富士登山〜ゼロ富士リベンジ〜八合目の先へ



- GPS
- 27:19
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,482m
- 下り
- 2,426m
コースタイム
17:30 新横浜発→19:30創作和食&BAR「わいち」前夜祭→23:30 新富士の知人宅 (前泊)
8月5日
7:45 知人宅 - 9:00 富士宮口五合目
09:22 登山開始 - 09:45 六合目 雲海荘 (朝食) 10:54 - 11:05 宝永山ビューポイント - 11:18 六合目 - 12:15 新七合目 - 13:45 元祖七合目 山口山荘 (泊)
8月6日
(8月5日)23:14 元祖七合目 出発 - 0:08 八合目 0:24 - 1:18 九合目 (夜食) 1:55 - 2:46 九号五勺 - 3:55 富士宮口の山頂 - 伊豆岳(阿弥陀ヶ岳)で御来光を鑑賞 - 7:11 剣ヶ峰 - 8:10 御殿場口へ下山開始 - 12:00 大石茶屋 12:30 - 12:41 御殿場口
天候 | 晴れ、曇り、雨がころころ変わる |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
富士宮駅、富士駅、新富士駅、三島駅から登山口へのバスが出ています。 詳しくは富士山表富士宮口登山組合のWebページを参照してください。 http://www.fuji-tozan.com/05_access.html 週末(金曜日の夕方から日曜日の夕方まで)はマイカー規制あり。 マイカー規制期間中は水ヶ塚駐車場からのシャトルバス/タクシー利用となります。 ■御殿場口 1時間に一本くらいの頻度で、御殿場駅とを結ぶバスが出ています。 詳しくは御殿場市観光協会のWebページを参照してください。 http://gotemba.jp/fuji/gotemba.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
■富士宮口 ・道標はしっかりしているので特に問題はありません。 ・山小屋が点在しているのも安心です。八合目には衛生センターも併設されています。 ・九合目の萬年雪山荘の食堂は深夜でも営業しており、温かい食事が摂れます。 ・九合目を過ぎる辺りから渋滞が始まりますが、ゆっくりゆっくり進むので、高山病対策にはちょうど良いかも。 ■元祖七合目 山口山荘 ・夕食はカレーライス。子どもには甘口、大人には中辛です。 ・朝食は、夕食時にお弁当が配られます。お弁当ではなく、朝に山小屋で普通の食事として食べられるのかどうかはわかりません。 ・チェックイン時に「ご来光をどこで見ますか?」と尋ねられます。「山頂で」と答えると午前1時に起こしてくれます。 ・私たちは、渋滞を恐れ、午前1時起床では間に合わないと判断し、22時出発を目標にしました。実際に出発したのは23時過ぎでしたが。 ■山頂 ・日の出前はとても寒くなりますので、防寒対策をしっかりと。 ・お鉢巡りは時計/反時計周りのどちらでも良いようです。 ・3776m最高地点の碑で記念撮影する長蛇の列ができますが、この日はボランティアの方がカメラマンとなって次々と撮影してくれたおかげで、列はそれほど長くなりませんでした。感覚では15分待ちくらい。月に3度ほど山頂まで来たときはこうしてボランティアをしているのだそうです。 ■御殿場口 ・七合目の日の出館から登山路と下山路に別れます。 ・下山路は、礫の道をほぼ一直線にひたすら歩きます。途中にベンチのような休憩ポイントは何もありません。 ・雷に注意。隠れる場所がありません。 ・晴れた日は砂煙が舞い、太陽から隠れる場所もなく、これもまた大変でしょう。 ■温泉 今回は立ち寄りませんでしたが、御殿場線の東側(箱根側)に殿場市温泉会館があります。駅から無料シャトルバスも運行されています。 http://onsen.gotemba-otome.jp/ |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
■富士宮口
富士宮在住の友人宅に泊めてもらいました。登頂成功を願って乾杯をした創作和食「わいち」は村山古道から東へ500mの場所。前回のゼロ富士で歩いたすぐ近くで飲食できて気分も期待も高まります。
当初は富士宮駅まで送っていただき、そこから登山バスに乗る予定でしたが、ありがたいことに富士宮の五合目まで来るまで送っていただきました。途中、村山浅間神社の大きな杉の木が見え、「ああ、あそこでfujinohideさんから美味しいスイカを頂いたなぁ」などと懐かしく思いました。
