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Yamareco

記録ID: 1254716
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

猿倉から白馬岳、天狗平テン泊、唐松岳、八方

2017年09月09日(土) ~ 2017年09月10日(日)
 - 拍手
Nishiden その他1人
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
18:34
距離
26.3km
登り
2,921m
下り
2,321m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:05
休憩
0:57
合計
10:02
距離 14.4km 登り 2,255m 下り 771m
6:09
1
6:54
4
6:58
7:02
82
8:24
8:26
97
10:03
10:20
89
11:49
14
12:03
12:11
8
12:19
20
12:45
61
13:46
13:56
71
15:07
15:23
21
15:44
27
16:11
2日目
山行
5:40
休憩
2:38
合計
8:18
距離 11.9km 登り 666m 下り 1,553m
4:53
51
5:44
6:02
33
6:35
6:49
17
7:06
7:28
34
9:40
10:00
17
10:17
10:29
44
11:13
11:18
9
11:27
11:33
53
12:26
12:32
0
12:32
12:33
5
12:38
12:40
5
12:45
25
13:10
1
13:11
ゴール地点
天候 9日: 晴れ後一時ガス、10日: 早朝強風、ガス後晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
早朝の八方第3駐車場。白馬三山がうっすら見える。
2017年09月09日 05:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 5:14
早朝の八方第3駐車場。白馬三山がうっすら見える。
猿倉の駐車場では綺麗に晴れた。
2017年09月09日 05:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 5:56
猿倉の駐車場では綺麗に晴れた。
林道からの白馬本峰。
2017年09月09日 06:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
9/9 6:27
林道からの白馬本峰。
白馬尻小屋が最初の休憩地。
2017年09月09日 06:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 6:55
白馬尻小屋が最初の休憩地。
この小屋は5月には建っていなかった。
2017年09月09日 06:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 6:56
この小屋は5月には建っていなかった。
雪渓はしっかり残っているが、しばらくは左脇の「秋道」を行く。
2017年09月09日 07:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
9/9 7:15
雪渓はしっかり残っているが、しばらくは左脇の「秋道」を行く。
一度雪上を歩いてまた秋道に戻る。
2017年09月09日 07:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
9/9 7:26
一度雪上を歩いてまた秋道に戻る。
大岩の右を行くように矢印が書いてあったが、雪渓に阻まれて戻らされる。
2017年09月09日 07:32撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 7:32
大岩の右を行くように矢印が書いてあったが、雪渓に阻まれて戻らされる。
大雪渓半ばで雪上歩きとなる。中にはノーアイゼンで済ます人も。
2017年09月09日 07:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
9/9 7:55
大雪渓半ばで雪上歩きとなる。中にはノーアイゼンで済ます人も。
雪渓の終点が見えて来た。
2017年09月09日 08:23撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 8:23
雪渓の終点が見えて来た。
終点で一休み。
2017年09月09日 08:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 8:38
終点で一休み。
今度は夏道。
2017年09月09日 09:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 9:14
今度は夏道。
トリカブト
2017年09月09日 09:29撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 9:29
トリカブト
お花畑がまだ十分見られる。
2017年09月09日 09:46撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 9:46
お花畑がまだ十分見られる。
ミヤマキンポウゲにミヤマタンポポが混じる。
2017年09月09日 09:49撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 9:49
ミヤマキンポウゲにミヤマタンポポが混じる。
槍に見えるが杓子岳に付随する岩峰。
2017年09月09日 10:03撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 10:03
槍に見えるが杓子岳に付随する岩峰。
村営頂上宿舎にもうすぐ。
2017年09月09日 10:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 10:58
村営頂上宿舎にもうすぐ。
稜線に上がると杓子、白馬鑓がすっきり。
2017年09月09日 10:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 10:58
稜線に上がると杓子、白馬鑓がすっきり。
剱岳だ、立山だ!
2017年09月09日 11:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 11:44
剱岳だ、立山だ!
白馬山頂はガスの中。
2017年09月09日 12:06撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 12:06
白馬山頂はガスの中。
山頂方位盤にカエルが出現。
2017年09月09日 12:07撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 12:07
山頂方位盤にカエルが出現。
頂上宿舎のテン場。
2017年09月09日 12:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 12:38
頂上宿舎のテン場。
少し見えて来た杓子岳に向かう。
2017年09月09日 12:51撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 12:51
少し見えて来た杓子岳に向かう。
ウルップ草は完全に残骸。
2017年09月09日 12:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 12:52
ウルップ草は完全に残骸。
杓子岳山裾の奇妙な岩峰列。
2017年09月09日 13:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 13:31
杓子岳山裾の奇妙な岩峰列。
またまたガスの杓子山頂。
2017年09月09日 13:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 13:53
またまたガスの杓子山頂。
白馬鑓への登り。
2017年09月09日 14:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 14:16
白馬鑓への登り。
杓子沢を覗く。
2017年09月09日 14:17撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 14:17
杓子沢を覗く。
ガスが晴れた杓子岳を振り返る。 
2017年09月09日 14:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 14:27
ガスが晴れた杓子岳を振り返る。 
眼下に岩岳のスキー場と周辺。
2017年09月09日 14:36撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 14:36
眼下に岩岳のスキー場と周辺。
白馬本峰も見えだした。
2017年09月09日 14:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 14:59
白馬本峰も見えだした。
白馬鑓で初めての、「晴れた山頂」
2017年09月09日 15:11撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 15:11
白馬鑓で初めての、「晴れた山頂」
雲巻く白馬本峰。 
2017年09月09日 15:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 15:14
雲巻く白馬本峰。 
大出原分岐への下り道。
2017年09月09日 15:17撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 15:17
大出原分岐への下り道。
雲の晴れ間に天狗のテント場が見える。 
