが展望が良いのは分かっていたけれど、どうも悪い予感がするので
あえて寄り道せずにダイレクト尾根を下る。(これもその後の経過を考えると正解)
この尾根は5年前の猛暑の時に3時間半で下っている。荷物は大きいけれどはるかに
涼しいから、似たような時間で下れると考えていたが、これも全然甘かった。
一時間に400mちょっとしか下れない。登りのタイムじゃないか?。と自ら
突っ込みながら、チンタラ下る。
途中で熊ノ平から来たという女性に抜かれるが、とても速く、あっという間に行って
しまった。自分もここ10年位は、「下りで稼ぐ」山行スタイルになっていたはず
なのだが..。
山の神で最後(にするはず)の休憩中、スズメバチが巡回してきて、やたら
しつこいので、あきらめて休憩を中断し、下る。なんとかバスには30分ちょっとの
余裕で奈良田着。目論見では一本早いのに乗るか、入浴で時間調整の筈だったのに...。
水の残りは1lちょっとで、汲み過ぎというほどでもなかったようだ。
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