五合目の登山口で友人と別れ、いよいよスタートです。まずは六合目の雲海荘で高度順応するため、うどんと蕎麦の朝食を摂りながらゆっくりと過ごします。ゼロ富士でお世話になった女将さんとご主人に挨拶。ご主人の話では、「昨日も田子の浦から8人のパーティが来た。4人は八合目で撤退したが、残りの4人は登頂してきたよ。」とのこと。村山古道は意外と人気なのかも知れない。
その村山古道を雲海荘から見下ろせば、フラフラになり、パーティのみんなにサポートしてもらった記憶が蘇ります。あの苦しさは二度と味わいたくないとは思いますが、同時にまたあのような楽しく中身の濃い山行をしてみたいと思うのでした。
雲海荘で一時間ほど過ごし、宝永山の手前まで寄り道してから、今日の宿泊地、元祖七合目へ向かってゆっくりと歩きはじめました。途中、パラパラと雨に降られましたが、元祖七合目に着く頃には雲海を抜け、天気も回復しました。宝永山と入道雲。綺麗でした。
元祖七合目でチェックインし、一番奥の布団に案内されました。シーズンで混んでいるので二人で一つの布団です。初めて富士山に来たという、近くの布団のパーティは驚いている様子。
山頂手前は大渋滞が予想されるので、今夜は22時の出発予定。夕食前に少しでも寝ておこうと、雲海を眺めながらビールを飲み、ほろ酔いになって布団に潜り込みました。
夕飯は17時過ぎ。簡単なカレーライスです。これで1000円というお値段は安くはないと思いますが、富士山ではバーナーは使用禁止のため(バーナーを使っている場面を多々見かけましたが)、カレーを頼まないとしたらパンやおにぎりで済まさなければなりません。それはちょっと味気ないし、今回は相棒も一緒なので、温かなカレーを頼んだのは正解だったかな。
21時頃から本格的に雨が降り出し、予定どおりに出発するべきかどうか判断に迷いました。雨は22時半を過ぎた頃に小降りになりましたが、外は完全にガスの中。山頂はガスの上で晴れているのかな? 相棒の手袋は防水ではないから、雨に濡れて山頂で風に吹かれたら辛いでしょう。残り少ないバッテリーを気にしながら携帯でTwitterにアクセスすると、MATSUさんからの「赤外線写真は良好。雨雲はあと数時間で抜けるので、ご来光にぎりぎり間に合うかも」という援護射撃ツイートが。よし、決まった。身支度して出発です。
九合目を過ぎた辺りから噂の大渋滞が始まりました。私たちは元々ゆっくり歩いていたので、渋滞になってもペースはほとんど変わらず。それでも徐々に頭が痛くなりはじめました。高山病でしょうか。
団体登山ツアーのガイドさんが「107号車の皆さーん。ゆっくり歩いてくださいね。止まったときに水分補給を。」と呼びかけています。こんな暗くて人里離れた地で、これほど大勢の面倒を見るなんて、本当に大変でしょうね。
ゆっくりゆっくり登り続けて、やがて暗闇の中に浮かび上がってきた鳥居を抜け、富士宮口の山頂に無事到着しました。ゼロ富士では八合目で涙の撤退をしましたが、あれは正しい判断だと改めて思いました。あの時の体力では、ここまで登って来られなかったでしょう。
残念ながらガスに包まれていますが、「数時間で雨雲が去る」というMATSUさんのツイートを信じて、東側の伊豆岳へ向かいました。
伊豆岳の斜面で徐々に明るくなる東の空を眺めている間、ガスが切れたり再びガスになったりが繰り返され、その度に一喜一憂します。そして、何度目かにガスが切れた束の間、山中湖と丹沢山塊の向こうに、東の雲の切れ目からオレンジ色の太陽が現れました。これがゼロ富士のみんなが見た光景なのですね。再挑戦してたどり着いだけに、先程までガスで諦めかけていただけに、感激の絶景でした。
後で聞いた話によると、富士宮口の山頂付近はガスが取れず、ご来光はいまいちだったそうです。伊豆岳へ移動したのは大正解でした。
下山は御殿場口ルートへ。しかし、太陽に熱せられた東側斜面から立ち上っています。小学生の頃に初めて富士山に登ったとき、下山中に激しい雷雨に遭い、それ以来、私は雷が大の苦手となりました。なので、今回も八合目付近から激しい雨に見舞われたとき、また雷になるのではないかとひやひやしました。何しろ、大砂走のコースには隠れる場所が全くないのです。礫が敷き詰められた斜面を直線的にひたすら歩きます。距離も長く、心が折れそうになりましたが、その度に「ゼロ富士に比べたら楽勝のはず」と自分に言い聞かせました。
帰宅しても頭痛が収まらないので、熱を計ったところ37度ありました。平熱の低い私には辛い体温です。咳も少し出るし、夏風邪を引いてしまったのかな?