2017年09月09日 15:17撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 15:17
雲の晴れ間に天狗のテント場が見える。 
テカポさんと滑り降りた大出原の斜面。
2017年09月09日 15:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 15:26
テカポさんと滑り降りた大出原の斜面。
コマクサが咲き残っている。かなり萎びているが。
2017年09月09日 15:33撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 15:33
コマクサが咲き残っている。かなり萎びているが。
草紅葉が始まったウラシマツツジ。
2017年09月09日 15:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
9/9 15:54
草紅葉が始まったウラシマツツジ。
ミヤマダイコンソウも
2017年09月09日 15:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 15:56
ミヤマダイコンソウも
白馬鑓が白い。
2017年09月09日 16:02撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/9 16:02
白馬鑓が白い。
いよいよ天狗山荘のテント場。
2017年09月09日 16:05撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/9 16:05
いよいよ天狗山荘のテント場。
満杯のテント場に2つのソロテントを張る。
2017年09月09日 17:10撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
9/9 17:10
満杯のテント場に2つのソロテントを張る。
朝の強風の中、天狗の頭に登ってきた。
2017年09月10日 05:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 5:15
朝の強風の中、天狗の頭に登ってきた。
朝焼けは最大限この程度。
2017年09月10日 05:32撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 5:32
朝焼けは最大限この程度。
五竜、鹿島槍方面。
2017年09月10日 05:32撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 5:32
五竜、鹿島槍方面。
天狗の大下りが始まる。
2017年09月10日 05:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 5:44
天狗の大下りが始まる。
朝日を受ける剱・立山。
2017年09月10日 05:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 5:44
朝日を受ける剱・立山。
剱岳が見事に見えると嬉しい。
2017年09月10日 05:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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剱岳が見事に見えると嬉しい。
下りの鎖場。
2017年09月10日 05:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 5:56
下りの鎖場。
長い鎖場。
2017年09月10日 06:13撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 6:13
長い鎖場。
これから望む不帰の嶮、左から喫、曲北、曲南、景には唐松が重なる。
2017年09月10日 06:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 6:27
これから望む不帰の嶮、左から喫、曲北、曲南、景には唐松が重なる。
喫ピークに先行者。
2017年09月10日 07:01撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 7:01
喫ピークに先行者。
さぁ曲の登りだ。
2017年09月10日 07:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 7:12
さぁ曲の登りだ。
岩に取りつく人が小さく見える。
2017年09月10日 07:33撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 7:33
岩に取りつく人が小さく見える。
先行者でルートは分かる。
2017年09月10日 07:35撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 7:35
先行者でルートは分かる。
続々鎖場を登ってくる。
2017年09月10日 07:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 7:43
続々鎖場を登ってくる。
鎖のトラバース。
2017年09月10日 07:47撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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鎖のトラバース。
マツムシソウ
2017年09月10日 08:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 8:14
マツムシソウ
着実に攀じるY田君。
2017年09月10日 08:17撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 8:17
着実に攀じるY田君。
この鎖場を抜ければ曲北に着く。
2017年09月10日 08:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
9/10 8:24
この鎖場を抜ければ曲北に着く。
曲北峰
2017年09月10日 08:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 8:24
曲北峰
南峰へは歩いて行ける。
2017年09月10日 08:36撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 8:36
南峰へは歩いて行ける。
唐松岳もガスの中。
2017年09月10日 09:42撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 9:42
唐松岳もガスの中。
唐松沢を覗く。
2017年09月10日 10:02撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 10:02
唐松沢を覗く。
唐松山荘へ
2017年09月10日 10:04撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 10:04
唐松山荘へ
八方尾根を下ると晴れてきた。丸山ケルン手前から天狗の頭方面。
2017年09月10日 10:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
9/10 10:38
八方尾根を下ると晴れてきた。丸山ケルン手前から天狗の頭方面。
白馬三山
2017年09月10日 10:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 10:52
白馬三山
不帰の各峰々
2017年09月10日 10:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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9/10 10:52
不帰の各峰々
五竜と鹿島槍の片方。
2017年09月10日 10:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 10:58
五竜と鹿島槍の片方。
エンレイソウの実
2017年09月10日 11:37撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 11:37
エンレイソウの実
ハクサンシャジン
2017年09月10日 11:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 11:50
ハクサンシャジン
ハクサンシャジンと走りの紅葉
2017年09月10日 11:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 11:53
ハクサンシャジンと走りの紅葉
アザミみたいだがタムラソウかな。
2017年09月10日 11:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 11:55
アザミみたいだがタムラソウかな。
八方池
2017年09月10日 12:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 12:24
八方池
ウメバチソウ
2017年09月10日 12:40撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 12:40
ウメバチソウ
終点の八方山荘が見えて来た。
2017年09月10日 13:00撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 13:00
終点の八方山荘が見えて来た。
行動終了し、リフト、ゴンドラの客となる。
2017年09月10日 13:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/10 13:16
行動終了し、リフト、ゴンドラの客となる。
撮影機器:

