椹島発 悪沢岳〜赤石岳周遊
- GPS
- 51:19
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 3,080m
- 下り
- 3,079m
コースタイム
8:13 椹島
13:30 駒鳥池
14:20 千枚小屋
8月6日
4:45 千枚小屋
7:13 悪沢岳
8:40 中岳
9:10 前岳
11:10 荒川小屋
8月7日
3:25 荒川小屋
4:55 小赤石岳の肩
5:58 赤石岳
7:45 富士見平
8:15 赤石小屋
11:30 椹島
天候 | 8月5日 曇り 8月6日 晴れのち雨 8月7日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・静岡IC〜畑薙第一ダムを夜間走る時は動物に注意です。 鹿・カモシカ・タヌキに遭遇しました。 ・畑薙第一ダム夏季臨時駐車場の50m先で路肩が土砂崩れで崩壊しており駐車場 まで送迎バスは入ってこれません。 20分程歩いた畑薙第一ダム堤上で受付および乗降車を行います。 ・コース上は特に危険な箇所は無し ・いずれの日も朝方晴れてAM7:20頃には山頂付近にガスが出始め曇り/雨という パターンとなっています。 山頂の眺望を期待される方はAM7:00頃までの山頂到着をお勧めします。 ・赤石岳近辺でライチョウ親子を見かけました。 |
写真
感想
今夏の目玉の荒川岳・赤石岳周遊です。
期待していた以上に充実した山行でした。
8月4日の23:30に自宅を車で出発。
静岡ICを降りて下道を80km、途中山も幾つか越えます。これが最初の難関です。
人も車もいないので快調に走らせていると道路上に大きな動く物体が。
慌ててブレーキを踏むとなんとそこには大きなシカが!
向こうもビビっているようで何とか接触は逃れましたがそこからは慎重に車を進めました。(その後もカモシカと目が合ったりタヌキを追っかけたりしました)
AM3:30頃目的地に到着。
すでに結構な台数の車が止まっていましたが隅っこの方へ駐車し、仮眠を取りました。
その後6:00前に畑薙第一ダムの堤上へ歩きます。
本来バスは8:00でしたので向こうで並んで待とうと思っていましたがしばらくするとバスが。どうやら臨時バスを出すとのことで7:00に出発出来ました。
(臨機応変に運用しているようです)
椹島にAM8:00に到着。
ここから千枚小屋まで6時間の登りです。
しかしここは書くことが無い。
ただただ樹林帯の中を登り、唯一のビューポイントの見晴台も荒川・赤石方面はガスの中でした。
タイム的には結構きついと思います。
テントを背負ってましたがバスに乗るため千枚小屋は小屋泊りを選択。
本館は焼失してプレハブでしたが泊まるスペースである別館はしっかりした作りの小屋でした。
ここの食事は美味しかった。
大皿に5-6種類の料理が載っていましたがどれもしっかり味付けされておりピカイチでした。
AM4:45登山開始。
昨日は曇って姿を隠していた荒川岳が姿を現しています。
まず千枚岳へ到着。その後大きな岩の地帯を超え悪沢岳へ。
薄い雲が広がりますが視界晴れ晴れ。
先週登った塩見岳が手に届くようです。
その後中岳・前岳を目指しますがここで早くもガスが出始めました。
中岳へは150m程コルへ下りその後同じ位登り返します。
コルに来た時点で少し雨粒がポツリポツリと降ってきましたのでカッパを羽織ります、。
とっとと登りたいのですが昨日の登りの影響なのかなかなかペースが上がりません。
何とか中岳避難小屋までたどり着くと雨は収まってましたのでカッパを脱ぎ中岳へ。
すでに展望は無くなりつつ有りました。
その後ザックをデポして前岳へ。
ここでは完全にガスの中でした。
頂上を踏み荒川小屋に向かいます。
ここではお花畑がきれいなんですがどうも少し道を間違えてしまったようです。
鹿避けのネットの向こうに正しい登山道らしきものが有るのですが何故かネットの
こちら側にいます。
戻ろうとしたら斜面でこけました。
滑落までは行きませんが斜面をええズルズルと。
何とか這い上がり正しい登山道へ戻りました。
いやあ、お花畑しっかり見れなかったよ。
気を取り直して40-50分で荒川小屋に到着。
実はこの時点でも少し迷っていました。
千枚小屋なんかで聞くと皆さんこの後赤石岳へ登り赤石小屋に泊まるという方がほとんどでした。
でも赤石岳を見上げると既にガスに覆われ始めて展望は期待できそうに有りません。
山頂に立ったらすごい景色を見たいじゃないですか!ということでまだ11時前でしたが本日の登山は終了としお昼にしました。
他の皆さんは休憩してほとんど赤石岳に向かって行きましたので、"これは選択を誤ったかな"と思いつつテントを張ることに。
テントを張り終え中で休んでいると小1時間で雨の音がポツポツと。
その内どんどん降ってきます。
荒川岳の方面では雷がゴロゴロと不気味な音を立てます。
赤石岳は完全にガスの中で上層部には濃い灰色の雲が。
これは選択が当たった!と思う反面、先ほど出ていかれた方々が心配になってきます。
(翌日赤石岳の下山途中で赤石岳へ向かったご夫婦に話を伺ったところ、雨と雷の中非常にコワイ思いをしたとの事。また赤石小屋まで辿りつけず赤石岳避難小屋に泊まることになったとの事。
恐らくそんな方が何人もいらっしゃったと思います。)
結局雨は雷雨となりました。
翌日に備え6時前には寝床に着いたのですがテント越しに雷がフラッシュを焚いています。そんな状態が結構遅くまで続き、明日の朝までこんな調子の天候だったらこの選択もミスかなと考えつつ眠りに落ちました。
翌AM1:45起床。
雨は止んでいましたがまだ曇りです。
とりえ得ず行動は出来るだろうと朝飯を食べ、テントをたたんでいると多々見終える頃には星空が見えるようになりました。
でも赤石岳はまだガスの中です。
何故か晴れるだろうという自信のもとヘッドライトを付け暗闇の中登り始めます。
大聖寺平まではガスの中でした。しかしそこから少し登った所からはガスも晴れ
山々も姿を現し始めます。
小赤石岳の肩で日の出を迎えます。
雲海が広がりくっきりとした中での日の出です。
昨日登ってきた荒川岳や通ってきた道もはっきり見えます。
小赤石岳の肩から小赤石岳は3000mの空中散歩でした。
その後分岐点にザックをデポし、赤石岳へ。
この天気の中では気分も高揚し、登りも苦になりません。
ついに赤石岳山頂へ!
今まで見えなかった聖岳、上河内岳、大無間岳、その他深南部の山々が見えます。
静岡県で生まれ育った私にはこれらの山々の姿が印象深く心に刻まれていきます。
この光景が目に出来ただけでも今回の山行は成功でした。
しばらく思いを馳せながら眺めていました。
突然、そういえばこの後2000mの下りが控えているんだったと思い出し、後ろ髪を惹かれながらも椹島へ向かいます。
下山路は赤石岳から東尾根に出るまでが少しキツメでしたが尾根に乗ってしまえばよく整備された登山道でした。
案外早い時間(11:30)に到着すると、来た時と同じように臨時バスを出してくれるとのこと。
30分早い12:30のバスに乗り、畑薙第一ダムへ。
うへぇ、ここから駐車場まで歩くの忘れてたと思いながら帰路に付きました。
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