何はともあれ、無事にゼロ富士の続きを果たすことができて充実した参考になりました。山登りを始める前に比べれば楽でしたが、それでも大変なことには変わりありませんでした。さすがに日本一の山ですね。
Twitterで応援サポートしてくださった方々に感謝!!
「ゼロ富士」こと「海抜0mからの富士山 百年ぶりに復活した村山古道を辿る」の記録はこちらをどうぞ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-120902.html
コメント
この記録に関連する登山ルート

melonpan さん、こんばんは。
リベンジ
日本一高い場所からの眺めどうでしたか
富士山まだです。登らないかも、、。
でも冬富士は魅力的かも、、。
バーナー使用禁止なんですね。テントも禁止、、。
すべては人が多いというだけの理由、、。
一生登らないと思っていても眺めていると
ときどき登りたくなる不思議な山です。
melonpanさん 奥さま こんにちは
お二人の願いが叶い、素晴らしいご来光も観られて
良かったですね。
レコを拝見しながら、私も感激しちゃいました。
今年の夏は昨年とは違い、天候がコロコロ変わるので
不安になります。
でも無事にリベンジ成功、おめでとうございます。
お二人のお人柄が良いから、応援してくださる方々がいらっしゃるんですね。
海から繋がりましたね!
ゼロ富士を自分も思い出しました…
奥様にもよろしくお伝えくださいませ
次はどこかまたのんびり山でご飯を食べに行きましょう!
>yasuhiroさん
バーナー禁止らしいですが、使っている人はちらほら見られました。
冬になれば誰もいませんのでテント泊もできると思いますが、
片山右京さんの遭難が最近あっただけに、
冬は怖そうだなというのが正直な気持ちです。
>sumikoさん
今年の夏は空気が湿っているのか天気が安定しませんね。
雷が大の苦手なので雲がもくもく沸いてくるだけで不安になります
そんな中、半ば諦めていた御来光を見られて感激でした。
これまで富士山には何度か登っていますが、山頂からご来光を見たのは初めて。
相棒と一緒に見られて幸せでした
>to4さん
ゼロ富士はキツかったですが、あれがあったからこそ、
深みのある富士登山になりました。
サポートしてくれた皆さん、先導してくれたMATSUさん芋さんに感謝です。
今回は五合目からの登山でしたが、相変わらずキツい山ですね、富士山は。
のんびり山行が私には似合っているようです。
秋にのんびり丹沢紅葉ハイクでも企画します
先ずはおめでとうございます。
8合目から先、行かれたんですね。
もう成就されてしまったので、あのメンバーで行けて
ないのは私一人になってしまいましたね。
是非、ご一緒にと思ったのですが残念です。
天候と自分自身が落ち着いたら、私もチャレンジして
みたいと思います
でも、村山古道がネックですね・・・
頑張って行ってきました。
八合目から繋げて登れてとても嬉しかったのですから、
0mからノンストップで登れたみんなは感無量だったことでしょう。
MATSUさんが、村山神社からならリベンジに付き合うとか
何とか言っていたような
その時はまたご一緒させていただくかもしれません。
あれだけ苦しかった村山古道…
もう苦しさを忘れて「またやってみるか」という
無謀なノリに変わりつつあります
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