猿倉から白馬岳、天狗平テン泊、唐松岳、八方
- GPS
- 18:34
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,921m
- 下り
- 2,321m
コースタイム
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 10:02
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 2:38
- 合計
- 8:18
天候 | 9日: 晴れ後一時ガス、10日: 早朝強風、ガス後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
7月に立山三山を共に縦走した職場の後輩、Y田君がテント泊をしてみたいというので計画した。前回3000m峰初体験だった彼だが、次は剱岳も行きたいと言うし、足取りは確かと見たから不帰の嶮に連れて行こうと思った。テント装備での長歩きに耐えるかはやや不安もあったが。
下山口の八方尾根第3駐車場にそれぞれの車で集合、Y田君の車をそこに置いて僕の車で猿倉の登山口に向かった。朝6時前に駐車場に着くともう満杯寸前、水が流れている様な所しか残ってなかったがともかく駐車し、用意を整えて出発。白馬本峰が鮮やかに見えて寝不足の目も覚める。
約一時間の林道歩きを終えて白馬尻、まだしっかり雪が残っている大雪渓が見渡せるが、しばらくは雪渓脇の露出した道を登る。真夏にはまだ雪の下で今頃出てくる道をここでは秋道と呼んでいる。大雪渓の中ほどで雪の上に乗り、Y田君は7月に続いて2度目のアイゼン歩行経験。標高差で300mとちょっと、約45分の雪渓歩きだった。土の道に戻ってしばらくで避難小屋で休憩。ここまでY田君順調に見えたが、靴の中の足が痺れて来たと、靴紐を緩めていた。アイゼンバンドも締めすぎたかもしれないと。
名残のお花畑が思いの外綺麗だが、花の名前を教えてもそれを一生懸命聞く余裕はY田君にはなかったようだ。村営頂上宿舎に着いて水場で一服、一登りで稜線に出て荷物をデポし、白馬の山頂に向かう。荷物がないと楽ですね、とY田君。山頂ではガスに巻かれてしまったのがちょっと残念。
荷物を取り戻して杓子、白馬鑓への縦走路に向かう。視界が悪くなってしまったから、杓子岳は巻き道を行った方がY田君にも少しは楽で良いだろうとそう提案していたが、分岐で一休みした所で途端にガスが晴れて、山頂方面と青空が綺麗に見えた。Y田君がぜん元気になって折角だから山頂行きましょう、と言うので頑張ってもらった。しかし杓子の山頂ではまたガスに巻かれてしまうのだった。その後の白馬鑓の登りではかなりペースダウンして来たが、これが最後の登りと頑張るしかない。鑓の頂では晴れて、白馬本峰も眺められ、今日初めての展望の山頂だった。鑓から下り始めると見えて来た天狗のテン場、まだあんなに歩くんですかとY田君。辛抱の歩きでなんとか16時過ぎに天狗山荘に到着。テン場はほとんど満杯、しばらく探し回って狭い場所を確保した。
未明にかなりの強風が吹いた。僕のテントはY字フレームの超軽量タイプで横風には弱く、ほとんど潰れた状態になって風が弱まると復帰する。張綱を留めた石が動いて張りなおしたりしたがなんとか持ちこたえた。朝3時にはやや静まり、外でお湯は沸かせた。予定通り5時に出発したが稜線に出るとまた強風。帽子やヘッ電を飛ばされたりしながらも天狗の頭に到達、その後は漸く静かになって展望も効いてきて天狗の大下りに入ることが出来た。
天狗の大下りから鎖場が出現し、不帰キレットを越えて不帰喫、そして核心部の曲となるが、岩場でのY田君は速くはないが着実に進んでバランスも心配ない。他のPTには抜かされる一方で僕らがだれかを抜くことは唐松岳に至るまでなかったが、それでも標準タイムをやや上回るペースで進むことは出来ていた。曲の休憩までは見通しが良かったが、景から唐松岳ではまたまたガスに巻かれた。
唐松の山頂では人が少なく2, 3人しかいなかったのが意外に思ったが、八方のゴンドラの始発が8時で、未だ殆どの人はここまで来てない、そんなタイミングだった。その後唐松山荘を経て八方尾根の下りに入るとどんどん人が増えてきて、いちいち「こんにちは」と言い続けるのも疲れますね、と言う状況になった。山荘以降は視界が回復し、丸山ケルンの辺りでは白馬三山から天狗、不帰の機↓供↓景と辿った道筋を指し示すことが出来て堪能した気分になれた。その後樹林帯に入って消化試合の歩きだが、Y田君昨日の最後に比べれば大分しっかり歩けている。唐松岳から大体標準タイムで八方山荘に到達、リフト、ゴンドラを乗り継いで山麓に戻った。
Y田君には試練でもあったようだが、連れて来てもらったおかげでこんな凄い所を歩けましたと感謝してもらえた。これで僕も本望です。
ニシデンさんこんばんは!