感想

 7月に立山三山を共に縦走した職場の後輩、Y田君がテント泊をしてみたいというので計画した。前回3000m峰初体験だった彼だが、次は剱岳も行きたいと言うし、足取りは確かと見たから不帰の嶮に連れて行こうと思った。テント装備での長歩きに耐えるかはやや不安もあったが。

 下山口の八方尾根第3駐車場にそれぞれの車で集合、Y田君の車をそこに置いて僕の車で猿倉の登山口に向かった。朝6時前に駐車場に着くともう満杯寸前、水が流れている様な所しか残ってなかったがともかく駐車し、用意を整えて出発。白馬本峰が鮮やかに見えて寝不足の目も覚める。

 約一時間の林道歩きを終えて白馬尻、まだしっかり雪が残っている大雪渓が見渡せるが、しばらくは雪渓脇の露出した道を登る。真夏にはまだ雪の下で今頃出てくる道をここでは秋道と呼んでいる。大雪渓の中ほどで雪の上に乗り、Y田君は7月に続いて2度目のアイゼン歩行経験。標高差で300mとちょっと、約45分の雪渓歩きだった。土の道に戻ってしばらくで避難小屋で休憩。ここまでY田君順調に見えたが、靴の中の足が痺れて来たと、靴紐を緩めていた。アイゼンバンドも締めすぎたかもしれないと。

 名残のお花畑が思いの外綺麗だが、花の名前を教えてもそれを一生懸命聞く余裕はY田君にはなかったようだ。村営頂上宿舎に着いて水場で一服、一登りで稜線に出て荷物をデポし、白馬の山頂に向かう。荷物がないと楽ですね、とY田君。山頂ではガスに巻かれてしまったのがちょっと残念。

 荷物を取り戻して杓子、白馬鑓への縦走路に向かう。視界が悪くなってしまったから、杓子岳は巻き道を行った方がY田君にも少しは楽で良いだろうとそう提案していたが、分岐で一休みした所で途端にガスが晴れて、山頂方面と青空が綺麗に見えた。Y田君がぜん元気になって折角だから山頂行きましょう、と言うので頑張ってもらった。しかし杓子の山頂ではまたガスに巻かれてしまうのだった。その後の白馬鑓の登りではかなりペースダウンして来たが、これが最後の登りと頑張るしかない。鑓の頂では晴れて、白馬本峰も眺められ、今日初めての展望の山頂だった。鑓から下り始めると見えて来た天狗のテン場、まだあんなに歩くんですかとY田君。辛抱の歩きでなんとか16時過ぎに天狗山荘に到着。テン場はほとんど満杯、しばらく探し回って狭い場所を確保した。

 未明にかなりの強風が吹いた。僕のテントはY字フレームの超軽量タイプで横風には弱く、ほとんど潰れた状態になって風が弱まると復帰する。張綱を留めた石が動いて張りなおしたりしたがなんとか持ちこたえた。朝3時にはやや静まり、外でお湯は沸かせた。予定通り5時に出発したが稜線に出るとまた強風。帽子やヘッ電を飛ばされたりしながらも天狗の頭に到達、その後は漸く静かになって展望も効いてきて天狗の大下りに入ることが出来た。

 天狗の大下りから鎖場が出現し、不帰キレットを越えて不帰喫、そして核心部の曲となるが、岩場でのY田君は速くはないが着実に進んでバランスも心配ない。他のPTには抜かされる一方で僕らがだれかを抜くことは唐松岳に至るまでなかったが、それでも標準タイムをやや上回るペースで進むことは出来ていた。曲の休憩までは見通しが良かったが、景から唐松岳ではまたまたガスに巻かれた。