思わず大雪渓の写真ばかり食い入るように見てしまいました(笑)
大きめスプーンカットがかなり凶悪ですね・・・(って滑る気かいな!)
そちらも幕営中は風が強かったみたいですね。劔沢も意外と風が強めでした。稜線沿いじゃないので全然大したことはなかったのですが。
次のシーズンにはニシデンさんに「連れて来てもらったおかげでこんな凄い所を滑れました」と感謝したいです
白馬尻を出てすぐに雪渓は続いていて、標高2100mでアイゼン外しましたから、標高差で500m、momochannなら滑れますね。割れ目から下に流れが見えるところもありましたから、本当に滑るなら気を付けて。
普通のスキーヤーがスキーをする時期ならお付き合いもしたいですね。大雪渓は下の方はそんなに斜度がないので、テカポさんと行った大出原や、覗いただけだけど杓子沢なんかが面白いですよ。稜線から西側の清水谷に滑り降りて白馬鑓方面に登り返すこともできます。
ところで、八方のゴンドラ降りて直ぐにレストラン「ももちゃん」があるんだけど、momochannの経営?
では次のシーズンには是非よろしくお願いします!
八方のレストランは私とは関係ないので、最近レストラン側から「イメージが崩れるので変な山行は控えてほしい」という連絡が来たとか来ないとか(笑)
もちろん冗談です
ニシデンさん、お疲れ様です。Y字フレームソロテンがひどい状態になっているのを想像して、ボクならビビって、どうするかな?って考えていました。これもいい経験と言えばいい経験でしょうが、さすが海千山千の猛者です。
さて、レストランももちゃん、興味あります。今度売り上げに貢献したいと思います。
体が吹き飛ばされる程の強風ではなく、気を付ければ行動は出来る程度でした。元々風に強くはないのを覚悟で選んだテントでしたが、普通のクロスフレームドームテントは張り綱さえしっかりしてればなんともないので、思いの外弱かったですね。
テントからトイレの行き来に、つぶれたテントにくるまった状態で寝ているソロの人がいました。状況を良く確かめるためにはライトを当て続けないといけないのでしなかったのですが、僕同様に弱いタイプのテントかツェルトで、自然にそこまでつぶれたのか、あるいは自分で完全につぶしてしまったのかなと思いました。
僕は大上りでしたが鎖場の記憶がなく、写真を拝見してこんなとこあったっけなぁと自分の記録を見たら写真はなく「普通の登山道だが登り甲斐はある」と書いてありました。普通というのがよくわかりませんが(笑)きっと鎖にしがみついて登るのに精一杯だったと思われます。
大雪渓やこの辺りは是非とも滑りたいところなので、普通のスキーヤーがスキーをする時期にご一緒させてもらえたらと思っています。
僕も前回は逆方向でしたが、天狗の大下りに鎖場があった記憶・認識がなく、今回来てみて「あ、鎖場があったんだね」という印象でした。
ここは難しい岩場ではなく、僕は殆ど鎖を掴みませんでした。Y田君はしっかり掴んでましたが。登りなら大して手も使わずに済み、不帰鵺峰の岩場をクリアした後なので一層印象が薄くなると思います。
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