 唐松の山頂では人が少なく2, 3人しかいなかったのが意外に思ったが、八方のゴンドラの始発が8時で、未だ殆どの人はここまで来てない、そんなタイミングだった。その後唐松山荘を経て八方尾根の下りに入るとどんどん人が増えてきて、いちいち「こんにちは」と言い続けるのも疲れますね、と言う状況になった。山荘以降は視界が回復し、丸山ケルンの辺りでは白馬三山から天狗、不帰の機↓供↓景と辿った道筋を指し示すことが出来て堪能した気分になれた。その後樹林帯に入って消化試合の歩きだが、Y田君昨日の最後に比べれば大分しっかり歩けている。唐松岳から大体標準タイムで八方山荘に到達、リフト、ゴンドラを乗り継いで山麓に戻った。

 Y田君には試練でもあったようだが、連れて来てもらったおかげでこんな凄い所を歩けましたと感謝してもらえた。これで僕も本望です。

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コメント

大雪渓
ニシデンさんこんばんは!
思わず大雪渓の写真ばかり食い入るように見てしまいました(笑)
大きめスプーンカットがかなり凶悪ですね・・・(って滑る気かいな!)
そちらも幕営中は風が強かったみたいですね。劔沢も意外と風が強めでした。稜線沿いじゃないので全然大したことはなかったのですが。
次のシーズンにはニシデンさんに「連れて来てもらったおかげでこんな凄い所を滑れました」と感謝したいです
2017/9/11 23:14
Re: 大雪渓
白馬尻を出てすぐに雪渓は続いていて、標高2100mでアイゼン外しましたから、標高差で500m、momochannなら滑れますね。割れ目から下に流れが見えるところもありましたから、本当に滑るなら気を付けて。
 普通のスキーヤーがスキーをする時期ならお付き合いもしたいですね。大雪渓は下の方はそんなに斜度がないので、テカポさんと行った大出原や、覗いただけだけど杓子沢なんかが面白いですよ。稜線から西側の清水谷に滑り降りて白馬鑓方面に登り返すこともできます。
 ところで、八方のゴンドラ降りて直ぐにレストラン「ももちゃん」があるんだけど、momochannの経営?
2017/9/12 10:48
Re[2]: 大雪渓
では次のシーズンには是非よろしくお願いします!
八方のレストランは私とは関係ないので、最近レストラン側から「イメージが崩れるので変な山行は控えてほしい」という連絡が来たとか来ないとか(笑)
もちろん冗談です
2017/9/12 21:15
ビビるなあ〜!
ニシデンさん、お疲れ様です。Y字フレームソロテンがひどい状態になっているのを想像して、ボクならビビって、どうするかな?って考えていました。これもいい経験と言えばいい経験でしょうが、さすが海千山千の猛者です。
 さて、レストランももちゃん、興味あります。今度売り上げに貢献したいと思います。
2017/9/12 17:24
Re: ビビるなあ〜!
体が吹き飛ばされる程の強風ではなく、気を付ければ行動は出来る程度でした。元々風に強くはないのを覚悟で選んだテントでしたが、普通のクロスフレームドームテントは張り綱さえしっかりしてればなんともないので、思いの外弱かったですね。

テントからトイレの行き来に、つぶれたテントにくるまった状態で寝ているソロの人がいました。状況を良く確かめるためにはライトを当て続けないといけないのでしなかったのですが、僕同様に弱いタイプのテントかツェルトで、自然にそこまでつぶれたのか、あるいは自分で完全につぶしてしまったのかなと思いました。
2017/9/13 11:11
天狗の大下り
僕は大上りでしたが鎖場の記憶がなく、写真を拝見してこんなとこあったっけなぁと自分の記録を見たら写真はなく「普通の登山道だが登り甲斐はある」と書いてありました。普通というのがよくわかりませんが(笑)きっと鎖にしがみついて登るのに精一杯だったと思われます。
大雪渓やこの辺りは是非とも滑りたいところなので、普通のスキーヤーがスキーをする時期にご一緒させてもらえたらと思っています。
2017/9/12 22:14
Re: 天狗の大下り
僕も前回は逆方向でしたが、天狗の大下りに鎖場があった記憶・認識がなく、今回来てみて「あ、鎖場があったんだね」という印象でした。
ここは難しい岩場ではなく、僕は殆ど鎖を掴みませんでした。Y田君はしっかり掴んでましたが。登りなら大して手も使わずに済み、不帰鵺峰の岩場をクリアした後なので一層印象が薄くなると思います。
2017/9/13 10:53
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